【プロ監修】グリーンネイルとは?2つの原因と初期症状&対処法・予防法を紹介
ジェルネイルをしている人ならば「グリーンネイル」という症状を耳にしたことがあるのではないでしょうか? グリーンネイルというのは名前の通り、爪が緑色に変色してしまう病気です。 プロのネイリストにグリーンネイルになってしまう原因や対処法、予防法をお聞きしました! 放置して悪化してしまう前に、しっかりと知識を身につけましょう。
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グリーンネイルとは?
グリーンネイルの原因は緑膿菌というどこにでもいる細菌の一種で、爪の表面や内部で細菌が増えていきどんどん爪が緑色に変色してしまいます。
緑膿菌が繁殖してしまうのには2つの大きな理由があるようです。
グリーンネイルの原因や対策方法をプロのネイリストである家門麻理奈(かもんまりな)さんにお聞きしたので、コメントも合わせてチェックしてみてください!
Q.グリーンネイルとはどんな爪のこと?
A. 爪が緑色に変色すること
\ネイリスト家門さんのフレンチネイルの記事はこちら/
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そんなフレ...
グリーンネイルになってしまう原因
①: ジェルネイルの剥がれや浮き
まずグリーンネイルになる原因として考えられるのは、ジェルネイルの浮きです。
ジェルネイルは時間が経つと徐々に剥がれてしまい、オフせずに放置するとジェルネイルと爪とのあいだに隙間ができてしまいます。
入浴や手洗いでその隙間に水が入ってしまい、乾燥することなく放置されることで緑膿菌が繁殖してしまうのです。
目に見えないほどの隙間でも水分は入り込んでしまうので注意が必要になります。
②: 免疫力の低下
人の身体には細菌に抵抗する力がありますが、寝不足や体調不良になると抵抗力が弱って、細菌感染しやすくなってしまいます。
グリーンネイルも抵抗力・免疫力が低下していると発症のリスクが高まります。
疲れやストレスにより自律神経が乱れることでもかかりやすくなるようです。
キレイで健康な爪を維持するためには、体調管理にも気をつけましょう。
Q.グリーンネイルの原因は?
A. 使いすぎに注意!
家事やお仕事で手先をよく使いガンガンとぶつけてしまっていると、ジェルと爪の間に隙間が出来てしまうので、そこに菌が繁殖し、グリーンネイルになってしまいます。
グリーンネイルを放置するのは危険!症状を段階別に紹介
初期
グリーンネイルはたとえ悪化しても、それ自体で痛みやかゆみなどを感じることがありません。
初期症状はうっすらと爪の一部が緑に変色しているぐらいなのです。
グリーンネイルになったことがない人ならば気付かない程度の変色なので、青アザと勘違いしてしまいこの段階で自分がかかっているとわからない人もいます。
初期の時点で治療を開始すれば比較的早めに完治が見込めるでしょう。
中期
初期の段階で手を打たずに放置してしまうと、爪の変色が進んでいきます。
黄色に近い色だったものが、濃い緑色へと変化していくでしょう。
また最初は範囲も狭かったはずの変色が広くなっていくことも。
初期症状では爪のみだった緑膿菌の繁殖も、中期になると爪の内部にまで進んでいる可能性があります。
重症
グリーンネイルが進行すると、遠目から見ても爪の変色が目立つようになるでしょう。
ひどくなると緑色から黒に近い深緑にまで進行してしまい、範囲もかなり広がります。
もともと爪が弱い人や小さな子供、年齢とともに爪が弱くなっている人は爪が割れたり剥がれてしまうかもしれません。
逆に剥がれたなどから緑膿菌が繁殖してグリーンネイルになってしまうこともあります。
どちらにせよ、重症化してしまうと完治するまでにかなりの期間が必要になるので、気付いた段階で早めに対処しましょう。
グリーンネイルになったときの対処法&予防法
万が一グリーンネイルになってしまったときには早めに対処することが大切です。
爪の変色に気付いたときにすぐにしてほしいことと悪化しないための予防法をご紹介します。
- ジェルネイルをやめる
- 手を濡れた状態で放置しない
- ケア剤を使う
①: ジェルネイルをやめる
グリーンネイルで爪が緑色に変色していることに気付いたら、残念ですがジェルネイルやマニキュアはしばらくお休みしましょう。
痛みやかゆみといった自覚症状がないため油断してしまいがちですが、グリーンネイルは細菌感染によるもので放置すれば悪化します。
消毒や塗り薬での治療も考えられるので、グリーンネイルになったらネイルサロンでキレイにオフしてもらうことです。
②: 手を濡れた状態で放置しない
緑膿菌は、水分や湿気が多いと繁殖しやすいので、手や爪が濡れたまま放置しないようにしましょう。
今グリーンネイルになっている恐れがある場合は手をこまめに拭くことが大切です。
またジェルネイルが剥がれて浮いたまま放置していると、その隙間から水分が入りこんでしまい湿った状態がつづいてしまうので、上からジェルネイルやマニキュアをするのは厳禁。
