自己暗示の効果&危険性!潜在意識に働きかけて自己暗示をかける方法
アスリート選手はイメージトレーニングを行ったのち「大丈夫、できる!」と自分に言い聞かせて試合に挑みます。 これもひとつの自己暗示といえるでしょう。 アスリートでなくても、モチベーションアップのために自己暗示をかけることがあります。 効果は絶大ですが、それには危険性も潜んでいます。 ここでは自己暗示の効果や危険性のほか、自己暗示をかける方法についてまとめてまいります!
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「自己暗示」とは?
自己暗示とは、自分で「こうだ」と思い込むことによって、「できる」「できない」というような既知の事実であるような意識を得ることです。
例えば「私はあの跳び箱を飛べる!」とイメージすることで、ポテンシャルが上がっていくことが自己暗示と言えるでしょう。
ポジティブなイメージもそうですし、「病は気から」ということわざにもある通り、気持ちがふさいでいれば病気を呼んでしまうことだってあるはずです。
自己暗示には、良い点・悪い点それぞれが存在しています。
自己暗示をかける場面
自己暗示をかける場面とはどういったところでしょうか。
自己暗示をかける場面を例示してまいります。
場面①:試合でアガらないために自己暗示をかける
チームプレーや個人競技、あるいは「試合」の場ではなく大衆の場で発表する弁論などいろいろな場面があるでしょう。
試合寸前に気持ちがどきどきしてしまいどうしようもないという場合もあるかもしれません。
だからこそ、「私は大丈夫、私はできる!勝てる!」と言い聞かせてみましょう。
不思議と気持ちが落ち着いてきますよね。
陸上選手は、観衆をあおって手拍子を要求することがあります。
これも「観衆が私を見ている、応援してくれている」と自己暗示をかけて意識をすり替えることで力に変えているのです。
場面②:セルフプロデュースをするために自己暗示をかける
「私はかわいい」「私はできるオンナ」というように、なりたい自分になるためにセルフプロデュースをすることがあるはずです。
かわいいといわれたいから、パステル系の服やフレアースカートを履いている、できるオンナを演出するためにメガネをかけているというようなことも自己暗示といえるでしょう。
このようにパーツなどを取り入れていくと、だんだんと「できるオンナ」「かわいい女性」への方向性が固まっていくことも自己暗示の結果といえるのではないでしょうか。
自己暗示をかける効果
自己暗示をかけることで、どのような効果が得られるのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
- 気持ちが前向きになれる
- できないこともできるように体が動けるようになる
- 表情が明るくなり、晴れやかな気分で過ごせる
- ある程度の寛容さが生まれる
- 願ったことを引き寄せられるようなイメージが生まれる
効果①:気持ちが前向きになれる
多くの場合、自己暗示をかける場面では「自分自身がポジティブに過ごしたいから」という願いがあるはずです。
自己暗示の場面では「できる」「がんばれる」というように自分をポジティブに励ます言葉を使うことでしょう。
だからこそ、気持ちが前向きになれます。
目の前の困難に立ち向かえる勇気が湧き上がってくることでしょう。
「ほめて伸ばせ」といわれることがありますが、自分をほめて気持ちを上向きにさせることもこの中に含まれます。
効果②:できないこともできるように体が動けるようになる
緊張すると体が硬くなってしまいます。
手も足も出ない、という状態に陥ってしまうこともあるはずです。
だからこそ自己暗示をかけて「私の体は羽根のように軽い」などと思い込むことを行うことでしょう。
イメージトレーニングなどもその一つです。
スタートの合図とともに気持ちを切り替えるイメージを作ることで、急にスイッチが入り本領を発揮できるといったこともあるのではないでしょうか。
自己暗示とは、とても簡単で大事な自己啓発ツールとも言えます。
効果③:表情が明るくなり、晴れやかな気分で過ごせる
自己暗示でポジティブな気持ちを引き寄せることで、自分に自信がつきます。
自信がつけば、行動や言動、表情にもそれらが表れることをご存知でしょうか。
「できる」というイメージが固まれば、表情が明るくなります。
それが「できた」という行動の結果に表わせた場合は、晴れやかな気持ちになることでしょう。
心理面でもポジティブの輪廻が生まれ、どんなことに対しても前向きになれます。
「できる」と「できた」の積み重ねで、毎日が自信に満ちあふれ、明るい表情の自分に変化していきますよ。
効果④:ある程度の寛容さが生まれる
イライラする、怒りっぽいという心理は自分自身が「できないコンプレックス」でがんじがらめになっているためです。
ネガティブな気持ちを自己暗示によってコントロールできるようになると、自己肯定感が生まれるようになります。
自己肯定感が生まれると、「自分を許せる、相手を赦せる」というように寛容さにつながっていきます。
自分だけではなく、相手を認められる自分に変化していくため、人望が厚い人へと変わっていくはずです。
効果⑤:願ったことを引き寄せられるようなイメージが生まれる
これは、自己暗示の上級編です。
「できる自分」を自己暗示で一つずつかなえていくと、「できる自分」をどんな場合でも引き寄せられるような意識に変化します。
「なんでもポジティブにとらえられる人」と見られるようになりますが、裏を返せば自意識過剰ととられることもあります。
これまでの成功は運がよかった部分もあったかもしれません。
この「なんでも引き寄せられる」状態が続いた後で、たった一つの失敗をしてしまったときに表舞台に這い上がれなくなるほど落ち込んでしまうこともあります。
