ベッドの上には何を敷く?敷き方の順番&時期に合わせたカスタマイズ法
睡眠は人生の3分の1の時間を占めるものです。 ベッドグッズの良し悪しは睡眠の質に直結すると言っても過言ではないでしょう。 どのようなベッドグッズを選ぶかは日中のパフォーマンスや健康にも関わってくる大事なものです。 そこで、ベッドの上にはどんな寝具を敷いたらいいのか、複数ある場合にはどういう順番で敷いたらいいのか、ご説明していきたいと思います。
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ベッドの上に何を敷けばいいか分からない!
畳敷きの和室でふとんを敷くというスタイルは減り、寝室は洋室でベッドを使うという人が多くなってきています。
引っ越した時、新しくベッドを変えた時など、家具屋やファブリックショップに行くと、さまざまな寝具が売られているのを見るでしょう。
ベッドで寝るならベッドが必要なことは言うまでもありませんが、ベッドの上には何を敷いたらいいかよくわからないという人もいるのではないでしょうか。
快適な睡眠をするためには、ベッドの上の寝具選びは重要なポイントとなってきます。
適当にあるものを敷くのではなく、体に合ったものを選ぶように心がけるべきなのです。
ベッドの上に敷く寝具の順番
ベッドの上に敷く寝具にはさまざまなものがあり、どれをどの順番で敷けばいいのかがわからない、そもそもどれを選べばいいのかわからないという人も多いでしょう。
ベッドの上に敷く寝具は、順番的には一番下からマットレス・ベッドパット・シーツまたは敷きパッドになります。
全てが必要かどれが必要でないか、その中でも何を選ぶかは寝具へのこだわりや手入れのしやすさなどで選ぶといいでしょう。
それでは、ベッドの上に敷く寝具について、役割や使い方などをくわしく見ていきましょう。
①マットレス
マットレスは、敷ふとんの薄さをカバーするために敷ふとんの下に敷いて使うものや、ベッドで寝心地をよくするためにベッドの上に敷くか、あらかじめベッドにセットされていて外せないものがあります。
眠っているときの姿勢を整え、腰痛・肩こりを和らげることができる機能性が高いものもあります。
スポーツ選手がパフォーマンスを向上できるように睡眠の質を上げるために、海外遠征に持って行っているのを見たことがある人もいるでしょう。
体型に合わせて沈み込む低反発のもの、寝返りがうちやすい高反発のものがあります。
②ベッドパット
ユーザーの眠りの質の改善や向上のためにマットレスの上に敷いて、安眠を得るためのものがベッドパットです。
シーツのように安価なわけでもなく、見た目よりも機能性を重視しているものなのでベッドの上に必要な寝具が揃っていれば必要ありません。
マットレスを長年使ってへたってしまったり、寝心地が悪くなってしまったら買い足すイメージです。
しかし、もしマットレスの固さが合わなかったなら、ベッドパットで調整するといいでしょう。
また、ベッドパットはマットレスと違い固定されていなくて軽いので、外に干すこともできます。
この場合は、上には敷きパッドではなくシーツを使用します。
③シーツ
シーツは、1枚の大きな布でふとんやマットレスを覆うものです。
マットレスとベッドパットをまとめて包むことができるボックスシーツや、水を通さない防水シーツなどもあります。
役割①肌触りや眠り心地を高める
シーツは直接肌に触れるものです。
パリッとしたもの、なめらかなもの、ふんわりしたものなど、生地の種類が豊富にあるので、ベッドの上には自分の好みに合ったシーツを選ぶことができます。
ナイロンやポリエステルなど化学繊維を使ったものと、コットンやリネンなど天然繊維を使ったものがあります。
化学素材はお手入れが楽だったり瞬間的な暖かさがありますが、吸湿性や通気性は天然素材のほうが優れています。
肌が荒れやすい人、敏感肌の人は天然素材のものを選ぶと安心です。
役割②洗濯しやすく衛生面で安心
シーツはかさばらず洗濯機で簡単に洗いやすく乾くのも早いので、洗濯も簡単です。
乾燥機も使うことができます。
そのためシーツを洗う頻度を高めることができるので、衛生面で安心です。
ダニアレルギーが気になる人や、寝汗をたくさんかく人などは、ベッドの上にシーツを使うことで面倒な洗濯をできるだけしやすくすることができます。
役割③いろいろな柄や色を選べる
寝具は睡眠というリラックスタイムを快適にするために必要不可欠なものです。
