自分本位の意味とは?自分本位な人の特徴&嫌われる性格を改善する方法
自分勝手で、自分の都合ばかり押しつけてくる自分本位な人に、ストレスをためていませんか。 自分本位の意味や、自分本位な人の特徴など、自分本位な人について考えてみましょう。 身近にいる自分本位な人の対処法や、自分本位な性格の改善法もご紹介します。 自分本位の意味を知って、これまでの対人関係を振り返るきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
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「自分本位」の意味とは

自分本位とは何事も自分中心で考えることを指しています。
同じように使われる、類義語としては、自己中心的や自分勝手、身勝手といった言葉が当てはまります。
学校や職場、プライベートな場面でも、他人を思いやれず自分の意見を通したり、自分の利益ばかりを主張する人だととらえられるでしょう。
自分本位と自分本意の違い

「自分本位」と間違われやすい言葉には「自分本意」があります。
どちらも同じ「じぶんほんい」という読み方ですが、意味は全く違います。
両者の違いについてみていきましょう。
- 自分の本心と自分勝手
- 自分の志と自分の利益
- 他人との関係
- 責任
違い①:自分の本心と自分勝手
まず言葉の意味を読み解きます。
「本意」とは、「本当の気持ちや意思」を指す言葉です。
一般的に使われることは少なく、「本意から出た言葉ではない」といった使い方があります。
そのため「じぶんほんい」というときは、おおむね「自分本位」という言葉を指すことが多いでしょう。
「本意」が「本当の気持ち、真意」になるので、「自分の本当の気持ち」という意味になります。
表面的には見えにくい、自分の本心や、真心を指す時に使います。
一方で、「本位」を使うときは、物事の中心に自分を置く考え方です。
何ごとも、自分の都合を優先して行動し、他人に配慮しない人を指す時に使われるでしょう。
同じ読み方ですが、両者には大きな隔たりがあることがわかります。
違い②:自分の志と自分の利益
「本意」には、ほかにも「志」や大きな意味での目標や夢に近い意味があります。
本懐と言い換えてもよいでしょう。
ひとつの仕事で自分が成し遂げたい志や、大望に使われることがあります。
しかし自分本位な人は、自分の都合を優先して行動し、公の利益よりも自分の利益を追求する面があります。
グループで行動するときも、全体の利益より、自分の利益になることを考え、全体のために働くことは得意ではありません。
違い③:他人との関係
自分本位な人は、自分中心で行動し、他人への配慮に欠ける場合が多いでしょう。
人に感謝したり、人のために奉仕するような行動はとりません。
自分に都合が悪い人には攻撃的な態度をとることも多く、人間関係にトラブルを抱えるケースもよくあります。
自分の本心や、志を持っている人は他人との関係の作り方も違ってきます。
自分の気持ちや考えを持ちながらも、周囲の人とうまく折り合いをつけられる場合が多くなるのではないでしょうか。
違い④:責任
責任に対する考えも、大きな違いがあります。
身勝手人は自分に甘く、すべてが自分に都合よく考えがち。
そこで、何か都合の悪いことが起きると自分の責任を感じ、反省することはなく、他者に責任を押しつける行動が目立ちます。
あくまで大切な自分を守る行動が優先され、責任は二の次になってしまいます。
自分本意とあらわされるような、自身の考えや気持ちには必ず責任がともないます。
自分の考えを口にするということは、それによっておこる責任を自分が負うということと同じです。
自分本意には、そうした自分の主張や存在に対する責任を感じ取ることができるのではないでしょうか。
自分本位な人の言動の特徴

