「感傷に浸る」とは?すぐに感傷に浸る人の特徴や心理を紹介
誰でも一度は、感傷に浸りたくなる瞬間を経験したことがあるのではないでしょうか? 普段の生活において、すぐに感傷に浸る人もいれば、あるきっかけによって感傷に浸ってしまうという人もいるはずです。 今回は、感傷に浸ることで得られる嬉しい効果や、感傷に浸りやすい人に共通する特徴などについて紹介していきます。
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「感傷に浸る」の意味とは?
感傷に浸るとは、心が痛む気分であったり、そのような雰囲気に自ら入り込むことを意味します。
リアルタイムで心の痛みを感じる場合もあれば、過去の出来事を思い返したときに、感傷に浸るという言葉が用いられるのです。
基本的には、後者で使われることが多く、一時的に感傷的な気分に陥ってしまう様を言います。
すぐに感傷に浸る人の特徴
では、すぐに感傷に浸る人の特徴について、以下を紹介します。
- 悲劇のヒロインタイプな人
- 感受性が豊かな人
- 時間を持て余している人
- 情熱的な人
- 自分を大切にしている人
- 今より過去や未来に生きている
特徴①:悲劇のヒロインタイプな人
事あるごとに悲劇のヒロインを気取るタイプの人は、すぐに感傷に浸る傾向にあります。
「どうせ私なんか…」「いつも私ばかりこんな目に合う」というように、ネガティブで自己肯定感が低い人は、感傷に浸ることで自分を安心させているのです。
長い人生を生きていれば、嫌なことのひとつやふたつ誰にでも起こり得ます。
すぐに気持ちを切り替えることができる人もいれば、いつまでもズルズルと引きずってしまう人も中にはいるでしょう。
自分がまるで悲劇のヒロインであるかのように演じてしまう人は、すぐに感傷に浸ると同時に、感傷的な気分から抜け出すことができなくなってしまうのです。
特徴②:感受性が豊かな人
感受性が豊かで、人の気持ちを察しやすい人も感傷に浸ることが多いです。
感傷に浸るときというのは、必ずしも自分の身に起こった出来事とは限りません。
哀愁が漂う季節や切なくなるような情景を目にしたときなどに、ふと感傷に浸りたくなってしまうことがあるのです。
感受性が豊かでない人からしてみると、感傷に浸っている人を見ると、疑問に感じてしまうこともあるでしょう。
感傷に浸る人とは、言わば繊細なガラスのハートの持ち主であるとも言えます。
特徴③:時間を持て余している人
これと言った趣味などがなく、いつも時間を持て余していて、一人の時間を長く過ごしているという人も感傷に浸ることが多いです。
暇な時間が長くなるほど、考えなくてもいいようなことや昔のことを思い出してしまいやすいもの。
また、一人の時間を過ごしていると孤独感に苛まれて、どうしてもネガティブな気持ちになってしまいやすいです。
そのため、一人で時間を持て余してしまう人というのは、感傷に浸る時間が多くなりやすいと言えます。
特徴④:情熱的な人
ロマンチストで情熱的な人も感傷に浸ることが多いです。
ロマンチストな人は、感傷的な気分になっているときに、ポエムのようなことをSNSで呟くこともあります。
ロマンティックでキザな人やロマンチストな人に憧れて他人にも強要してしまうと、面倒くさい人という印象を与え兼ねてしまうので、ほどほどにしましょう。
特徴⑤:自分を大切にしている人
自分を大切にしている人も、感傷に浸ることが多いです。
自己肯定感が高い人は、あえて感傷に浸って心痛む状況を作り出すことによって、ここから気持ちを切り替えて、新たな一歩を踏み出そう!と、前向きになれます。
中途半端な気持ちを持ち続けていると、なかなか前に一歩踏み出すことができないこともあるでしょう。
しかし、自分を大切にしていて自己肯定感が強い人ほど、感傷に浸ることを前向きに捉えて新たな気持ちで前に進むことができるのです。
特徴⑥:今より過去や未来に生きている
「今」をないがしろにして、過去に捉われている人があなたの周りにもいませんか?
