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愛知の方言(三河弁)の特徴・種類

笑顔が素敵な三河弁愛知女子

愛知の方言(三河弁)の特徴

三河弁の代表的な特徴といえば、語尾に「じゃん・だら・りん」をつけることです。
「じゃん」は「〜だね」と同じ意味で「いいじゃん」と言った使い方をします。

東日本でもよく使われる方言ですね。
「だら」は「でしょう?」のように相手と共感を確認するときに使われます。

「だら〜?」だけでもよく使われ、一番耳にする方言です。
語感が可愛い「りん」は命令系の表現です。
「これやって!」は三河弁だと「これやりん!」と置き換えることができます。

「じゃん・だら・りん」を聞いたら、あの人三河の人だなと確信できるほどの代表的な方言ですよ。
この語尾によって、ゆるくてほんわかした印象を与えます。

「だら〜」「だに〜?」など語尾を伸ばすことも多いために、文字にしてもゆるさが伝わる語尾ですが、実際に話しているのを聞くとさらにのんびりとした、気の抜けた印象があります。

イントネーションやアクセントは、基本的に東京に近いものが多く、他県から来た人でも馴染みやすい方言でしょう。
このゆるくて、ほんわかした方言をさほど強くないイントネーションで使うと、ゆるくて可愛いほんわか方言女子に見えますよね。

愛知の方言は、汚いとか、怖いという印象もありますが、実際はかわいいのです。

愛知の方言(三河弁)のよく使われる定番表現

三河弁で会話する愛知女子

定番表現1:どいい〜!

「どいい〜!」は「とてもいいね〜!」という意味です。
三河弁で「ど」とはすごい、とても、と言った意味を持ちます。

とてもいいねよりも、どいい〜の方が短く使いやすいと言った面もあり、この「どいい〜!」という三河弁は若者の間でも頻繁に使われるのです。
相手をいいね!と褒め称えるよりも、とても羨ましいなというニュアンスがあります。

相手が羨ましいくらい、いいな、と感じたら「どいい〜!」とつい出てしまうのが三河弁を使う愛知県民なのです。

定番表現2:今度うちおいでんよ

「今度うちおいでんよ」は「今度家に来てよ」という意味で使われます。
「おいでん」は「来て」という意味です。
「おいでん」という方言は愛知県でお祭りの名前になっていたりもするので、とても有名な三河弁ですね。

三河地区ではCM曲でもよく流れているので、老若男女が使う言葉となっています。
結構癖のある愛知の方言なので、他県の人からは何を言っているかわからない言葉でもありますね。

そのように公共の場で使われる「おいでん」は優しい言葉で誘っているといったニュアンスを持っている言葉なのです。

定番表現3:はよ行こまい!

「はよ行こまい!」は「早く行こうよ!」という意味です。
「早く」は「はよ」と短縮されていています。

「行こまい」は行「行こうよ」という意味です。
三河弁では「〜しまい」というのは「〜してよ」と言った意味に近く、相手を急かしたり、行動を促したりする時に使われています。

早くして行動してほしいときは「はよやろまい」となります。
「早くしてよ」より優しく聞こえますね。
「はよ行こまい!」は尾張弁でも使うことがあり、女性が使うと可愛い愛知の方言でもありますね。

定番表現4:早くやりん!

「早くやりん!」は「早くやって!」という意味で使われています。
三河弁の代名詞「りん」はこのように命令系で使用するのです。

「やって」は「やりん」、「して」は「しりん」、「取って」は「とりん」のように命令系は「〜りん」が共通してついています。
「りん」という響きがキレイで、三河弁の中でも特に可愛いと感じる方言ですね。

早くやりんよ!と言われると、早くやってよ!と言われた場合よりも、可愛らしく感じて、喜んでいうことを聞いてしまうこともあるかもしれませんね。

定番表現5:鍵かっといて

「鍵かっといて」は「鍵をかけておいて」という意味の三河弁です。
「鍵かっといて」と言われたら、鍵を買う??と思われて通じないことも多い方言ですが、愛知の東側に住む人はついつい言ってしまうほど、日常で使っています。

「鍵を」を短縮して使うこともあり「車(の鍵を)かっといて」などと言われたら、車買うの??とビックリされてしまうこともあるのです。
三河人は三河弁のことを、対して訛ってないとか、標準語に近いと感じている人も多いですが、言葉は近くても、意味が変わっていることもあり、癖が結構ありますね。

