結婚を理由に退職はもったいない?迷うときの決め方&職場への言い方
昔は結婚を機に退職をする女性は多くいましたが、近年結婚後も退職をせず働き続ける人の方が増えつつあります。 この記事では、男女200人を対象に「結婚を機に退職した割合」「結婚後の退職のメリット・デメリット」などをアンケート! 結婚を機に退職するかどうか悩んでいる人のために、その決め方や職場への報告の仕方をご紹介します。
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女性100人にアンケート!結婚を機に退職した方は5割
みなさんは結婚を機に退職をしましたか?
または、結婚を機に退職を考えていますか?
実際にどのくらいの女性が、結婚を機に退職をしているのでしょうか。
女性100人にアンケートをとりました!
Q.結婚を機に退職をした?
約2人に1人が「退職をした」との結果に!
極端に偏りがない結果から、夫婦できちんと相談し退職を考えることが多いのではないでしょうか。
結婚を機に退職すべき?
結婚を機に退職して専業主婦になる、ということに憧れている女性もいるかもしれません。
実際に、退職をしたことで、旦那や子どもとの時間をたくさん作れたり、趣味の時間が持てたりと充実した生活を送っている人も多くいます。
しかし、退職をし収入が減ったことにより、生活に影響が出て、再就職を考える主婦が多いのも現状です。
また経済的理由はもちろんですが、仕事にやりがいを感じている女性なども多く、半数以上の女性が退職後も仕事を続けています。
一方で、遅かれ早かれ退職を考えている場合であれば、結婚はタイミングとしてはちょうどいいかもしれません。
ともあれ、結婚を機に退職すべきかどうかは、それぞれの状況によって大きく異なってきます。
女性100人に聞いた!結婚を機に退職するメリット・デメリット
結婚後の退職は、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
退職を考えている方は、気になるところですよね。
そこで、女性100人に結婚を機に退職するにあたってのメリット・デメリットを聞きました!
Q.結婚を機に退職するにあたってのメリット・デメリットを教えて
メリット
\女性のコメント/
気にせず出産に挑むことができました。 (31歳)
時間的な余裕から心にも余裕ができて多少のことにはイライラしなくなります。外で働いてきてくれる相手に対して感謝の気持ちが生まれますし、模様替えや掃除の仕方など家の中の事は自分で自由に決められます。(35歳)
サービス業でずっと休みや時間も合わなかったが、辞めたことで2人で過ごす時間が増えました。 (25歳)
余裕を持って家事をすることができる。生活リズムを合わせることができる。(29歳)
家事に集中出来るし、自分の時間が増えるので今までにないことを始めたり出来るようになります。 (33歳)
結婚後の退職での最大のメリットは、時間の余裕でしょう。
時間に余裕ができるため、家事・育児に専念できるようです。
また、旦那と過ごす時間ができるのはもちろんのこと、自身の時間が増えることもメリットです。
結婚後の退職は、自分に余裕ができるので夫婦関係も良好に過ごすことができるのかもしれませんね。
デメリット
\女性のコメント/
社会から孤立した気がして、それがストレスになるときがあると思います。 (36歳)
産後復帰の時の就活に苦労しました。 (31歳)
収入が減ります。生活水準を2人分の給料で設定している我慢しないといけないことが増えてしまいます。 (35歳)
自分のお小遣いが無くなる。好きな物を自分のお金で買えなくなる (35歳)
思うように貯金ができない。子供ができたことを考えると社会復帰するタイミングが難しくなる。 (29歳)
結婚を機に退職するデメリットは、お金関係でしょう。
2人分の収入が減ってしまうことは、生活水準を下げなければなりません。
また旦那のお給料で生活ができていても、自身で稼いだお金ではないので自由に使うことはしにくいです。
さらに、再就職のしにくさもデメリットのひとつでした。
さまざまなメリット・デメリットがある中、どこに基準をおくのかが大事になりそうですね。
では、さらに退職するメリット・デメリットを解説していきます!
