ニューエラキャップのシールは剥がすべき？剥がさず被るのが人気な3つの理由

ニューエラとは？

ニューエラというと、つばの形がまっすぐになった野球チームのキャップというイメージがあるかもしれません。
日本のメーカーに多いアーチ型のようにつばがカーブしていないので、格好良く映り、男女を問わずカジュアルなファッションアイテムとしても人気があります。

ニューエラとはつばの形をいうのではなく、アメリカの帽子メーカーの名前です。
現在ではメジャーリーグのみならず、横浜DeNAベイスターズでも採用されています。

他業種のスポーツチームやコラボ商品でも多く用いられ、世界的なメーカーとして広く親しまれています。

キャップにシールが付いているのはなぜ？

メーカーから小売店に出荷される時には、ファッション小物などには商品タグが付けられています。
ニューエラに限らず、キャップ類にはタグを付けるのではなく、シールで代用されている場合があります。

正規品と偽物と区別するためにタグが付けられているため、メーカーで作られた正規品と証明するためにシールが貼られているのでしょう。
購入した後は、タグと同様に外しても構いません。

ニューエラキャップのシールは何が書かれているの？

ニューエラキャップのシールは5cm程度の円形で、つばの上に貼ってあります。
色はシルバーとゴールドの2色です。

シリーズによっては、中央に大きくロゴマークと「ニューエラ」の文字が書かれているデザインのシールもあるため、一概には言えません。
ニューエラのロゴマークが入っていれば正規品と考えて良いでしょう。

写真のシリーズの場合は、上中下と3分割されていて、上部に「ニューエラ」の文字と四角形のロゴマークが書かれています。
中央部分に「59FIFTY」とシリーズ名があり、下段にインチ(小さくcmでの表記が添付されている場合もある)で表記されたサイズがあるでしょう。

シルバーのシールはサイズ調整が可能という意味です。
後ろ側で頭の周囲の調節ができます。

プレゼントなどで相手のサイズが心配な場合は、こちらの方が良いかもしれません。

一方ゴールドの場合は、サイズの調整ができないということを表しています。
自分用に試着をして購入するなら、頭にフィットするタイプの方が良いでしょう。

ニューエラキャップのシールを剥がさず被る人が多い3つの理由

被った時にそのままつばにつけている人も多いのですが、なぜ剥がさないのか、考えられる例を挙げてみます。

1. ファッションの伝統を守るべき
2. ヒップホップの流行
3. スポーツ選手への憧れ

付けたままキャップを被る理由について、詳しく掘り下げてみましょう。

理由①：ファッションの伝統を守るべき

ニューエラのキャップにシールを付けたままにする元々の理由は、ファッションの伝統だからです。

1980年代にスポーツグッズをファッションに採り入れるのが流行ったのが関係しています。
ニューエラが流行ったのはアフリカ系の人種が住む地区で若者が中心です。

偽物のニューエラキャップにはシールがないため、正規品を持っているとアピールするために貼り付けたまま被るという人が多くいました。
裕福な人があまりいなかったために古着を用いる人が多く、新品のウェアやキャップはあこがれの存在でした。

自らアピールをするためにシールをつけたままにしたと言われています。
そのまま続いているファッションの伝統を絶やすべきではないと考えて、あえて貼っているという方も多いです。

理由②：ヒップホップの流行

ニューエラのキャップにシールを付けるのは、ヒップホップが流行っているのも関係しています。
ヒップホップはニューヨークで盛んになりました。

中心となるミュージシャンやバンドのメンバーはアフリカ系の人達で、ニューエラのつばの部分にシールを貼るファッションを採り入れています。
テレビやインターネットなどにそのような格好で出たため、ヒップホップの音楽と切り離せない関係になりました。

ファンの人達も同じように、ニューエラのキャップにシールを付けて真似するようになり、広がるようになっています。

理由③：スポーツ選手への憧れ

スポーツ選手の中でも、ニューエラキャップにシールを貼るファッションを好む方もいます。
アフリカ系のプロバスケット選手マイケル・ジョーダンはニューヨーク出身で、影響を受けたのかシールを貼り付けたままのキャップを身に付けています。

バスケットが好きでジョーダンのファンの人達が格好良いと感じて真似をするようになったということです。
アメリカ全土に広がりを見せ、多くの人が積極的にファッションとして採り入れるようになったのは、ジョーダン選手の影響も大きいと考えられているようです。

日本でニューエラキャップのシールを剥がさない理由

日本人がニューエラキャップのシールを付けている理由は、日本にもジョーダン選手のファンが多く真似をしていること、ヒップホップのミュージシャンが格好良いと思ったことなどをきっかけに、若い人を中心に広がったという説があります。
また、キラキラしたシルバーやゴールドのシールが、キャップと良く似合っておしゃれに感じるからという考え方もあるということです。

女性の場合、ニューエラのサイズシールがワンポイントで目立ち、ファッションのアクセントになる、カジュアルな服装に合ってこじゃれた感じになるということもあるでしょう。

つばの裏側に貼りかえる方法もある！

つばの表部分から裏にシールを貼りかえて、ニューエラのキャップを被る人もいます。
コラボキャップなどでデザインが凝っていて、シールとマッチしないという理由で外す方もいますし、貼ってある部分とない部分で日焼けによる変色の差が激しいから、表に貼りたくないという方もいます。

また、シールのデザインは好きだけど、自分のファッションと合わないと感じている場合に、そのまま付けかえている場合もあるということです。
ニューエラ側での決まりは一切ないため、好きなようにおしゃれを楽しむと良いでしょう。

ニューエラキャップのシールを貼ったまま洗濯する方法

帽子を被っていると髪が触れる部分に汗ジミができます。
女性の場合は化粧品が付着して、おでこがあたるバンド部分が変色し、汚く見えることもあるでしょう。

シールが付いたままニューエラキャップを綺麗にするには手洗いが鉄則です。
ウールでできているキャップなので、洗濯機だと縮みやすくなりますし、シールが取れる可能性が高いです。

ウール用のおしゃれ着洗剤（中性洗剤）を洗面器に溶かし、30分ほど浸け置きします。
汚れがひどい場合は、液体の洗濯用の漂白剤を一緒に入れると良いでしょう。

すすぐ時には帽子が型崩れしないように注意して、2～3回水を換えてためすすぎをします。
柔軟剤を入れると、ニューエラキャップの毛羽立ちを防げます。

脱水はつばの形を崩さないように軽く水切りをして、フェイスタオルを3～4枚使って包み、水気を吸わせるようにしましょう。

キャップの部分に清潔なタオルを詰めるように入れて型崩れを防ぎ、色あせしないように直射日光のあたらない風通しの良い所に置いて乾かすと良いでしょう。

ニューエラキャップのシールをどこに貼るかは自由

メジャーリーグの公式キャップから日本などの外国に広がり、野球以外のスポーツにも大きな広がりを見せているニューエラは、つばの格好や被りやすさ、デザイン性と多くの人に好まれています。
スポーツの分野だけでなく、カジュアルファッションとしても受けているでしょう。

帽子のシールは商品タグの一種で、付けたまま被るのはアメリカのアフリカ系の人がファッションや音楽などの文化を通じて広がりましたが、つばの表に貼るのも裏につけるのもその人の自由ですし、取ってしまっても問題ありません。
自分の好みに合わせて、どこでも付けると良いでしょう。