定番表現6:そうだに

「そうだに」は「そうだよ」と言った意味で使われている三河弁です。
語尾に「だに」とつけるのは、なかなか方言らしい方言と言えますね。

「〜だに」は老いも若きも様々な世代で使われている、現役の三河弁です。
愛知県出身がばれてしまうため、他県に行って出てしまうと恥ずかしいと感じる人も多いでしょう。

しかし、他の県の人からすると「〜だに」の音が素朴で可愛らしいと評判がいいのです。
語尾に「に」の音は女子が使っていると、キュンとするという男性もいますよ。

定番表現7:安いでやぐいわ

「安いでやぐいわ」は「安かったから壊れやすい」という意味です。
「やぐい」というのは「壊れやすい・頼りない」という方言として使われています。

「やぐい」は三河弁と尾張弁でも共通意味として使用されていて、愛知全体の共通方言でもあるのです。
安く買ってすぐに壊れてしまう、もろい物に対しては「ど安かったけど、どやぐい」というように言うのです。

やぐいと言う響きからして、ちょっと怖く汚い方言として聴こえてしまうこともある方言ですね。
実際に、もろい、弱い人への悪態として言う人もいますが、愛知の印象を悪くしないためにも、人に対しては控えたい言葉ですね。

定番表現8:行かんといかんに

「行かんといかんに」は「行かないといけないよ」という意味の三河弁です。
「行かん」は「行く」と言う意味で、三河弁では「行かんの?(行かないの?)」「あっち行かん?(あっち行こ?)」と言ったように日常で飛び交っています。

「いかんに」は「いけないよ」という意味です、ダメなこと、いけないことに対して「いかん」と言うのです。
「に」は「〜だに」の変化形で、相手に投げかける時の語尾として使われています。
「行かんといかんに」はまるで早口言葉のようですよね。

違う意味の「いかん」が合わさると、他県の人は謎の言語を話しているように聞こえるでしょう。

定番表現9:何しとるの?

「何しとるの?」は「何してるの?」という意味で使われています。
「〜してる」は三河弁では「〜しとる」に変換されるのです。

他にも「どうしとる?(どうしてる?)」「元気にしとる?(元気にしてる?)」と言うように使われています。
「〜やっている」も同じように「〜やっとる」と変換されてますよ。

「ちゃんとやっとるよ(ちゃんとしてるよ)」「元気にやっとるよ(元気にしてるよ)」と言うように使われます。
「〜やっとる」や「〜しとる」をさりげなく使い出したら、愛知の三河弁が染み込んだな、と感じる使用頻度の多い言葉ですよ。

定番表現10:だもんで言ったじゃん

「だもんで言ったじゃん」は「だから言ったでしょ」と言う意味で使われています。
「だもんで」は「だから」と言った意味でよく愛知の三河地区でよく聞く言葉ですよ。

「言ったじゃん」は「言ったでしょ」という意味です。
「じゃん」は三河弁の代表的な方言ですので、他県民の人も知っていることも多いでしょう。

「じゃん」は他の方言でも語尾としてよく見られるものです。
誤解されますが、三河弁の「〜じゃんね」と言っても、同意を求めているわけではありません。

「あれ面白かったじゃんね」と言われると「あれ面白いよね?」と言ったように聞こえて、知らんけど状態になることも多々あります。
三河弁では「〜じゃんね」は「〜だったんだよ」と言う意味で使われるのです。

定番表現11:行くだら

「行くだら」は「行くでしょ?」と言った意味で使われます。
「〜だら」は「〜でしょ?」という方言で、三河弁では一番使用頻度が多いのではないでしょうか。

「〜でしょ?」が語尾が上がるのに対して「〜だら」は語尾は下がります。
他にも「そうだら(そうでしょ?)」などとしても使われますよ。

「〜だら」から、だの字を抜いた「〜ら」としても使われています。
「明日早いら(明日早いでしょ?)」「行くら〜(行くでしょ?)」と言うようにも話しますよ。

定番表現12:だら〜!

「だら〜!」は「でしょ〜!」と言った意味で使われます。
「〜だら」は尋ねるニュアンスがありますが、「だら〜!」は共感すると言ったニュアンスも含んでいます。

「だら」は非常に使いやすく、三河の女子高生の会話に耳を済ますと、かなりの頻度で聞くことができますよ。
「だら〜!」だけで返事できてしまうくらい便利な言葉です。

友達に、元気ないねと言われたら「だら〜」とテンション低めに、調子いいじゃんと褒められたら「だら〜!」と語尾も上げてテンション高めに答えたりします。
「だら〜」一つでテンションの違いや、語尾の上げ下げにより、自分の感情を表現できる三河弁なのです。

愛知の方言(三河弁)の告白フレーズ・かわいい表現

恋する三河弁愛知女子

告白フレーズ・かわいい表現①:女ばっか見んで、おこれちゃう!