結婚を機に退職するメリット
そこで、結婚を機に退職すべきか、退職した場合のメリットとデメリットの両方から考えてみましょう。
まずは、結婚を機に退職した場合のメリットについて見ていきます。
- 結婚生活に集中できる
- 出産・育児に専念できる
- 仕事のストレスから解放される
- 扶養に入れる
- 趣味の時間を作れる
では、それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
メリット①:結婚生活に集中できる
大学進学や就職など、新生活を始めるのはなかなか大変なものですが、結婚生活となると尚更です。
生活環境も一転し、仮に結婚前から同棲をしていたとしても、籍を入れることでお互いを支え合う責任も生じるので精神的にも変化するでしょう。
仕事をしながら新しい環境、結婚生活に慣れることはなかなか大変ですが、退職をすればそこに集中することができます。
また生活面や精神面でも相手のことをしっかりとサポートできるというメリットもあります。
メリット②:出産・育児に専念できる
出産や育児は、体力的にも精神的にもかなりのエネルギーを使うものです。
育児はパートナーと協力して行うことができますが、出産は誰もとってかわることができません。
子どもを産むことを望むのであれば、退職することで出産や育児に専念できるというメリットがあります。
また結婚の段階で退職をしていれば、仕事の状況や上司などに気兼ねなく妊活に励むことができます。
メリット③:仕事のストレスから解放される
仕事のストレスから解放されるというのもメリットのひとつでしょう。
新生活に慣れることも大変なのに、そこにさらに仕事のストレスが重なると、精神的にも負担がかかります。
またのちに妊娠をした場合にも、ストレスの多い環境にいるのは胎教にもよくありません。
もし今の仕事に不満やストレスを抱えているのであれば、結婚をいいきっかけとして、退職するのもいいでしょう。
メリット④:扶養に入れる
結婚を機に退職をすることで、パートナーの扶養に入ることができるというメリットもあります。
自分の収入はなくなってしまいますが、扶養に入ることで国民健康保険の支払いの必要がなくなります。
またパートナーも扶養家族を持つことで扶養控除を受けられ、所得税や住民税の支払い額が減るというメリットもあります。
メリット⑤:趣味の時間を作れる
今まで仕事をしていた時間も自由に使うことができるので、それまで以上に趣味の時間を作ることができるというメリットもあります。
結婚を機に退職した人の中には、趣味を活かしてネイリストの資格を取り、のちにネイルサロンを開いたというような人もいます。
退職をすることで、趣味を極めたり、新しい資格取得を目指して勉強し、スキルアップを計ることもできます。
退職をきっかけに、これまでの仕事とは別の道で、活躍することができるかもしれません。
結婚を機に退職するデメリット
もちろん退職をすることはメリットばかりではありません。
では、結婚を機に退職をするデメリットには一体どのようなものがあるのでしょうか。
- 自由に使えるお金が減る
- パートナーに依存することになる
- 再就職が難しくなる
- 家族以外との繋がりが希薄になる
- 生活に物足りなさを感じることがある
それぞれのデメリットについて詳しく見ていきましょう。
デメリット①:自由に使えるお金が減る
結婚を機に退職をすれば当然、世帯収入がパートナーの給料だけになってしまいます。
そうするとその中から生活費や養育費をやり繰りしなければなりません。
家族ができるとそれだけでも自由に使えるお金は減るものですが、自分の稼ぎがないと夫からお金を貰うことになるので、より自由に使うことはできなくなります。
今まで自分の稼ぎで自由にやっていた買い物や趣味も、パートナーの給料と顔色をうかがいつつする必要があるでしょう。
デメリット②:パートナーに依存することになる
パートナーのみが収入源であるということは、そのパートナーに依存して生活をしなければならないということです。
そのため、もしパートナーに何かあって収入がなくなってしまえば、生活が苦しくなるということです。
万が一、離婚を考えるようなことがあっても、パートナーに依存した生活をしていると難しくなってしまうかもしれません。
相手に依存している分、自分の立場は弱くなってしまう可能性があるのは頭に置いておきましょう。
デメリット③:再就職が難しくなる
最近では女性の働き方の変化などにより、子育て支援も充実し女性の再就職がしやすい環境になってきたといわれています。
しかし実際には、一度退職をしてしまうと、キャリアも途絶えてしまい、未だ再就職も難しいのが現状です。
専業主婦からの就職は予想以上に厳しく、子どもを優先するのではないか、またすぐにやめるのではないか、と思われてしまうのです。