あるいは、現実逃避をして、地に足をつけずに未来や理想ばかりを語る人も、感傷に浸ることが多いです。
現実と上手く向き合うことができない人は、繊細な心の持ち主でもあることから、ストレスを抱えやすいもの。
感傷に浸る人の中には、ストレスを発散するひとつの方法として、捉えている人もいるのです。
感傷に浸る人の心理
では、感傷に浸る人の心理について、以下を紹介します。
- 傷ついた心を癒したい
- 不安
- 思い出を美化したい
- ノスタルジック
心理①:傷ついた心を癒したい
感傷に浸ると、心の傷がますます深くなってしまうように思ってしまいがちですが、実は傷ついた心を癒すことができるのです。
悲しい気持ちのときに、その気持ちを押し殺して見て見ぬフリをすれば、一時的に抑えることはできるかもしれません。
しかし、本当の自分の気持ちに蓋をしてしまうと、あるきっかけによって再びその気持ちが湧きあがってきてしまいます。
そのため、感傷に浸ることによって傷ついた心としっかりと向き合い、その感情をあるがままに感じることで悲しみをスッキリさせることができるのです。
心理②:不安
不安を抱えているときというのも、感傷に浸ってしまいやすいもの。
「期待と不安」は、全く異なるものに思えますが、実は未来に対しての捉え方の違いなだけなのです。
期待と不安は、これから起こる出来事に対してポジティブに考えているか、あるいはネガティブに考えているかということ。
未来に対して、ネガティブな考えをしてしまうことが、感傷に浸ることに繋がるのです。
そのため、マイナスに考えるのではなく、いつも前向きで考え方がポジティブな人は、未来に対しての備えができることから感傷に浸ることは少ないでしょう。
心理③:思い出を美化したい
心が傷ついたとき、深い悲しみに暮れてしまいます。
深い悲しみに暮れると、やる気をも奪い、先が見えなくなるくらいの失望感でいっぱいになるでしょう。
感傷に浸ることで、辛い出来事を少しずつ美化することができ、心を軽くすることができるのです。
心理④:ノスタルジック
誰でもノスタルジックな気分を経験したことが一度はあるはずです。
元恋人との思い出の場所を偶然通りかかったり、街中で思い出の曲が流れてきたときなど、過去の思い出がフラッシュバックして、懐かしさを感じたことでしょう。
ノスタルジックな気分になったときに感傷に浸るのは、幸せな気持ちになれた過去が存在したからと言えます。
感傷に浸るときは、当時の幸せな気持ちをも蘇らせてくれるのです。
感傷に浸りたくなる瞬間
では、感傷に浸りたくなる瞬間について、以下を紹介します。
- 失恋したとき
- 人肌恋しい寒い時期
- 思い出の曲を耳にしたとき
- 失敗をして怒られたとき
- 心痛むニュースを見たとき
- 辛い出来事を思い出したとき
- 元彼と似ている人を見かけたとき
- 馴染みのある店がなくなるとき
- 映画やテレビを見たとき
- 一人寂しく夜を過ごしているとき
瞬間①:失恋したとき
大好きだった人から振られたときは、誰でも心が傷つきます。
自分から振る場合もあれば、相手に振られる場合もあるでしょう。
どちらのケースにおいても無意識的に感傷に浸る人がほとんどではないでしょうか?
失恋した直後は、心が傷つき居た堪れない気持ちでいっぱいになります。
しかし、時間が経過するにつれて、過去を美化するように幸せな気持ちだったときのことを思い出して、感傷に浸るのです。
瞬間②:人肌恋しい寒い時期
夏から秋にかけて段々と日照時間も短くなり、肌寒くなるにつれて人肌恋しく感じますよね。
感傷に浸ることによって、寒さや物悲しさが薄れるわけではありませんが、自然現象によっても感傷に浸る人は少なくありません。
瞬間③:思い出の曲を耳にしたとき
当時付き合っていた恋人と一緒に聴いていた曲などを耳にした瞬間、その当時の出来事や思い出が蘇ってきたことがあるのではないでしょうか?