「女ばっか見んで、おこれちゃう!」は好きな人に嫉妬した時に使える方言です

「おこれる」は腹が立った時に使い、漢字では「怒れる」と書きます。

怒った時に「ムカついた」「腹が立つ」よりも「おこれる」と言われると穏やかに聞こえて和みますよね。
ケンカになっても、彼女が「どおこれちゃう!」と怒ってきたら、かわいくてケンカもバカバカしくなるかもしれません。

腹が立っているのに、平和に聞こえる「おこれる」は使っている愛知県の女性がかわいく見える表現ですね。

告白フレーズ・かわいい表現②:私以外によそ見しちゃいかんに

「私以外によそ見しちゃいかんに」も愛知、三河弁のかわいい表現ですよね。
「私以外によそ見をしちゃいけないよ」と言う意味ですが、語尾の「に」が標準語よりもかわいい響きをしています。

三河弁、愛知の方言以外でも言えることですが、方言を話す時に言葉の助詞である「てにをは」が省略していることも多いです。
そのため一文が流れるようにスムーズになり、標準語よりもサラリと口に出すことができます。

相手を思いやる言葉や心配する言葉も、標準語よりも言いやすく、言葉をかけられる方もさり気ない思いやりにキュンとしちゃいますよね。

告白フレーズ・かわいい表現③:おそがいもんで一緒におって

「おそがいもんで一緒におって」も三河弁のかわいい言い回しですよ。
「おそがい」は「怖い」という意味で、「もんで」は「〜だから」という意味で「おって」は「いて」という意味です。

怖いと言うのは建前で、本当は一緒にいて欲しいだけだけど言えない、シャイな人は使えますよ。

ベタベタな三河弁ですが、そのベタさが素朴な感じがしてかわいいですよね。
「怖い」よりも「おそがい 」の方が濁点も入っているので、より怖そうに感じられるでしょう。

いかにもな三河弁で、助けを求められたら、男性はついぎゅっと抱きしめたくなるかもしれませんね。

告白フレーズ・かわいい表現④:私のこと好きだら〜

「私のこと好きだら〜」は魅力的な表現です。
「でしょ?」の意味の「だら〜」の魅力はやはり気の抜けた感じでしょう。
「好きでしょ?」と言われたら、ちょっと鼻につくこともありますが「好きだら〜」と気の抜けた、気だるさもある語尾だと小悪魔的なかわいさがありますね。

「でしょ?」が語尾が上がるのに対して、「だら〜」下がるのがその要因かもしれません。
語尾が下がっていることで、自分に好意を寄せているでしょ?という自惚れに聞こえてしまうフレーズも、語尾の圧がないことで、受け入れやすくかわいいと感じるのかもしれませんね。

告白フレーズ・かわいい表現⑤:すごい好きじゃんね!だもんで付き合ってよ

「すごい好きじゃんね!だもんで付き合ってよ」は三河弁のストレートな告白フレーズです。
誤解されそうな「じゃんね」を使用したフレーズですが、この「じゃんね」は今でも老若男女で使われる言葉なので、好きな女性が愛知にいる人は知っておきたい方言ですよ。

「だもんで」も合わせて覚えておけば、もしも三河弁で告白された時に戸惑わないかもしれません。
他県に好きな男性がいる女性は、三河弁を話すことも恥ずかしいと感じている人もいるでしょう。

しかし、独特のニュアンスを持つ三河弁は愛知県外から見れば、かわいくも見えるのです。
自信を持って三河弁で告白しても、男性受けもするでしょう。

愛知の方言(三河弁)の面白い表現

ビックリな三河弁愛知女子

面白い表現①:放課

「放課」というのは愛知県東部で使われる独特の面白い表現です。
「放課」というのは、学校の授業と授業の間の休み時間の意味として使われています。

標準語だと放課は、一日の授業が全て終わることをあらわしていて、放課後に友達の家に遊びに行く、というように使いますよね。
なぜか愛知県では、休み時間のことを「放課」というので、一般の放課後という意味の言葉は「授業後」「下校後」というのです。