よく見られる自分本位な人の特徴をご紹介します。
- 人の話を聞かない
- 協調性がない
- 共感力が低い
- 自己顕示欲が強い
- クレーマー気質
- 自分の話ばかりする
- 人に責任を押し付ける
- 自己主張が激しい
- 思い通りにいかないと機嫌を悪くする
- 自分に甘い
特徴①:人の話を聞かない
会話をしていても人の話を聞かないことが大きな特徴です。
自分の話、自慢話には熱心で人の話になると興味なさそうな態度になります。
また、人の話をとって自分の話題に持っていくことも多く、常に会話の中心に自分を置こうとする様子が目立ちます。
特徴②:協調性がない
人との協調性が感じられないところも特徴です。
グループ内で足並みをそろえるのは苦手で、自分の思う通りに他人が動いてくれることを望みます。
自分の意に沿わないときは勝手な個人行動も多く、人と一緒に何かを成し遂げるのは苦手な人が多いでしょう。
特徴③:共感力が低い
他人の気持ちを推し量ったり、共感するのは苦手です。
自分の気持ちや感情で物事を判断することが多く、他人の気持ちを忖度できません。
共感力が低いため、空気を読むのも苦手な場合が多いでしょう。
特徴④:自己顕示欲が強い
目立ちたがりで、いつも自分が中心にいたいという気持ちも強いところが特徴です。
自己顕示欲が強く、自分が一番だと感じています。
SNSにたびたび投稿したり、背伸びをしてでも自分を良く見せようとする行動が目立ちます。
特徴⑤:クレーマー気質
自分の都合ばかり主張する性格はクレーマー気質につながります。
自分本位な人は、自分の思い通りにいかないことが我慢できません。
少しでも思った通りに商品でなければ、過剰にクレームを入れることがあり、加熱するとクレーマーになってしまう危険性も…。
特徴⑥:自分の話ばかりする
人の話を聞かないだけでなく、自分の話ばかりするのも特徴です。
会話の中心に自分がいないと落ち着かず、いつも自分の経験談や自慢話で話題を持って行ってしまうでしょう。
「ほかの人も話したいことがあるかも」「自分の話ではみんなが楽しそうではない」といったことに気づけず、自分が話したい話を気が済むまで延々喋り続ける消すも珍しくありません。
特徴⑦:人に責任を押し付ける
自分の都合や利益を優先する自分本位な人は、いろいろな責任を人に押し付けることも多いです。
自分に都合が悪くなると、その責任を自分がおうのではなく人のせいにします。
自分本位な人は、自分を守り、都合のよい素晴らしい自分を維持することを優先します。
そのためうまくいかなかったことや、問題の原因は常に人のせいで、自分は悪くないという態度を貫く場合が目立ちます。
特徴⑧:自己主張が激しい
自分の都合を、ほかのことをお構いなしに主張するのも、よく見られる特徴です。
自分の都合ばかりに目が行き、人の都合や、状況に目が行き届かないので、気の済むまで自分の言いたいことを主張することが多いでしょう。
また、自分の思い通りにいかないことを受け入れられないため、物事が思い通りに進まないときほど、自己主張が強く、激しくなってしまいます。
特徴⑨:思い通りにいかないと機嫌を悪くする
物事は自分の都合よく、思い通りに進むものだと考えているため、都合が悪くなると機嫌が悪くなりがちです。
うまくいかないときも、自分を振り返ることはなく、人のせいにするため、八つ当たりも多くなるでしょう。
感情をコントロールし、周囲に気を配るという発想もないため、自分の感情をむき出しにして不機嫌になる場合もよく見られます。
特徴⑩:自分に甘い
何ごとも自分に都合よく、自分中心に考えるため、自分には甘いところがあります。
自分の失敗は許せるのに、人には厳しいところがポイントです。
人のミスで、自分の計画がうまくいかなくなったときなどは、過剰に人を批判し厳し態度を見せるでしょう。
しかし、自分のミスは言い訳を使い、自分の立場が傷つかないようにふるまいます。
自分に甘く人に厳しいところは、大きな特徴になるでしょう。
自分本位にふるまう理由

