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涙の役割とは?

泣けない人の涙
人は嬉しかったり悲しかったり、感情が揺れ動くと泣くことがあります。
泣くと目から涙が流れるものですが、そんな涙にも役割があることをご存知でしょうか。

涙は意識するしないに関わらず、常に流れ出ています。
これを基礎分泌と呼ぶのですが、この基礎分泌によって目の表面の乾燥が防がれているのです。

涙は目の表面の乾燥を防ぐためだけに流れ出ているのではありません。
きちんと私たちの身体を守るための役割を持っているのです。

まず、目の角膜と呼ばれるには血管がありませんから、自力で栄養補給ができません。
そこで登場するのが涙で、その水分に乗せて酸素や栄養分を供給しているのです。

そんな角膜への栄養運搬の役割を担いつつ、さらに涙は目の老廃物や異物の排除にも一役買っています。
空気中には想像以上にたくさんの細菌が浮遊していますから、そういった菌から目を守りつつ、侵入した菌は外部へ流す、というわけです。

涙が身体の健康を守るメカニズム

泣けない女性が泣く
涙は目の健康を守っていますが、実はわたしたちの健康も守ってくれています。

というのも、涙を流すほどに感情が揺れ動いたときというのは、脳が何かしらのストレスや緊張を抱えている状態なのです。
そうなると交感神経が活発化するのですが、その状態を鎮めるため、人は涙を流します。

涙を流すことで副交感神経の働きが活発化し、緊張感が緩んだりストレスが解消されたりと、身体がリラックスした状態になります。
このように身体的な不調、精神的な不調を回避する涙は、人の身体の健康バランスを取っていると言えるでしょう。

人が「泣きたくなるとき」とは?

泣きたいのに泣けない女性
悲しい時、嬉しい時、感情が抑えられなくなると泣きたくなるものです。
では、人はどのような場面でなきたくなるのでしょう。

  1. 仕事がうまくいかない時
  2. 親しい人と喧嘩をした時
  3. 失恋をした時
  4. 大きなストレスを抱えている時
  5. 感動した時

続けて、人が「泣きたくなるとき」とはどのような時か、それぞれ詳しく見ていきましょう。

泣きたくなるとき①:仕事がうまくいかない時

会社員、アルバイトなど問わず、仕事をしているとうまくいかなくて落ち込む場面は多々あるでしょう。
その仕事に対して責任感を持って取り組んでいればいるほどに、何かうまくいかないことがあった時のショックは大きいものです。

ミスしてしまった事への後悔や、指摘された事への悔しさなど、様々な感情が入り混じって、それが涙に繋がるのです。

泣きたくなるとき②:親しい人と喧嘩をした時

家族、友人、恋人など、親しい相手と喧嘩をすると、物事が解決しないモヤモヤした気持ちや相手に対する怒り、そしてやりきれなさのような感情を抱くことが多くあります。
そのようなネガティブな感情が、涙に繋がってしまうようです。

泣きたくなるとき③:失恋をした時

思いを寄せている相手との関係がうまくいかなくなった時は、大人でも泣きたくなるものです。
単純にショックによる涙の場合もありますが、多くのケースで「なぜだろう」「どうしてだろう」と考えすぎてしまうことが、感情を抑えられなくなる原因です。

泣きたくなるとき④:大きなストレスを抱えている時

仕事、学校、家庭など、どの場面でも大小様々なストレスを感じるものです。
そんなストレスですが、抱えすぎてしまうと感情の抑制を困難にするので、そのせいで泣くことに繋がってしまうのです。

またストレスによる涙が厄介なのは泣いた後に虚無感を抱きやすく、それがまたストレスや涙に繋がってしまうので、悪循環が生まれやすいという点です。

泣きたくなるとき⑤:感動した時

これまでのシチュエーションと異なるのは、この場合の涙は前向きなものであるという点です。
映画や小説、音楽などの芸術に触れたり、心を揺さぶる出来事に直面したりした時に、感情が揺さぶられることで喜びの涙を流すことがあります。

泣きたいのに泣けない理由

泣けない理由を考える女性
感情の動きに合わせて涙を自然に流したいと思う反面、なぜか泣けないという悩みを抱えている人は、実はたくさんいます。
ではそのような人は、なぜ泣きたいのに泣けないのでしょう。

