悲劇のヒロイン症候群の特徴と心理!対処法もご紹介
まるでこの世の終わりであるかのような大袈裟に話をする女性と接し続けていると、厄介だと感じてしまうという方も少なくないはず。 悲劇のヒロインを気取っている女性とは、なるべく関わらないようにしたいものですよね。 今回は、悲劇のヒロイン症候群に該当する人が周りにいた場合の対処の仕方についてお伝えしていきます。
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「悲劇のヒロイン症候群」とは?
悲劇のヒロイン症候群とは、この世で最も不幸だと思い込んでいる人を指します。
実際に読んだことがなくても「悲劇のヒロイン」という小説を誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
その小説に登場する主人公のように、現実世界でも悲劇のヒロインを気取って生きている人を目にしたことがあるでしょう。
悲劇のヒロインを気取っている人の話を聞いてみると、周りからしてみれば普通に幸せを感じる事ができます。
しかし、このタイプの人は「幸せ」を自ら遠ざけていたり、不幸である自分であることが他人と差別化するための“個性”だとすら思っているのです。
悲劇のヒロイン症候群は大きく分けて2タイプ
「ナルシシズム」タイプ
まず1つ目のタイプが、不幸である自分に酔いしれているナルシシズムタイプです。
このタイプに該当する人は、不幸である自分自身を哀れだと感じるどころか、むしろ「幸せ」に変換してしまう人。
発想がひねくれているため、他人が幸せに思えることであっても、自ら「不幸」になるように発想を転換してしまうのです。
被害妄想がヒドイ人は、このタイプに該当することが多いでしょう。
「幸せに後ろめたさを感じる」タイプ
自分に酔いしれるタイプとは対極的にある幸せに後ろめたさを感じるタイプの人は、良いことや幸せな出来事が続くと、不安に感じてしまう人。
幸せを素直に受け入れることができずに、幸せになることを恐れているのです。
このタイプの人に共通するのは、幸せになりたという思いがある半面、「私は幸せになってもいいのだろうか?」と、もう一人の自分と常に葛藤してしまいます。
悲劇のヒロイン症候群の人の特徴と心理
では、悲劇のヒロイン症候群の人にはどのような特徴と心理があるのでしょう。
- 不幸じゃないと不安
- 同情を得ようとしている
- 悩みが尽きない
- 目立ちたがり
- 周りの気を引きたい
- 他人に興味がない
- 自覚がない
- 幸せを拒絶する
- 話の内容が大袈裟
- 自惚れている
続いて、それぞれの特徴と心理を詳しくみていきます。
特徴と心理①:不幸じゃないと不安
誰よりも自分が不幸だと思い込んでいる人は、不幸に敏感で幸せにとても鈍感です。
不幸であることにとても安心感を覚えると同時に、良いことが続いたり幸せな出来事が身の周りで起こると、不安に感じてしまいます。
何気ない日常生活が続いたりしても、「いつ不幸がやってくるのだろう?」と常に不安を抱えているのです。
そして不幸に苛まれることで、安心感すら感じてしまい、他の人とは違った感性を持っています。
特徴と心理②:同情を得ようとしている
悲劇のヒロインになりきることで、周りからの同情を得ようとします。
不幸話が大好きで、「こんなにも不幸が続く私が惨めで可哀そう」という自分に同情してもらいたいのです。
悲劇のヒロインを気取る人と深く関わり合いを持ち始める前は、何の疑いもなく同情したり、心配する人がほとんどです。
しかし、関係が徐々に深くなってくると、毎度のことのように不幸話を持ってきては同情を集めようとする姿にうんざりしてしまうでしょう。