音楽が与える影響は、想像以上に大きいもの。
同じ曲でも人それぞれ思い入れが違います。
それまで忘れていた過去も、曲をワンフレーズ耳にしただけで、走馬灯のように過去の出来事が駆け巡ってくるでしょう。
嬉しい出来事にしても、悲しい出来事にしても、いずれにせよどっぷりと感傷に浸ってみるのもおすすめです。
瞬間④:失敗をして怒られたとき
仕事でミスをして、上司や取引先の人に怒られたときなど、自分の殻に閉じこもってしまいたくなるほど、自信を喪失してしまいますよね。
怒られることが好きな人など、そう多くはありません。
気分が沈んでいるときにとことん感傷に浸ることで、自分が犯した過ちをしっかりと向き合い、受け入れることができます。
そのため、このような状況のときに感傷に浸ることがあるのです。
瞬間⑤:心痛むニュースを見たとき
自分とは全く関係のないことであっても、心痛む悲惨なニュースを耳にしたときに感傷に浸ることがあります。
瞬時にマイナスな感情に陥ってしまうほど、悲しいニュースは影響力があるのです。
楽しいできごとや嬉しいできごとだけを経験しているだけでは、人間の心は成長しません。
たとえ自分とは関わりのない出来事であったとしても、その事について考え、感傷に浸ることにより、力になれることがあるかもしれないのです。
瞬間⑥:辛い出来事を思い出したとき
過去の辛いできごとを思い出したときというもの、感傷に浸りたくなってしまうもの。
些細なことがきっかけで、思い出したくない過去を思い出してしまったということがあうのではないでしょうか?
頭の中から消し去ってしまいたい辛くて悲しい過去は、一時的に忘れることはできても、完全に消し去ることは難しいです。
そのため、時を経たとしてもちょっとしたことがきっかけで過去の出来事が蘇ってきてしまうことがあります。
瞬間⑦:元彼と似ている人を見かけたとき
街中を歩いているときに、昔付き合っていた恋人と面影が似ている人を見かけると、付き合っていた当時の懐かしい思い出が蘇ってきた経験はありませんか?
過去の恋愛を思い出したことにより、つい感傷に浸ってしまうという人は少なくありません。
面影が似ている人だけでなく、声や匂いなど五感を刺激されることによって人は感傷に浸りたくなってしまうことがあります。
瞬間⑧:馴染みのある店がなくなるとき
感傷に浸る瞬間には、昔からの行きつけのお店がなくなるとき、あるいはなくなってしまったときという場合もあります。
思い出がつまった場所がなくなってしまうのは、心悲しくなるもの。
行きつけのお店でなく、いつも通りすがっているだけのお店であったとしても人によってはつい感傷に浸ってしまうのではないでしょうか?
