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「エセ関西弁」とは?

エセ関西弁を使う女子

お笑い芸人に関西弁の人が多いこともあり、軽いノリで場を盛り上げるつもりで関西弁を使うことはありませんか?
でも、微妙に違うイントネーションや言葉の組み合わせに、本物の関西人は違和感を感じてしまうのです。

そんな偽物の関西弁を「エセ関西弁」と呼んで本物と区別し、ただのお調子モノ、注目されたいだけの残念な人が使う言葉として扱われることがあります。
うっかりエセ関西弁を使って、残念な雰囲気にしてしまわないためにも、エセ関西弁について知っておきましょう。

エセ関西弁を使う男性に対しての女性の本音

エセ関西弁を我慢する女子

  • エセ関西弁は、芸人を意識した男性が面白いと思われたくて使う
  • 微妙に外しているエセ関西弁はウザい
  • 調子に乗ってる感じがエセ関西弁から感じてしまう

女性にモテたくて人気芸人の話し方を真似ているというイメージが強く、不自然なエセ関西弁は、むしろ印象を悪くすることが多いのです。
使い慣れない関西弁が、エセ関西弁になってしまうのなら、無理して使わずに自然に振る舞ったほうが良いのかもしれません。

女性がエセ関西弁を使う男性が嫌いな理由

エセ関西弁の男子に苦笑する女子

では、女性がエセ関西弁を使う男性が嫌いな理由をみていきましょう。

  1. 無理している感じが不自然でイラッとする
  2. 素の自分で勝負できないの?という気持ちになる
  3. 芸人気取りで妙にフレンドリーなところが受け付けない
  4. 結局ヤリモク的なチャラさを感じてしまう

続いて、女性がエセ関西弁を使う男性が嫌いな理由を、それぞれ詳しくみていきます。

理由①:無理している感じが不自然でイラッとする

イントネーションや言葉の選び方が不自然で引っかかるので、イラッとしてしまいます。
「でんがな」「まんがな」「でっしょろ」など語尾に無理やりつけた完成度の低いエセ関西弁に、げんなりしてしまいます。

理由②:素の自分で勝負できないの?という気持ちになる

普通に話したいのに、微妙なエセ関西弁が気になって中身が入ってこないという経験はありませんか?
ネイティブとは違う感じが、明るく楽しげな関西弁というよりは、わざとらしく思えてしまうのです。

面白いと思って使ってるかもしれませんが、エセ関西弁だと気づいたところで、女性は冷めた目で見ています。

理由③:芸人気取りで妙にフレンドリーなところが受け付けない

芸人さんは、関西弁のフレンドリーな雰囲気を生かして距離を詰めて行きます。
話術が巧みなので、あんなふうに話しかけられたら気を許してしまうかも…という女性は多いものです。

それは、エセではないネイティブな関西弁と、修行を積んだ技術があってのハナシ。
雰囲気だけ真似て接近してくる勘違い男子は、残念な存在です。

理由④:結局ヤリモク的なチャラさを感じてしまう

勢いだけでなんとかお持ち帰りしたいのか(=ヤリモク)と疑いたくなるエセ関西弁男子とは距離をおきたいと思ってしまいます。
ゆっくりお互いを知る会話ができませんし、なんだか茶化されているような感じがして、気を許すどころか生理的にムリと感じてしまいます。

女の子に接近したいだけで、真面目に付き合う気があるのかわからないチャラさが嫌われます。

関西人をイラッとさせるエセ関西弁

エセ関西弁がキライでイラッとした女性

では、関西人をイラッとさせるエセ関西弁を10個紹介します。

エセ関西弁①:でんがな・まんがな

「山手線でんがな」「それはちがいまんがな」のように、標準語の語尾にでんがな・まんがなをつけているだけでは、不自然さが残ります。
ところが、エセ関西弁を話すときにはお手軽に関西風なテイストを盛り込めるので、使われがちです。

しかし、実際にはでんがな・まんがなを使う関西人はいません。
ギャグとしか受け止めてもらえないエセ関西弁のフレーズですから、関西弁ネイティブにイラッとされてしまいます。

エセ関西弁②:違いまっせ

前後のつながりでは違和感なく使えることもありますが、使うタイミングやイントネーションによってはイラッとさせることがあるでしょう。
「車で移動するのとは違いまっせ」、「お好み焼きの味付けがちょっと違いまっせ」

エセ関西弁③:~するでぇ

「そんなんしとったら、やけどするでぇ」というところを「そんなことやってたらやけどするでぇ」のように標準語風から突然「するでぇ」が出てくる言い方にもイラッとするでしょう。

「たべすぎたらおなかこわすでぇ」はありかもしれませんが、「くいすぎちゃう?」など、サクッと表現することもできるので、相手との関係性に合わない話し方をしてしまうと作り物臭くてイラッとさせてしまうのです。

エセ関西弁④:ちゃうやん

それまで全く関西イントネーションがないのに、「そんなことちゃうやん」と言われると、エセ関西弁くささが感じられてしまいます。
軽く否定するときには「それちゃうわ」、「〇〇ではありませんか?」⇒「それ○○ちゃう?」という話し方をするでしょう。

会話がリズミカルに進行するのが、関西弁の面白さでもあります。
「~なこと」と話すと回りくどさが出てしまいす。
「そんなん+ちゃう」、「それ+ちゃうやん」など短い言葉で処理されるコトがほとんどです。

