克己心の意味とは?克己心が強い人の特徴&自制心を鍛える8つの方法
克己心(こっきしん)という言葉を聞いたことはありますか。 なんとなく強そうなイメージのある言葉ですね。 今回は克己心について意味や特徴をご紹介します。 克己心を身につけたい人におすすめの名言もご紹介します。
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克己心の意味とは?

「克己心」
この言葉は「こっきしん」が正しい読み方です。
漢字を分解してみればわかるように
「己に克つ(勝つ)」いう意味です。
人は常に自分と戦いながら生きていると言っても過言ではありません。
理性をなくし、欲望のままに生きるわけにはいきません。
社会に適応し、人間関係を作りながら充実した人生を生き抜くためには、常に自分を甘やかす気持ちと戦いながら、勝利を収める必要があります。
克己心とは、こうした自分の気持ちに打ち勝ち、よりよい自分の生き方を貫く態度を指す言葉と言えるのではないでしょうか。
克己心が強い人の特徴

克己心の強い人によく見られる特徴をご紹介します。
己を制御し、自分を見失わずに生きている人には、これらの特徴が共通してみられます。
- 早起きができる
- 健康管理が得意
- 体型維持ができる
- 文句を言わない
- 決めたことはやり通す
- 手抜きをしない
- 目標を持っている
- 無駄遣いはしない
- 立ち止まって考えるくせがついている
- 妥協しない
特徴①:早起きができる
早起きができる、または得意なことは、よく見られる特徴の一つです。
一度眠ってしまうと、自然に目が覚めるまでいつまでも眠っていたいと思うのは人の常。
しかし、そうした自分の気持ちに負けず、決まった時間に早起きし動き出せる人は自分に打ち勝てる強い人と言えるのではないでしょうか。
また、早起きができるようにするためには、夜更かしをせずに眠る行動も必要になるでしょう。
深夜のテレビやスマホいじりなどの誘惑に負けず、夜には眠り、早起きができる人は、自分の弱さを克服できる人と言えます。
特徴②:健康管理が得意
早起きと同じように、自分の生活習慣がきちんと管理できる人は、克己心が強い人と言えます。
規則正しい生活を維持し、健康管理ができる人が多いところが特徴です。
人は気がつけば好きなものや美味しいものばかり食べ、好きなことをだらだらしてしまいがち。
きちんとメリハリをつけた行動をし、生活習慣を意識しながら自分健康管理ができる人は、自分の弱さを克服できる人と言えます。
特徴③:体型維持ができる
体型維持ができることも特徴にあげられます。
ダイエットが得意な人や、普段から自分の理想体重やスタイルを維持できている人は、自分に甘えず己に打ち勝てる人と言えるでしょう。
食事制限や、決まった運動を続けるといった体型維持に必要な事がらは、強い意志がないとできないことです。
こうした人は、きちんと自分の甘えを押さえ、理想の体型をキープできます。
特徴④:文句を言わない
文句を言わないことも特徴です。
人生には、思い通りに行かないことも多いものです。
文句を言いたくなることも、一つや二つあるでしょう。
しかし、文句を言うことで改善することは少ないはず。
周囲に不快な思いをさせたり、自分への言い訳になってしまう場合もあります。
克己心が強い人は、ネガティブな発言をしないように自分の心を律することができる人です。
不用意に文句を言わず、必要な我慢をきちんとできる人ではないでしょうか。
特徴⑤:決めたことはやり通す
夏休みの宿題は、いつまでに終わらせていましたか。
自分が一度決めたことはしっかりやりぬく人は、克己心が強い人です。
夏休みの宿題に限らず、自分で目標を定め、やるべきことに手を抜かずに成し遂げられる人は、自分に負けない強い意志を持っています。
特に自分で決めた目標は、自分で変えることもできるため、言い訳しやすく甘えが出やすいものです。
自分に弱さに負けず自分に勝てる人は、自分で決めたことにも、全力で取り組み、成し遂げられる人ではないでしょうか。
特徴⑥:手抜きをしない
手抜きをしないところも特徴です。
人は楽をしようと思えばさぼるものです。
克己心が強い人は、さぼりたい気持ちをこらえて手を抜かずに努力できるでしょう。
仕事や人間関係、すべてにおいて手抜きをしないところが特徴です。
特徴⑦:目標を持っている
よく見られる特徴には、目標を持っているところもあげられます。
目標を掲げているからこそ、自分を律し、努力できる場合もあるでしょう。
