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そもそもセーターとニットの違いって?

多くの種類のセーターがいっぱい

ニットとは、糸を輪の状態に繰り返して編んだ生地のことを言います。
編むのに使う素材の種類は多く、綿やポリエステル、ウールやカシミア、アルパカなどです。

ニット生地は伸縮性があり、肌着やカットソーなどのインナー、帽子や手袋、靴下やマフラーなどのファッション雑貨にまで広く使われます。
セーターはニット生地を使ったファッションアイテムの1つです。

ウールやカシミアやアルパカなどの太めの毛糸で編まれることが多いです。
太めの毛糸は毛足があり、冷気を遮断して防寒の役目があること、厚手でも軽く重さを感じにくいところから秋冬のトップスとして活躍します。

春先や秋口はそれほど寒くないため、綿やポリエステルを使ったニット生地で作られるセーターもあります。

セーターの種類【素材】

セーターにできる素材の種類の糸

様々な繊維が使われているセーターですが、素材の種類の特徴を説明します。

種類①:ウール

ウールは羊毛で、秋冬のセーターに最も使われる種類の素材です。
弾力や伸縮性があり、保温性があるため防寒性に優れています

軽いので厚さがあっても重みを感じにくいでしょう。
湿気も吸うので、雨の日でも蒸れる心配がありません。

肌の弱い人はウール素材がちくちくすることがありますが、繊維の細いメリノ種のウール(メリノウール)を使ったセーターを選ぶと、肌触りが良く着用しやすいでしょう。

種類②:コットン

コットンは肌触りが良く、水に強く繰り返しの洗濯も耐えられるほど丈夫で吸水性も良いため、肌の弱い方や赤ちゃんに欠かせない素材です。

セーターだけでなくカットソーや肌着など肌に触れる様々な種類の衣料に使われています。
コットンはウール素材よりも防寒する力は弱いですが、直接肌に触れても刺激を感じにくいので、ウールなどの生地と混紡したり、直接触れる首元や手首などにコットンのニット生地を使ったりしているセーターもあります。

種類③:アクリル

アクリルは化学繊維で、液状になった石油素材の原料を穴から絞って糸状に作ります。
非常に柔らかい手触りで、繊維の中に動物から作る毛糸にあるようなとがった部分がないことから、肌の弱い方でもセーターとして着用しやすい場合があります。

発色の良い色からパステル系の淡い色まで種類が豊富で、カラフルな柄のセーターを楽しみたい方に向いています。
吸湿性がないため、乾燥肌の方はかゆみを感じることがあり、着用前に保湿クリームを塗った方が良い場合があるでしょう。

種類④:ポリエステル

ポリエステルは化学繊維の種類の素材です。
非常に丈夫で、引っ張ったり擦れたりしてもセーターが傷みにくくなります。

単体でセーターに使うよりも他の素材と混ぜて強度を増すために使われることが多いでしょう。
暑い時期のサマーニットでは、綿やナイロン、レーヨンとの混紡が多くなります。

種類⑤:カシミヤ

カシミヤとは、カシミヤ山羊の毛糸です。
油脂分による自然なツヤと風合いの良さで人気があり、型崩れがしにくいためセーターは高価なことが多いでしょう。

繊維が非常に細く柔らかいことから、肌の弱い人でも肌触りがよく着用しやすいと人気になっています。

種類⑥:アルパカ

海抜3,000~5,000mのアンデス山脈で放牧されている、ラクダの種類に分類されるアルパカから取れた毛糸です。
ふわふわの柔らかい毛が特徴で、細かい穴が空いているため非常に軽く、温度を調節する力も備わっています。

カシミアと同じように肌触りが良く、セーターが毛玉になりにくいのが特徴です。
毛足が長いので、肌に刺激を感じやすい人には、アルパカの中でも細い繊維の素材を使ったベビーアルパカの方が向いていることがあります。

種類⑦:アンゴラ

アンゴラはアンゴラ山羊から取れた毛糸のことで、別名「モヘヤ」とも呼ばれています。
細く柔らかい毛が密集しているため、温かさはウール素材の3倍ともいわれています。

寒い時期でも温かく過ごせ、汗をかいても放出する力が強いです。
ただ、セーターとして着用すると軽く滑りやすい繊維なので、毛足が抜けやすくなり、コートやジャケットに付いていしまうこともあるでしょう。

