毅然の意味とは?毅然とした態度や対応の特徴&毅然と生きる方法
毅然とした人をみると、自分も気持ちが引き締まると思いませんか? しっかりした大人の印象で、凛とした立ち振る舞いが魅力的ですね。 今回は毅然の意味や、どういった人を指すのか、使用する場面や注意点と併せてお伝えします。
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「毅然(きぜん)」の意味とは?
毅然(きぜん)とは自分の考えや意見がはっきりしていて、他人に何を言われても動じないことを意味します。
自分の信念を持っているため、少しのことで気持ちが揺らぐことがない人です。
「クレームに対して毅然に対応する」という言い方を例にすると、他人から厳しく指摘されたり文句を言われると怖気ついてしまうのが一般的ですが、相手に責められても感情を乱さずに、冷静に話を聞ききながら相手の間違いを指摘できます。
毅然とした態度や対応の特徴
では、毅然としている人の行動や態度を見ていきます。
- 淡々と話す
- 表情を変えない
- 自信を持っている
- 本心を隠せる
- 相手を見て話す
- 物事を曖昧にしない
- 自立心がある
- 感情に流されない
- はっきりした口調
- 怖気付かない
- 自分から折れない
続いて、毅然とした行動や態度を詳しく説明します。
①: 淡々と話す
毅然としている人のなかには、上司の立場と言う人もいるかと思います。
笑顔で話すのも良いですが、上司としての威厳を保つためには、淡々と話した方が効果がありますよね。
上に立つ人は、人の意見に流されず自分の意見をきっちりと話すことがポイントです。
穏やかな口調では意見が通らないことや、責められやすいですが、冷静に落ち着いて話すことで、意見を受け入れやすくなります。
他の人にどう思われているか気にすることがなく、堂々と話すことができ、また自己主張ができるので難しい課題もすんなりと受け入れてもらいやすいですね。
冷静に話せばこちらの言い分を理解してもらえたり、伝えやすくなります。
②:表情を変えない
表情は使い方によって、プラスにもマイナスにもなります。
笑顔は好感度が高く親近感が湧くので、人間関係を円滑にするためには必要ですが、使う場を間違えるとマイナスになります。
会議の真剣な場面で笑顔を見せると真剣さが伝わりません、苦情を聞いている時に泣きそうな表情になるのも、毅然とは言えず、反対に相手に付け込まれてしまいます。
辛いことや悲しいことを言われても、顔色を変えずに凛とした表情で接することができます。
③:自信を持っている
自信があるので外見から見ても「毅然としているな」と感じます。
姿勢を正してさっそうと歩く姿や態度は、見ていて気持ちが良いものです。
自分の考えや意見に自信があると自ずと態度に表われるため、周囲に伝わりやすいと言えます。
周囲の反対意見が多くても、自分が正しいと思えば、感情に流されることなく自分の道を進んでいくタイプです。
毅然とした人は、自信に満ちあふれた人生を歩んでいるということができます。
④: 本心を隠せる
毅然としていても内心、怖いと思うことはあるものです。
しかし、心の内を見抜かれたくないため、毅然に接することができます。
修羅場の場面でも顔色一つ変えず、対応できるのは毅然とした人が為せる技と言えるでしょう。
本心は怖くても気持ちに出さず、いつも通りの口調で対応に当ります。
⑤:相手を見て話す
相手の目を見て話せないのは自信がなかったり、後ろめたいことがある証拠です。
また、「これ以上何も言わないでほしい」と言う時も、会話を続けたくないため視線を外して話を終わらせようとします。
毅然な人は、自分が正しいと思っているので、まっすぐに相手の目を見て話すことができますし、相手が納得するまで話を続けることができます。
目を見つめている時も、目が泳いだり目の色が変わることはなく、視線がきちんと定まっています。
視線を外しながら話すのは、自分の発言に対して自信がなく、突っ込まれた質問をされたくないため、気持ちを隠しているのです。
⑥:物事を曖昧にしない
物事の白黒をはっきりさせたい人なので、優柔不断な意見を言うことはありません。