大きな夢ではなくても、毎日の生活の中でちょっとした目標を作り、少しでもよりよい自分になろうと考えられる人は克己心が強い人と言えます。
特徴⑧:無駄遣いはしない
お金の使い方にも特徴がみられます。
このような人は、お金の管理にも厳しく無駄遣いはしません。
自分で自分を戒める気持ちが強いので、計画に沿ったお金の使い方で、堅実な消費を心掛けるでしょう。
感情に従って衝動買いをするようなことはないでしょう。
特徴⑨:立ち止まって考えるくせがついている
いろいろなことを、立ち止まって考えるくせがついている人が多いところも特徴です。
欲望に任せて、その場の思いつきで行動することが少ないので、、何事もまず立ち止まって自分の頭で考えるくせがついています。
自分を甘やかす行動になっていないかなど、振り返りながら物事を進めていく人が多いのではないでしょうか。
特徴⑩:妥協しない
自分で決めたことに妥協しないところも特徴です。
特に目標や理想など、自分で決めたことは後からいくらでも自分で変えられます。
そういった妥協をせず、決めたことを最後までしっかりやり遂げる人が多いです。
克己心が弱い人の特徴

世の中のすべての人が己に打ち勝つ強い人ではありません。
ときには己に負けてしまう克己心が弱い人もいるはず。
続いて克己心が弱い人に見られがちな特徴をご紹介します。
- 時間にルーズ
- 衝動買いが多い
- 言い訳が多い
- 健康管理が苦手
- 朝起きられない
- 依存傾向が強い
- 感情のコントロールが苦手
- だらだらしがち
- 人目がないところで手を抜く
- 三日坊主が多い
特徴①:時間にルーズ
人との待ち合わせに遅れてしまったり、遅刻が多いなど、時間にルーズな所がよく見られる特徴です。
時間をきちんと守ることは、意識していないとできません。
自分に甘い人は、心のどこかで、時間を守るという決まり事をおろそかにし、自分の都合を優先させてしまいます。
結果的に、いつも約束に遅れたり、遅刻魔の印象がついている人が多いでしょう。
特徴②:衝動買いが多い
衝動買いをしがちなところも特徴です。
お金の管理がルーズで、自分の感情に任せて浪費するケースがよく見られます。
お金の貸し借りについてもルーズになっている場合が多く、浪費癖やギャンブル癖がついている人も珍しくありません。
特徴③:言い訳が多い
克己心が弱い人ほど、自分の弱さをほかのものになすりつけようとしがちです。
結果的に自分の弱さを認めず言い訳が多いところが特徴です。
自分のルーズさを認めず謝らずに、言い訳を繰り返してしまう場合がよく見られます。
特徴④:健康管理が苦手
健康管理が苦手なところも特徴です。
暴飲暴食をはじめ、夜更かしなど、生活習慣を乱れがちになってしまいます。
生活習慣は、自分で意識すれば改善できるはず。
克己心が弱い人は、それでも目の前の快楽を優先し、美味しいものばかり食べるなど乱れなせ夕刊を続けてしまいます。
健康を崩す人も多く、健康管理が苦手な人が多いでしょう。
特徴⑤:朝起きられない
朝起きられない人が多いところも特徴です。
決まった時間に目覚ましをかけていても、もう少し遠きるのを先延ばしにして遅刻してしまう人も少なくありません。
自分で決めた起床時間を守れず過ごしてしまうのは、克己心が弱いに人に見られる特徴です。
特徴⑥:依存傾向が強い
いろんなことに依存する傾向が強いところも特徴です。
克己心が弱い人は、その弱さを自分以外のもので埋めようとします。
お酒やギャンブルな毛でなく、恋愛に依存してしまう人も少なくありません。
克己心が強い人は、依存せず自分の力で心の隙間を埋められます。
弱い人ほど、自分の手に負えず、何かに依存しようとする傾向が強くなります。
特徴⑦:感情のコントロールが苦手
感情のコントロールが苦手なところも特徴です。
人は常に気持ちが移り変わり、感情の起伏を持って生きています。
波が大きい人もいれば小さい人もいるでしょう。
克己心が強い人は自分の気持ちの波を制御し、大人として恥ずかしくない行動をとれるのに対し、弱い人は感情がコントロールできません。
自分でも感情の波に振り回されて疲弊する人も少なくないでしょう。
特徴⑧:だらだらしがち
全体的に行動がだらだらしがちなところも特徴です。
メリハリのある行動をしたり、時間を意識する行動が苦手なため、行き当たりばったりで無計画な行動が目立ちます。
段取りも悪く、だらだらした行動をとってしまうところは、克己心が弱い人によく見られる特徴です。
特徴⑨:人目がないところで手を抜く
人目のないところでは手抜きをしてしまうところも特徴です。