この「放課」の使い方を三河弁と知らない愛知県民はかなりいます。
なぜなら、生徒だけでなく先生も「放課」を使っていて、愛知県の教育関連の報告書にも「放課」がまるで標準語のように使われているためなのです。

愛知県民がそれ方言だよ、と言われてビックリする言葉なんですよ。

面白い表現②:でんしんぼう

「でんしんぼう」も三河弁特有の言葉です。
でんしんぼうとは、一般でいう電柱のことをいいます。
これも幼い頃から親から伝え聞いていたことで、方言だとは知らない愛知県民も多いです。
なぜ三河弁で、電柱をでんしんぼうというのかは、ナゾです。

一説では、現在電柱は主にコンクリートですが、昔は木製でした。
木の細長いものを棒、ということが多く、昔の木製の電柱が大きな木の棒と見えたため、「でんしんぼう(漢字では電信棒)」と言うようになったのではないかと言われています。

面白い表現③:血が死ぬ

「血が死ぬ」も三河弁独特の言い回しです。
血が死ぬとはどういう意味かわかりますか?
ものすごい怖いことなのでは、と言った雰囲気もするでしょう。

この「血が死ぬ」は「アザ」のことなのです。
体の一部をぶつけて内出血をおこした「アザ」のことを血が死ぬと言います。

血が血管から出て、皮膚の下にあるのでその時点で血は確かに死んでいるとも言えるので理にかなった方言とも言えますね。
しかし、簡単に死ぬという怖い言葉が使われるのが、三河弁や愛知の方言に怖いイメージがつく原因かもしれません。

面白い表現④:一緒にしんで

「一緒にしんで」も一瞬ドキッとする三河弁の方言です。
もちろん、そのまま読んで「一緒に死んで」という心中を求める、物騒な言葉ではありません。

「しんで」とは「しないで」という意味なのです。
「一緒にしんで」は「一緒にしないで」という意味なんですよ。

初めて聞いた人は、急にどうした!?とビックリする面白い表現ですね。
三河弁は全体的に標準語の一部を「ん」にしていることも多く、それが言いやすいリズムを作るというのもありますが、一歩間違うと全く違う意味の言葉に聞こえることもあるので、誤解を招くことも多々あります。

面白い表現⑤:ケッタマシン

ケッタマシンも、三河弁の面白い表現ですね。
一見なんの機械なの?と思われますが、実はこれ「自転車」のことなのです。
三河と愛知県の一部では、自転車を「ケッタ」や「ケッタマシン」と言って呼びます。

「今日ケッタで来たわ」と言われたら、なにそれ?となりますよね。
なぜケッタというのか、ペダルを蹴ったくる(蹴る)ということからきているという説があります。

ケッタマシンは自転車+機械で、自転車をちょっと大げさに呼ぶこともあり、主に学生の間で多用されているのです。

愛知の方言(三河弁)を話す芸能人やドラマ・映画

話しかける三河弁愛知女子

2013年にテレビドラマ、2015年に映画になった「みんな!エスパーだよ!」は愛知県東部が舞台で、劇中では三河弁が飛び交っています。
出演者は染谷将太さん、夏帆さん、真野恵里菜さんです。

関西弁や博多弁など、よく聞く方言と違い、ドラマや映画には使われないことも多い三河弁なので、このドラマ・映画では有名な俳優さんが話していることに感動する愛知県県民も多いでしょう。
愛知のテレビの拠点は名古屋なため、地元、三河地区でもテレビで三河弁を聞くことは稀です。

芸能人では、松平健さんは愛知県東部出身で、地元のお祭りにも出たりと三河地区、愛知との繋がりは深いですが、三河弁を聞いたことはないですよね。
愛知県東部出身の芸能人はいますが、三河弁は特徴はあっても、癖が強いわけではないので、芸能人の人も標準語に直しやすいのがその理由かもしれません。

愛知の方言(三河弁)一覧!定番表現&女子のかわいい告白フレーズ集まとめ

チャーミングな三河弁愛知女子

三河弁の魅力はわかっていただけましたか?
愛知の方言を話す人は、他の地区に行くと方言が出て恥ずかしいため、頑張って標準語を話すことも多いのではないでしょうか。

方言はその地方の歴史でもあり、方言の薄いところからは羨ましがられることもあります。
それに、愛知の三河弁は緩くてとてもかわいいのです。

三河弁の人は自信を持って、他地区の方は是非三河弁を聞きに、愛知県東部においでん!

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ライター
noel編集部

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