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独り言が多い人の心理

独り言が多い男性
職場や学校で見かける独り言の多い人たちの謎。
彼らの心理を詳しくみていきましょう。

  1. 心理的に負荷がかかっている
  2. さみしさを紛らわせたい
  3. 注目してほしい
  4. 自分の世界に浸っている
  5. 思考の整理

心理①:心理的に負荷がかかっている

心理的に負荷がかかっている状態だと、自分自身をコントロールするために独り言が多くなる傾向にあります。
過度な緊張や興奮状態になると起こりやすく、自己防衛の手段としてストレスを解消しているのです。

独り言は不安や焦燥などを感じたら自分自身を落ち着かせるために、緊張や興奮状態ならリラックスを目的として、悲哀や孤独なら慰めの意味を持ちます。
ネガティブな感情だけではなく、ポジティブな感情や出来事にもストレスはかかるため、ストレスを感じやすい人は特に独り言が多くなってしまうのです。

心理②:さみしさを紛らわせたい

さみしさや孤独といった感情を紛らわせるために、自分の声を聞いて安心感を得る場合があります。
一人でいる時や不安な時に独り言を呟いていた経験はないでしょうか。

一人暮らしになって他者との関りが希薄になった人は独り言が多くなる傾向にありますし、集団の中にいても孤独を感じやすい人は独り言が多くなる傾向にあります。
さみしさを紛らわせるための独り言はストレス解消手段でもあるため、無理に禁止すると症状を悪化させる心配があるので注意してください。

心理③:注目してほしい

独り言の多い人は自分に注目してほしいという心理が働いて独り言を発します。
注目してほしい、かまってほしい、自分に気付いてほしいと考えているため、声に出して自分の存在をアピールしているのです。

独り言によって注目を集めることに成功すると、他者からの視線や声かけが快感に変わるため、今まで以上に独り言を繰り返すようになります。

心理④:自分の世界に浸っている

自分の世界に浸っている人は、独り言が多い人でもあります。
独り言で気持ちを高めたり自分自身のコントロールしているため、余計自分の世界に入り込みやすくなり、集中力が高まります。

試験勉強中や作業量の多い仕事、または連続する単純作業などにも効果が発揮されるため、独り言が多い=悪いことではないのです。

心理⑤:思考の整理

独り言が多い人は、思考を整理するために声を発していることも考えられます。
溢れかえる脳内の情報を処理するために、独り言を言うことで考えや意見をまとめたり、的確な情報を選択する手段として声を発しています

情報の取捨選択をする際に、声に出した方が自分自身がわかりやすいので、無意識のうちに独り言を言ってしまう人が多いのです。

独り言が多い理由

独り言が多い人の心
独り言が多い人はなぜ自分自身に語り掛けているのでしょうか。
その理由を確認していきましょう。

  1. ストレス解消
  2. 自分を励ましている
  3. 精神疾患や障害など

理由①:ストレス解消

独り言が多い人は、独り言をストレス解消の手段として利用しています。
意識的なものなのか無意識のうちなのかは人それぞれ異なりますが、自分の声を聞くことで安心感を得られるほか、客観的に物事を見つめることができたり声に出すことで思考を整理することができます。

また、モヤモヤした感情を心の中に溜め込むよりも声に出して発散した方が精神衛生上良いため、そういった観点からも独り言はストレス解消に役立っているのです。
独り言が多い人は日常生活のストレスを積極的に解消しているともいえるでしょう。

理由②:自分を励ましている

独り言は自分自身を励ます手段としてよく使われています。
スポーツ選手が試合前に自分を高める掛け声を言っていたり、社会人だと大事な仕事の前に気合を入れる言葉をよく発していますよね。

独り言は自分自身との対話でもあるため、自分の内面と向き合う手段にも活用されているのです。

理由③:精神疾患や障害など

独り言には、うつ病や統合失調症などの精神疾患や発達障害などが隠れている場合が多いため、必要であれば医療機関を受診してください。
認知症は脳の機能が衰えてくるため独り言が多くなりますし、精神疾患や発達障害は本人の性質だけではなく、被害妄想や脳機能の低下によって独り言を発しやすくなる傾向にあります。