自分で自分を戒められないので、人目があるときは意識できても、自分ひとりになると途端に努力ができなくなります。
面倒だと思ったり疲れたと感じる気持ちを優先し、手抜きに走る人は多いのではないでしょうか。
特徴⑩:三日坊主が多い
自分で決めたことをやり遂げられず、三日坊主になってしまう人が多いところも特徴です。
ダイエットや受験勉強など、やると決めてもすぐ手を抜いたり、飽きてしまいます。
やり遂げた先に、理想があっても、目の前の楽な方へ流されてしまいやすい人が多いでしょう。
克己心を鍛える方法

自分で自分に打ち勝つために、克己心を鍛える方法をご紹介します。
克己心を持つのは、とても難しいと感じる人も多いのではないでしょうか。
百里の道も一歩から。
まずはできることからコツコツと自分を鍛えていけば、きっと克己心が鍛えられるはずです。
- 規則正しい生活を心掛ける
- 決めたことはやり遂げる
- 目標を作る
- 手抜きはしない
- 時間をしっかり守る
- 手帳を活用する
- 新しいことに挑戦する
- スポーツやヨガを取りいれる
方法①:規則正しい生活を心掛ける
まず心掛けたいことは、規則正しい生活を送ることです。
決まった時間に置き、暴飲暴食をせず、夜更かしをしないように睡眠をとります。
基本的なことで、誰もができそうなことですが、挑戦してみると意外と難しいことがわかるでしょう。
今は食べ物でも、夜の娯楽でも誘惑が多い時代です。
美味しそうなものはあふれ、面白そうな深夜テレビやスマホの動画もたくさんあります。
こうした誘惑をはねのけ、規則正しい生活を多くるには強い意志が必要です。
克己心を鍛えるためにも、まずは生活習慣を整えるところから始めてみましょう。
方法②:決めたことはやり遂げる
自分で目標を決め、きちんとやり遂げるようにしましょう。
強い意志を持ってやり遂げられれば、成功体験につながります。
一度やり遂げた喜びを味わえば、同じように目標を立てたときの励みにもなるはず。
いきなり大きな目標を掲げるとかえって心がおれてしまいます。
身近な目標を積み重ね、いつか大きなゴールにたどり着けるように意識してみましょう。
方法③:目標を作る
克己心を鍛えたい人は、まず自分で目標を定め意識するようにしてみましょう。
目標を定めることが、習慣になっていない人も多いはず。
克己心を鍛えるためには、小さな目標を積み重ね、やり遂げていくことが大切です。
毎日の生活をだらだらと過ごすのではなく、目標を作ってメリハリのついた生活を心掛けるようにしましょう。
大きな目標でなくても構いません。
小さな目標の達成が、大きな目標へつながっていくでしょう。
方法④:手抜きはしない
手抜きをしたり、さぼるくせをつけないようにしましょう。
自分で言い訳をして、手抜きすることを当たり前にしていませんか。
誰が見ていなくても、自分だけは自分の手抜きがわかるはず。
手抜きをせず、全力で取り組むことを意識してみましょう。
方法⑤:時間をしっかり守る
時間を守るように心がけましょう。
だららだ時間を使うのではなく、時間を意識しメリハリのある行動を心掛けましょう。
生活習慣を守ったり、約束を守るときにも、時間を意識することが大切です。
時間だけでなく、人との約束をしっかり守るよう、自分自身を戒める気持ちを持ちましょう。
方法⑥:手帳を活用する
手帳を活用するのもおすすめです。
克己心を鍛えるためと、目標を定めたり、気をつけることを心に刻んでも忘れてしまっては意味がありません。
手帳やアプリ機能などを活用し、自分の目標を意識できる形を整えてみましょう。
毎日やるべきことや、できたことを手帳に書き込むことで、自分の成長が見られるところもポイントです。
方法⑦:新しいことに挑戦する
新しいことに挑戦するのもおすすめの方法です。
日常生活を整えるだけでなく、新しい分野に挑戦するのはいかがでしょうか。
趣味や仕事など、どんなことでも構いません。
新しいことは失敗も多く、身に着くまでに時間がかかります。
目標も作りやすく、克己心を鍛えるよい機会を作れるのではないでしょうか。
方法⑧:スポーツやヨガを取りいれる
スポーツを取りいれるのもおすすめです。
勝ち負けがはっきりしているスポーツは、自分の力が見えやすく、克己心を鍛えるのにぴったり。
己に打ち勝つことが、スポーツで勝つことにつながるため、やりがいも感じやすく、努力しやすいでしょう。
また、ヨガなど精神を安定させコントロールできるストレッチを取りいれるのもおすすめです。
三日坊主になることなく、継続して体を動かす機会を作ってみましょう。
克己心を鍛えるためには、自分の感情をうまくコントロールすることも大切です。
