【本数別】組紐の作り方!紙コップを使った編み方&アクセサリーアレンジ集
映画「君の名は。」のヒットなどで組紐(くみひも)作りが話題になっているのをご存知ですか? ダイソーの組紐メーカーなどを利用すれば本格的な組み台を使わなくても手軽に組紐が作れるんです。 本記事では、紙コップを使う組紐アクセサリーの作り方や、糸の本数別の作り方もご紹介! 縁起のいい飾り結びや組紐の作り方の本のおすすめもまとめてあります。
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映画「君の名は。」で話題沸騰!組紐とは?
組紐というと和服の帯締めなどを思い出す方もいるでしょう。
最近では、映画「君の名は。」の中でヒロインが使用していたことで、組紐は静かなブームになっているんですよ。
組紐とは?
組紐は、斜に糸を交差させて組んだ紐のことで、多少の伸縮性があります。
組紐と似ていてもちょっと違うものとして、「織紐(おりひも)」と「撚紐(よりひも)」がありますよ。
縦糸と横糸の直角交差の紐が「織紐」で「真田紐」が有名。
「撚紐」は糸の束をより合わせえる作り方のロープ状の紐を言います。
糸や繊維、皮革などを組んで紐を作る工芸技術は古来より世界中にありますが、日本流の組紐が確立され始めたのは平安時代からでしょう。
最初は大陸から伝わった仏教の仏具や巻物の装飾品として飾り紐が伝わり、貴族の衣装、武士の鎧や刀の飾り、茶道での茶道具の箱の飾り紐としても使われるように。
江戸時代になり、組紐を組む専用の道具も生まれ、ファッションに広く取り入れられるようになり、現代でも和服の帯締めなどに使用されています。
21世紀になって世界的なスポーツブランドの「ナイキ」がシューズ紐として「平打ち紐」を採用したことも話題になりましたね。
昨今は、専用の伝統的な組紐台を使わずに、手軽な組紐ディスクなどを使用し楽しみながら身近なアクセサリーとして組紐をカジュアルに取り入れる方も増えています。
組紐の種類
組紐と一口にいいますが、その種類は多岐にわたります。
代表的なものとして、「角打ち」「平打ち」「丸打ち」の3つの種類に分類できるでしょう。
①角打ち
角打ちは、その名のとおり四角く組まれた紐で、断面が四角形になります。
和服の帯締めなどに使用され、「角組み」とも呼ばれることも。
②平打ち
平打ちは、リボン状の平たい形状。
和服の帯締めはもちろん、靴ひもにも使用されています。
③丸打ち
丸打ちは、ロープのように断面が丸く、「丸組み」と呼ばれることもあります。
結びやすく使いやすいので、和服の帯締めでは普段着から格の高い着物まで広く利用されています。
組紐作りに必要な材料
和服の帯締めなどにするような本格的な組紐は、絹糸などの高価な材料を使用することが多いのですが、ここではカジュアルなアクセサリーなどの組紐作りの材料についておつたえします。
まず、組紐作りには組んでいく糸と、それを固定するための台が必要です。
糸は、一般的な刺繍糸やクラフト用の糸、毛糸や麻糸など、好みやデザイン、季節などで選ぶといいでしょう。
リリアンや細いリボンや皮革テープなども使えます。
固定する台は、ディスク状の丸や四角の板に切り込みを入れて自分で作ることも可能ですが、手芸店や100均などでも購入できますよ。
中でもお財布に優しいと組紐初心者にも人気のあるのが、ダイソーの「組みひもメーカー」。
丸いディスクと四角形の平打ち紐タイプの2種類があり、作り方レシピ付きなので、初めて組紐にチャレンジする方にもおすすめですよ。
組紐作りに必要な<<組紐ディスク>>の作り方
本格的に組紐を作るには、伝統的な木製の「組み台」を使います。
組み台には、丸台、高台、角台、綾竹台などの種類がありますが、安いものでも数万円からと高価で、教室などで習わないとうまく使いこなせないことが多いでしょう。
その点、「組紐ディスク」を使えば、初心者でも気軽に組紐作りが楽しめます。
ディスクは、厚紙や食品トレーなどを利用して自分で作ることも可能ですよ。
厚紙や食品トレーなどを直径10センチほどの丸い形に切って、8等分の切り込みを入れ、中心に丸い穴を開けます。
切り込みは三角形にカットしておくと糸をかけやすいでしょう。
丸い形を書く時には、身近にあるセロテープや缶などを利用するとコンパスのない方でも大丈夫ですね。
厚紙や食品トレーなどは、折りたたんで8等分出来ないので、薄い紙を利用して印をつければOKです。
食品トレーを利用する際には、よく洗って乾かしてから使う様にしましょう。
【本数別】組紐の作り方
組紐ディスクの作り方をご紹介しました。
ここからは、実際の組紐の作り方を糸の本数別におつたえします。
3本
夏にぴったりなヘンプ(麻の一種)を使った組紐ブレスレットの作り方です。
ヘンプは細タイプと中タイプの太さのものを利用。
三つ編みと平結びで、ディスクも不要な手軽な作り方ですよ。
