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子連れ再婚は難しい…?

子連れ再婚を望んでいそうな男性

離婚率

現在の日本は、1,000人に対して、1.7人が離婚している時代。
その中で、子連れで再婚した方の離婚率は、一説では50%を超えるともいわれています。

また、再々婚による離婚率は、さらに高くなるというデータもあります。
このことから、初婚からの離婚、そして再婚や再々婚からの離婚も最近は珍しくないようです。

再婚率

最近の調査によると、男女共に初婚で結婚される方は、約73%。
残りの約27%の方が男女共に再婚、またはどちらか一方が再婚の方となっています。

再婚された27%の内訳を見ると、男性が初婚、女性が再婚の割合が約7%、女性が初婚、男性が再婚の割合が約10%、男女共に再婚である割合が約10%。

また、離婚した方が5年以内に再婚した割合は30代前半男性では約36%、30代後半男性では約30%。
一方、30代前半女性では約29%、30代後半女性では約20%となっています。

子連れの方の再婚率については、公的な調査がなされておらず、詳しい数値は不明。
しかし、あるデータによると、バツイチ女性よりシングルマザーの再婚率の方が一割ほど低いのだそう。

子連れによる再婚は、なかなか難しいのかもしれません。

子連れ再婚はあり?なし?…男性の本音は?

子連れ女性に再婚を申し込む男性

子連れ再婚であっても、女性もそして女性の子供も、受け入れてくれる男性の方も多くいます。
一方で、子連れ再婚について、抵抗を感じる男性も存在します。

子供を養えるほどの経済力がないなどの理由により、子連れ再婚に難色を示す男性がいるのも事実。
しかし、子連れ再婚に対して、肯定的な男性もいます。

子連れ再婚に肯定的な男性たちが、その理由として挙げるのが、子連れの女性の自立性や力強さ。
子連れの女性は、家事と育児の両立ができる、自立した女性です。

夫がいない分、子連れの女性は2人親世帯よりも少ない時間とお金の中で、子供を育ててゆかなければなりません。
必然的に、不安や苦労も人一倍抱えている方も多いのですが、そのような中でも子供を愛し育てていく力強さを持っています。

シングルマザーでもネガティブにならず、逞しく生きる女性の姿に魅力を感じる男性も多いのです。

子連れ再婚で生じる問題

子連れ再婚の連れ子同士

自分が子連れの場合(※女性が子連れの場合)

子連れ再婚で生じる問題として挙げられるのが、女性の連れ子と継父との関係。
再婚を子供の視点から見ると、自分と母親との生活の中に、新しく見知らぬ男性が入ってくるわけです。

その違和感から継父に対して、反抗的な態度を取る子供も少なくありません。
また、継父にとっても、継子との生活は不安を感じるもの。

不安のあまり、継父が必要以上に継子に近づかなかったり、反対に距離を縮めようと焦り、継子に否定されるケースもあるのです。
新しく家族になる継父の立ち位置について、それぞれの家族毎に、無理のない立場を考えてゆく必要があります。

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相手が子連れの場合(※相手の男性が子連れの場合)

相手の男性が子連れの場合、相手の子供が懐いてくれない可能性があります。
離婚後も、心のどこかで実親同士の関係修復を、望んでいる子も少なくありません。

しかし、自分の父親が再婚することで、その期待は砕かれ、子供は喪失感を感じます。
その喪失感から、新しく家族に加わった女性を子供が受け入れないこともあるのです。

また、継子に対する育児の仕方の違いから、パートナーとの争いが生じることも。
夫婦間の子育てに対する考えの違いは、実子であっても、喧嘩の原因になりやすいもの。

継子であれば、女性とパートナーが共に敏感になっている分、特に表面化しやすいのです。
義親と継子という関係は、周囲から継子だから愛情を感じていないのでは、という誤解をされがち。

そのため、意見を言いたくても言えず、継子への接し方や育て方に不安を抱く女性も多いのです。

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どちらも子連れの場合

子連れ同士の再婚による問題は、実子と継子とで、親からの愛情の違いが発生しやすいということ。
実子と継子とでは、どうしても愛情の差が出やすく、そのことに罪悪感を抱く女性も多くいます。