フットネイルをしている人 は、ハンドネイルよりも湿気がこもりやすく気付きにくい足の爪にさらに注意が必要です。
③: ケア剤を使う
グリーンネイルは自然治癒はしませんが、伸びてきた爪を切っていけば変色した部分はなくなります。
そのため美容液やオイルなどでケアをして、成長を促すことも効果的です。
ただし重症になっていたり爪甲剥離になっている場合はかえって悪化してしまう恐れがあります。
悪化してひどい状態の場合はまず皮膚科で診察してもらいましょう。
Q. グリーンネイルの対処法は?
A.ネイルチェンジを頻繁にするのがおすすめ
また、湿気が多い時期にはより繁殖しやすいので、しっかりと乾かしましょう。
グリーンネイルを治したい…!市販の塗り薬3選
「グリーンネイルになっていることに気付いたけどすぐに病院に行けない」「市販薬で簡単に治したい」という人もいるでしょう。
残念ながら、専門の治療薬は市販では取り扱いがありません。
ですが初期の段階であれば市販薬で爪の成長を促して回復を助けるものはあります。
応急処置として試してみてください。
①: ドクターネイル ディープセラム
ドクターネイル ディープセラムは、爪の内部まで浸透して強化してくれる美容液です。
こちらは美容液であり治療薬ではありませんが、健康で丈夫な爪にしてくれるので、爪が割れたり弱くなるのを防ぎます。
変色した部分が伸びてきて切っていけばグリーンネイルはなくなってくれるため、早く爪を成長させるという点ではおすすめです。
寝る前に乾いた爪に、根元から爪先に向かって塗ってあげましょう。
②: クリアネイルショット
爪の乾燥や凹凸、変色でお悩みの人向けのケアアイテムのクリアネイルショット。
硬くなって美容成分が浸透しにくい爪にもしっかり効く、浸透力に特化した美容液なので、足の爪にも効果があります。
変形して伸ばしにくい爪を正常な形に成長するようにサポートしてくれるのです。
1日1回、入浴後の乾いた爪に塗ってあげることで、グリーンネイルでお悩みの爪の成長を促進してくれるでしょう。
③: テラマイシン軟膏
テラマイシンはポリミキシンB硫酸塩という抗生物質や有効な抗生物質が2つ配合されています。
自分で購入できる塗り薬で爪の変色を改善させたい人におすすめです。
細菌の繁殖を抑え原因である緑膿菌にも効果を発揮してくれますが、爪の内部にまでは浸透してくれないので重度の症状にはあまり効き目がないということを覚えておきましょう。
早く治す方法は?グリーンネイルの治療は皮膚科がおすすめ!
グリーンネイルになった場合、悪化を防いで治療してもらうために通常のネイルサロンであれば施術を断られてしまいます。
普段ジェルネイルやマニキュアをしている人であれば、一刻も早く治してネイルを楽しみたいでしょう。
そのための1番の近道は皮膚科を受診することです。
皮膚科であれば正しい知識があり、症状に合わせた飲み薬や塗り薬を処方してくれます。
市販薬はあくまでも応急処置や治療の補助として考えて、気付いたときにすぐに皮膚科を受診することをおすすめします。
グリーンネイルで知っておきたいQ&A
グリーンネイルはうつる?
グリーンネイルになってしまうと心配なのは、他の指や他人にうつらないかということでしょう。
グリーンネイルはカビが原因だと勘違いしている人が多く、そのような疑問が挙がるのですが、グリーンネイルは爪から爪へ、人から人へと感染することはありません。
グリーンネイルは緑膿菌という細菌の一種が繁殖して起こるものです。
グリーンネイルが他の指にもできてしまったという場合は、生活環境などが原因で同時に感染していた可能性が高いでしょう。
ただし他人からうつらないからと油断せず、爪は常に清潔にしておくことが大切です。
ジェルネイルはいつからできる?
グリーンネイルになっている人は基本的にはジェルネイルはできません。
治療のために外用薬を塗るときに邪魔になってしまったり、上からネイルをすることで悪化してしまう恐れがあるからです。
できれば完全に変色した部分がなくなってからジェルネイルを再開しましょう。
完治したかは自己判断せずに、専門医や信頼できるネイリストさんへの相談をおすすめします。
Q. グリーンネイルでもネイルをして大丈夫?
A. 消毒&ネイルチェンジを早めにするのがおすすめ
しっかりと消毒をしてネイルチェンジを少し早めにされるといいかと思います。
ただ、ひどくなる可能性はあるのでよく考えてネイリストさんと相談してしてください。
早めの治療でグリーンネイルのない綺麗な手に
日常生活に支障がないので治療について甘く考えてしまいがちなグリーンネイルですが、放っておくと悪化して最悪の場合抜爪ということも考えられます。
見た目が悪いだけでなく、実は油断大敵な病気なのです。
緑に変色して爪を隠したくなる気持ちはわかりますが、まずは治療にあたりましょう。
また予防としてジェルネイルが浮いてきたら放置しないということも大切です。
健康な爪で、いつまでもジェルネイルを楽しみましょう。
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ひどい場合は表面が白く剥離(はくり)しもろもろになってる場合もあります。