エセ関西弁⑤:イントネーションが微妙

関西人は、東京言葉や標準語にちょっと気取った匂いを感じるものです。
数字のイントネーション、おにぎりなど4文字の単語に関西臭が出るもの。

「さんじゅういち」標準語ならなだらかに下りモードですが、関西では”ん”にアクセントが感じられます。
「おにぎり」は関東「おぎり」ですが、関西は「おにり」が主流です。

「~まっせ」「~でっせ」を使うのに、関東アクセント主流で急に語尾が変わると、関西人に「エセ関西弁やろ~」と突っ込まれてしまいます。

エセ関西弁⑥:なんでやねん

関西弁なら「なんやねん」ですが、エセ関西弁では「んでやねん」になりがちです。
お笑いのツッコミでも多用されますが、関西ネイティブにとってはアクセントの違いにイラッとされることが多いフレーズです。

関西弁は、イントネーションの上がり下げが大げさになっているフレーズでは、思い切ってしっかりメリハリを付けることがポイントになっています。

エセ関西弁⑦:あかんでぇ

標準語にはない言い方なので、関西弁風の喋りをしたときに使ってみたくなるフレーズですが、イントネーションがおかしいとエセ関西弁だとすぐにばれてしまいます。
言葉のリズムは「そら、あかんでぇ」や、緊迫した状況で「あかん!」というときでかわります。

ゆるいリズムなら「あんでぇ」ですが、「すごく」を「すっごく」と強調するように「あっかん!」ということもあります。
使い分けが甘いと、「こいつ、エセ関西弁つこーとる!」とカチンときてしまうのです。

エセ関西弁⑧:せやな

「そうだなあ」の意味で使われ、同意の相づちや、思案する場合にも「せやな」で対応します。
エセ関西弁では、イントネーションが意図とずれてしまうので、ネイティブには違和感を与えてしまいます。

英語のCertainlyのように、単純に「そうですね」「承知しました」というときは、「せやなっ」とが伸びません。
語気が強く「せやなっ」なら、相手に強く同意を求めるときの使い方になりますし、意見に同意するか微妙なときには「せやなぁ~」と思いを巡らせる語調になります。

エセ関西弁⑨:するわけないやろ

語尾が~やろや、~やんになるのも関西弁風のカラーが出しやすいので無理に使ってしまって、エセ関西弁丸出しになってしまうケースがあります。
「そんなん、するわけないやろ」は関西弁にある言い方ですが、「そんなこと」と標準語混じりでするのイントネーションが下からくると、「あっ、エセ関西弁だ」とばれてしまいます。

エセ関西弁⑩:~するんやで

これも、関西弁らしい印象を高める語尾です。
「~してくださいね」の意味で、「気ぃつけるんやで-」「しっかり勉強するんやで」といいますが、前半部分のイントネーションや言葉が関西風になっていないと、エセ関西弁の香りがプンプンしてしまうのです。

イントネーションがわからなくてもエセ関西弁を見抜く方法

エセ関西人を見抜く

  • 言葉のリズムが悪く喋りのテンポが悪い
  • 標準語に「でっせ」「~やでぇ」「~でんな」をつけた無理やり感
  • ノリ・ツッコミのセンスがない
  • 関西独特の言い回しを使っているか

会話のリズムが悪いことやノリに違和感が出ます。
また、関西では「片付けてください」を「なおしといて」、「疲れた」を「しんどい・えらい」、「捨てる」は「ほかす」、「残りを食べてしまっていい?」は、「さらってもええ?」などを使います。

よりネイティブな関西人は、「でっせ」「~やでぇ」「~でんな」を多用するよりも、サラリと関東では使わない言い回しをいれてきます。
マクドナルドのことを「マクド」と呼ぶのも関西人です。

生粋の関西人が使う口癖

エセ関西人にはない関西人らしさ

では、生粋の関西人が使う口癖を3個紹介します。

口癖①:驚いたときの「ほんまでっか」

若い人は「ほんま?」や「そうなん?」くらいの感じで返すこともあります。
ボケたり、ほら話で会話のキャッチボールを楽しむ事が多い関西人の場合、「ほんまでっか?」と返したくなるようなネタ話が応酬されることも多いのです。

「うち、ほんまは高額当選したことあるねん。内緒にしてや」「ほんまでっか?(ちがうやろ)」

口癖②:頼み事をされたときの「ええでぇ」

関西弁は、角が立たない円滑なコミュニュエーションの達人です。
ノリツッコミが日常的に行われるくらいですから、とりあえず「ええでぇ」と乗っかておいて「なんでやねん」で返すツッコミセンスが染み付いています。

「ちょっとペンかしてーな」「ええでぇ(ストローを手渡す)」「(受け取って書く真似をして)書かれへんや!」

口癖③:「きょうはこのぐらいにしといたるわ」

よしもと新喜劇では、大きな口を叩いておいて全くレベルに達していないというネタがよくでてきます。
ちょっと負け惜しみが入ったニュアンスで、「きょうはこのくらいにしといたるわ」と引用する関西人は多いです。

連続腹筋100回以上できると宣言し、あえなく30回でダウンしたというときでも「きょうはこのくらいにしといたるわ」と煙に巻く…といった感じで、失敗も笑いに変えてしまいます。

エセ関西弁でもコミュニュケーションが円滑ならOKかも

エセ関西弁で談笑

  • エセ関西弁で関西人をイラッとさせないよう乱用しない
  • 関西人に敬意を持ってコミュニケーションツールとして活用する

関西人に敬意を持ってノリツッコミの文化を真似たり、話題のきっかけを作り、相手との距離を縮めるのに役立ちます。
ヤリモク男を見抜いて、会話を楽しむためのツールとして関西風の会話術を活用していきたいですね。

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ライター
noel編集部

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