また、連れ子同士の相性が悪い場合もあります。
しかし、そこで今までの躾が悪いとか、継子だからと子供自身を言い訳にしてはなりません。

片親になる事情は人それぞれですが、子供は一人親家庭になることで、既に心が傷ついているのです。
その状態で更に、突然新しい家族と暮らす状況に、戸惑う子も多いはず。

親の都合で子供が遠慮や我慢することのないよう、子供の立場から考えてゆかなければなりません。

子連れ再婚で養子縁組を組む場合

子連れ再婚で養子縁組した姉弟

再婚した場合、当然ながら婚姻届を役場へ提出します。
しかしこの婚姻届けは、あくまでも夫婦間のもの。

婚姻届けを提出したからといって、再婚相手と継子とが法的に親子になるわけではありません。
再婚相手と継子とが法的に親子になるには、養子縁組をする必要があるのです。

また養子縁組には2種類あり、「普通養子縁組」と「特別養子縁組」があります。
「普通養子縁組」では養子縁組しても、実親と養子との親子関係は切れません。

対して「特別養子縁組」による養子縁組では、実親と養子との親子関係が切れるという違いがあります。
ここからは、養子縁組のメリットとデメリットについて、ご紹介します。

メリット

養子縁組のメリットは、養子は養親と実親両方の遺産相続権があるということ。
養子は養親にとって、法律上実子とほとんど変わりません。

そのため、養親が亡くなった場合、また養親の親が亡くなった場合には、養子も実子と同じように遺産を相続できます。
また「普通養子縁組」の場合は、実親とも親子関係があるので、実親の遺産に対する相続権もあります。

ただし、「特別養子縁組」の場合は、実親との親子関係は解消されているため、実親の遺産に対する相続権はありません。

デメリット

養子縁組のデメリットの一つは、養育費が減額される可能性があるということ。
養子縁組すると、養親、実親共に子供への扶養義務が発生します。

この時、子供の扶養義務は、養親が優先。
そのため、養親に扶養能力がある場合、実親は養育費の減額請求が可能なのです。

また、養子縁組すると、自動的に子供の名字は戸籍の筆頭者の名字となります。
子供の母親が再婚して再婚相手の戸籍に入った場合、子供の名字も再婚相手の名字になるのです。

しかし、多くの子供は園や学校での呼び名が変わることに、抵抗を感じます。
その場合は、園や学校に相談しましょう。

公的な文書は再婚後の名字になるものの、普段の呼び名は今まで通りで可能の所もあります。

必要な手続き

前述の通り、養子縁組には「普通養子縁組」と「特別養子縁組」があります。
ここでは「普通養子縁組」における、必要な手続きをご紹介します。

養子縁組する際は、養親及び養子が届出人となり、届出人の本籍地の市区町村、又は届出人の居住地の市区町村へ必要書類を提出します。

必要書類は養子縁組届、戸籍謄本(本籍地の市区町村へ届け出る場合は不要)、届出人の印鑑、届出人及び書類を提出する者の本人確認書類です。

また、養子が未成年者の時などは、他にも家庭裁判所の審判書の謄本が必要です。

子連れ再婚は幸せ?それとも後悔する?

子連れ再婚の結婚式で必要な指輪

子連れ再婚で幸せを得た方はたくさんいます。
確かに、子連れ再婚を後悔する方もいます。

月日が経つうちに再婚相手の態度が変わったなどの理由により、再婚しても再び離婚してしまう方も、少なくありません。

しかし、再婚することで、子供に両親がいる幸せを味わわせることができます。
またパートナーがいることで収入も増え、子供と安定した時間を過ごすこともできます。

批判的な意見も少なくない子連れ再婚ですが、幸せになる方も多いのです。

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子連れ再婚で幸せを掴むコツ

子連れ再婚同士の夫婦

では、子連れ再婚で幸せを掴むコツをみていきましょう。

  1. 子供を最優先にさせる
  2. 勢いで行動しない
  3. 再婚前から幸せ
  4. 相手と話し合う
  5. 初婚の時と比較しない
  6. 前パートナーの悪口を言わない
  7. 実親の代わりになろうと焦らない
  8. 全員が本音を話し合える