時代が変わりゆくなかで、街の景観が少しずつ変わってゆくのは仕方のないことでもあります。
そんなときには、懐かしい思い出とともに感傷に浸ることで、込み上げてくる想いを心のままに感じましょう。
瞬間⑨:映画やテレビを見たとき
心温まるような感動する映画やテレビを観たときも、感傷に浸ることが多いでしょう。
自分が映画の主人公になったように、主観的に見入ってしまうことがあるはずです。
あるいは、映画やドラマの主人公と同じような境遇を経験したことがあると、過去の出来事や感情がフラッシュバックすることもあるでしょう。
そのようなときにも、無意識的に感傷に浸ってしまうことがあるのです。
瞬間⑩:一人寂しく夜を過ごしているとき
季節に関係なく、一人寂しく夜を過ごしているときというのも感傷に浸ることが多いもの。
一人に慣れている人であったとしても、仲睦まじいカップルや夫婦、家族、あるいは楽しそうにしている友達グループを目にすると、ときに孤独感を感じてしまいます。
悩みや不安があると、夜眠る時に電気を消して布団に入ってからというのは、考えれば考えるほど悩みや不安が大きくなってしまうものです。
同時にすぐに感傷に浸る人も、なかなか寝付くことができなくなってしまうでしょう。
一人で夜を過ごしていると、ついついあれこれと考え過ぎてしまうので、考え過ぎてしまう前に寝てしまうのが一番です。
感傷に浸ることのメリット・デメリット
メリット
感傷に浸ることで、心の奥底にある自分の気持ちを存分に解放することができます。
感傷に浸っている瞬間というのは、物悲しい気持ちになり、ネガティブな感情が湧き出ることも多いです。
しかし、心を解放して感傷に浸りきった後というのは、とてもスッキリしているということがほとんど。
また、感傷に浸ることで自分の気持ちを整理することができます。
そのため、心がモヤモヤした状態であるときに思い切り感傷に浸ると、晴れやかな気持ちにすることができるのです。
デメリット
しかし、感傷に浸り過ぎてしまうことによって、なかなか気持ちが切り換えることができなくなってしまうことも…。
感傷に浸ると、自分の殻に閉じこもって人との接触を避けてしまう人もいるため、人間関係が疎かになってしまうことがあります。
このような状況に陥ってしまうことが、時としてデメリットになってしまうのです。
感傷に浸りたいときにおすすめの曲
おすすめ①:NAO/HY
こちらの曲は、好きな人と分かり合えない切ない片思いの気持ちが描かれた曲。
失恋した直後にこちらの曲を聴くと、辛くて悲しい気持ちでいっぱいになってしまいます。
「好き」という気持ちを押し殺したくても、その想いとは裏腹に強く思えば思うほど、余計に忘れられなくなってしまうのが失恋ですよね。
失恋して思い切り感傷に浸りたいときのおすすめの一曲となってます。
おすすめ②:元気を出して/竹内まりや
心が傷ついたときや元気が出ないときに聴くと、励まされる一曲。
「チャンスは何度でも訪れてくるはず 彼だけが男じゃないことに気付いて」というフレーズを聴いたら前向きになれる人も多いでしょう。
恋をしているときというのは、どうしてもその人しか見ることができなくなってしまいます。
人は傷ついたときこそ、成長できるチャンスなのです。
今は、辛くて悲しくてもこの曲を聴けば、また一歩ずつ前に歩みを進めるようになるのではないでしょうか?
おすすめ③:青いベンチ/サスケ
こちらの曲は、青春時代の淡い恋を思い出させるような感傷に浸るときにおすすめの一曲となっています。
照れくさくて「好き」と言えなかった後悔が書かれた曲。
どれだけ後悔をしても過ぎ去った日々を戻して、もう一度やり直すということはできません。
こちらの曲を聴くと、大切な人と過ごした幸せな時間に想いを馳せることができると同時に、後悔のないように今あるものを大切にしようという気持ちになれるでしょう。
「感傷に浸る」と「感傷にふける」の違い
どちらも同じような聞こえに感じますが、少しニュアンスが異なります。
「感傷に浸る」というのは、水に浸るということに置き換えた場合、どっぷりと浸かっている状態をイメージしてください。
一方で、「感傷にふける」の「ふける」は、度合いが深くなる様を表します。
そのため、「浸る」がどっぷりと体ごと浸かっているのに対して、「ふける」は客観的に外から中を見ている様子を表しているのです。
どちらにしても、過去の思い出や出来事など、過ぎし日を振り返っていることには変わりありませんので、意味に大差はありません。
感傷に浸ることで成長できる!
感傷に浸ることで、自分の心と向き合うことができるため、気持ちを整理することができます。
人は誰しも辛く悲しい出来事を経験します。
それを乗り越えるのには、時間がかかることもあるでしょう。
感傷に浸るきっかけは人それぞれですが、心に引っかかることがあれば、どっぷりと感傷に浸って自分の心と上手に向き合ってみてはいかがでしょうか?
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