信念がはっきりしているので、あやふやにすることはなく、決断を下す能力を持ち合わせています。
「やっぱり、相手の言うことも正しいのかな?」と思うこともありますが、相手にあわせて考えを変えることはなく、自分が正しいと思った事を発言します。
⑦:自立心がある
精神的に幼い人は気持ちのどこかで人を頼りたいと考えていますが、毅然とした人は、自分を持っているので人に頼ったり甘えることなく意見が言えます。
芯が強く考え方もしっかりしているので、周囲の意見に流されることなく、正しいと思ったことを発言するでしょう。
責任感も強いので辛いことがあっても、途中で投げ出したりせず最後までやり通す能力がある人です。
⑧:感情に流されない
何かあるごとに感情的になり、心を乱す人は毅然とするのは難しいですが、毅然としている人は、冷静になり感情をコントロールできる人です。
どのような出来事が起きても感情的になって物事を言わず、冷静に考え、頭で整理してから話すことができます。
感情が先立ってしまうと上手く伝わらず、誤解され面倒な結果を招くことになりますが、ポイント押さえ言いたいことを伝えられます。
⑨:はっきりした口調
ハキハキとして、話し方もきちんとしています。
口ごもったりあやふやな口調ではなく、はっきりとして声の調子が一定です。
感情的になると声を荒げやすくなり、心が乱れているのがバレてしまいますが、毅然な人は動揺することを嫌うため、いつもハキハキと話す習慣を身につけています。
⑩:怖気付かない
相手に責められると怖いと感じたり、その場から逃げたくなりますが、窮地の場面に立たされても逃げることはなく堂々と自分の意見を主張します。
相手に責められると「謝った方が良いのかな?」と考えたり、弱さを見抜かれて、相手が更に強い口調になることがあります。
その様な時も、自分を否定したり相手の意見を受け入れることなく、きちんと話すことができます。
⑪:自分から折れない
仕事の内容によっては、顧客の苦情を聞きながら、対応する人もいるでしょう。
苦情を言われると自分が間違っていると誤解したり、誤った方が早いと思うことがあります。
安易に謝ることなく相手の間違いを見つけて指摘する能力を備えています。
謝ればその場が丸く収まることがありますが、内容によっては信用を失ってしまうこともあり得ます。
相手の意見も聞き入れ、言いなりになって折れることはありません。
【男女別】毅然とした態度や対応をとる人の心理
男性
自信のある態度や口調で、周囲の注目を集めたいと考えています。
自分の意見に自信があるので、周りから何を言われようとも貫き通し、受け入れてもらえるまで毅然な態度を崩しません。
特に重要な場面で自分の能力を発揮したい時は、毅然に振る舞います。
例えば大きな取引の時は、毅然に臨み成功させようとして、業績を上げて上司からの高い評価を期待しています。
女性
男性に依存するのが苦手で、常に男女平等でありたいと考えです。
仕事面ばかりでなく結婚に関しても家事や育児は平等でありたいと願っています。
恋愛面においては自立した人、自信のある人と受け取られ、素敵な男性に見初められる確率が高くなります。
男性に甘えたり頼る女性も可愛いですが、依存していると思われて疲れさせてしまうことがあります。
毅然とした態度や対応をとるべき場面
では、どのような時に毅然な態度を取るべきなのか、早速見ていきます。
- 断る時
- 自分が正しい時
- 理不尽な扱いを受けた時
- 喧嘩の時
- 会議などビジネスの場面
- 苦情を処理する時
- 仕事の教育場面
続いて、毅然とした態度を取るべく場面を詳しく説明します。
①:断る時
「断るのが苦手」と言う人もいるでしょう。
しかし、断らずにいたのでは相手の思い通りになってしまいます。
断る時もはっきりと「いいえ、結構です」と言った方が効果的ですし、曖昧な返事の場合、「はい」と言うまでしつこくつきまとわれる恐れもあります。
欲しくない時や嫌な時など、自分に必要ない時は毅然な態度で臨めば相手も引きさがってくれるでしょう。
②:自分が正しい時
自分の意見は間違ってないという時は、毅然とすべき場面です。
相手の気持ちを考えて意見を合わせてしまうと、「さっきと言ってることが違う」と不信感を抱かせてしまいます。
