【フェムケアでココロとカラダを健やかに・第一回】フェムケアのメリットは?フェムテックとの違い

フェムケアって何?

フェムケアとは『feminine（女性の）』と『care（ケア）』を組み合わせた造語で、女性ならではの悩みに寄り添ったケア…お手入れや管理をするという意味です。

デリケートゾーンのケアに始まり、生理や妊娠、更年期といった女性のライフステージの変化に伴うココロとカラダの悩みに寄り添うのがフェムケアの目的。そうそうデリケートゾーンと記載しましたが、今はフェムゾーンって言うようになったそう。これもフェムケアが浸透してきたから?と納得しますよね。

混同しがちなフェムケアとフェムテックの違い

フェムケアよく似た言葉で、やはり最近よく耳にするフェムテックです。フェムケアとフェムテック、違いをご存じでしょうか。どちらも『フェム』が付いているから、もちろん女性のためのワードです。

フェムテックの定義は?

フェムテックは『female（女性）』と『technolgy（科学技術）』の造語。女性ならではの悩みを科学技術で解決するサービスや商品を意味します。皆さんに馴染みがあるものでは基礎体温の管理アプリ。他にも低用量ピルのオンライン処方や産後ケアのオンラインサービスなどもフェムテックサービス・商品です。フェムテックという言葉は知らなくても、私たちの生活に深く関わっています。

フェムケアのメリット

浸透してきたフェムケアは、女性にとって心強いサポーター。私にとってのフェムケアで真っ先に思いつくのが生理時です。

フェムゾーンのかぶれや痒み、訳もなく落ち込んだり苛立ったり。「今日はちょっと苛立ちやすいかもしれないから、少し静かにしているね」と子供たちに先に伝えるなど私なりの対策をしていました。

人によって感じ方はまちまちなので、一概には言えませんが、憂鬱に感じがちな生理時に『フェムゾーンのかぶれや痒みが軽減する』『いつもより少しだけど穏やかに過ごせる』というのが、フェムケアのメリットではないでしょうか。

この他、フェムケアの代表的なメリットは下記と言われています。

・フェムゾーンの匂いや痒みなどの症状が出にくくなる
・乾燥しがちなフェムゾーンの潤いを保つ
・自分の肌質や出血量にあった生理用品を使用してストレスを減らす
・女性ホルモンのバランスを整えやすくなる
・骨盤低筋を鍛えることによって尿漏れ予防に繋がる

想像していたよりもフェムケアのメリットが多いんです。まだまだ私たちの知らないフェムケアがたくさんあると思います。

フェムケアとは？具体的にできる事

フェムケアという言葉を良く聞くようになったのはここ2～3年くらい。カジュアルウエアを扱うお店に吸水サニタリーショーツが並ぶようになった頃からという印象です。サニタリーショーツもフェムケアのひとつですね。生理や妊娠、更年期など女性のライフステージは、今も昔も大きく変わりがないことを考えると、フェムケアと名前が付いていなかっただけで、以前からやっていたことも含まれています。

下着や生理用品

自分の肌質に合っていないナプキンやショーツは、蒸れたり痒みが出たり不快ですよね。また生理中は漏れが気になってしまう人もいると思います。おすすめのフェムケアは、オーガニックコットンのナプキンや月経カップ、吸水ショーツです。オーガニックコットンのナプキンは使い捨てのタイプと布ナプキンがあり、好みで選んで良いと思います。

私の体験になりますが、化学繊維でできたナプキンが原因でフェムゾーンが痒くなることが苦痛でした。（うん十年前は、化学繊維でできたナプキンが主流でした）その後、布ナプキンを使用すると、生理時の冷えが和らぎ痒くなることも減りました。ただ布ナプキンは洗濯を重ねるとふわふわ感が減ってくたびれてくるのが難点でした。