人が自分本意にふるまう理由についてみてみましょう。
- 自分の意見を持っている
- 人に流されることを嫌う
- これまで自分を通すことが多かった
- 自分の幸せを追求している
- 視野が狭い
- 融通が利かない
理由①:自分の意見を持っている
自分の意見をはっきり持っていることが理由になる場合もあります。
人はいろいろな場面で意見を聞かれることがあります。
自分の意見がなければ人の意見に唯々諾々と従うばかりで、何の主張もできません。
自分本位な人は、自分の意見を主張し、態度を強く出ることが多いです。
それは、自分の意見がしっかりあるからともいえるでしょう。
ここでポイントになるのは、自分の利益を最優先かどうかということです。
他人への配慮や、全体の利益より自分の都合を優先した自分の意見では、せっかくの意見も周囲からよい目で見られることは少ないでしょう。
理由②:人に流されることを嫌う
人と同じ行動をしたり、人の意見に流されるのが嫌いなことも理由になります。
自分をしっかり打ち出したいという気持ちや目立ちたいという気持ちも強いと、自分を中心に物事を考えがち。
人の意見に流されて、自分の思っている方向へ物事が進まないことを嫌がるケースが多いでしょう。
それよりも、はっきりと自分の都合や意見を表明し、自分らしく、自分の気のすむ行動をとりたいと考えます。
理由③:これまで自分を通すことが多かった
これまでの経験や、育った環境も理由の一つになるでしょう。
自分本意で泣考え方や行動が通りやすい環境で育つと、それが当たり前だと感じるのも当然です。
両親の理解が深く、子どもの都合を優先されて育ったり、比較的自分の都合で物事が進んできた人は、何事も自分に良いように進むことが当たり前だと感じます。
他人を思いやり、自分の都合やしたいことを我慢するといった経験が少ないと、自分本位な行動パターンになりやすいでしょう。
理由④:自分の幸せを追求している
普段から自分の幸せを追求することをモットーにしている人も、自分本位な行動になりがちです。
人の幸せや価値観はそれぞれです。
あくまで人よりも自分を優先することが自分の生きざまだと考えていると他人の幸せや利益に考えが及びにくく、自分本位になってしまうでしょう。
理由⑤:視野が狭い
視野が狭く、物事を俯瞰して見られない人も自分本位になってしまいます。
自分の視点でしか物事を判断できず、いろいろな角度から世の中をみつめることができません。
そのため、他人の立場や気持ちを想像し思いやれなかったり、自分の価値観を絶対視して行動しがちです。
結果的に、自分の都合や自分の感情が物事の判断基準になり、自分本位な人になってしまうでしょう。
理由⑥:融通が利かない
いろいろなことに融通が利かないのも理由になります。
誰でも、自分の都合ややりたいことはあるものです。
しかし、それらの都合と他人の立場や環境などと折り合いをつけ、良い妥協点を見つけて行動しています。
しかし、融通をつけるのが苦手で、自分の意見を曲げたり、妥協ができない人はそうなりません。
自分のこだわりを優先させ、自分本位な行動をとってしまいます。
自分本位の改善法

自分本位な行動を改善したいと感じている人におすすめの改善法をご紹介します。
- 人の話を聞く
- 相手の立場や気持ちを想像する
- 自分のしたいことを後回しにしてみる
- 感謝する
- 自分の責任を受け止める
- 焦らない
改善法①:人の話を聞く
まずは会話の中で気をつけたい改善ポイントを見てみましょう。
自分本位な人は人の話を聞かず、自分のことばかり話しがち。
コミュニケーションの基本となる会話のキャッチボールを意識し、人の話をより多く聞くように心がけましょう。
人の話を聞くことで、自分の主張ばかりになることを防げるほか、他人の価値観や考えを知ることができます。
人の考えを知れば、他人を思いやったり、人の立場を尊重する一歩につながるはずです。
改善法②:相手の立場や気持ちを想像する
日ごろから、自分以外の人の立場や気持ちを想像する練習をしましょう。
挨拶一つでも、違いは出てきます。
寝不足で不機嫌な顔のまま挨拶をするのは自分中心の行動です。
朝から人の不機嫌な顔を見たくないだろうと想像し、笑顔を作って挨拶をするとどうでしょうか。
日常のささいなことでも、人の気持ちや立場を想像するように心がけることで、自分の行動もおのずと変わってくるでしょう。
改善法③:自分のしたいことを後回しにしてみる
自分本位な人は、どうしても自分のやりたいことや利益を優先しがちです。
まずは自分のことを後回しにして、人の意見や都合に合わせてみましょう。
人のために時間や労力を使うことで、より視野も広がり自分以外のことが目に入るようになるでしょう。
改善法④:感謝する
人への感謝の気持ちを持ち、口にすることを心掛けましょう。
自分本位な行動になると、他人への目線が厳しくなります。
そうなると、何かをしてもらっても当然だという自分勝手な考えになりがち。
他人の気持ちや行動を汲み取るためにも、感謝の気持ちを持つよう心がけましょう。
また、ささいなことでも、お礼を口にすることでより意識が変わり自分本位な考えから変わっていくのを感じるはずです。
改善法⑤:自分の責任を受け止める
どんなことでも自分の責任を意識しましょう。
自分の都合や意見を言いっぱなしにするのはやめにしましょう。
何かを主張し、要望すれば、それに伴う責任を一緒に引き受ける覚悟を持ちましょう。
人と批判するときも同じです。
誰かを批判するときは、そこに対案をもち、自分は同じ過ちを犯さないという責任が生じます。
投げっぱなしの意見は、自分の都合を押しつける子供のわがままと同じと考えられます。
ひとつひとつの行動に責任を意識するようにすることで、自分勝手ではない、本当の自分の意見が持てるようになるでしょう。
改善法⑥:焦らない
焦ったり、イライラすることも自分本位な行動を加速させます。
焦りは、冷静な判断を狂わせ、自分の都合を優先させる原因になります。
深呼吸を取りいれたり、余裕のある生活リズムで、焦らないように気をつけましょう。
自分本位な人への対処法【彼氏】