このタイプの人は、次第に周りから友達が離れていってしまうということも決して珍しいことではありません。
特徴と心理③:悩みが尽きない
誰よりも自分が不幸だと思い込んでいる人は、大なり小なり常に悩みを抱えています。
傍から見たら悩むようなことでないことであっても、どんどん悩みを大きくしてしまい、やがて自己嫌悪に陥ってしまうのです。
とにかく幸せになることに恐れを抱いているために、悩みを作り出しては、自ら不幸に仕立て上げてしまいます。
特徴と心理④:目立ちたがり
悲劇のヒロインを気取る女性は、実は目立ちたがりな性格でもあるのです。
周りの気を引く為に、嘘をついてまでありもしない不幸話を作り出すことも…。
誰にでも「人から認められたい」という承認欲求があるものですが、悲劇のヒロイン症候群の人は、曲がった形で承認欲求を満たそうとします。
不幸話をして、周りから同情されたり心配されることで、周りから認められた気がするのです。
特徴と心理⑤:周りの気を引きたい
悲劇のヒロインは、映画や漫画などでも注目される存在となりますよね。
まるで自分が映画の主人公であるかのように、注目されたいがために不幸であることを大袈裟にアピールしたり、話をでっち上げてまで自分の存在を主張します。
目立ちたがりな心理に通ずる部分がありますが、このタイプの女性は自分に酔いしれているのです。
「不幸=幸せ」とすら考えており、日常生活において不幸を見つけ出すのが大の得意。
可哀そうな自分を卑下しているかのように見せかけては、悲劇のヒロインを気取るナルシシズムと言えるでしょう。
特徴と心理⑥:他人に興味がない
自分の不幸に酔っている人は、自分中心に世界が回っているとすら考えています。
そのため、他人に興味や関心を抱く事がほとんどありません。
「自分が注目されればそれで十分」とすら考えており、周りの人の幸せに嫉妬することはありません。
不幸で可哀そうな自分が注目されれば、承認欲求が満たされるのです。
幸せに鈍感な部分がある一方で、不幸にはとても敏感!
そのため、周りの人が不幸話をしたり、自分よりも不幸な人を見つけると嫉妬してしまいます。
なんせ、不幸アピールが激しい人は、世界で一番自分が不幸だと考えているのです。
自分よりも不幸な人を見つけると、注目されなくなってしまうことに恐怖を覚え、嫉妬心が芽生えるのです。
特徴と心理⑦:自覚がない
誰よりも自分が不幸だと思い込んでいる人は、無自覚であることがほとんど。
決して悪気があるわけではなく、「認められたい」という一心で惨めで哀れな自分を演じてしまっているのです。
不幸に安心していることに気付いていない人も多く、傍から見たら「悲劇のヒロインを気取っている」と敬遠されてしまうことも少なくありません。
特徴と心理⑧:幸せを拒絶する
不幸に敏感な人は、幸せが舞い込んできても拒絶してしまいます。
また、日常生活における些細な幸せに気付く事もできずに、自分で自分を不幸に貶めるクセがついてしまっているのです。
悲劇のヒロインに限らず、良い出来事が続くと「この先大きな災難が待っているのでは?」と不幸に対して身を構えてしまうことがあるでしょう。
自分を憐れんでいる人は、常にこの状態が続いているのです。
特徴と心理⑨:話の内容が大袈裟
不幸話の主人公を演じているかのような人は、1あった出来事を10に拡張して話すクセがあります。
被害者意識がとても強く、被害妄想がヒドいという人も少なくありません。
被害妄想がヒドい人と付き合うと、ありもしない噂を流されたりと、厄介事に巻き込まれてしまうことも…。
悲劇のヒロインを気取っているだけならまだしも、周囲に害をもたらす人とはなるべく関わりを避けるようにしたいものですね。
特徴と心理⑩:自惚れている
自惚れている人の多くは、哀れで惨めな自分が大好き!