続いて、子連れ再婚で幸せを掴むコツを、それぞれ詳しくみていきます。

コツ①:子供を最優先にさせる

子連れ再婚では、子供の幸せを最優先させる必要があります。
当然ながら、子供は家族の中心であるべき存在。

子連れ再婚で幸せになる鍵は、子供にあると言っても過言ではありません。
事実、子供と義親との関係が良好でないため、再婚後離婚した方もいます。

しかし、当たり前ですが、それは子供の責任ではありません。
子供にとって何が幸せなのか、見極められない親に責任があります。

子連れ再婚においては、何より子供の気持ちに寄り添うことが欠かせないのです。

コツ②:勢いで行動しない

子連れ再婚では、その場の勢いで行動しないことが大切。
子連れの女性は様々な不安が強すぎる故に、目の前の男性との付き合いを急いでしまう傾向があります。

しかし、子連れ再婚では、様々な問題を判断するための十分な時間が必要。
子連れの女性と男性との相性以外にも男性と子供との関係、男性の連れ子との関係など、初婚以上に様々なことを考慮しなければなりません。

本当に女性と子供の気持ちを優先してくれる相手ならば、再婚を急がないはず。
再婚という形にこだわらず、一緒に幸せになれる方法をじっくり考えてくれる人との関係を大切にしましょう。

コツ③:再婚前から幸せ

経済的不安、寂しさなどの気持ちから、男性に頼ってしまう女性もいます。
しかし、心身が弱っている状態だと、冷静な判断ができません。

そして、不安げで、か弱そうな女性に付け入ろうとする男性もいます。
そのような男性と付き合った場合、土台である心の持ちようが不安定であるため、お互いに依存し合うような関係に陥りやすくなります。

子連れ再婚で幸せになるためには、子供だけとの生活でも幸せを見出せる、健全で強い心を持つ必要があります。
 

コツ④:相手と話し合う

子連れ再婚で幸せになるためには、再婚を考える相手との話し合いが必要不可欠。
もちろん、相手との話し合いの大切さというのは、初婚の時も同じ。

しかし、子連れ再婚ではより一層の話し合いが必要なのです。
子供がいる以上、再婚は2人だけの問題ではありません。

子供も関わることを踏まえ、表面だけでは見えてこない、お互いの子育て及び将来についての考えや問題点などをとことん話し合いましょう。

コツ⑤:初婚の時と比較しない

子連れ再婚をした場合、どうしても初婚の時と比較してしまいがち。
しかし、前パートナーは〇〇してくれた、前の時はこれでよかったのに、などの発言は控えてください。

そのような発言は、前パートナーへの未練とも受け止められかねません。
そのため、再婚相手が自信を無くしてしまうこともあります。

コツ⑥:前パートナーの悪口を言わない

前パートナーの悪口も、言うべきではありません。
確かに、離婚理由が前パートナーの愚行にある場合、愚痴や悪口を言いたくなるもの。

しかし、悪口は言った本人の評価を下げるばかりで、良い結果が生まれることはほとんどありません。
また、子供に対しても再婚相手を立てるあまり、実親の悪口を言うことのないよう注意すべき。

例え、ひどいパートナーであったとしても、子供にとっては生みの親であることに変わりありません。
子供は実親の悪口を聞かされることで、自らの原点が否定されたと感じ、深く傷つくこともあるのです。

コツ⑦:実親の代わりになろうと焦らない

子連れ再婚であれば、子供との付き合い方が何よりも大切。
その際、実親代わりになろう、と焦るのは控えるべき。

子供と実親との繋がりが保たれている場合、別の人間が親の様に接することで、子供が混乱することもあるからです。

子供に無理に実親との関係を断ち切らせるようなことは、強要すべきではありません。
子供と接する際は、時間を掛けて関係性を作ってゆくことが大切です。

コツ⑧:全員が本音を話し合える

子連れ再婚で幸せを掴むには再婚する女性、再婚相手の男性、そして連れ子の全員が本音で話し合えることが必要。

誰であれ、新しい家族になることには、戸惑いや不安を感じるもの。
それらの不安を解消するために、お互いが本音を話し合える機会を積極的に設けましょう。

家族全員でのコミュニケーションの場を作ることはもちろん、再婚相手との2人きりの時間、再婚相手と連れ子との時間を設け、一人一人が話し合え、信頼関係を築いてゆけるよう心掛けましょう。

また、子供には「ママには何でも話していいよ」と声を掛け、親が味方であることを理解してもらうことが大切です。

子連れ再婚は結婚式を挙げる?