身近にいる自分本位な人との付き合い方について考えてみましょう。
まずは彼氏の場合を見ていきます。
自分本位な彼氏の行動にイライラさせられる人は、付き合い方を見直してみませんか。
- 褒める
- 感情的にならない
- よく話し合う
- 価値観を広げる
対処法①:褒める
特に男性で自分本位な人は、自己顕示欲が高く人からの評価に敏感な場合が多くなります。
褒められることで、自分の気持ちが満たされ、自己満足が得られるでしょう。
日常的に否定的な言動は控えめにし、ほめるように心がけます。
褒められることで、気持ちも安定し、穏やかな関係が築きやすくなります。
対処法②:感情的にならない
あまりに自分勝手な言動が続くと、こちらもイライラしてけんかにつながる場合も…。
そんな時も、冷静に、感情的にならないように気をつけます。
感情をぶつけ合うと、お互いに自分の都合を押しつけるばかりで前へ進められません。
相手が自分本位な言動を繰り返し、感情的になってもこちらは冷静に対応するように心がけましょう。
どうしても感情的になってしまうときは冷却期間を置くことも大切です。
対処法③:よく話し合う
大切な人ほど、一度しっかり話し合うことも大切です。
自分本位な人の中には、視野が狭く相手を思いやりくせがついていないため、自覚がない人もたくさんいます。
日ごろの言動について、じっくり話し合い、違う行動パターンを一緒につくっていきましょう。
対処法④:価値観を広げる
視野が狭く、相手を思いやる余裕がない人には、一緒に価値観を広げる助けも必要です。
映画を見て、いろいろな気持ちや価値観について話し合ったり、趣味の違う友人を紹介してみるなど、世界を広げるサポートをしましょう。
多くの経験から違う価値観を知り、視野を広げるように心がけます。
一緒に楽しめば、無理なく自然に彼氏の視野が広がり、いろいろなことを考慮した行動ができるようになります。
自分本位な人への対処法【職場】

続いて職場にいる自分本位な人との付き合い方を見てみましょう。
- 聞き流す
- 距離をとる
- 笑顔で対応
対処法①:聞き流す
職場にいる自分本位な人とは、どういった付き合い方が良いでしょうか。
何よりも、自分本位な人の行動により、自分が受けるストレスが増えてしまうのを避けることが大切です。
そのためには、こういう人だと割り切って、彼らの言動は聞き流すようにすることもポイントです。
相手の都合のいいことばかりに心を砕き、ストレスをためるのは健康的ではありません。
自分で自分を守れるよう、ほどほどに聞き流すのも大切な対処です。
対処法②:距離をとる
できるのであれば、距離をとるのもよいでしょう。
具体的に、近づかないのはもちろん、会話に入らないことや最低限の用事だけでお付き合いを減らすように心がけます。
場の空気に合わせて無理に付き合うことは、大きな負担につながります。
距離を置くのもおすすめの対処法です。
対処法③:笑顔で対応
自分本位な人とのコミュニケーションはついイライラしてしまいがち。
しかし、感情的な応対は、かえってトラブルのもとになります。
できるだけ笑顔で対応し、必要最低限の関係にとどめることが肝心です。
無駄に敵意をあおったり、トラブルを招かないようにしましょう。
自分本位でも視野を広くもとう

自分本位な人は、自分の意見をもち、自分を大切にできる人でもあります。
しかし、その分他人を思いやる気持ちが欠けていたり、他人と協力することが苦手です。
普段から視野を広げ、いろいろな人の気持ちを考えられるように心がけてみませんか。
自分本位な人の、しっかりした自分の意見や自信、行動力に他人への配慮や思いやりが加われば、その未来はもっと違ったものに変わるはずです。
人との関係を大切にし、責任と思いやりをもてば、もっともっと輝ける自分に変わることができるでしょう。
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