夏にはヘンプや木綿のレース糸が◎、冬には毛糸などで作るのもおすすめ。
4本
こちらは、刺繍糸4本で組んでいくミサンガの作り方。
テーブルなどにセロテープで糸を固定する作り方なのでディスクも組み台も不要です。
「4の字結び」をただひたすら繰り返していくやり方なので、根気さえあれば簡単ですね。
太い糸を使用すれば、もっと簡単に出来ますよ。
5本
5本で作る簡単なアクセサリーの作り方です。
「5つ編み」を繰り返す作り方なので、ディスクは不要。
太めの糸や革紐などを利用するとはかどりますね。
7本
組紐ディスクを使って7本で組紐を組む作り方。
刺繍糸7本で組んでいきます。
動画で紹介しているのは刺繍糸でお馴染みのオリンパスの「くみひもプレート クミッキー」を使用する作り方。
ディスクに番号がふってあり、順番通りに組んで行けばいいので、間違えずに作れますよ。
8本
糸を8本使った作り方です。
ダイソーの「組ひもメーカー」の丸いタイプを使って作りますよ。
刺繍糸の他、レース糸などを使ってもいいでしょう。
16本
こちらもダイソーの「組ひもメーカー」を使用した、糸16本での作り方。
本数が多いぶん、少し作り方は複雑になりますが、完成した時のよろこびはひとしおでしょう。
超簡単!紙コップを使った組紐の作り方
組紐の作り方を糸の本数別におつたえしました。
ディスクを使用する作り方もありましたね。
伝統的な組み台に比べてディスクでの作り方は手軽に出来ることがわかりました。
他には、紙コップを使って組紐を作る方法もありますよ。
紙コップは、使用済みのものを洗って使ってもOKですが、その際はよく乾燥させてください。
以下、紙コップを使った作り方をご紹介します。
使用するのは、紙コップと糸、クリップ、ハサミ、黒の油性ペンなど。
紙コップの飲み口部分に8等分に印をつけ、ハサミで切り込みを入れ、糸をクリップで留めて、順番に切り込みに引掛けて組んでいきます。
紙コップの底に組紐がたまっていくので、必要な長さになったら編み終わりを結んで完成ですよ。
この方法なら、ディスクがなくてももっと手軽に組紐が出来ますね。
アレンジ自在♡組紐を使ったおしゃれなアクセサリーの作り方
紙コップを使用した組紐の作り方をご紹介しました。
では、組紐を使ったアクセサリーにはどのようなものがあるのでしょうか?
組紐を使ったアクセサリーには、ブレスレットはもちろん、ピアスやイヤリング、ペンダントやチョーカー、ストラップや髪飾りなどいろいろなものがあります。
アイデア次第で自分だけのアクセサリーだって作れますよ。
以下、組紐を使ったおしゃれなアクセサリーの作り方の動画を4つご紹介します。
①お花のピアス
組紐を梅結びにしたお花のピアスの作り方です。
組紐で、簡単にかわいいお花モチーフが作れますよ。
組紐はなんとなく「和風」のイメージが強いかもしれませんが、洋服にコーデしてももちろんOK。
台になるフエルトを丸く切り抜いて、組紐を梅結びにしたものを接着し、ピアスの金具をつけるだけの簡単な作り方ですよ。
ピアス穴のない方はイヤリング用の金具をつければ大丈夫ですね。
アクセサリー用の金具は、100均や手芸店、ネット通販などで入手可能です。
大き目にしてブローチなどにしても◎。
②梅結びの髪飾り
こちらは、組紐を梅結びにしたものを髪飾りにする作り方。
浴衣などにもかわいいですね。
自分で組紐を作るところから始めれば、刺繍糸などの豊富なカラーからチョイス出来るので、好みの色で作ることが可能です。
動画では100均の紐を使用していますが、自分で作った組紐なら、より高級感のある世界でひとつだけの髪飾りに。
ほぼ結ぶだけの作り方なので、難しいテクニックは不要ですよ。
色によって大人っぽくも可愛らしくも出来ます。
③丸革紐でチャーム付きブレスレット
丸革紐を組んでいって、好みのチャームを取り付ける作り方のブレスレット。
革紐を組む方法なので、細い糸と比べて、あっという間に出来上がります。
片方を輪にして、もう片方を結んで玉にしてあるので、特別な留め具を使わなくても装着できる留め方にしてあります。
チャームは、100均や手芸店でも購入可能ですし、使わなくなったペンダントやストラップから流用してもいいですね。
④留め具を使わない方法
こちらは、留め金具を使わずに長さの調節も可能な留め方の作り方です。
どんな留め具を使うかお悩みの方は、参考になさってください。
組紐の左右の紐を交差させて、別紐で平結びをしていきます。
平結びが終わったら、両端を結んで玉にして抜けないようにすれば、手軽に長さ調節が出来ますよ。
この方法はブレスレットだけじゃなくチョーカーなどにも使えるので覚えておくと便利です。
組紐の縁起のいい飾り結びのやり方
組紐を使ったアクセサリーの作り方をいくつかご紹介しました。
紹介した作り方の中でも飾り結びが使われていましたね。
では、組紐の縁起のいい飾り結びにはどのようなものがあるのでしょうか?