病気や障害が原因の独り言は自己防衛のために発せられることが多いため、無理にやめさせないようにしましょう。
ストレス解消手段を失ってしまうとかえって症状が悪化してしまうことがあるので、相手の状態をよく観察することが大切です。

独り言が多い男女別の理由

独り言が多い男女

男性の場合

独り言が多い男性は甘えん坊な人が多く、自分を認めてほしい、気付いてほしいといった心理から独り言を発することがあります。
特に、口下手な男性は自分から語り掛けるのではなく、相手に気付いてほしいがために独り言で自分をアピールします。

本命の女性の前で「最近忙しいなぁ」と呟いたり、「今日飲み行きたいなぁ」と何気ない風を装って自己アピールを重ねるのは典型的な甘えん坊男性の特徴です
こういった男性は女性からの労わりの言葉を期待しているため、面倒なタイプでもあるといえます。

女性の場合

独り言が多い女性はかまってちゃんが多いです。
かまってほしい、気付いてほしいという心理から独り言を発しますが、その根底は誰かと話すことで共感してほしい、自分を認めてほしいという欲求が隠れています

人前で小さなため息をついたり、特に何もないのに「どうしよう」と言って困った顔をしていた場合、誰でもいいから話を聞いてほしいと考えている場合が多いです。
こういった女性は誰でもいいから話を聞いてほしいのでアドバイスは求めていない場合が多く、相談にもならなければ会話として成立していなくても構わないので、相槌を打っておけば満足してくれます。

独り言が多い人に対しての印象

独り言が多い人に苛立つ女性
独り言にメリットがあるとしても、一般的に独り言が多い人は受け入れられているのでしょうか。
独り言が多い人への世間の印象をみていきましょう。

  1. ストレスが多そう
  2. めんどくさそう
  3. 近寄りがたい

印象①:ストレスが多そう

独り言が多い人に対する印象はネガティブなものが多く、その最たるものがストレスが多そうでした。
自分の内側だけでは発散できない程のストレスを受けている証拠でもあるため、ストレスが多いと思われてしまうようです。

大変そうという意見や自分の中で処理してほしいといった意見もあるため、ストレスが多そうという印象を持つ人たちの本音は同情だけではないようです。

印象②:めんどくさそう

独り言が多い人にはあまり関わりたくない、関わらない方がいいという意味を込めてめんどくさそうと答えた人も多くいました
独り言が多い人は他人に対する配慮が足りないことが多いため、自分本位に行動しがちです。

また、独り言が多い人はマイペースに見られることが多いため他人と合わせようとしなかったり、独特の世界観で他人を受け入れようとしません。
その結果、関わると碌なことがないしめんどくさいというレッテルを貼られてしまうようです。

印象③:近寄りがたい

独り言が多い人は良くも悪くも自分の世界に浸っていることが多いため、近寄りがたいといった印象を持たれることが多くあります。
集中している時に声を掛けづらかったり、呪文のようにぶつぶつと独り言を繰り返しているとこわくて近寄りがたいという印象を持ってしまうのも当然といえるでしょう。

独り言が多い人が独り言を減らす方法

独り言が多い人のメモ帳
独り言を減らそうと思っても、癖や習慣は中々抜けないものです。
そこで、独り言を減らすためにできることを一つずつ確認していきましょう。

  1. 独り言に気付く
  2. 独り言のデメリットを挙げていく
  3. 新しい癖を作る
  4. 生活環境の改善と休養

方法①:独り言に気付く

まず最初に行ってほしいことは、独り言に気付くことです。
独り言の内容や頻度、どんな時に独り言を言ってしまうのかなど、なるべく細かく分析してください

一人の時なのか、ストレスが溜まったときなのか、疲れている時なのか、人それぞれ違います。
誰かに協力してもらったり、録音アプリの活用などで客観的に自分の独り言を聞いてみることをおすすめします。

方法②:独り言によるデメリットを挙げる

独り言をやめられない人は、独り言のメリットばかりを見ているためデメリットに気付いていない場合があります。
自分へのデメリットと、相手へのデメリットをそれぞれ挙げていってください。