リラックス効果のある色を選べば、スムーズな睡眠導入の手助けになります。
家具やカーテンなどのインテリアとの調和や、好きな色、リラックスできる色などは個人で好き嫌い分かれるでしょう。
シーツにはさまざまな柄や色のデザインのものがあるので、選択肢がたくさんあります。
落ち着いた深い呼吸の状態を呼ぶなら青系、高級なイメージにしたければ紫、女の子の子ども部屋ならピンクなど、部屋ごとにアレンジもしやすいです。
④敷きパッド
ベッドの上は一番上がシーツか敷きパッドになることが一般的です。
肌や体に直接触れるもの、目で見えるものなので、機能性の他に人によってはデザイン性も重用視する必要があるものです。
役割①温度調節
睡眠時の快適さには温度調節が重要です。
冷暖房や掛ふとんで温度調節をすることは可能ですが、敷くものを変えるのも有効です。
敷きパッドは季節に合わせた商品がたくさんあります。
夏は接触冷感など触るとヒヤッとする素材のもの、冬は保温性があってぽかぽか感じる素材のものなどがあります。
役割②お手入れが楽
敷きパッドは四隅にゴムがついていて、簡単にマットレスから取ったり付けたりできます。
洗濯機でガシガシ洗うことができるので衛生的で、干すスペースも最低限ですみます。
乾きやすい素材のものが多いこともあり、お手入れという点で考えると優れていると言えるでしょう。
あまり見た目にこだわらない面倒臭がりの人や、単身住まいでバルコニーが狭い人などにおすすめです。
役割③マットレスの汚れを防ぐ
マットレスは洗ったり干したりできないので、敷きパッドを一番上に敷くことで寝汗やホコリなどからマットレスの汚れを防ぎます。
シーツよりも厚手なので、寝汗などもマットレスまで染み込みにくいです。
マットレスの汚れを防ぐ効果とお手入れの簡単さを考えると、マットレスと敷きパッドのみの方法が、ベッドの上に敷くものの中では最も手軽にできるものであると言えるでしょう。
役割④機能性が高い
敷きパッドは、上記した接触冷感のあるもの、吸湿速乾、吸湿発熱、遠赤外線など、さまざまな機能性を持ったものが多くあります。
抗菌、防ダニ、防臭効果が高いものもあります。
以前は畳の上に敷布団にシーツを敷いた布団で寝るのが基本的な睡眠スタイルでしたが、日本の家屋に洋室が増えてベッドで寝るようになり、寝具もさまざまな進化を遂げているといえます。
ベッドの上に全て敷く必要はある?
睡眠の質が次の日の体調を左右することもあるので、寝具には気を使いたいと思う一方で、あまりお金をかけられないこともあるでしょう。
できれば最低限のものでより良質な睡眠を得るために、ベッドの上には最低限何を敷いたらいいのかをご紹介します。
マットレスが不要な場合
ベッドに最初からマットレスがくっついているタイプなら、あらためてマットレスを用意する必要はありません。
またはベッドの上の天板がしっかりした造りのもので、敷ふとんを厚めのしっかりしたものを敷く場合も不要です。
ベッドの上に敷ふとんを敷くのはあまりおすすめしませんが、ベッドを購入する前に使っていた敷ふとんを使いたい場合などは多少の不具合があることを承知の上でマットレス無しで敷ふとんを使ってもいいでしょう。
ベッドパットが不要な場合
マットレスの硬さや沈み込みなどが体に合っている、ベッドと一緒にマットレスを購入したばかりで新品なら、ベッドの上にベッドパットは特に必要ありません。
ベッドパットは干すことはできますが洗濯はできないので、マットレスに問題がないならマットレスの上はシーツか敷きパッドで十分でしょう。
ベッドシーツが不要な場合
ベッドの上にベッドシーツと敷きパッドを併用することはないので、ベッドの上にマットレスと敷きパッドを敷いているならばベッドシーツは必要ありません。
ベッドシーツと敷きパッドはそれぞれ利点がありますので、どちらを選ぶかは個人の好みや使い勝手での判断になります。
敷きパッドが不要な場合
上記のベッドシーツが不要な場合にあるように、ベッドの上にマットレスとシーツをかけているならば敷きパッドは必要ありません。
敷きパッドはベッドのサイズやマットレスの厚さなどに合ったものでなければ使えないので、一枚の敷きパッドを違うベッドで使ったり、ベッドを買い替えたら合わなくて使えなくなってしまうこともあるので注意しましょう。
おすすめのベッドの上の組み合わせ
ベッドの上の寝具は、季節ごとに変えると睡眠の質がアップするだけでなく、エアコンなど光熱費の削減にもつながります。
