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家族構成を書く必要性とは?

家族構成の写真

家族構成とは、その人の家族の内容をどのような「続き柄(血縁または姻族の関係)」が何人集まって構成されているのかを示したものを言います。

簡単にいうと、祖父母がいるのか、両親がいるのか、兄弟は何人いるのか、結婚しているのか、誰と暮らしているのかというその人の家族状況をまとめたものになります。
役所関連の書類や会社へ提出する書類など、社会に出るとあなたの家族構成の提出を求められる場面が意外と多く出てきます。

家族構成を記載した書類の提出は、身元証明という役割をもっています。

あなたがどんな家族を築いているのか、大まかな暮らしぶりを把握するために、家族構成についての書類提出を求めているのです。

基本的な家族構成の書き方

家族

家族構成の書き方にはルールがあります。
学校や提出先の役所、会社で記入の仕方を教えることはありませんので、今回の記事でしっかりルールを押さえましょう。

家族構成は、まずはその世帯(住居及び生計を同じくするものの集まり)の世帯主を記入します。
つづいて、世帯内の年齢が高い人から順番に記入します。

最後はぞれぞれの人物に、自分からみた続柄を記入して完成です。

世帯というのは簡単に言えば一緒に暮らす人たちのことです。
続き柄は、両親であれば「父」「母」、兄弟は「兄」「姉」「弟」「妹」、祖父母は「祖父」「祖母」といった記入です。

家族構成の中で、自分の欄にも続き柄の記入欄がある場合は「本人」と記入してください。

家族構成の書き方

家族構成の書き方

続いてはそのほかのパターンの家族構成の書き方についてご紹介します。

本人

基本ルールとして、家族構成欄に自分のことは記入しません。
別枠で自分を記入する欄が設けられているため、記入内容の重複を避けるためです。

そのため家族構成は、同居の家族の中から自分1人を抜いたものを記入します。
たとえば家族構成が「父・母・兄・自分・妹」の場合は、家族構成欄には、「父」「母」「兄」「妹」の4人を記入します。

大体の書類は、家族構成欄と別枠の本人記入欄の2つに記入欄が別れていることがほとんどです。
しかし書類の形式によっては家族構成欄内に自分も含めて記入する場合もあります。

そのため家族構成を書く前に、必ず書類内容を確認するよう気をつけましょう。

親や兄弟

記事序盤の「基本的な家族構成の書き方」でもお伝えしましたが、家族構成はまず「世帯主を一番最初に記入→年齢順に記入」になります。
世帯主には、年齢や性別は関係ありません。

父より若い母の方が収入が高い場合は世帯主は「母」となります。
父・母とも退職しており大黒柱が自分の場合は、世帯主はあなたです。

また家族構成で兄弟を記入するときも、しっかり年齢順で記入してください。
男兄弟をまとめて記入、女兄弟をまとめて記入という書き方はNGです。

兄弟が多い場合は自分より年上の兄弟は全員「兄」「姉」、年下の兄弟は「弟」「妹」の記入になります。
兄が3人いるからといって「兄①」「兄②」「兄③」という記入はNGです。

全ての兄を「兄」の記入で統一になります。

配偶者とその家族

配偶者の続柄は「夫」「妻」という記入です。
「旦那」や「嫁」といった配偶者の呼び名、は配偶者の正式名ではありません。

呼び名と正式名がごちゃ混ぜにならないように家族構成記入の際には気をつけてください。
子供に関しては、子供の数に関係なく「子」と記入です。

「長男」「長女」というような記入は特に必要ありません。
子沢山の場合や、双子や三つ子の家族構成の場合も、全員「子」の記入で統一しましょう。

養子や再婚による連れ子など、血縁関係がない子供の場合も「子」の記入になります。

祖父母や親戚

祖父母や親戚と同居しており、生計を共にしている場合は同じく「世帯」に含まれます。
この場合も、基本的な家族構成の書き方と変わらず、「世帯主の記入→年齢順」に記入です。

また、祖父母や親戚を家族構成に記入するときに「父方」「母方」は記入不要です。
年齢順に合わせて「祖父」「祖母」と記入してください。

親戚の場合で、両親の兄・姉の場合は「伯父」「伯母」、両親の弟・妹の場合は「叔父」「叔母」という記入になります。
漢字は異なりますがどちらも読みは「おじ」「おば」です。

両親の兄弟の子供は「甥」「姪」の記入です。
ここで気をつけていただきたい点が、家族構成記入順は、年齢順かつ世帯主の家族からまとめて記入という点です。

たとえば「祖父・祖母・父・母・自分」で暮らしていて世帯主が父の場合だと「父・母・自分・祖父・祖母」という記入順です。

職業

ときには、家族構成欄に職業の記入を求められる場合があるでしょう。
職業の記入のときは「会社員」「自営業」「公務員」「主婦」という記入で大丈夫です。

職についていない場合は「無職」での記入です。
学生の場合は「学生」での記入です。

会社名は書類提出先に指定されない限り、伏せるようにしましょう。
そもそも、職業記入必須というわけではないのであれば無記入という手もあります。

個人情報の観点から、職業欄が無記入でも差し支えない場合もあるのです。
気になる場合は、提出先に一度記入内容や記入する必要性について確認しておいた方がいいかもしれませんね。