  1. 大人は我慢すべきと感じているから
  2. まだ泣きたいところに達していないから
  3. 「泣けない」と思い込んでいるから
  4. 素直になれないから
  5. 幼い頃より刷り込まれているから
  6. メンタルコントロールができていないから
  7. 泣いても解決しないと思うから

続けて、泣きたいのに泣けない理由をそれぞれ詳しく見ていきましょう。

理由①:大人は我慢すべきと感じているから

大人だからこそ人前で泣きたくないと強がってしまう傾向がありますが、それ故に泣けない人もいます。
このケースは泣けないというより泣くのを我慢していることの方が多いので、ある意味非常にストレスフルなパターンだと言えます。

理由②:まだ泣きたいところに達していないから

感情が揺さぶられると泣きたくなる、ということは先ほどから何回も説明していますが、感情が揺さぶられても涙に繋がらないケースもあります。
それは、過去の経験などから「この程度なら泣くまでもない」と判断しているからであって、その結果、感情の揺れ動きだけで納まってしまい、泣けないというわけです。

理由③:「泣けない」と思い込んでいるから

理由①に似ているのですが泣かずに強がってしまう性格の人だと特に、泣くことを弱さやカッコ悪さだと捉えがちです。
そのため、泣くことに対してマイナスのイメージしかないので、泣きたい時にも泣けないことになるのです。

理由④:素直になれないから

育ってきた家庭環境、そもそもの性格など根拠は様々ですが、自分自身の気持ちに素直になれないことから、泣きたい時に素直に泣けないこともあります。
自分の感情の変化に対して適応することが苦手なので、心が揺れ動いたときにも素直に受け入れられないのです。

理由⑤:幼い頃より刷り込まれているから

育った家庭の環境などが影響を与えているパターンで、小さい頃に「泣くな」と教え込まれたような人にとって、泣く事=悪なので、泣きたい時にも泣けない状態になってしまいます。
また、泣くことで親から叱られた経験を持つ人も同様、泣くことがトラウマとして記憶されているので、泣けない傾向にあります。

理由⑥:メンタルコントロールができていないから

精神的にあまり良くない状態に追い込まれてしまい、かつその状態が長く続いてしまった場合、自暴自棄になりがちです。
そこまでいってしまうと、周囲の気遣いも耳に入らないほどに無気力、無感情になってしまうので、泣きたくても泣けないという状況に陥ってしまうのです。

理由⑦:泣いても解決しないと思うから

こちらも過去の経験から判断しているパターンなのですが、泣いたところで何も解決しないと感じてしまうと、泣くことに対しての価値を見出せなくなります
一般的に冷めた性格だと思われがちですが、このような人も泣けない傾向があるのです。

泣きたいのに泣けない人の特徴

泣けないことに落ち込む女性
泣きたくても泣けない、と悩んでいる人たちには、共通する特徴があります。
では泣きたいのに泣けない人とは、いったいどのような人なのでしょう。

  1. ストレスに強い
  2. 泣くより怒る
  3. 泣き方がわからない
  4. 人間関係が希薄
  5. 強がり
  6. 物事に対して感動しない

続けて、泣きたいのに泣けない人の特徴を詳しく見ていきましょう。

特徴①:ストレスに強い

そもそも辛いことがあったりストレスがかかったりした時、その圧から感情が揺れ動いて涙が出ます。
しかしそこで涙腺が強ければ、涙が出ずに泣けないでしょう。

これはつまり、ストレスに強い人である事でもあります。
泣かずともそのネガティブな感情を処理できているということです。

特徴②:泣くより怒る

ストレスがかかって感情が揺れ動いたとき、一般的に涙が出る状況下において、涙より先に怒りに繋がる人もいます。
泣けない人にはこのような、「泣くより怒り」タイプであるという特徴があります。

特徴③:泣き方がわからない

泣けない理由でも紹介した通り、幼い頃から泣くことを抑制されて生きていると泣けなくなります。
そもそも泣き方がわからなくて泣けないというパターンや、泣くことで迷惑をかけるという罪悪感を抱いていて泣けないパターンなど、すべてのパターンに共通することとして、泣き方がわからない、という特徴になるのです。