話し合いの場で意見を貫き通したい時は、はっきりとすることで相手に想いが伝わり、あなたの味方ついてくれる可能性が出てきます。
③:理不尽な扱いを受けた時
仕事やプライベートなど理不尽なことを言われることがありますが、そのまま黙って相手の要求にこたえてしまうのは危険です。
素直に受け入れず立ち向かう勇気を持ちましょう。
取引先から難題を持ちかけられても、強い意志があれすれば上手く対応ができます。
会社で理不尽ないじめにあった時も、弱い自分を表したのでは状況が悪化するだけですが、揺るがない気持ちで立ち向かうことで、悪く言う人は減るでしょう。
④:喧嘩の時
恋人や友達、喧嘩の原因はさまざまですが、争いごとが嫌いだからと言って、自分に非がないのに認めてしまうのは良くありませんし、おどおどすると相手に圧倒され負けてしまいます。
また、喧嘩をして泣いてしまう人もいますが、泣いても解決しませんし、言いたいことが伝わりません。
冷静になって話した方がお互い想っていることが分かり、解決の方法が分かるものです。
自分が正しいと思えば、意見を述べる勇気も必要です。
⑤:会議などビジネスの場面
プレゼンテーションや会議など人前で発言する時は、皆の注目を一斉に浴び緊張する瞬間ですが、毅然としていれば気持ちを読まれず、落ち着いて話せますね。
会議で何かを決定する時に、自信なさそうに発言をすると却下される確率が高いうえ、話がまとまりません。
会議は自分の意見を言う場でもあり、自分の思い通りにしたいという願いも込められています。
曖昧な発言や口調では受け入れてもらえませんが、信念があれば皆が注目して賛成意見が増えます。
⑥: 苦情を処理する時
会社でクレーム処理の業務に携わる人は、毅然に対応する能力が求められます。
相手の言いたいことを理解しながら、自分の意見も言わなければなりません。
相手によっては怒鳴ったり、ひどい言葉を浴びせられることもありますが、このような場面でも平常心をよそおうことが重要です。
怖気づくと、難しい要求を突き付けられる可能性が高くなります。
⑦:仕事の教育場面
仕事で後輩に教える立場になった時、優しくしたり笑顔で対応すると先輩や上司としての立場が危ぶまれます。
毅然とすることで面目が保ち、部下から尊敬される上司になれます。
冷たい印象を与えてしまい、他人に嫌われてしまう可能性もありますが、他の人を気にするようでは毅然とは言えません。
教える相手によっては、生意気な態度の人もいるので、毅然した方が素直に話を聞いてくれるでしょう。
毅然とした態度や対応をとるメリット
では、毅然な態度を取ると、どのような良い面があるのか見ていきます。
- 周囲からの信頼
- 注目されやすい
- 成功率が上がる
- パワハラを防げる
続いて、毅然な対応を取る良い点を詳しく説明します。
①:周囲からの信頼
自分に自信がないと毅然とするのは難しいでしょう。
相手の意見に左右され、考え方を変更してばかりでは信用できない人になってしまいます。
どんな場面でも感情的にならず、物事を処理できるので信用を得やすいと言えます。
② :注目されやすい
自分の意見を持ち、周囲に流されることがありません。
会議では毅然と発言し、商談もスムーズなので上司から評価されるでしょう。
上司の評判が良いと、重要なポジションに抜擢されたり、責任のある仕事を任せられるなど活躍の場が広がります。
仕事で優秀な業績を収め、昇進しやすいのも良い面といえるでしょう。
③:成功率が上がる
自信が湧き出て、重要な場面で成功する確率が高まります。
緊張すると伝えたいことが上手く言えなかったり、失敗を意識して気を張りすぎ逆効果です。
毅然としていれば自然と行動や態度に表われ、失敗を防ぐことができるのも良いことのひとつと言えるでしょう。
④:パワハラを防げる
イジメやパワハラの対象になりやすい人は、自分の意見が言えなかったり、相手の言いなりになってしまうタイプの人ですね。
毅然としている人に対しては、「この人は、はっきり言うから、いじめるのはやめよう」と考えるものです。
自分より強い性格と感じたり、不利な立場になるのを恐れるためいじめやパワハラの対象外になるのです。
毅然とした態度や対応を身につける方法