子連れ再婚の結婚式が開かれる式場

子連れ再婚の場合、結婚式を挙げることを悩まれる方も多くいます。
しかし、家族としての絆が深まるなどの理由から、挙式される方も最近は増えてきました。

また、子供にも参加してもらうと、家族になることを改めて認識してもらえます。
更に子供は祝福されている親を見ることで、多くの人に祝われることなのだ、と理解するきっかけになる場合もあります。

子連れ再婚の相手の探し方

子連れ再婚を望む女性がつけていそうな指輪

では、子連れ再婚の相手の探し方をみていきましょう。

  1. 結婚相談所
  2. 婚活パーティー
  3. 職場
  4. 趣味
  5. 知人の紹介

続いて、子連れ再婚の相手の探し方を、それぞれ詳しくみていきます。

探し方①:結婚相談所

子連れ再婚において、相手を探す手段の一つが結婚相談所
会員となれば、担当の方が条件に合った人を紹介してくれます。

無料相談はもちろん、再婚者専用のプランを用意してくれる会社もあり、短期間で価値観の合う人と巡り合える可能性があります。

探し方②:婚活パーティー

子連れ再婚の相手を探す方法には、婚活パーティーというのも。
実際に顔を見て話ができる、一度に多くの人と知り合いになれるのがメリット。

再婚者限定、年齢限定パーティーも開かれており、より条件に見合った相手を探すことができます。

探し方③:職場

子連れ再婚では、相手の方と職場で出会った方も少なくありません。
長時間一緒に過ごすので、お互いのことをよく知ることができ、信頼関係を築きやすいのがメリット。

家族に相手を紹介する際にも、職場の出会いならば、安心してもらえることが多いと言えます。

探し方④:趣味

趣味の繋がりから、子連れ再婚の相手を見つけた方も。
共通の趣味を持つ相手ならば、話も合い、そのまま恋愛に発展する方も多いのだそう。

最近では様々なジャンルの趣味コンも開かれ、出会いのきっかけとなっています。

探し方⑤:知人の紹介

子連れ再婚の相手を探すのに、知人の紹介というのもあります。
知人の紹介ならば、基本的に相手の人間性を信頼できるのがメリット。

また、相手も子連れであることを理解した上での交際となるので、交際から再婚へとなる可能性も高いと言えます。

子連れ再婚で失敗した時は?

子連れ再婚の失敗のイメージ

離婚方法

離婚方法には、協議離婚、調停離婚、裁判離婚があります。
話し合いで済む場合は、協議離婚。
話し合いで済まない場合は、調停委員や裁判官を介した方法を取らねばなりません。

また、離婚後も養子縁組を解消しない限り、養子縁組関係は続きます。
養子縁組を解消するためには、話し合いにより離縁するか、話し合いに応じない場合は、調停離縁や裁判離縁をする必要があります。

養育費問題①養子縁組している

養子縁組をしている場合、養育費を請求できます
養子縁組をすることで、再婚相手と子を連れている親は、共同親権者となります。

そのため、再婚相手と継子が養子縁組を解消しない限り、再婚相手と継子は法律上親子関係があり、養育費を支払う義務があります。

養育費問題②養子縁組していない

養子縁組をしていない場合、養育費は貰えません
再婚時に養子縁組をしていないと、再婚相手には法律上、親子関係はないとみなされ、扶養義務は発生しません。

したがって、再婚相手には養育費を支払う義務はないのです。

養育費問題③再婚相手との間の子供

再婚相手との間の子供には、再婚相手は養育費を支払う必要があります。
再婚相手と再婚相手との子供には血縁関係があり、扶養義務があるからです。

そのため、離婚後も再婚相手は、子供への養育費を支払う義務があります。

子連れ再婚で幸せを掴むコツ!男性の本音と生じる問題を解説まとめ

子連れ再婚でも幸せな夫婦

再婚は全てが劇的に好転する、便利な魔法のようなものではありません。
再婚しても、日々大変なことがたくさんあることでしょう。

家族というのは、毎日の積み重ねで絆を深めてゆくもの。
関係を深めるのに、時間が掛かって当たり前なのです。

毎日慌ただしく過ごしながらも、ふとした時に家族で良かったと思えるような、家族でいることが支えになるような関係を築いてゆけると良いですね。

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ライター
noel編集部

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