再就職をできたにせよ、家族がいると残業や出張がしにくかったりと環境は大きく変わるので、今まで通りとはいかないでしょう。
デメリット④:家族以外との繋がりが希薄になる
大人になると、世間との主なつながりは会社になってきます。
そのため結婚を機に退職することによって、家族以外の人とのつながりが希薄になることがあります。
専業主婦をしていると、そういえば家族以外の人と話していない、という日も少なくないでしょう。
カルチャースクールに通ったりと積極的に外に出ない限り、交友関係も狭まってしまいます。
デメリット⑤:生活に物足りなさを感じることがある
仕事にやりがいを感じていたり、暇な時間があるのが苦手な場合は、生活に物足りなさを感じることがあります。
結婚生活に慣れないうちは、家事などいろいろとに追われるかもしれませんが、慣れてくると時間が余ってしまいます。
毎日のように出かけたり友達と遊ぶというわけにもいかないので、やることがなく物足りなさを感じるのです。
また家で一人で暇な時間を過ごすのは退屈でさみしくて耐えられない、ということもあるようです。
結婚を機に退職するか迷ったときの決め方
- パートナーに相談する
- 生活費のシミュレーションをしてみる
- 自分の優先順位を考えてみる
- 再就職ができるか考えてみる
- 上司に相談してみる
決め方①:パートナーに相談する
結婚後の生活は、もちろん自分だけのものではありません。
収入や生活環境、家事に育児など、全てをパートナーと協力し合って成立させていかなければなりません。
結婚を機に退職するかどうか、迷っているなら特に、パートナーを必ず相談するようにしましょう。
自分自身の意志も大切ですが、一緒に人生を歩んでいく相手が何を望んでいるか、どう考えているかを知ることも非常に大事です。
決め方②:生活費のシミュレーションをしてみる
金銭面での不安があるのであれば、生活費など今後必要となるお金についてシミュレーションをしてみましょう。
結婚後も仕事を続けた場合と退職した場合で、収入にどれだけ差が出るか、パートナーの収入だけで生活していけるかを計算してみます。
その際に、子どもは何人欲しいか、その子どもたちを育てるのにいくら必要か、将来的に一軒家を買うつもりなのか、将来設計をしっかり立てましょう。
一般的に子どもをひとり育てるのに、大学まで通わせたとして、ゆうに家一軒分のお金が必要と言われています。
自分で計算してみるのが難しい場合は、すでに結婚生活をしている友人に聞いてみたり、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談してみるのもいいでしょう。
決め方③:自分の優先順位を考えてみる
パートナーの意志もちろん大事ですが、働き続けるのも、専業主婦として家に入るのも、自分自身です。
自分自身が今後の生活をどうしていきたいかもきちんと考えましょう。
退職するかどうか単品で考えるのではなく、自分にとっての優先順位を考えてみると、決断がしやすいでしょう。
夫のサポートや育児なのか、キャリアアップなのか、何に重点を置きたいかを考えることで自分の望む方向が自ずと見えてきます。
決め方④:再就職ができるか考えてみる
結婚生活も何が起こるかわからないので、いざという時に再就職が可能かを考えておくことも大切です。
また結婚後に一度は退職するけれど、ゆくゆくは復職したいと考えている人もいるでしょう。
自分の望む職種や自分自身のスキルなどから、再就職できる場所があるかをあらかじめ調べておくといいでしょう。
もし今の職場への復職を考えているのであれば、再就職についての制度があるのか確認しておく必要があります。
決め方⑤:上司に相談してみる
直属の上司や仲のいい先輩社員などに相談をしてみるのもいいでしょう。
上司への相談が難しければ、人事部などと相談して、再就職の話などを聞いてみるのもいいかもしれません。
結婚することでこれまでと同じ条件で働くことが難しければ、部署を移動するなど他の働き方の提案をしてくれるかもしれません。
結婚を機に退職するときのいい方
結婚を気に退職をすることを決めたら、できるだけ早く直属の上司に報告と相談をしましょう。
退職の日程はこちらで決めていくのではなく、結婚式の日程なども伝え自分の希望するタイミングを示して、相談するようにします。
また退職の相談をする際は、口頭で伝えるだけではなく、退職願を書き書面でも残しておく必要があります。
口頭では「この度、結婚することになりました」というように報告しますが、退職願では理由が結婚であれ「一身上の都合により」と書きます。
結婚を機に退職するときの注意点
では、結婚を機に退職するときに、どのようなことに気を付けなければならないのでしょうか。