では、毅然な態度を身につけるためには、どのような方法があるのか見ていきましょう。
- 外見を整える
- 感情を一定に保つ
- はっきり伝える
- 自信を持つ
- 自分の意見を大切にする
- 笑顔は少なめに
- 簡単に謝らない
続いて、どうすれば毅然な態度を取れるのか、方法を詳しく説明します。
①:外見を整える
身だしなみがきちんとしていると、気持ちが引き締まりますね。
スーツ姿にパンプスは、デキる女のイメージで毅然とした印象を与えることができます。
背筋を伸ばし、姿勢を良く歩けば堂々とした姿にうつり、周囲の人も注目するでしょう。
洋服だけではなく、髪の手入れをして清潔感を心がけると良いですね。
②:感情を一定に保つ
毅然な態度が求められるのは、感情的になりやすい場面と言えます。
例を挙げると苦情の処理や会議での発言など、動揺してしまうシーンです。
相手のペースに巻き込まれると気持ちが乱れてしまい、平常心でいるのが難しくなります。
感情は表情に表れやすいので、気持ちを落ち着けることが大切です。
声のトーンを落としながら、冷静な口調で話すと感情を保ちやすいと言えるでしょう。
③:はっきり伝える
曖昧な返事をしてしまう人は、はっきり言うことを心がけましょう。
本当は断りたいのに「断ったら悪いかな?」と考え、優柔不断な態度になってしまう人もいるはずです。
断りたい時も、はっきり返事をした方が印象が良く、気持ちが伝わりやすく信用されやすいと言えます。
④:自信を持つ
おどおどした人に毅然とした人はいませんよね。
毅然な態度は自分の自信によって生み出されるものです。
自信は小さな成功から生まれるので、いろいろな事にチャレンジして成功を重ねていきましょう。
ひとつひとつの経験が自信に繋がり、「自分はできる」と思えるようになります。
自分を信じて前向きに頑張れば、自然に身に付くでしょう。
⑤:自分の意見を大切にする
人の意見に左右されるのは自分というものがなく、周囲を過剰に意識している証拠です。
人から良く思われたいと考えると、他人の意見を聞き入れたくなりますが、自分の考えや意見は正しいと思うことが大切です。
人から言われても感情を乱さず、日頃から自分なりの考えを持ち、決断する能力を身につけましょう。
自分で考えて決めることを習慣にすると、効果が得られやすいです。
⑥:笑顔は少なめに
笑顔は親しみが湧き、人間関係をスムーズにするには効果的ですが、必要以上に笑顔を向けないようにします。
笑顔だと説得力に欠けてしまい、意見を受け入れてもらえなくなります。
毅然としたい時は、真剣な表情で真っ直ぐ相手の目を見つめて話すと効果があります。
⑦:簡単に謝らない
強い信念や意見を持っていると、すぐに謝ることはありません。
謝る行為は自分の間違いを認めることになるので逆効果です。
状況を把握し、自分非がある確認してから謝罪しましょう。
毅然とした態度や対応をとるときの注意点
意見をはっきり述べることですが、意見を主張するのと威張るのは違うことを理解しておくようにします。
物事をはっきり言うのは「横柄な人」と受け取ってしまう人がいるので、誤解されないようにしましょう。
丁寧な言葉を使い相手を傷つけないようにして、乱暴で威圧的な言葉は控えるようにします。
また、自分の意見ばかり言うのではなく相手の話にも耳を傾け、自分の考えと合わせて意見を言うと親切です。
人と異なった意見を言うことで、悪い印象を持つ人もいますが、誠意を持って話せばトラブルに発生することは少ないでしょう。
毅然とした態度で、自分を高めよう!
毅然とするには、感情のコントロールが不可欠ですが、他人に意見を言うのが苦手な人や、遠慮して思ったことが伝えられないなど、抵抗があると難しいと言えます。
毅然とすると仕事面では高い評価が得られ成功しやすくなりますし、自信がついて思い通りの人生を歩むことができます。
仕事に限らず恋愛でも感情的になるのを防ぐことができ、安定した女性と好印象を持たれ、良い縁に恵まれやすいでしょう。
考え過ぎると精神的なストレスを抱えてしまうので、無理をせずできることから始めると良いですね。
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