家族構成を書くときの注意点

注意が必要な家族構成の家族

単純な核家族、たとえば「父・母・本人」、「自分・妻・子」などであれば家族構成の記入も簡単だと思います。
ですが、人それぞれ異なる背景を持った家族である場合ももちろんありますよね。

家族構成の書き方には注意が必要になる点もあるので、下記の注意点をしっかり押さえてください。

一人暮らし

家族構成は、生計を共にしているもの、一緒に暮らしている人たちのことを指します。
つまり住民票の住所が同じ人のことを言います。

一人暮らしの方は一緒に暮らしている人がいないため、家族構成は自分1人のみです。
そしてそれに伴い、世帯主も自分になります。

世帯主欄と家族構成欄の記入が別にある時は、世帯主欄に自分を記入することになるため家族構成欄は無記入ということになります。
世帯主欄と家族構成欄が同一の場合は、自分1人の記入で完成です。

しかし、学生での一人暮らしの場合など住民票を実家のままの方もいるかと思います。
その場合は住民票先である実家の家族構成の記入になります。

あくまで居住先が1人というだけで、生計や戸籍上の住所は実家と共にあるので実家の家族構成の記入になるのです。

別居している

単身赴任や諸事情により、家族内で別々に離れて暮らしている場合はどのような記入になるのでしょうか?
先ほどの学生の一人暮らしのように、家族構成の決め手は住民票を写しているかどうかになります。

居住先は離れているけど住民票を写しておらず同じ住所の場合は、世帯が同じとみなして家族構成の記入に含まれます。
別居によって家族構成の書き順が変更することはありません。

変わらず、「最初に世帯主を記入→年齢順」で家族構成を記入してください。

兄弟が結婚している

結婚により戸籍が変わると家族構成にも変更が出ます。
結婚で実家の戸籍を出た場合は、結婚先の新しい戸籍になるため、別世帯となります。

反対に自分の戸籍に配偶者が入って来た場合は、これまでの世帯に配偶者が追加されます。
兄弟の配偶者に関しては血縁関係でのある兄弟との違いをわかりやすくするために「義兄」「義妹」という記入にしましょう。

家族構成の記入順は世帯主に合わせるため、結婚により変わった新しい世帯で誰が世帯主になっているのか必ず確認しておきましょう。

兄弟家族の子供も一緒に住んでいる

兄弟家族の子供は、家族構成で「甥」「姪」の記入になります。
兄弟家族とともに暮らしており、生計が同じ場合はもちろん甥も姪も世帯に含まれます。

この場合も誰が世帯主であるのかしっかり確認し、それに合わせた順番で家族構成に記入していきましょう。

結婚後も同居で世帯主が親

この場合も家族構成での記入順が少し異なります。
世帯主に合わせた記入順になるからです。

まず初めは変わらず世帯主を記入します。
次に年齢順で家族を記入していきますが、この時は「最初に世帯主の家族をまとめて記入→結婚した兄弟家族をまとめて記入」になります。

例えば、「父・母・兄・義姉(兄の妻)・自分」という家族構成の場合は、「父・母・自分・兄・義姉(兄の妻)」の順で記入することになります。

結婚後も同居で世帯主が長男

この場合も基本は世帯主に合わせた記入であるということを念頭に置いて記入していきましょう。
例えば「父・母・兄・義姉(兄の妻)・自分」で世帯主が兄という場合は、「兄・義姉(兄の妻)・父・母・自分」の記入順になります。

家族構成はどこまで書く必要がある?

家族

家族構成の提示を求められているということは、あなたが誰と一緒に暮らしているのかを知りたいということです。
そのため、一親等や三親等、血縁関係者など深く考えなくても大丈夫です。

家族構成の記入は「一緒に暮らしている家族」を書くことであるという意識を持ちましょう。

間違えると恥ずかしい!家族構成の書き方をしっかり押さえよう!

家族構成

家族構成の書き方は「世帯主から年齢順に書く」です。
人それぞれ家庭環境が異なれば、記入のしかたも変わります。

しかし深く考えすぎることはせず、あなたは誰と暮らしているのか、世帯主は誰か、それぞれの年齢さえ押さえておけば正しい家族構成を書くことができます。

時には書類の提出一枚で、一般常識が問われることがあります。
社会人として、世帯を支える者として、正しい家族構成の書き方を押さえておきましょう。

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ライター
noel編集部

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