いわば、「天狗の鼻が折れる」という状態です。
自己暗示の危険性
自己暗示は自分自身がポジティブになれる反面、依存性も背中合わせです。
思い込むだけで「できる、なりたい自分になれる」と信じ切ってしまう部分があり、行動ありきではなくなってしまいます。
もちろん、解決に向けたスタートラインにも立てていません。
ここまでくると、メンタルヘルスの状態を疑うことにもなります。
この危険性を回避するためには「自己暗示と行動は常にセット」であることを心構えとして胸に秘めておく必要があるでしょう。
また、自己暗示を逆手に取った宗教や、自己啓発セミナーなどカルト宗教への入り口もあるので気を付けましょう。
自己暗示をかける方法
では、自己暗示をかける方法を知りたいという人もいるかもしれません。
ここでは、自己暗示をかける方法をまとめてまいります。
- リラックスできる状況を作る
- アロマなどを使って香りの効果も借りる
- 声に出して唱えてみる
- 日記に記しておく
- 部屋に掲示する/スマホの待受にする
- 「できる自分」をイメージする
- 自分をたくさんほめる
方法①:リラックスできる状況を作る
自分自身の緊張状態を解く方法が「自己暗示」です。
まずはリラックスできる状況を作って行きましょう。
温かいお風呂の中や、ふわふわの布団の上、落ち着ける部屋などに横たわってみることから始めましょう。
何にも考える必要はないのです。
体に力が入っている状態と体の力が抜けた状態をそれぞれ意識するだけです。
お風呂に入っているとき、布団に横たわったときの脱力感を味わってみてください。
たったそれだけですが、体の力が抜けるとポジティブな考え方が湧き上がってくることがあるのです。
方法②:アロマなどを使って香りの効果も借りる
「香りの記憶」という言葉をご存知ですか?
懐かしい場所と埃っぽいにおいがセットになっていたというような経験があるはずです。
これと同様に「自己暗示と香り」をセットにすることも良いでしょう。
優しい香り・甘い香り・さわやかな香りというようにポジティブになれる香りを常に嗅ぐと気持ちが前向きになれます。
もちろん、ここでも何も考える必要はなく、香りを単純に楽しんでください。
オレンジやグレープフルーツ、ラベンダーなどの精油を常に炊いてアロマテラピーを楽しんでみてはいかがでしょうか。
方法③:声に出して唱えてみる
スピリチュアルでいうところの「アファメーション」です。
宣言をして「なりたい自分」になれるよう、気持ちを整えていくほか、行動を起こすことを指しています。
ただ「億万長者にならなければいけない」「結婚できない女になってはいけない」というように、無理難題や断定、「~してはいけない」は禁句です。
「億万長者になりたいな」とか「結婚したいな」というようにふんわりとした宣言で全く構いません。
「億万長者になるため」「結婚するため」にはどうしたらいい?という行動へ移すための思考へと変化させていくことが大切なのです。
方法④:日記に記しておく
ちょっとでもわくわくした出来事があったら日記や手帳などに書き留めておきましょう。
テレビや雑誌を見てあこがれた女性のイメージや、仲間うちの「かっこいい」と思ったところなどなんでも良いので書き留めるだけです。
着たいなと思った洋服の切り抜きを貼り付けることも良いでしょう。
気が付くと、自分がなりたい人物像がどんどん浮かび上がってくるはずです。
ここから、思い描いた人物像になるにはどうしたら良いか気持ちを変えることができれば成功です。
方法⑤:部屋に掲示する/スマホの待受にする
大学に合格する、試験に合格するというような願いの場合、試験に負けない自分になるには部屋に張り紙をすることも一案です。
第一志望の大学の画像をスマホの待ち受けにしたりすることも良いでしょう。
眺めることで気持ちを新たにすることができますし、「頑張りたい」という気持ちが湧き上がってくるはずです。
この施行から、合格するためにはどうすべきか行動が伴ってくることでしょう。
方法⑥:「できる自分」をイメージする
ドアを開ける、深呼吸する、スタートラインに立つ…というようにできないと卑屈になってしまっている自分が恐れていることを一つ一つイメージしていきましょう。
右足を出して踏み切って、どんどんどんどん加速…というようにプロセスを思い描いていきます。
ここでゴールまで必ずたどり着きましょう!もちろん、1着でのゴールをイメージしてくださいね。
イメージできたのなら、あなたはゴールまでたどり着くことができます。
大丈夫、という言葉と一緒に「できる自分」をイメージしてください。
方法⑦:自分をたくさんほめる
今日はだれかと話ができた、目覚ましが鳴る前に起きることができたなど、些細なことでも良いので、自分が「できた」ことに対してたくさんほめてください。
「頑張れたなぁ」そう思うだけで次へのモチベーションへ変われます。
これが良い方向へ続くと、生活に張り合いが出ますし、良いことをたくさん引き寄せられる自分へと変わっていくことができます。
自己暗示に使える言葉
自己暗示に使える言葉、というものがあります。
自分がポジティブな気持ちになるためにぜひ使ってみてください。
言葉①:大きい、温かい、優しい、柔らかい、きれいなど
自己暗示とはかけ離れるかもしれませんが、いつもの話し言葉では意図的に「イイキモチになれる言葉」を選ぶようにしましょう。
標題に挙げた言葉が、相手をポジティブにさせるだけではなく自分自身にも良い方向へ向かいます。
また、リラックスするためには、「暖かい風呂」「柔らかい布団」というような場所を選びますよね。
たったこれだけでも、気持ちが温まりますし、前向きになれるのです。
今からでもすぐに実践することができるので試してみてくださいね。
言葉②:やった!よかった!
