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カルミアってどんな花?

カルミア花言葉ピンクと白

カルミアは、ツツジ科カルミア属の植物の総称です。

晩春に金平糖(こんぺいとう)にそっくりな蕾が膨らみ、初夏に白やピンクの可憐で小さな花を咲かせます。

濃い緑色で光沢のある葉は、シャクナゲやローレル(月桂樹)に似ています。
そのため日本では、アメリカシャクナゲ、アメリカン・ローレルとも呼ばれています。

ここから、カルミアの基本情報や花言葉を紹介していきます。
一緒に見ていきましょう。

カルミアの基本情報

カルミア花言葉シャクナゲ

カルミアは、ツツジ科の耐寒性常緑低木に分類されます。

原産地は主に北米やキューバで、4~6月頃に多数の小さな花がかたまって咲きます。

日本には、大正時代にアメリカに桜を寄贈したお礼として、ハナミズキとともに渡来し普及しました。
カルミアは、蕾が膨らみ、開花、満開へとそれぞれの時期で色の変化など、異なる表情を楽しめる花です。

カルミアの色や種類

カルミア花言葉 色や種類

日本でカルミアといえば、一般的にラティフォリア種をさし、蕾は薄ピンク色で、花びらが白いのが特徴です。

カルミアの園芸品種は多く、鉢植えや庭植えで栽培されています。

オスボ・レッドは、鮮やかな紅色の蕾と淡いピンクの花びらの色の対比がとても美しく、フレックルスは、白い花びらの先の紫がかった多数の斑点模様が印象的です。
エルフは小型の品種で、葉の大きさも他の品種の半分程度です。

カルミアの特徴

花言葉カルミアの注意点と成分

カルミアの特徴で特筆することは、葉に「グラヤノトキシン」と「アルブチン」という毒性をもった成分が含まれていることです。

誤って口にすると、体調に影響が出る危険性があるため注意が必要です。

しかし、手で触れたりちぎったりする程度なら、あまり心配することはないようです。
カルミアは、生育と開花を何年も繰り返す宿根草です。

剪定などの手入れをうまく行うことで、長期間花木を楽しめます。

【項目別】カルミアに含まれる意味6つ

カルミアの花言葉の意味

ここまでカルミアの特徴を紹介してきました。

カルミアという名前の由来や、花言葉が知りたい方も多いのではないでしょうか。

花言葉は、植物に与えられた象徴的な意味をもつ言葉で、日本には明治初期に主にイギリスから持ち込まれました。
花言葉を知ることで花の新たな魅力に気づき、花自体のパワーも加えて心がより元気になるでしょう。

次は、カルミアに含まれる意味を6つ紹介していきます。
どんなものがあるのでしょうか。

カルミアに含まれる意味1:学名について

カルミアの学名は、Kalmia latifolia L.です。

属名の「Kalmia(カルミア)」は、スウェーデンの植物学者ペール・カルム(Pehr Kalm / 1716~1779)の名前にちなんでいると言われています。

ペール・カルムは北アメリカの植物を収集して、師である博物学者リンネに届けました。
その功績をたたえ、リンネによって命名されたのです。

カルミアに含まれる意味2:英語名について

カルミアの英語名は、Mountain laurel(マウンテンローレル)です。

葉の形が月桂樹に似ているため、名づけられたと言われています。

月桂樹は英語で、laurel (ローレル)といい、勝利と栄光のシンボルとして有名ですよね。
また、カルミアはアメリカを代表する木であり、コネチカット州の花としても知られています。

カルミアに含まれる意味3:和名について

カルミアには和名がいくつかあるので、紹介しましょう。

広く親しまれているカルミアの和名は、アメリカシャクナゲです。

アメリカから伝えられた時に、シャクナゲの性質に似ていたことから名づけられました。
また、カルミアの花が花笠に似ていることから、ハナガサシャクナゲ(花笠石南花)とも呼ばれています。

