自虐的の意味とは?性格・言動の特徴&自虐的になる癖を治す3つの方法
自虐的とは”自らを苦しめる”という意味で、ネガティブな要素が強い言葉です。 そんな自虐的な人にはどのような特徴があるのか、またどうして自虐的な性格になってしまうのか詳しくみていきましょう。 自虐的な自分から卒業する方法をご紹介します。
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自虐的の意味とは?
自虐的になるとは、”自分で自分のことを苦しめる”あるいは”自らを責め立てる”という意味になります。
ニュアンスとしては自分自身を「劣っている」と軽蔑し、いじめて傷つけるといったところでしょう。
ネガティブな雰囲気が非常に強い言葉である一方、自分の欠点を発信して笑いを取る自虐ネタとして使われることが多いため、「面白い」「楽しい」という印象を持つ人もいるようです。
自虐的な人の特徴【性格編】
では、自虐的な人はどのような性格をしているのでしょうか?
以下の特徴4つをご紹介します。
- 承認欲求が強い
- 過去の過ちを引きずりやすい
- ストイック
- ナルシスト
特徴①:承認欲求が強い
自虐的な人には、承認欲求の強さが見られます。
承認欲求とは、”自分の存在や価値を他人に認めてもらいたい”という気持ち。
常に自分が話題の中心にいないと「自分は誰にも認められていないんじゃないか」と不安になってしまうため、敢えて自らをいじめることで周囲からの優しい反応を引き出し、安心感を得ようとするのです。
特徴②:過去の過ちを引きずりやすい
自虐的な人は過去の過ちを引きずりやすいタイプです。
プライドが高いため一度の失敗が相当大きなダメージとなり、さらに気持ちの切り替えが苦手だったりすると、当時のショッキングな出来事が心の奥深くに刻み込まれます。
すると周りでは既に忘れているのに本人だけが昨日のことのように鮮明に覚えていて、事あるごとに「自分は昔こんな失敗をしてしまった」と過去を引っ張り出すようになるのです。
特徴③:ストイック
自虐的な人によく見られるのが、自分をとことん追い込むようなストイックなところです。
ストイックな人の根本には「社会は厳しいものだから、生き抜くためには必死に頑張るしかない」という考えがあるため、自身に厳しいのが当たり前。
また”類は友を呼ぶ”というように、自分に厳しい人の周りにはやっぱり厳しさを持った人が集まります。
そうなると、持てる力を全て出し切って目標を達成したとしても「こんなやり方ではダメだ」と納得できず、逃げ場がなくなるまで自らを苦しめるのです。
特徴④:ナルシスト
自虐的な人には、ナルシストなところがあります。
一般的なナルシストは自分の魅力的なところが大好きという印象ですが、自虐的な人の場合は”自身を皮肉っている自分に酔っている”という状態なのです。
そのため、わざわざ自分を見下すようなワードを出して満足感を得ています。
自虐的な人の特徴【言動編】
では、自虐的な人はどのような言動をするのでしょうか?
以下の特徴4つをご紹介します。
- 愚痴をよく言う
- ネガティブな口癖が多い
- 目標を高く設定しすぎる
- 常に受け身の姿勢を取る
特徴①:愚痴をよく言う
自虐的な人は、愚痴をよく言うようです。
自身の劣っているところを責めることが普通になっているため、他人に対しても同じような言い方をすること、つまり愚痴を言うことに抵抗が少ないのかもしれません。
本人は愚痴の対象となる相手に特別恨みを持っているわけではなく、世間話として話題にしているため、悪いことをしているという自覚が少ないのです。
特徴②:ネガティブな口癖が多い
普段から自虐的な言葉を繰り返す人は、実際にそうは思ってなくても少しずつ気持ちも低下していくもの。
すると「どうせ自分には無理」「諦めよう」といったネガティブな口癖が多くなります。
それによって周囲の人が一人、また一人と去って行って本人は孤独になり、さらにネガティブ思考な言動が増えることになるのです。
特徴③:目標を高く設定しすぎる
自虐的な人は、目標を高く設定しすぎる傾向にあります。
自分の能力以上のことを求めようとするので、なかなか成功体験を得ることができません。
すると当然失敗談ばかりが増え、「自分は何をやっても上手くかない人間なんだ」と周囲にアピールするようになるのです。
特徴④:常に受け身の姿勢を取る
自虐的な人は常に受け身の姿勢で行動するようです。
人一倍自分の存在価値に敏感なタイプですから、他人から批判されたり嫌われたりすることを何よりも恐れています。
そのため自分からは行動を起こさず、周りの意向に沿うような形で自分の言動を決めていくのです。
自虐的な人の心理
では、自虐的な人はどのような心理でいるのでしょうか?