セーターの種類【編み目】

セーターの編み目の種類の一種ケーブル編みに挑戦

編み目の種類によってもセーターの風合いに違いが感じられます。
それぞれの編み目をくわしく紹介します。

種類①:ローゲージ

ローゲージは編み目が粗い種類のニットです。
「ざっくりしたセーター」という表現が使われ、編み目の凹凸や模様で個性を出せるケーブルニットや、ラインの入ったチルデンセーター等があります。

柔らかく厚みがあり体型のカバーができ、カジュアルな格好に向いています。
ジャケットの下に着るともたつくでしょう。

種類②:ハイゲージ

ハイゲージはどちらかというとメンズの方が使われていることが多いです。
編み目の目数が細かく密集している種類の編み目で、薄地で滑らかな生地でフォーマルな場のインナーにも使えます。

寒い時期の背広や制服のインナーのセーターやベストとして、着用されることも多いですし、婦人物の場合はウール素材のカットソーのように着用されている場合があります。
ジャケット内に着ても外にひびくことがなく、格好良く着こなせます。

ただ、ローゲージよりも寒さを感じやすいでしょう。

種類③:ミドルゲージ

ミドルゲージとは、ローゲージとハイゲージの中間の編み目のニット生地をいいます。
少し厚みは出ますが、ハイゲージよりも温かいのが特徴です。

程良い厚さでカジュアルな場でも、スーツのインナーにも着用しやすいですし、ジャケットなどを羽織るのも楽でしょう。
細めのリブ編みのセーターがミドルゲージに当てはまることがあり、縦のラインが目立つことから、スマートに見えることがあります。

セーターの種類【ネックライン】

セーターのネックラインの種類の一種クルーネック

ネックラインについて説明します。
体型などにより、似合う形がありますので参考にしてみてください。

種類①:クルーネック

特徴

丸首のネックラインで、カジュアルな服装に合う種類のセーターです。
基本的な形をしていて、比較的多くの人に似合うように作られています。

ハイゲージでボリュームが抑えめの種類のセーターであれば、ジャケットや厚手のカーディガン、コートなどのと合わせても着回しがしやすいでしょう。

似合う人

丸みを帯びた首元のセーターは、顔立ちを抑えめに、柔らかい印象に見せる効果があります。
頬骨が目立つのが気になる人や、えらが張っているのが気になる顔立ちの方におすすめの種類となります。

似合わない人

顔の丸みを強調してしまうため、顔の輪郭が丸い方はよけいに丸顔に見える可能性があります。
顔がむくんだように大きく見えてしまったり、幼いような印象を与えてしまったりするため注意が必要です。

種類②:Vネック

特徴

ネックラインが「V」の字のように、切り込みが入ったような鋭い形のラインです。
上品で大人びた印象を与えるだけでなく、首や胸元が開いているために顔周りをすっきりと見せられます。

似合う人

Vネックのセーターは丸顔と面長の人におすすめの種類です。

丸顔で童顔に見える方は、丸い輪郭を抑えて大人っぽさを演出できます。
逆に、面長の顔の形の方も縦の長さを感じさせない効果があるため、シャープですっきりと見えるでしょう。

似合わない人

首や胸元が出ている分肌が露出していることから、ネックレスなどのアクセサリーがないと、和風のおとなしい顔立ちの方は寂しく見えることがあります。
体型では、胸が小さい方や大きくて目立つ方も難しい場合があります。

胸が小さい華奢な体型の方は、ボディラインが強調されて細すぎる印象を与えますし、大きな人の場合は胸の大きさが強調されてVネックのラインが崩れてしまうこともあるでしょう。