住んでいる地域や季節ごとに寝具を変えるために、その時期ごとにどんなものがおすすめなのかをみていきましょう。
暑い時期
夏の暑い時期や梅雨のジメジメした時期は、ベッドの上はマットレスと接触冷感の敷きパッドを使うのがおすすめです。
この時期は汗をかきやすいことと湿気がこもりがちなので、洗濯などお手入れの頻度も高くなります。
ヒンヤリする素材の敷きパッドは安いものだとシングルサイズで1,000円ほどからありますが、多少お値段が張っても品質の高いものなら、よりヒンヤリ感を感じられます。
熱がこもってしまうと何度も寝返りをうつことになってしまい熟睡できないので、すぐに熱が放出されるサラッとした素材のものがいいでしょう。
寒い時期
寒い時期、暖かいふとんの中でぬくぬくと眠るのは幸せな時間ですよね。
ベッドの上に敷くものの中でも体に直接触れるので、暖かい肌触りのものがいいのなら敷きパッドがおすすめです。
フリース素材、吸湿発熱効果が高いもの、ファータッチのものなどがあります。
冬は洗濯しても天気が悪く乾きが遅いことも多いのですが、洗濯がたまってしまってもシーツなら洗い替えに何枚か用意しやすいというメリットがあります。
中間時期
「春眠暁を覚えず」というように、春や秋はエアコンなどに頼ったり、乾燥を気にしすぎることなく心地よく眠ることができる季節です。
せっかくの快適な季節だからこそ、寝具にもこだわって良質な睡眠をとるようにしましょう。
この時期におすすめのベッドの上の寝具は、肌触りのいいシーツです。
肌触りのいいシーツとは、スベスベとしてなめらかだったり、しなやかで柔らかい素材でしょう。
例えば、ダブルガーゼやオーガニックコットン、サテンクレープ、エジプト綿などがあります。
上に敷ふとんを敷くときのベッドの選び方
今まで使っていた敷ふとんを使いたい、マットレスは干せないからベッドの上は干すことができる敷ふとんにしたいという場合も、ベッドを選べば敷ふとんを使うことも可能です。
敷ふとんを敷くときはどのようなベッドが適しているか見ていきましょう。
①ベッドの天板がすのこ形状のもの
敷ふとんはマットレスよりも湿気がこもりやすく、頻繁に干すことが望ましいですが、それなりに重たいので干すのも大変です。
その場合は、天板がすのこ状になっているベッドがおすすめです。
しかしこの場合は敷ふとんが薄いとすのこの形状がそのまま感じられて体が痛くなってしまうので、厚手の敷ふとんを選ぶようにしましょう。
また、天板を△型に立ててベッドの上の通気性をよくできるものであれば、干す手間も減らすことができてより衛生的に使うことができます。
②ベッドの天板が畳のもの
畳の上にふとんを敷いて寝ていたという人は、ベッドでもできるだけその寝心地に近いものがいいという人もいるでしょう。
そういう人は、天板に畳が備え付けられたベッドがおすすめです。
敷ふとんが薄くても、畳が持つ弾性で固すぎることなく体圧を分散させることができます。
和室との相性もいいので和室でベッドを使いたい人、敷ふとんをしまえば畳スペースとしても使えるので利便性も高いです。
マットレスの上に敷ふとんを重ねるのはNG?
マットレスの上に敷ふとんを重ねるのは、基本的にはやめた方がいいでしょう。
その理由は、湿気がこもってマットレスやふとんがカビやすくなってしまうこと、重量がありすぎてベッドが壊れてしまうかもしれないこと、ベッドとふとんのサイズが合わないこと、おしゃれ感がイマイチなことなどがあります。
しかし、ふとんを敷きっぱなしにできる、ふとんとシーツはあるけど新しくベッドを購入したなどの理由でベッドの上にマットレスと敷ふとんを重ねて使いたいという人もいるでしょう。
もちろん絶対ダメというわけではないので、マットレスの上に敷ふとんを重ねてもいいのですが、その場合は敷ふとんはずっと敷きっぱなしではなく頻繁に干すようにしましょう。
ベッドの上には適切な寝具を敷いて、快適な睡眠を手に入れよう!
高級マットレスを使用したり、インテリアに合わせてベッドリネンもコーディネートしたりと、寝具にこだわりを持つ人は増えてきています。
そこまでしないとしても、自分に合った寝具であること、そして手入れのしやすさやコストも合わせて考えると、選択肢はたくさんあります。
人間は寝ないと生きていられません。
「たかがベッドの上のもの」とは思わず、快適な睡眠を得るためにも、ベッドの上に敷くものはぜひ気を使って選んでみてください。
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