そんな時、使い捨てタイプのオーガニックコットンのナプキンを知り使ってみると快適。今では使い捨てタイプのオーガニックのナプキンが本命となっています。

そしてもうひとつ。吸水ショーツも大本命。生理日以外にも使用しているほど惚れ込んでいます。一時期、生理が不順になり、いつ生理が来るか不安を抱えながら外出していましたの「これなら、いつ生理が来てもなんとかなる」と安心していられたものです。こういうのをフェムケアのメリットの一つではないでしょうか。

月経カップも良いという話を聞きますが、私はまだ使用未経験です。消毒として煮沸するらしいのですが、使用する鍋はどうしているのでしょうか。月経カップも料理に使用する鍋を使っている人が多いのか、ちゃんと専用の鍋を用意しているのか気になります。

除毛・脱毛

フェムゾーンは、尿や経血が付きやすい場所。汚れを残さず拭き取るのはかなり至難の業です。雑菌が繁殖しやすいだけでなく汗も籠もりやすいので、意識して清潔を保たないと不衛生になりがち。匂いが気になる人もいるかもしれません。私もそのひとりです。

除毛や脱毛をするとお手入れが楽になります。尿や経血を拭き取りやすくなるから、雑菌の繁殖も抑えられるし、汗も籠もりにくくなる。気になる匂いの軽減に繋がり、良いことずくめですね。

ただ、手っ取り早くカミソリで…と自己流で処理してしまうと、肌を傷つけて出血したりしてしまうかも。除毛や脱毛はプロにお願いするか、肌に優しい方法を選んでくださいね。

洗浄

フェムゾーンの洗浄と膣の中の洗浄に分けられます。フェムゾーンの洗浄は専用のソープの使用をおすすめします。フェムゾーンは酸性よりで一般的な石けんはアルカリ性。肌に負担をかけてしまいます。

専用のソープは酸性よりで肌に負担をかけにくい優しい成分でできているから、デリケートなフェムゾーンにも安心して使えます。洗うときはとにかく優しく。洗い流すときもぬるま湯でそっとがポイントです。

膣の洗浄は賛否ありますね。洗浄しない方が良い理由としては、もともと膣には自浄作用があるということ、指を入れたり石けんを使用したりすることがトラブルの原因になる可能性があるといわれます。

洗浄した方が良い理由としては、膣洗浄することで匂いが気になるおりものを流したり、膣を綺麗に保ったりできるなど。膣を洗浄する際は、膣洗浄器を使用することが必須です。

私はおりものが気になるよりも、生理終わり頃の膣に残った少しの経血を洗い流せば、出血混じりのおりものを減らせるという話を聞いて使用しました。

生理が終わる頃のちょっとだけナプキンに付くおりもの混じりの経血が何とかならないかと、常々思っていました。先に記述したように、化学繊維のナプキンに悩まされていたことから1日でも早くナプキンから開放されたいと思い、でも取ってしまうとショーツが汚れる…。私は膣洗浄でこの悩みから解放されました。

保湿

フェムゾーンの乾燥は、更年期にさしかかった頃からなんて言われることが多いですが、そんなことはありません。トイレに行くたびに何度も拭かれ、下着でこすられるのですから、乾燥するのも頷けます。また、フェムゾーンを洗浄した後のお手入れとしても、保湿は大切。
フェムゾーンに使用する保湿剤にはオイルやクリーム、ジェルタイプなどの種類があります。

食事

フェムケアは食事でもできることを知り、食べることが好きな私は少し嬉しくなりました。フェムケアにおすすめなのは、以下のような成分が入っている食品です。

・鉄分が多い
・イソフラボンが豊富
・血流を良くしてくれる

などで、小松菜やほうれん草、納豆やあさり、ナッツ類などがあげられます。鉄分の吸収をよくするために、ビタミンCが入った食材、果物や野菜、芋類を一緒に摂ると効果的だそうです。
我が家の食卓には、納豆や芋類が良く並びます。知らない間にフェムケアしてたんだと実感。

フェムケアと長く付き合うために

フェムケアというと、特別な何かをしなければならないと思う方もいるかもしれません。ですが、無理は続けられないものです。普段やっていることや少し頑張ればできそうなフェムケアに繋がる習慣を取り入れて、穏やかな毎日を送りましょう。