以下の心理7つをご紹介します。
- 自分に自信がない
- 人を笑わせたい
- 優しくされたい
- 場を和ませたい
- 過度な期待をされたくない
- 特別感を味わいたい
- かまってほしい
心理①:自分に自信がない
自虐的な人は、基本的に自分に自信がありません。
容姿にコンプレックスを抱えていたり誤解されやすい性格だったりなど、「人から嫌われるかもしれない」という不安がいつもつきまとっています。
だから人から指摘される前に自らを責めることで、傷が浅く済むように自分の心を守ろうとしているのです。
心理②:人を笑わせたい
自虐的な人の中には、自分をネタにすることで「人を笑わせたい」と思っている人もいます。
このような心理がよく働くのは、サービス精神が旺盛で目立ちたがり屋なタイプ。
周囲の人が言いづらい点を自虐的ギャグとして潔く堂々と発することで笑いを誘い出し、「面白い人だね」と注目されると自信がつくのです。
心理③:優しくされたい
自虐的な人は自分に自信がありませんから、周囲の人から優しくされることで安心したいと思っています。
「私のこういうところがダメなんだよね」と言うのは、誰かに「そんなことないよ」「ちゃんとできてるよ」と自身の欠点を否定してほしいから。
みんなから温かい目を向けてもらいたくて、”劣ってる自分”をアピールするのです。
心理④:場を和ませたい
自虐的な人は、「場を和ませたい」と思っている場合もあります。
これは自分の欲求よりも、周囲への気遣いからきている心理です。
空気をよく読み、緊張感が漂って重たい雰囲気のときは失敗談などを話したりして、その場にいる人の気持ちをリラックスさせてあげようとします。
そのため、相手からの慰めや励ましといった反応は求めていないのです。
心理⑤:過度な期待をされたくない
自虐的な人は、周りの人から「過度な期待をされたくない」と思っています。
ある物事に対して「あなたは優秀だからこれくらいはできるよね」とハードルを上げて評価されると、失敗をしたときの評価の落差に耐えることができません。
そこで、自らを責めることで「あなたには難しいよね」と評価のハードルを下げてほしいのです。
心理⑥:特別感を味わいたい
自虐的な人は「特別感を味わいたい」とも思っています。
自分に厳しく非常に高い理想を持っていますから、人並以上の成果では納得できません。
でも自虐的な言葉で「劣っている人」という印象を与えることができれば、人並以上の成果でも「すごいね」と高く評価され、優越感に浸ることができるのです。
心理⑦:かまってほしい
自虐的な人はさみしがり屋で、「かまってほしい」という強い気持ちを抱いています。
そのため「誰にも相手にされていない」と感じると、自らの欠点を披露して相手の興味を引こうとするのです。
ただ、むやみやたらに失敗談を披露するわけではありません。
「私をかまってくれる人」という見極めをしっかり行った上で、自身を責めたりします。
自虐的になる原因
では、自虐的になるのはどうしてなのでしょうか?
以下の原因3つをご紹介します。
- 幼少期の寂しい経験が忘れられない
- コミュニケーションが苦手
- 他人を信用できない
原因①:幼少期の寂しい経験が忘れられない
幼少期に「私はひとりぼっちなんだ」と感じるなど、とても寂しい経験をすると大人になってもそのときの嫌な気持ちが忘れられず、「自分を認めてほしい」「かまってほしい」という欲求が強くなる場合があります。
その欲求を満たすために、自虐的な発言をして周囲の気を引こうとするのです。
原因②:コミュニケーションが苦手
コミュニケーションが苦手な人は上手く人と接することができないため、人間関係で悩みがちです。
そこで思いついた解決方法が、自虐的な発言をすること。
自分の欠点や失敗談を話すと相手から近づいて来てくれるため、会話のきっかけになります。
そして自虐なしではコミュニケーションが取れなくなってしまうのです。
原因③:他人を信用できない
親しい人から裏切られてひどく傷ついた過去があるなど、何らかの事情で「他人を信用できない」という人は、相手からの褒め言葉さえ「嫌みなんじゃないか」「自分を批判しているのでは」とネガティブに捉える傾向があります。
何を言われても勝手に傷ついてしまうため、自虐的発言によってできるだけ浅い傷で済むようにしているのです。
自虐的な性格のデメリット
では、自虐的な性格にはどのようなデメリットがあるのでしょうか?
