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パンは手土産やプチギフトに人気! おすすめする理由

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パンが手土産やプチギフトによく利用されていることをご存じですか。
パン屋をしていると「誰かに渡すためのパン」をお買い上げくださるお客様が多いことに気づきます。

レジでお客様とお話していると、パンを手土産に使うさまざまなパターンをお聞きしますよ。

1. 実家に寄るから持って行く
2. 家に来客があるからお土産に持たせたい
3. 美容院に差し入れする
4. 車で送ってもらうお礼に渡す
5. 引っ越し前日・当日の友達に差し入れする
6. 職場にパン好きな人がいるからプレゼントする
7. 子どもがお泊まりするお家に朝ごはんとして渡す

パンは人に渡しやすい手土産なのだな、と教えていただく日々です。
パンが手土産に人気の理由として、次の3つが考えられるのではないでしょうか。

1. 食事として食べてもらえる
2. 贈りやすくもらいやすい
3. リーズナブル

食事として食べてもらえる

パンはおやつとしてだけでなく食事としても食べられるもの。
「朝ご飯はパン」と決めている人は少なくありません。
休日のランチや外出先の軽食にパンを食べる人も多いでしょう。

パンは組み合わせるメニューによって栄養価も高められ、しっかりとした食事になります。
健康上の理由などで甘いものを制限している人にも、パンの手土産なら渡しやすいものです。

贈りやすくもらいやすい

パンは、贈る側も受け取る側も心理的な負担が少ない食べものではないでしょうか。
パンは多くの人にとって食べ慣れている日常食で、高級品ではありません。

常温で搬送・保管でき、利便性が高い点もポイントです。

「近所に新しいパン屋さんができて美味しかったから食べてみて」など一言添えて渡すと、受け取る側も素直に嬉しい気持ちで受け取れるでしょう。

リーズナブル

パンはケーキや焼き菓子などのスイーツに比べ、比較的リーズナブルといえます。
値上げが進んでいるとはいえ、パンはひとつ200~300円程度。

物価が高騰し続ける今、パンであれば正直お財布に優しく、購入しやすいですよね。
たくさん購入し、相手にさまざまなバリエーションを楽しんでもらうことも可能です。

手土産に人気の日持ちするパンはこちら

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パンを手土産にするのであれば、おいしいパン、見た目のいいパン、おしゃれにラッピングされたパンを贈りたくなりますよね。
それらも大切ですが、人に贈る時はパンの日持ちについても意識しましょう。

日持ちについて意識することは、パンを安全においしく食べてもらうために大切なことです。
パンの日持ちは基本的に1~2日以内。

渡した相手がいつパンを食べてくれるか、どのような環境でパンを保存するのかわからないため、念のためにできるだけ日持ちするパンを贈るほうが安全です。
日持ちするパンの代表的なものは次のとおり。

1. 食パン
2. ハード系のパン
3. 水分の少ない具材を使ったパン

食パン

食パンは比較的日持ちするパンで、3日程度は常温で保存できます。
その間に食べきれない場合は冷凍保存もできるので、渡す際に一言教えて差し上げると親切ですね。

冷凍保存すると3週間~1ヶ月程度日持ちしますよ。
食パンを1枚ずつラップでくるみ、ジップロックなどの袋に入れて冷凍すると美味しさを保てます。

ハード系のパン

フランスパンや全粒粉パン、ライ麦パンといったシンプルなハード系のパンも、基本は小麦と塩と酵母でできているため、傷みにくく日持ちします。
食パンと同様、3日程度常温で保存できます。

こちらも冷凍保存できるため、食べきれなかった分はスライスして冷凍保存するよう、一言添えて渡しましょう。

水分の少ない具材を使ったパン

食パンやハード系のパン以外では、水分の少ない具材を使ったパンがおすすめです。
ウインナーロールやチーズのパン、あんぱん、メロンパン、塩パンなどが安心でしょう。

また、パン屋には、ラスクやクッキーなど日持ちする焼き菓子を販売しているお店もあります。
長く日持ちするものを贈りたい場合は、ラスクやクッキーを手土産に含めるのもいいですね。