退職をするときの注意点についてご紹介します。
- 一番に直属の上司に報告する
- 最低でも3ヶ月前までには相談する
- 繁忙期、就業中は避ける
- 退職の意志をしっかり伝える
- 提出するのは「退職願」
- お世話になった人にも報告する
- 結婚式の日取りも伝えておく
では、それぞれの注意点を詳しく見ていきましょう。
注意点①:一番に直属の上司に報告する
結婚を機に退職を決めたら、まず一番に報告をする相手は直属の上司です。
結婚が決まり嬉しい気持ちもわかりますが、同僚などに先に話し、自分以外から上司に伝わてしまうようなことのないようにしましょう。
また最近ではSNSに結婚の話を書いてしまい、そこから上司に知られてしまうケースも増えているので、SNSの扱いにも注意が必要です。
はやる気持ちは抑えて、まず最初に直属の上司にきちんと報告するようにしましょう。
注意点②:最低でも3ヶ月前までには相談する
退職をすれば当然あなたのポジションがあいてしまうので、社内で仕事を割り振ったり、新人を探す必要があります。
仕事の穴埋めをしたり、引き継ぐにはそれなりの期間が必要となるので、最低でも退職を希望する日程の3か月前までには相談するようにしましょう。
会社の規定でいつまでに報告するかが定められている場合もあるので、それに従いましょう。
自分の担当している仕事をピックアップしたり、引き継ぎ内容をわかりやすくまとめておくと、話しがスムーズに進みやすいでしょう。
注意点③:繁忙期、就業中は避ける
退職の時期はもちろん、結婚の報告をするのも繁忙期は避けた方がいいでしょう。
繁忙期に人手が減るのは会社にとって痛手であり、報告も忙しすぎるとまともに受けあってもらえない可能性があります。
また結婚の報告は個人的なことであると同時に、退職をするとなるととても大事なことです。
ゆっくりきちんと話すためにも、就業時間外に時間をとってもらうよう上司にお願いしましょう。
注意点④:退職の意志をしっかり伝える
結婚を機に退職する意志が固いのであれば、その旨をしっかりと伝えるようにしましょう。
退職をするかどうかで、会社側もその後の対応が大きく変わってきます。
退職をとめられることはもちろん、きちんと意思をしめさなければ、退職をうやむやにされてしまうこともあるでしょう。
退職を決意したのであれば、その意志は固く相談したいのはあくまで退職の日程、という姿勢を保ちましょう。
注意点⑤:提出するのは「退職願」
退職の際に提出する書類には、「退職願」「退職届」「辞表」がありますが、結婚を機に退職する場合に提出するのは「退職願」です。
「退職願」は退職の意志を示すもので提出後の取り下げが可能ですが、「退職届」はすでに退職の承認が得られている場合に提出し、取り下げができないという違いがあります。
「辞表」は扱いは「退職願」と一緒ですが、社長や会長などの役員職や、公務員が提出するもので、一般の会社員は使いません。
書き方や提出書類は、会社によって規定がある場合も多いので、きちんと確認するようにしましょう。
注意点⑥:お世話になった人にも報告する
上司への結婚・退職の相談が問題なく終わったら、お世話になった人にもきちんと報告するようにしましょう。
同僚や先輩社員はもちろん、お世話になった取引先の人への報告も忘れてはいけません。
また営業職などで受け持ちの顧客がいる場合も、退職の旨を報告しきちんと引継ぎをすることも会社の心証を下げないためにも大切です。
周囲にきちんと挨拶をすることで、祝福されながら円満退社することができるでしょう。
注意点⑦:結婚式の日取りも伝えておく
結婚の報告をする際に、すでに結婚式の日取りが決まっていれば、あわせて報告するようにします。
会社の上の立場になると社員の結婚式に呼ばれることも多いので、そこを気にする人もいます。
招待する場合は、スケジュールの都合もあるので早めに、口頭と書面の両方で伝えましょう。
もし結婚式を身内だけで済ませる場合もその旨をきちんと伝えるようにし、式が終わったらハガキなどで報告をするとより丁寧でしょう。
結婚を理由に退職を考えるなら計画的に行動を
結婚を機に退職するのには、当然メリットとデメリットの両方があります。
自分の仕事に対する意識はもちろん、パートナーの収入や希望するライフスタイルで、退職するのがベストかどうかは変わってきます。
結婚後の生活環境に大きく影響してくることなので、パートナーと相談しながらしっかりと計画を練り、退職するかどうか決めましょう。
そして結婚を理由に退職することを決めたら、会社に迷惑がかからないよう早め早めに計画的に行動し、ぜひ円満退社を目指してください。
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