常に自分の不幸にアンテナを張っており、悲劇のヒロインを気取っている自分に気付くことがありません。
他人から「悲劇のヒロインを気取ってない?」と言われようものならば、「あなたに私の気持ちなんて分かるわけがない!」と逆上してしまうでしょう。
悲劇のヒロイン症候群の人の恋愛の特徴
では、悲劇のヒロイン症候群の人の恋愛にはどのような特徴があるのでしょう。
恋愛の特徴①:自ら別れを切り出す
悲劇のヒロインを気取ってしまう人は、幸せになることを恐れて、自ら別れを切り出してしまうことがあります。
傍から見たら幸せそうに見えて、別れる必要性や原因がないにも関わらずです。
「このまま幸せが続いたら、今以上の仕打ちが待っているに違いない…」と考えてしまい、自ら幸せを手放してしまいます。
好きな人と結ばれたとしても、不安に追われて幸福感で満たされることはなく、自ら不幸の道を辿ってしまうのです。
恋愛の特徴②:ダメンズとばかり付き合う
悲劇のヒロインを気取ってしまう人は、ダメンズばかりを選びがちに。
「類は友を呼ぶ」という言葉があるように、アルコール依存症など精神的に何かしらの事情を抱えている男性を選んでしまうのです。
自分自身を大切に扱っている女性は、女性を大切に扱ってくれる男性が寄ってきます。
一方で、自分自身をぞんざいに扱っている人は、ぞんざいに扱う人を引き寄せてしまうのです。
悲劇のヒロイン症候群になってしまう原因
では、悲劇のヒロイン症候群になってしまう原因をみていきましょう。
- 自己肯定感が低い
- 構ってほしい
- マイナス思考
続いて、それぞれの原因について、詳しくみていきます。
原因①:自己肯定感が低い
自分に自信がなく、自己肯定感が低いと悲劇のヒロイン症候群に陥ってしまいやすいです。
ありのままの自分を受け入れることができず、「なんで自分はこんなにダメな人間なんだろう…」と、負のスパイラルにハマってしまいます。
他人と比較しては、自分のダメな部分にばかりが目についてしまい、自己嫌悪に陥ってしまうのです。
その結果、何をしてもダメな自分が可哀そうに思えてきて、被害者意識を強く持ってしまいます。
原因②:構ってほしい
寂しがり屋で構ってちゃんタイプの人も、世界で一番不幸であると思い込みやすいです。
人から心配されることで注目されると勘違いして、平気なのにワザと平気じゃないフリをします。
本心で話せる友達がいない人ほど、自分を憐れんで注目を浴びたがるのです。
原因③:マイナス思考
自己肯定感が低い人ほど、物事をネガティブに捉えてしまいがちです。
マイナス思考な人は、長年培われてきた考え方のクセであるため、変えようと思ってもすぐに変えることは難しいもの。
自分が幸せになるイメージをすることができないどころか、「幸せになってはいけない」とすら考えているのです。
幸せになる想像力は乏しいものの、不幸になる想像力にはとても長けているため、負のスパイラルの深みにどんどんハマってしまいます。
あなたは大丈夫?悲劇のヒロイン症候群セルフ診断
では、悲劇のヒロイン症候群かどうかセルフ診断していきましょう。
診断①:不幸を周りにアピールする
自分の身に起きた不幸な出来事を、まるで自慢話かのように話していませんか?
自分にその気がなくても、「自分が可哀そうであること」を前提に不幸話をしている場合は、周りから悲劇のヒロインを気取っていると思われているかもしれません。
診断②:幸せになることを恐れている
「良い事が起きたら、次に訪れる悪いことが恐怖で仕方ない」という人も要注意!
恋愛に置き換えて言えば、恋人がいる人は「いつまでこの幸せが続くのだろう…?」と考えてしまっていませんか?
誰にでも幸せを手にする権利はあります。
幸せになることに不安を感じてしまいやすい人は、すでに手にしている幸せにも気付かないことが多いです。
診断③:気付いたら暗い話題になっている
人と会話しているときに、自分の話をするといつも不穏な空気が流れてしまう場合も、不幸な自分に酔っている可能性があります。
自分でも気付かぬうちに「不幸」にアンテナを張ってしまっているため、どうしても暗い話題になってしまいがちに。
友達に悩み相談ばかり持ち掛けてしまうという人は、要注意です。
診断④:他人に興味がない
他人に興味関心がないという人は、悲劇のヒロインタイプか、あるいは自意識過剰タイプのどちらかに分けることができます。
どちらのタイプも、「常に自分が1番でありたい」という考えが先行しており、人一倍承認欲求が強いです。
注目を浴びたいと考えつつも、その手段が“自分が不幸であること”と考えている場合は、悲劇のヒロインを気取っていると周りから思われているかもしれません。
診断⑤:周りに心配されると優越感を感じる
周りの人に心配かけることを、迷惑を掛けてしまうと思うのではなく、優越感に浸っていませんか?