特徴④:人間関係が希薄

1人なら泣けるのにみんながいると泣けない、という場合は、周囲の人に心を許せていない状況だと言えます。
そのような、周囲の人と表面的で希薄な関係性しか築けていないという特徴を持つ人も、泣けない人です。

特徴⑤:強がり

人前で涙を流してはいけない、と思い込んでいる人も泣けない傾向があります。
そういった、周囲に対して心を許せないような強がりな一面も、泣けない人の特徴だと言えるでしょう。

特徴⑥:物事に対して感動しない

泣きたいのに泣けない人もいれば、泣きたくないから泣かない人もいます。
物事に対して感動しない人は、感情が動くこともないので泣けないのです。

これは言い換えれば、物事に興味を持てない人でもあります。
また自分自身に冷めていたり、諦めていたりするような人も泣けないと言えるでしょう。

「泣くことはいけないこと」と考え続けているとどうなる?

涙を見せない泣けない人
泣くことが悪いことだと思い込み続けてしまうと、人は自分自身のメンタルをコントロールできなくなっていきます。
泣きたいのか泣きたくないのかわからなくなったり、泣きたいと思っても泣けない状態になったりしている人は、精神的に大きなストレスを抱えた状態にあり、酷い時にはうつ病のような状態に近いと言えます。

泣くことを我慢し泣けない状況が続いてしまうと、人は心を病んでしまい、しまいには心の病気にまでなってしまうのです。

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泣けない人が泣けるようになる方法

音楽で泣こうとする泣けない女性
泣かない状態が身体に悪影響を及ぼすことが判明したところで、泣けない人が泣けるようになるためにはどうしたら良いのでしょう。
泣けないとお悩みの方に向けて、おススメの方法を伝授します。

  1. 映画鑑賞をする
  2. 読書をする
  3. 悲しかったことを思い出す
  4. 自分が何で泣けるか探る
  5. 泣くための環境を整備する
  6. 音楽を聴く
  7. ドラマを見る
  8. 涙脆い人と付き合う

続けて、泣けない人が泣けるようになる方法をそれぞれ詳しく見ていきましょう。

方法①:映画鑑賞をする

泣きたいのなら感情を動かすことです。
そのための手段として、映画鑑賞は最も簡単で最も手っ取り早いと言えるでしょう。

映画は映像でストーリー展開がわかりやすいので、その内容に深く入り込みやすいという特徴があります。
感動する作品の主人公に感情移入しながら鑑賞すれば、感情が大きく動いて自然と泣けるでしょう。

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方法②:読書をする

方法①と同様、泣ける芸術に触れるという意味で読書がおススメです。
感情を揺さぶる内容であれば、どのようなジャンルの本でも問題ありません。

ただし、泣けない人が読書をする時には思い切り感情移入をして読みましょう
このポイントを押さえて読書をするだけで心が揺れ動きやすくなり、泣けない人でも泣きやすくなります。

方法③:悲しかったことを思い出す

涙は、感情がプラスの時にもマイナスの時にも出るものですが、主にマイナスの時が多いです。
そこで、悲しかったこと、辛かったことなどを思い出すと、そのマイナスの感情で心が揺れ動き、泣けるようになります。

その出来事だけにとどまらず、その時に自分がどのように感じたのか、その心の動きまで含めてイメージすると良いでしょう。

方法④:自分が何で泣けるか探る

泣けない人は、まず自分自身の泣けるポイントを探りましょう。
心が動いて泣けるポイントを自分で知っておけば、泣けない時にそのポイントを意識するだけで泣きやすくなります。

方法⑤:泣くための環境を整備する

いざ泣こうと思っても、他人が見ている前ではやはり泣きにくいものです。
人前ではどうしても泣けない、という人も多いですから、自分が思いきり泣けるような環境を整えることも重要です。

一人で部屋にこもったり、スマホやパソコンを切って余計な情報をシャットアウトしたり、自分が泣くことに専念できるような環境を意識しましょう。

方法⑥:音楽を聴く

人の感情を揺さぶる芸術に触れる行為として、音楽を聴くこともおススメです。
もちろんどんな音楽でも良いというわけではありませんから、泣ける音楽を聴くようにしましょう。

例えば恋愛ソングや友情ソング、そして家族のことを歌ったバラードなどはテッパンです。
ただし失恋直後に泣きたいからと、失恋ソングなどを聞いてしまうと精神的に落ち込みやすくなるので、自分自身の状況に合わせて聞く曲は変えることをおススメします。