自分へのデメリットは変な人だと思われる、近寄りがたいと思われる、人間関係に支障をきたす、不愉快な人だと思われるなどがありますね。
相手へのデメリットだと、集中力が乱される、気が散る、うるさい、イライラする、ストレスが溜まる、などがあります。

相手にも自分にも悪影響を与えるとわかっていたら、余程神経が図太くない限り人前で独り言を言おうとはしないですよね。

方法③:新しい癖を作る

独り言を言う癖を、何か新しい癖に作り替えましょう。
口元に手を当てたり、口をつぐんだり、頬をつねったり、なんでも構いません。

独り言を言いそうになったら、新しい癖で誤魔化してしまいましょう
言葉を発する前に別の行動に置き換えることで、独り言の頻度を減らすことができます。

方法④:生活環境の改善と休養

独り言の多くはストレスが原因なので、生活環境の改善と休養が重要です。
精神的に不安定なまま仕事をしても作業効率が下がるだけなので、思い切って休養を取りましょう。

この際、独り言が増える状況や場面を分析し、生活習慣や仕事環境の改善に繋げることをおすすめします。

独り言が多い人が気を付けるべき「良くない独り言」の特徴

独り言が多い人のよくない心理

メリットの多い独り言ですが、時には気を付けなければならない種類の独り言もあります。
良くない独り言の最たるものは他人が聞いていて嫌になるような内容だったり、自分を傷つける内容などのネガティブな独り言です。

「あいつのせいで」といった他人を傷つける内容や、「どうせ自分なんて」「消えたい」などの自分を傷つける内容は特に危険です。
ネガティブな独り言を言い続けることで自分自身に暗示をかけ、本当にその通りに行動してしまうようになります。

ネガティブな独り言は精神が不安定になっている証拠でもあるため、心が疲れていることに早く気付いてあげてください。

独り言がうるさい人に対しての対処法

独り言が多い人への対処法
独り言が癖になっている人にやめてもらう方法はあるのでしょうか?
独り言への効果的な対処法をご紹介します。

  1. 独り言の代替案を出す
  2. 反応しない
  3. 必要であればサポートする

対処法①:独り言の代替案を出す

独り言が多い人に「うるさいからやめて!」と言っても、効果を得られない場合がほとんどです。
そこで、「ガム食べると独り言減るらしいよ」や「私が集中できなくなってしまうから、口に手を当てて独り言を言ってもらってもいい?」などの具体的な代替案を出してあげましょう

独り言をストレス解消の手段として活用している人にとって、頭ごなしの叱責はストレスを増幅させるだけです。
独り言を言っていることをさり気なく伝えつつ、独り言を減らすためのアドバイスをすることで対処しましょう

対処法②:反応しない

かまってほしくて独り言を言う場合、反応すると付け上がるだけなので、反応しないが正解です。
計画的に無視をすることで、独り言を言ってもかまってもらえないと学習させましょう

無意味な行為だと気付けばやめる場合がほとんどですが、中にはもっとかまってほしくて独り言が多くなる人もいます。
一度かまってしまったら余計に独り言を増やす結果となるため、周囲の人と団結して反応しないようにしましょう。

対処法③:必要であればサポートする

独り言によって気分を害する人もいるかもしれませんが、独り言を発している側はSOSのサインとして独り言を言っているのかもしれません。
特に、ネガティブな独り言の裏には精神疾患が隠れている場合もあるため、声かけやサポートで支えてあげましょう

辛いことや不安なことなどを吐き出させる、何もしないけどそばにいる、必要であれば病院に連れて行くなどの方法を試してみてください。

独り言はメリットとデメリットを考えて

独り言が多いメリットとデメリット

マイナスなイメージを持たれがちな独り言ですが、自分を客観的に見つめたり、自己防衛の手段や理解を深めるためにも役に立ちます。
自分が発する側ならメリットの多さに喜べるでしょうが、聞いてる側にはデメリットが多くあり、相手の独り言でストレスが生じてしまいます。

メリットとデメリットを天秤に掛け、相手からどう思われるのか、自分はどうしたいのかを考えてみてください。
世界中の人が自分と相手へ配慮ができれば、ストレスを減らすことは必ずできます。

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ライター
noel編集部

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