以下のデメリット6つをご紹介します。
- 仕事で頼りにされない
- ネガティブな印象を与える
- やる気が出ない
- 見下されてしまう
- 恋愛に発展しにくい
- 孤独になりやすい
デメリット①:仕事で頼りにされない
自虐的な人は、仕事で頼りにされにくいということがあります。
自分に自信がないため、仕事を任されても「やりたくないのにやらされてる」「失敗しても仕方がない」という態度に見られがち。
本当は責任を持って真面目に取り組みたいと思っているのに、仕事を任されることが少なくなるかもしれません。
デメリット②:ネガティブな印象を与える
自虐的な発言は、言い方やそのときの状況によっては人を笑わせる自虐ジョークになる場合もありますが、やはり悲観的な言葉ばかりなのでネガティブな印象を与えてしまいます。
実際はそこまで自分の欠点を深刻には考えていなくても、人から見ると「いつも自分の悪いところばかり探してるのかな」「考えすぎなんじゃない」と暗いイメージを抱いてしまうのです。
デメリット③:やる気が出ない
「どうせ私なんて…」と自虐的な発言を繰り返していると、本来あったはずのモチベーションが下がってやる気が出なくなることがあります。
誰かにかまってほしかっただけなのにやるべきことが思うように進まず、かえって自信喪失を招く事態になることもあるのです。
デメリット④:見下されてしまう
なぜ自分を責めるような自虐ネタを言うのか…理由はその場の雰囲気を盛り上げ、笑いを取るためです。
でも度が過ぎると親しみやすさや笑いを通り越し、見下されてしまう可能性があります。
一度いじられキャラが定着すると、後輩からもバカにされることがあるようです。
デメリット⑤:恋愛に発展しにくい
「自虐的な発言が面白い」と思った相手でも、異性としては見れないというケースがよくあります。
中には「面白いから好き」という人もいますが、ネガティブな言葉が多い上に自分が自信がないため、嫌気がさして長続きしません。
一緒にいると、こっちまでネガティブな感情に引っ張られてしまうのです。
デメリット⑥:孤独になりやすい
自虐的な人は他人を信用できませんから、周りがどれだけ優しい言葉で励ましても「本当はそんなこと思ってないでしょ」と卑屈になります。
そんなことを繰り返していくうちに「面倒な人」「信頼できない」と思われ、相手との距離はどんどん離れていく一方。
気が付くと自分の周りには誰もいなくなって、孤独であることに気付くのです。
自虐的な性格を治す方法
では、自虐的な性格を治すためにはどうしたらいいのでしょうか?
以下の方法3つをご紹介します。
- 自分の性格を分析する
- 新しい趣味を持ってみる
- カウンセラーを頼る
方法①:自分の性格を分析する
自虐的な性格を治す場合、まず自分の性格を分析することが必要になります。
そこでおすすめなのが、家族や親友といった気を許せる人に「私ってどんな性格?」と尋ねること。
”自分のどのような部分が自虐的な性格に繋がっているのか”を客観的に把握できるため、問題となっている点を中心に見直せば自虐的な性格を改善していけるでしょう。
方法②:新しい趣味を持ってみる
自虐的な性格を治すためには、新しい趣味を持ってみるのも有効です。
今までとは違った取り組みをすることで知識や視野が広がりますから、自分の中にあったコンプレックスや悩みが小さくなる場合があります。
また趣味を通じて出会った人とは会話が弾みやすいので、自分のダメなところをアピールする必要がなくなるのです。
方法③:カウンセラーを頼る
「自虐的な性格を治すために色々試したみたけど上手くいかない」という人は、カウンセラーを頼るのも一つの方法です。
特に自虐的な性格の原因が幼少期の体験という場合、想像以上に問題が根深くなっていて自力で解決することが困難な状態かもしれません。
精神科医やカウンセラーの力を借りて、自虐的な自分から卒業しましょう。
自虐的な人との上手な付き合い方
では、自虐的な人と上手く付き合うためにはどうしたらいいのでしょうか?
以下の付き合い方3つをご紹介します。
- 丁度良い距離感を保つ
- 冷静に本心を伝える
- 話を切り上げその場を去る
付き合い方①:丁度良い距離感を保つ
自虐的な人の多くは他人からの批判に敏感で傷つきやすいので、無視や素っ気ない態度を取るのはNG!
だからといって、必要以上に褒めたり優しく接したりすると本人の承認欲求が満たされ、自虐的な発言がさらにエスカレートすることもあります。
そのため、自虐的な人とは遠すぎず近すぎない距離感を意識して付き合うことが大切と言えるでしょう。
付き合い方②:冷静に本心を伝える
自虐的な発言が口癖になってしまっている人は無自覚という場合がよくあるので、接していてストレスを感じるようなら冷静に自分の本心を伝えてみるのもいいでしょう。
ただし、本人を否定したり強い口調で責め立てるとお互いの関係が悪化するので逆効果。
あくまでも落ち着いた状態で「ネガティブな言葉ばかり聞かされる方も辛いんだよ」などとこちら側の気持ちを真剣に届ければ、「そうだったんだ」とわかってくれることもありそうです。
付き合い方③:話を切り上げその場を去る
距離感や冷静さを心がけても「イライラしてしまう」という場合は、そのまま我慢をして接していると強い言葉で注意したくなるはず。
そうなると自虐的な人はこちらが思う以上に深く傷つき、上手く付き合うどころか二人の関係が破綻することも考えられます。
そんなときは「ごめん、このあと習いごとがあるからもう行くね」などと話を切り上げ、その場を去ってしまいましょう。
しばらく時間を置いて冷静になってから顔を合わせてみて。
その後は長話を避け、必要なことだけを伝えるような関係性にしていくのが理想的です。
自虐的な性格は抜け出せる!
自虐的な人の多くは、自分に自信がないので常に認めてもらわないと不安になる一方、過去に心が傷つけられる経験があったために人を信用することができません。
”自分のどのような特徴が自虐的な性格になっているのか”を知ることで、きっと自虐的な自分から抜け出せるはずです。
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