カルミアに含まれる意味4:ポジティブな花言葉

カルミアの花言葉には、「大きな希望」「優美な女性」「爽やかな笑顔」「野心」などがあります。

花言葉のひとつである「優美な女性」は、カルミアの花が、レースの日傘を広げて優雅にたたずむ女性の姿に見えることに由来するといわれています。

花言葉の添えられた花の贈り物は、その花に対する愛着も深まることでしょう。
ぜひ大切な人に贈ってみたいものですね。

カルミアに含まれる意味5:ネガティブな花言葉

カルミアには、「裏切り」というちょっと怖い花言葉があります。

どうしてこのような花言葉をもっているのでしょう。

花言葉の由来は、カルミアの葉の有毒性から連想され、伝えられているようです。
花言葉を気にする相手への贈り物としては、気をつけたいですね。

花言葉が似ている花

カルミアと似た花言葉をもつ花も紹介しましょう。

「希望」の花言葉をもつ花に、小さくてかわいい花を咲かせるデイジーがあります。

陽の光を受けて花を開く様子が、その由来のひとつです。
イタリアの国花で、他に「美人」「平和」「純潔」などの花言葉があります。

ガーベラも同じく「希望」の花言葉をもつ花で、赤や黄色のカラフルで陽気な雰囲気がその由来です。
色により異なる花言葉をもっているので、色選びも楽しみたいですね。

カルミアに含まれる意味6:誕生花として

誕生花の由来は諸説あります。

その中でも有名なのは、ギリシア・ローマ時代の言い伝えでしょう。

自然を司る神の存在を信じていたギリシア・ローマの人達は、花や木々は神秘的な力をもち、神からのメッセージが宿ると考えていたようです。
誕生花は、当時のこのような考えから生まれました。

誕生花をカルミアとする誕生日は、2月11日、2月20日、4月30日です。
1日だけではなく、複数の日があるのですね。

【状況別】カルミアの扱い方3つ

花言葉のあるカルミア扱い方育てる

カルミアは成長のスピードがゆっくりで、花つきがよいので初心者でも扱いは決して難しくありません。

ただし、夏の暑さと乾燥には弱いため注意が必要です。

カルミアは自宅での観賞用に、ガーデニングやベランダガーデニングの花木や贈り物として、目的に応じて様々な楽しみ方があります。
次に、それぞれの場面でのカルミアの扱い方を見ていきましょう。

カルミアの扱い方1:生花を買う場合

カルミアの花の見頃は4~6月で、月桂樹に似た葉は通年鑑賞できます。

カルミアの鉢が市販されるのは4~5月頃が中心で、鉢で育てれば1m以下で楽しめます。

カルミアの魅力は、蕾が膨らんで開花したときの色の変化や、蕾との色のコントラストです。
剪定をうまくすると、翌年もかわいい花を咲かせてくれるでしょう。

自宅では、日当たりがよく、涼しい場所で管理してください。
真夏の直射日光に当たると、葉が焼けてしまいます。

カルミアの扱い方2:育てる場合

カルミアは、西日が当たらない半日陰の戸外での栽培が適しています。

鉢植え、庭植えどちらでも育てられます。

カルミアのタネは市販されていませんが、苗は春と秋に多く出回ります。
花がついていない苗を購入する際は、品種や花色をよく確認するようにしましょう。

カルミアは乾燥を嫌いますので、乾いたら十分に水を与えましょう。
5~6月の間は花後にお礼肥を、10月と翌年2月に追肥を与えることがポイントとなります。

カルミアの扱い方3:プレゼントする場合

「大きな希望」や「爽やかな笑顔」などの花言葉をもつカルミアは、花言葉を添えた鉢植えのプレゼントにおすすめです。

カルミアの葉は、1年中鑑賞を楽しめます。

カルミアは葉に毒性を含んでいるので、誤って口にしてしまう可能性のある小さな子どもや、ペットがいる家庭にプレゼントするのは、あまりおすすめできません。
どうしても贈りたい場合は、「葉や花を口にしてはいけない」とよく説明して渡すようにしましょう。

カルミアで春を鮮やかに!

カルミア春かわいらしい花言葉

カルミアは、ツツジ科の常緑低木の植物です。

4~6月頃に開花し、金平糖に似た蕾と白やピンクの可憐な小さな花の色のコントラストが特徴的です。

カルミアは、庭木や鉢植えなど西日が当たらない半日陰の戸外での栽培に適しています。
葉には毒性があるため、扱いには注意が必要です。

春はカルミアの蕾が膨らみ、小さな可愛らしい花が咲き始めます。
きっと新しい季節に鮮やかな彩りを与えてくれることでしょう。

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ライター
noel編集部

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