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方法⑦:ドラマを見る

テレビドラマにも泣ける作品が多数あります。
現在放送していない物でも、レンタルショップに行けばDVDで借りることができますから、泣きたい時にはおススメの方法です。

方法⑧:涙脆い人と付き合う

すぐに泣ける人は感情の動きがすぐに表出するタイプの人です。
そこで泣けない人は、そんな人の感情の動き方を見て、感じ方や捉え方などを学ぶと良いでしょう。

そうすることで涙脆い人の思考パターンが見えてきて、自分が泣きたい時に取り入れられるようになります。

泣けない人が涙を取り戻すための習慣

考え事をする泣けない女性
泣けない人が泣けるようになるためには、すべきことがいくつかあります。
泣けない人が意識的に泣くための活動を「涙活」と呼んでいますが、その涙活を行うにあたって、重要な吸うな習慣があるのです。

では泣けない人が涙を取り戻すための習慣とはどのようなものなのでしょう。

  1. 週末に泣けることをする
  2. 夕方頃に泣けることをする
  3. リラックス空間の確保
  4. 同じ場所で泣く

続けて、泣けない人が涙を取り戻すための習慣をそれぞれ詳しく見ていきましょう。

習慣①:週末に泣けることをする

例えば泣ける映画を見て泣きたい時、泣ける音楽を聴いて泣きたい時など、涙を流したい時には週末がおススメです。
翌日が休みだとリラックスすることができ、泣きやすい状態になるのです。

週末にきまって涙活の時間を取るようにすると、泣けない人も涙を取り戻すことができるでしょう。

習慣②:夕方頃に泣けることをする

習慣①と関連しているのですが、涙活をするなら夕方がおススメです。
というのも、夕方の時間帯になると副交感神経が活性化することによって感受性が高まるので、様々な行為に対して涙を流しやすくなるのです。

習慣③:リラックス空間の確保

泣けない人が思う存分泣き、なおかつ泣くことでスッキリするためには、泣ける環境の整備も必要不可欠なことです。
いつでも涙活できるように、自分自身が最大限にリラックスできるような環境づくりを日頃から意識しておくと良いでしょう。

例えば部屋の明かりを暗くして過ごす時間を作ったり、お気に入りの香りのアロマをたいてみたり、好きな香りの入浴剤をお風呂に入れてたり、などが良いでしょう。
自分自身がリラックスできる時間を習慣的にスケジュールへ組み込むことで、涙活が実行しやすくなります。

習慣④:同じ場所で泣く

涙活をするなら、毎回同じ場所を選びましょう
始めは慣れないでしょうが、何度も同じ場所で泣いていれば、次第にその場所が泣くための場所、泣いても良い場所として認識されるようになります。

そうなれば、その場所に行くだけでリラックスできたり、スムーズに「泣く態勢」を整えることができるようになるのです。

泣けない人におすすめの泣ける映画

映画を見る泣けない女性
泣けない人が泣くための方法として、映画鑑賞を紹介しました。
そこで実際に、泣けない人におススメする泣ける映画を5つご紹介します。

おすすめ①:ショーシャンクの空に

ショーシャンクの空に

1994年に公開された名作です。
冤罪で刑務所に投獄された主人公のアンディが、絶望的な状況の中でも決して希望を捨てることなく、そこで出会った仲間たちとともに20年間の獄中生活を送る様を描いています。

見どころは、主人公のアンディが発する、心温まる数々の名言たちでしょう。
人間の心の豊かさとは何か、人生において希望を持ち続けることがいかに大切か、など、特に現代に置いて忘れられがちな大切なことを思い出させてくれます。

ラストには希望を捨てずに生き抜いたアンディの大逆転もあり、涙なしでは見られない不朽の名作と言えるでしょう。

おすすめ②:陽のあたる教室

陽のあたる教室
1000円

1995年公開の映画です。
家計のために音楽教師の道へ進んだ主人公のグレンが、様々な背景を抱えた生徒たちとの交流を通じて変化していく様子を描いており、様々な年代のヒット曲が登場する音楽好きにはたまらない作品でもあります。