ヨガなどのストレッチは、自分の体と心に向き合うよい方法です。
日常生活に取り入れて、克己心を鍛える役に立ててみましょう。
克己心を奮い立たせる名言集

克己心をつけたい人におすすめの名言をご紹介します。
人は古くから、己に打ち勝つことを重要視してきました。
克己心を奮い立たせるために、多くの人の名言を胸に刻んでみませんか。
勇気をもらえる言葉が見つかるのではないでしょうか。
名言①:マクシム・ゴーリギー
「どんな些細な勝利でも、一度自分に勝つと人間は急に強くなれるものである」
19世紀のロシア人作家、マキシム・ゴーリギーの名言です。
激動の時代を生き抜いた作家は、常に自分の弱さと戦っていたのかもしれません。
克己心を持ちたいと考える人は、まずはじめの一歩をしっかり踏み出すことが大切です。
一つの勝利をつかみ取ることで、新たな扉が開かれるという希望を感じさせてくれる名言ですね。
名言②:ローガウ
「己れ自身と闘うことこそ最も困難な闘いであり、己れ自身に打ち克つことこそ最も素晴らしい勝利である」
ドイツ・バロック時代に活躍した詩人、ローガウの名言です。
多くの風刺で社会の矛盾などに対して声をあげた人物です。
歴史をさかのぼっても、多くの人にとって己に勝つことが一番難しく、また大きい勝利だったということがわかる名言です。
名言③:デモクリトス
「己に勝つことは、すべての勝利の中で最初の、そして最高のものだ」
デモクリトスは古代ギリシアの哲学者で、原子論を確立した人物です。
紀元前という古い時代にあっても、克己心は人類の大きなテーマだったことがうかがえます。
人が人である限り、己との戦いは終わりません。
多くの人が経験してきた道を自分も歩くのだと力づけられる名言です。
名言④:西郷隆盛
「総じて人は、己れに克つを以て成り、自ら愛するを以て敗るるぞ」
幕末の歴史で、今でも人気がある西郷隆盛の名言です。
時代の変革者の一人となった西郷にとっても、己との戦いが重要だったことがわかります。
自分を甘やかすことは敗北だと言い切る姿に、克己心が奮い立つ人も多いのではないでしょうか。
名言⑤:プラトン
「自分に打ち勝つことが、最も偉大な勝利である」
プラトンも古代ギリシアの哲学者です。
古代ギリシアは、多くのことが哲学者によって考えられた時代です。
この世の成り立ちをはじめ、人としての在り方について、理想の愛の姿について考察をしたプラトンの言葉は重く、心にとめておきたい名言となるでしょう。
名言⑥:ジョン・アヴェブリー
「幸福は、わがままよりも克己によってより多く手に入れられる。
つまり自分自身に対してではなく、他人に寛大であることによって」
イギリス人作家、ジョン・アヴェブリーの名言です。
この名言は克己心をもち、己に打ち勝つことこそ、幸福への第一歩だと教えてくれます。
私たちは目の前の楽に流されて本質を見失いがちです。しかし、自分に打ち勝つことで、人生を充実させ、幸せに近づけることを教えてくれる名言です。
名言⑦:井上靖
「人生は所詮克己の一語に尽きる」
日本人作家、井上康の名言です。
人生は克己だと言い切る名言に背筋が伸びる思いを持つ人も多いでしょう。
人生には様々な要素があります。
しかし、その全ても、克己心があってこそだと、この名言は教えてくれるでしょう。
克己心を忘れた人に、本当の人生は送れないと感じさせてくれる人ことです。
克己心をもち、充実した人生を

克己心という言葉は難しく、何を指しているのかぴんと来ないと感じる人も多いのではないでしょうか。
しかし、その意味するところはシンプルです。
私たちは、日々多くの誘惑を感じながら生活しています。
時代は変わり、便利な世の中と多くの娯楽や快楽が簡単に手に入るようになりました。
今や、一歩も外へ出なくても、人との「つながり」まで感じられる時代です。
そんな時代だからこそ、もう一度克己心についてよく考えてみる必要があるのではないでしょうか。
目の前の便利さや合理性、心地よいことに流されて、己に打ち勝つ心を忘れていませんか。
誘惑に流されていては、人生の喜びは手に入りません。
自分で目標を掲げ、一歩ずつでも前に進むことが、喜びも実りも多い人生へとつながります。
克己心を奮い立たせる名言を胸に、いま一度自分を振り返ってみましょう。
克己心を鍛え、よりよい生き方にトライしてみませんか。
取り入れたくなる素敵が見つかる、大人女性のためのwebマガジン「noel(ノエル)」。
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