組紐の飾り結びにはたくさんの種類があります。
梅結び、菊結び、あわじ結び、亀結び、二重叶結び、玉房結び、吉祥結びの他、あけまき結びや唐蝶結びなど、古来からたくさんの結び方が伝えられてきました。
ここでは、組紐の縁起のいい飾り結びを厳選して7つご紹介します。
①:梅結び
梅結びは、梅の花の形を模していて、組紐だけじゃなく水引きにも使われています。
厄除けにもなり、お祝い事やご祝儀袋、インテリアにも使われます。
人と人を結ぶおめでたい結び方としてもよく知られていますね。
花びらの形に変化をつければ蝶の形のようにも仕上げることができますよ。
②:菊結び
菊結びは、菊花結びとも称され、和装小物などにも使用されます。
菊は古来より、漢方や食用としても利用されるので長寿の花とされているんですよ。
③:あわじ結び
あわじ結びは水引きの結び切りとしても有名です。
固結びでほどけないところから、結婚式のご祝儀袋など、1回だけのお祝い事に使われますよ。
あわじ結びは二つの銅銭が重なっている様子と似ているのが名前の由来。
中国でも古くから使われる飾り結びですよ。
あわじ結びの応用の結び方に「あわじ玉」があり、丸い玉状になります。
④:亀結び
あわじ結びをさらに進めていくと亀結びになります。
あわじ結びをマスターしたら、次に挑戦したい結び方ですね。
長寿として知られる亀もおめでたい生き物なので、お祝いに向く結び方です。
⑤:二重叶結び
二重叶結びはお守り結びとも言われるように、お守り袋に使用される結び方。
吉事の飾り結びのひとつです。
⑥:玉房結び
大輪の牡丹を模したのが玉房結びで、その結び方は特に難解と言われています。
牡丹の花のように豪華で華やかなのでアクセサリーなどにも向いています。
⑦:吉祥結び
吉祥結びには健康や幸せを祈る気持ちが込められています。
婚礼やお祝いごとにぴったりな飾り結びですよ。
古来より中国でも用いられてきた結び方でもあります。
バリエーションを増やそう!組紐の作り方が分かるおすすめの本
組紐の縁起のいい飾り結びを7つご紹介しました。
ここからは、組紐の作り方が分かるおすすめの本をご紹介しましょう。
ネット上にも作り方のたくさんのコンテンツがありますが、手元に本があると、やはり細かな疑問の解決にも役立ちますし、いつでもどこでも繰り返してみる事ができる利点がありますね。
また、いろいろな応用編も掲載されていますので、初心者はもとより中級、上級者も本で作り方を見れば自分流のアイデアもうかぶでしょう。
以下の3冊を厳選してご紹介します。
①:いちばんやさしい! 組ひも
「いちばんやさしい! 組ひも」は組ひもディスクなどを使用する作り方の本。
初心者でもわかりやすいように図解してあります。
全ての作品にプレートの番号付きなので初めての方も安心。
組紐研究家でもある多田牧子さんの著書です。
②:うつくしい組ひもと小物のレシピ
こちらも多田牧子さんの著書で、専門的な組み台にこだわらず100均などで買えるアイテムを使用しての組紐の作り方の本です。
シンプルでわかりやすい図案を採用しているので図を見ただけで作れると評判ですよ。
初めて作る人にも、本格的にしっかり作りたい人にもおすすめの一冊。
おしゃれでかわいい色合いやデザインのものが多いのも特徴です。
③:かわいい組ひもの教科書: はじめてでもかんたんにつくれる 50通りの組み方とアクセサリーのつくり方
やはりこちらも多田牧子さん著の組紐の作り方の本。
本格的な丸台から組紐ディスクまで3つの道具での作り方が紹介されています。
初心者向けから応用編までたくさんのレシピが並んだ、丁寧な説明付きの内容ですよ。
写真も多くてわかりやすく、丸台やおもり玉についての記載もあります。
本格的にやってみたい方はこちらの本がおすすめ。
まずは手軽な作り方で組紐にチャレンジしよう
組紐には伝統工芸品のような職人技が必要なものもあれば、気軽に初心者でも出来るような作り方のものもあります。
まずはミサンガなどの小物を、紙コップや組紐ディスクを使用する手軽な作り方で組んでみませんか?
やってみて興味がわいてきたら、組紐の本を購入したり、教室に通うなど発展させてもいいですね。
和服の帯締めや羽織紐などを作れるようになれば、長く続けられる本格的な趣味になるでしょう。
組紐を作ったら、ぜひ飾り結びにもチャレンジしてみてくださいね。
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