ブリーチは髪へのトラブルがつきもの?ブリーチ後のお手入れ方法6つを紹介
ブリーチはきれいな髪色に仕上がる施術方法ですが、とても髪がダメージを受けるので、万全のケアをしていくことが必要です。今回は、髪にブリーチを施した後のトラブルとお手入れ方法を紹介していきます。ブリーチする時の疑問についても言及していきます。
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そもそもブリーチって何?
ブリーチとは、髪の毛の色素を抜く技術や薬剤に対して使われている言葉です。
ブリーチに使われる薬剤は2種類です。
- 1つ目の薬剤はアルカリ・過硫酸塩剤で、髪のキューティクルを開いて薬剤を浸透しやすくさせます。
- 2つ目の薬剤は過酸化水素で、髪のメラニン色素を壊して脱色します。
ブリーチをすることで髪のメラニン色素が破壊されるため、毛の色が明るくなっていきます。
ヘアカラーとの違い
ブリーチはメラニン色素を破壊して髪色を薄くする方法で、ヘアカラーは髪の毛に色素を足して髪を染めるやり方です。
ブリーチとヘアカラーでは仕上がりが違います。
- ブリーチは脱色なので、髪色が明るくなります。
- ヘアカラーは髪色を明るくしながら、好きな色素を足していきます。
ヘアカラーはブリーチの薬剤を2つ混ぜて使用するのですが、そこへ同時にカラー剤を乗せていきます。
そのため、ブリーチほど色は抜けません。
髪にブリーチを施した後のトラブル5つ
ブリーチ剤は強力な脱色効果があるので、髪を傷める可能性があります。
ブリーチによって起こると考えられる髪のトラブルを、以下から5つ紹介していきます。
- 髪がダメージを受ける
- 髪の根本だけ黒くなる
- カラーリング後に色落ちしやすくなる
- パーマなどがかけられなくなる
- 髪がまとまりにくくなる
髪がダメージを受ける
ブリーチは髪を傷めます。
ブリーチがなぜ髪にダメージを与えるのかというと、アルカリ・過硫酸塩剤、過酸化水素が髪のキューティクルを開いたままの状態にしてしまうからです。
キューティクルとは、髪を覆っているMEAと呼ばれる脂質のことです。
いくつもの層になって、髪の内側を守ってくれていますが、1度壊れると修復は困難です。
キューティクルが剝がれると栄養や水分が不足してしまい、枝毛・切れ毛の原因になる可能性も高くなるでしょう。
髪の根本だけ黒くなる
ブリーチをすると髪の根元だけ脱色できなくて、黒く残ることがあります。
ブリーチの薬剤はとても強い成分が入っているため、頭皮を保護するために根元は脱色できない場合があります。
皮膚が弱い方などはブリーチの薬剤により肌にダメージを受けるからです。
また、日にちが経つと、ブリーチをした髪が伸びて根元だけが黒くなることもあります。
髪の根元の黒さが気になる方は、ブリーチを数回に分けて行うと良いでしょう。
カラーリング後に色落ちしやすくなる
ブリーチのあとにカラーリングした髪は、色が落ちやすいです。
理由は、カラー染めに使用した薬剤がシャンプーで流れ落ちたり、ドライヤーや直射日光の熱で破壊されたりしてしまうからです。
日本人の髪は色素が濃いため、カラーリングの色が付着しにくい特性があります。
そのため、カラーリングの色は暗い色ほど持ちがよく、薄く明るいカラーほど抜けやすくなっています。
パーマなどがかけられなくなる
ブリーチをしたあとの髪はダメージを受けてしまっているので、パーマなどをかけるのは難しいでしょう。
パーマは、髪の内部にあるアミノ酸(タンパク質)の結合を解いて柔らかくして、形を整えて固める方法で行われます。
パーマもブリーチと同じようにキューティクルを壊す薬剤が使われるので、タンパク質が流れ出して髪に損傷が起こります。
ブリーチで傷んだ髪に、パーマでそれ以上のダメージを与えるわけにはいきません。
髪がまとまらない
ブリーチをしたあとに髪がまとまらなくなるのは、アルカリ剤によるタンパク質の広がりと、脱色剤(過硫酸塩剤)によるメラニン色素の分解・溶解によるものといわれています。
洗濯洗剤にも使われているブリーチの1つ目の薬剤であるアルカリ剤は、タンパク質の構造を柔らかくしたり、膨らませたりする働きがあります。
2つ目の薬剤である過酸化水素でタンパク質を再結合させても、ゆるんだ部分はそのままのため、髪が膨張してまとまらなくなるのです。
髪にブリーチを施した後のお手入れ方法6つ