最初は期間限定で投げやりな気持ちもあった主人公は、様々な事情を抱えた生徒たちと、音楽の授業を通じて関係性を築いていきます。
そんな音楽は愛する妻や聴覚障害を持った息子との関係にも大きな影響力を持ち、家族の関係再構築にも貢献しました。

最終的に長年音楽教師を続けたグレンですが、学校の芸術科目廃止とともに教壇を追われることになります。
そんな主人公に感謝を伝えようと、教え子たちが揃って開いた壮大な送別会のシーンは、涙なしでは見られないでしょう。

おすすめ③:ライフイズビューティフル

ライフ・イズ・ビューティフル
199円

こちらは1997年公開のイタリア映画ですが、ユダヤ人の迫害という、歴史的にも重大な内容を扱っている映画です。
テーマは重苦しいものですが、笑いあり涙ありの展開なので、泣けない人が涙活に取り入れるにはちょうど良い作品と言えるでしょう。

収容所に送られてしまったユダヤ人の父親が、息子が生き抜けるよう必死に行動する様子が描かれているのですが、どんなに苦しい状況であろうと希望を捨てずに生きることの大切さ、そして希望さえ捨てなければ「ライフイズビューティフル=人生は美しい」のだということを教えてくれます。

おすすめ④:私の頭の中の消しゴム

私の頭の中の消しゴム
200円

2004年に公開された韓国の映画です。
若年性アルツハイマーに冒されてしまった女性と、その女性を愛し支え続ける男性の絆を描いたラブストーリーです。

はじめはただの物忘れだと思っていた症状が徐々に悪化していく不安、そして突然忘れてしまうことへの恐怖などが繊細に描かれています。
病気を理由に愛する人と別れようとする女性と、それでも愛したい男性との関係性、すれ違いに胸が痛みます。

明るい内容ではないにしろ、人間同士の深い愛情を感じることができます。

おすすめ⑤:戦場のピアニスト

戦場のピアニスト

最後は泣けないとお悩みの人も号泣必至の作品です。
ナチス占領下で生き抜いた、実在するユダヤ人ピアニストの姿を描いています。

ノンフィクションであるため、その時代の様子がハッキリと描かれています、
そのため全体を通して、人間の残虐さが目立つような暗い内容が多く見られます。

そんな中で、主人公が奏でるピアノの美しい音色に救われます。
残虐なシーンとピアノの音色、という対比が印象的な作品だと言えるでしょう。

「リラックスできる涙」と「できない涙」の違い

泣けないのでリラックスする女性
泣くという行為には、感情を洗い流してストレスを発散するという効果があります。
しかし実は、ただ泣けばよいというわけではなく、きちんと「リラックスできる涙」を流さなくてはいけません。

このリラックスできる涙とは、簡単に言うと「ポジティブな感情で流した涙」のことを指しています。
嬉しい時、感動した時など、ポジティブな気持ちで泣いたときの涙には、副交感神経を活性化して人をリラックスさせる効果があるのです。

反対にネガティブな気持ちで涙を流すと、交感神経の動きを活性化することになるので、緊張状態になったり身体的負担(血圧の上昇や心拍数の増加など)を招きます。
そうなるとリラックスするどころか興奮状態になり、肉体的にも精神的にも疲労してしまうでしょう。

また、反射的に流れ出る涙にも意味はありません。
ホコリなどの異物混入が原因でながれる涙は、日々眼球を潤すために流れる涙と同じものなので、ストレスを排出できる効果は持ち合わせていないのです。

つまり、リラックスできる涙はなにかに感動したり喜びを感じたり、といったポジティブな涙だけです。
それ以外の涙にはリラックス効果はありません。

「泣きたいのに泣けない」生活とはこれでおさらば

前向きな表情の泣けない女性
現代に生きる人の多くは、育ってきた環境や置かれている状況のせいで、泣けないという人が増えています。
しかし泣けないということは、実は身体的にも大きなストレスを与える事であり、早急に解決すべき問題でもあるのです。

最近では、意図的に涙を流すために活動することを「涙活」などと呼ぶ言葉まで出ています。
泣けないことが問題視されるようになり、また泣くことは悪いことではない、という雰囲気も高まってきました。

泣くことは恥ずかしいことでもカッコ悪いことでもありません。
今回ご紹介した内容を参考に、ぜひ自分に合う泣き方を見つけてみてください。

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ライター
noel編集部

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