一方、水分の多い生野菜などを使ったパンは、野菜の水分から菌が繁殖し傷みやすいため、手土産には避けたほうが無難です。
どのパンを選んだらいいかわからないときはお店の人に相談して下さいね。

パンを手土産にするときの注意ポイント

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パンは手土産に人気ですが、相手が困るパターンもあります。
パンを贈る際は、以下の点に注意しましょう。

1. 相手がパンを食べる人か確認しておく
2. 日持ちしないパンは避ける
3. 適量を心がける

相手がパンを食べる人か確認しておく

何かしらの理由があって、パンをもらっても困る人もいます。

1. 朝はごはん派でパンは食べない
2. 家族に小麦アレルギーの人がいる
3. 小麦を控える食生活を送っている

これまでの日頃の会話などの中から、相手がパンを食べる人か確認した上で、手土産を手配するようにしましょう。
わからない場合は、事前に確認すること。

食べものですので、サプライズを狙ってプレゼントするより、堅実に相手に合わせることをおすすめします。

また、パンを好きな人であっても、好みや習慣は人それぞれ。

「菓子パンや惣菜パンはよく食べるけれど、食パンは食べない」、「ハード系が好きで、柔らかいパンは苦手」などいろいろな人がいます。
人気のあるお店のバゲットを購入して渡しても、相手はバゲットは嫌いかもしれません。

パンの手土産は、相手のパンの好みや習慣まで知った上で贈ることをおすすめします。

日持ちしないパンは避ける

パンをおいしく安全に食べてもらえるよう、日持ちしないパンを贈るのは避けましょう。
具体的には、クリームを使ったパンや冷蔵が必要なサンドイッチ系などを控えてください。

日持ちするパンは、前述したとおり「食パン」「ハード系のパン」「水分の少ない具材を使ったパン」になります。

また、裏技的な情報にはなりますが、冷凍されたパンにすれば、日持ち期間は3週間~1ヶ月程度と長くなります。
冷凍パンの食べ方に理解があり、冷凍庫のスペースに余裕がある人への手土産であれば、冷凍パンを贈るのもひとつのアイデアかもしれませんね。

最近は、パン屋のオンラインショップなどで冷凍パンの販売が増えていますよ。

適量を心がける

パンを贈る量は適量を意識しましょう。
食べきれない量のパンを贈ると、相手を困らせてしまいます。

高級食パンを手土産にする文化が、ここ数年で定着しました。
高級食パンは、専用の手提げ袋やボックスが用意されており、プレゼントにぴったりですよね。

しかし、高級食パンの多くは2斤サイズであり、一人暮らしの方に贈るとボリュームがありすぎて困らせてしまうでしょう。
冷蔵庫や冷凍庫のスペースに余裕がないと、食べきれず残ったパンの冷蔵や冷凍保存も叶いません。

あれもこれも食べてもらいたい・・・そんな気持ちはぐっと我慢して、相手が負担なく食べきれる量にとどめておきましょう。
ご家族の人数なども考えながら用意するのがいいですね。

リサーチした上でパンを贈ると喜んでもらえるかも

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パンを好きな友人・知人に、パンの手土産はおすすめであることを紹介してきました。
とはいうものの、注意するポイントもありました。
喜んでもらうためには、相手の好みや習慣に合ったパンを食べきれる分量で贈りましょう。

春は手土産やギフトを贈る機会が多い季節。
何を持って行くか悩んでいる人は、ぜひ心に残る贈り物をパンで演出してみませんか。

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ライター
あじ

noel連載ライター。料理・パン担当。関西の地方都市でパン屋を営む2児の母。常においしいものを食べたい、「食」で楽しみを感じたい、元気になりたいと思っています。365日パンに触れている身ならではの知識や経験を活かし、健康や美容に役立つパンの豆知識や、手軽にチャレンジできる簡単レシピを発信していきます!

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