ブリーチをしたあとの髪は結構なダメージを受けているので、お手入れの仕方を学んでいきましょう。
ここから方法を6つ紹介しますので、実践してみましょう。
- トリートメントをしっかりと行う
- お風呂上りはすぐに乾かす
- シャンプー時の温度に気を付ける
- 傷んだところはヘアカットする
- 髪の根本をリタッチする
- ヘアオイルを使用する
トリートメントをしっかりと行う
ブリーチ後の髪は、トリートメントでしっかりとケアしましょう。
ダメージヘア用のトリートメントは、髪にできたダメージホールを埋めて水分を保つ働きがあるのでおすすめです。
洗い流すタイプのトリートメントでダメージヘアを整えたら、洗い流さないタイプのトリートメントを塗って、さらにコーティングしましょう。
トリートメントを二重にすることで、ブリーチ後の髪にツヤや指通りの良さを与えることができます。
お風呂上りはすぐに乾かす
ブリーチをした髪を濡れた状態で放置すると、ダメージを受けやすいのですぐに乾かしましょう。
髪が濡れているときにキューティクルは開いていきます。
そのため、髪の内部から水分が蒸発しやすくなっているので、なるべく早めに乾かした方が良いでしょう。
髪を自然乾燥させる場合は、タオルを何回も替えて地肌と毛先以外の髪の水分を吸収させましょう。
ドライヤーで髪を乾かすときは、最後に冷風をあてるとキューティクルが引き締まるので良いでしょう。
シャンプー時の温度に気を付ける
シャンプーをするときの温度は35度から40度程度のぬるま湯がおすすめです。
熱過ぎる温度は頭皮を乾燥させてしまいます。
また、反対に冷たい水は皮脂の汚れが落ちないので髪が傷む原因になりますので、温度調整にも気を配ると良いでしょう。
傷んだところはヘアカットする
髪は1度傷むともとには戻らないので、思い切ってカットしてしまいましょう。
毛先など、ブリーチで傷んでしまった部分の髪だけをカットしても良いですし、イメチェンを兼ねて大胆にヘアスタイルを変えてみても良いでしょう。
髪の根本をリタッチする
ブリーチした髪が伸びて根元だけ黒くなってしまったら、リタッチをしましょう。
リタッチとは、気になる部分だけを、髪色に合わせて染める部分染めというやり方です。
施術時間が少なく、美容院代も安くなるため、おすすめです。
ヘアオイルを使用する
ブリーチで傷んだ髪を、ヘアオイルでケアしましょう。
ヘアオイルの効果は以下の4つになります。
- パサつく髪に潤いを与えて保湿する
- 髪をオイルでコーティングして艶を出す
- 保湿効果で髪がまとまりやすくなる
- 髪をドライヤーの熱から守る
ブリーチする時の疑問3つ
ブリーチに関する疑問にお答えします。
ブリーチに関して疑問を持ちやすい内容は、以下の3つです。
- セルフでできるのか
- ブリーチと縮毛矯正の順番
- 黒髪に戻せるのか
セルフでできる?
ブリーチはセルフでもできますが、強い薬剤を使用するのでおすすめはできません。
また、ブリーチはベテランの美容師が行う施術になります。
なぜなら、ブリーチの薬剤で頭皮や髪に強いダメージを与える可能性があるからです。
ダメージへの危険性を避けるためにも、セルフで行うのは止めておいた方が良いでしょう。
ブリーチと縮毛矯正の順番は?
縮毛矯正をブリーチより先に行います。
縮毛矯正をしてから、最低でも1週間から10日間の期間を開けてから、ブリーチを施術します。
縮毛矯正はブリーチと同じぐらい髪が傷むので、同時の施術はおすすめできません。
黒髪に戻せる?
ブリーチしたヘアを黒い髪へ戻す際には、黒染めを行います。
黒染めをした髪を好みのカラーに仕上げるのはたいへん難しい施術で、もう1度ブリーチをして染め直す必要があります。
ダブルカラーといって、髪にとても負担がかかる方法です。
ブリーチ後のトラブルを十分理解してイメチェンをやってみましょう
ブリーチは髪にたいへんなダメージを与える施術ですが、印象をガラリと変えられる良いきっかけになります。
ブリーチをするとヘアカラーよりも好みの髪色に変えることができるので、髪色をより楽しめるでしょう。
ただ、髪が傷みやすいので、シャンプーや乾燥などのケアに気をつかい、トリートメントをしっかりと行いながら、自分らしいヘアカラーを楽しんでいきましょう。
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