種類③:ボートネック

特徴

首回りが、肩と平行に横に広く開いているラインが特徴です。
横に大きく開いていても首元を上品に見せる効果があり、首回りがすっきりと見える種類のラインです。

ボートネックのセーターはオフショルダーになる種類の物もあるため、色味の違うハイネックのカットソーを下に合わせると、首回りの配色が華やかに見える場合もあります。

似合う人

面長の人に良く似合います。
首回りがすっきりと開いているため、縦の長さを目立たせなくすることもできるでしょう。

肩幅が狭い人は、横に広く開いたネックラインのため、肩幅を広く見せられ小顔に見せる効果もあります。

似合わない人

肩幅がある怒り肩の人は、余計に広く見えることがあるので注意が必要です。
中にハイネックやモックネックのインナーやカットソーを合わせた方が良さそうです。

種類④:タートルネック

特徴

タートルネックのセーターは秋冬のおしゃれの必需品ともいわれています。
首の部分が二重になって折り返すタイプや、長いえりをたるませているオフタートルなどの種類があり、長くすっぽりと首を覆い隠すため首元が出ることがありません。

防寒の役目を果たし、厳寒期でものどや首元を冷やすこともないでしょう。
首元から肌が出ない分、上品に見えます。

似合う人

セーターで首の部分を覆うため、首との境目ができずスタイルが良く見えることもあるでしょう。
小柄な人でも身長が気にならない場合があり、上半身がすっきりと見えます。

首が長めの人も気にならず、目立ちにくいでしょう。

似合わない人

首が短い人がタートルネックのセーターを着用すると、長さが詰まって見えることがあります。
首が太めの人も圧迫されるように感じたり、余裕がなくきつめに見えることもありますので、できれば避けた方が良いかもしれません。

種類⑤:モックネック(ハイネック)

特徴

クルーネックに少し長めの立ったような襟が付いている種類のセーターです。
タートルネックのように首を全て覆うことはなく、一重の形の襟が多いです。

どちらかというと紳士物のセーターに多い形のセーターですが、シンプルでジャケットなどにも合わせやすく、婦人物のセーターでも人気が出ています。

似合う人

襟が長くなく窮屈さも感じないので、タートルネックが似合わない首が短い方や、太い方でも着こなせます
薄手のセーターの場合は、ジャンパースカートやキャミワンピなどと合わせてもすっきりと着こなせるでしょう。

似合わない人

首が長い人の場合、モックネックは十分な長さがないため、クルーネックとほぼ変わらないように見える場合があります。
長さを強調することもあるため、モックネックのセーターは選ばない方が良いでしょう。

セーターの正しいお手入れ方法

色々な種類のセーターを畳んだ所

毛玉ができた

100均などに売っている毛玉取り器や、専用のハサミを使う方法もあります。
しかし、食器洗い用のスポンジ(片面に固いスチール部分が付いた種類の物)があればそれで済みます。

毛玉の部分を固い面で軽くこすると簡単に取れます。
取った後に柔らかいスポンジ面でセーターの毛の流れを整えると良いでしょう。

水洗いしたい

セーターに付いている洗濯表示を確認して、水洗いできるのであれば自宅で洗濯が可能です。
バケツにおしゃれ着洗い用の中性洗剤を分量通りに溶かし、10分程度浸け置きします。

軽く押して水気を取った後、流水の下で軽く2~3回押すようにすすぎます。
縮み防止に柔軟剤と水を表示通りにバケツ入れて浸けます。

洗濯ネットに入れて、弱水流のコースの脱水に設定して30秒ほど入れて軽く脱水するとセーターを傷める心配がありません。

汚れがついた

しょう油やソースなどの食べ物のシミをセーターに付けてしまった時、飲食店のおしぼりなどを使うと、化学処理をしてあるため生地を傷める恐れがあります。
ティッシュペーパーに水を含ませて、シミの下に乾いたタオルや重ねたティッシュを敷いて、シミの外側部分から叩いて汚れを下に移すようにしましょう。

水洗いができない種類の生地なら、すぐにクリーニングに出してシミ抜きができるかどうか相談することをおすすめします。

素材・ネックライン・編み目などセーターの種類は色々

似合う種類のセーターを選んで可愛くなる女性

セーターはトップスの種類の1つで、糸を使って編んだニット生地が使われているのが特徴です。
柔らかく、防寒性に優れていることから主に秋冬の寒い時期に用いられるでしょう。

ネックラインの形状や素材の種類の違い、編み目の大きさなどで様々な種類に分かれます。
自分の体型や顔の形、自分の肌質に向いている素材、用途などを考えて適したセーターを選ぶとおしゃれに着こなせるでしょう。

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ライター
noel編集部

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