ワザと心配させるような言動を取ったり、オーバーに話をして注目を集めたいという心理が働くことで、悲劇のヒロインを気取ってしまいがちに。
悲劇のヒロイン症候群を治す方法
では、悲劇のヒロイン症候群の治し方をみていきましょう。
- ありのままの自分を受け入れる
- 自分を「可哀そう」だと思わない
- 「幸せになる!」と覚悟する
- 楽しい事に意識を向ける
続いて、それぞれの方法について、詳しくみていきます。
方法①:ありのままの自分を受け入れる
自分が不幸であることに優越感を感じてしまうという人は、ありのままの自分を受け入れてあげることが大切です。
自己肯定感が低く、自分と他人を比較してすぐに自己嫌悪に陥ってしまう人は、他人と比較することをやめましょう。
自己肯定感がとても高く、満たされている人は悲劇のヒロインを気取ることはありません。
現状を打破するためにどうすれば良いのか、前向きに考えるクセがついているので、自分を憐れんだりすることがないのです。
方法②:自分を「可哀そう」だと思わない
ツイてないことが起こったときに、自分を憐れむのはもうやめにしましょう。
誰だって、ツイていないときはあるもの。
自分が最も不幸だと思い込んでしまいやすい人は、いつまでも不幸を引きずりがちです。
「自分が誰よりも不幸である」とすぐに思いこんでしまいますが、本当にそうでしょうか?
あなたの今ある幸せに目を向けて見てください。
家族や友達がいること、仕事があること、ご飯が食べれることなど、挙げればキリがないくらいに幸せを見つけることができるはずです。
世界に目を向けてみれば、あなた以上に不自由にしている人がいるということを忘れないようにしましょう。
方法③:「幸せになる!」と覚悟する
幸せになることへの恐怖心を取り去りましょう。
今ここから「幸せになってもいい!」と自分自身に許可を出す事で、悲劇のヒロインから卒業できる日は近くなります。
幸せになってはいけない人などいません。
幸せになると覚悟を決めたら、今まで見ていた景色が180度変わるはずです。
方法④:楽しい事に意識を向ける
夢中になれる趣味を見つけてみたり、新しい事に挑戦してみるのもおすすめです。
楽しい事をしていると、不幸な事を考えている暇などなくなります。
楽しい事に意識を向けることで、悲劇のヒロイン症候群から脱却することができるでしょう。
悲劇のヒロイン症候群の女性への接し方
では、悲劇のヒロイン症候群の女性への接し方をみていきましょう。
- 認めてあげる
- 自慢話や幸せな話をしない
- 深く関わらない
続いて、接し方についてそれぞれ詳しくみていきます。
接し方①:認めてあげる
自分を憐れみ、負のオーラが漂っている人と接する際には、その人自身のことを認めてあげましょう。
不幸話を聞いていると、励ますつもりでつい、「そんなことないよ」と話を否定しがちに。
しかし、不幸であることに自己陶酔している人に対しては逆効果になってしまいます。
話を鵜呑みにせず、ただ同意だけしてあげましょう。
接し方②:自慢話や幸せな話をしない
世界で一番自分が不幸だと思い込んでいる人にとっては、他人の不幸話がとても耳触りに聞こえます。
「あなたよりも私の方が不幸だ、ツイてない」と対抗するのは厳禁です。
また他人の幸せ話を聞くことで「やっぱり自分は不幸なんだ」と、さらに自分を憐れみ始めてしまいます。
接し方③:深く関わらない
悲劇のヒロイン症候群の人が周りにいたら、厄介事に巻き込まれないようにするためにも、深く関わらないのが一番です。
被害妄想が激しいと、加害者としてでっちあげられてしまうこともありますので、接し方には注意が必要になります。
悲劇のヒロイン症候群は幸せに鈍感
不幸に常にアンテナを張っており、幸せに鈍感なのが悲劇のヒロイン症候群です。
逆に幸せにアンテナを張っている人は、不幸にとても鈍感。
悲劇のヒロインから脱却するためには、幸せになる許可を自分自身に出し、幸せにアンテナを張ることが大切になります。
幸せを受け取る許可が下りていないと、いつになっても幸せは訪れません。
無自覚だと自分を変えることは難しいですが、少しでも自覚があるのであれば、不幸な自分に酔うのは今日を機に卒業しましょう。
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