「やった!」「よかった!」という言葉も、自分自身を前向きにさせてくれるキーワードです。
些細なことにも「よかった」と思うことはとても大切ですし、それを聞いた周りの人もほっこりしてくれます。
何かいいことがあったときに「やった!」とその一言を口ずさむだけで、あなたに自信がプラスされていくことでしょう。
またあなた自身の表情が柔らかくなり「なりたい自分になる」というような自己暗示もプラスできるようになります。
言葉③:きっと○○できる
「きっと泳げる」「きっと願いはかなう」こういうように、自分で唱えると運を引き寄せることもあります。
「きっとうまくいく、だから頑張ろう」というように、それを実現させるための行動ともセットにして考えていくとさらにうまくいくための要素がそろいます。
願い事が叶ったときは、「ありがとう」と自分に感謝することも忘れずに。
それだけで自信が生まれますし、ポジティブな自己暗示も成功いています。
これによって次への活力にもつながるのです。
言葉④:だいじょうぶ
「だいじょうぶ」という言葉は、根拠がなくても気持ちが落ち着くことがあります。
自分に「だいじょうぶ」と言い聞かせるだけでも良いのです。
先ほどの「きっと○○できる」と組み合わせて「だいじょうぶ、きっとうまくいく」と口に出すだけで力がみなぎってくることもあります。
自己暗示をするときには、「私はだいじょうぶ」そう思うだけで、強い自分を演出できるようになりますよ。
言葉⑤:私にもできる!
「あの人だってできたんだから、私もできる!」そう思う方は案外多いですよね。
この言葉だけを切り取ると、負けず嫌いのように受け取ってしまうこともありますが、「私にもできる」と思うと、やる気スイッチが途端に入ることもあるようです。
ただし、比較の相手を間違えるとネガティブモードに入りやすくなります。
また語気を荒くしてしまえば、自己暗示ではなくただの「けんか腰」となるため言葉の選び方には十分に注意しましょう。
自己暗示にかかりにくい人の特徴
中には、自分を奮い立たせようとしても自己暗示にかかりにくい人もいます。
では、詳しく見ていきましょう。
- 理詰めかつ合理的なひと
- 極度な緊張状態にある人
- 自己肯定ができない人
特徴①:理詰めかつ合理的なひと
理論的な人や、合理的に物事を動かす人…いわば、要領が良い人は「自分をふるい立たせる」前にどのように体を動かせば良いのか直感的に考え行動します。
自己暗示をかけなくても、できちゃう人といっても過言ではありません。
できない自分と対峙したときも、スポーツ理論などを用いて解決しようとします。
モチベーションよりも理論、理論に倣ってそれを再現したときに解決できるという考え方の持ち主なのです。
だから、読書や動画での勉強は欠かせないのです。
特徴②:極度な緊張状態にある人
メンタル面が問題の場合が多いのですが、極度な緊張状態にあって、思考が止まってしまうような方も、自己暗示にかかりにくいようです。
相手の一挙手一投足に敏感になりすぎて、とても自分のことまで気持ちが回らない、常におびえているというような場合などがこれに当てはまります。
自分に言い聞かせるほど、それがプレッシャーとなってのしかかってしまうこともあるため、小動物のようにおびえて生活をしている人がいたら、リラックスを促しましょう。
特徴③:自己肯定ができない人
いつもネガティブ思考で、「どうせ私はかわいくない」「私だから成功しなかった」というように、自己肯定ができず自虐的な考えを持つ方も自己暗示にかかりにくいとされています。
もうお分かりの通り、ネガティブ思考の自己暗示でどんどん負の影響を抱え込んでいる状態にあるといっても良いでしょう。
この場合、自己暗示にはまって抜け出せない状況も考えられるため、前向きになれるよう訓練をすることで、前向きになれるよう変わっていくことも多いのが特徴です。
自己暗示をかけるときの注意点
自己暗示をかけるときには注意したいことがあります。
それはどのような点でしょうか、簡単にまとめました。
注意点①:「自己暗示」と「思い込み」は紙一重
自己暗示とは自分と向き合わなければ何のプラスにもなりません。中には潜在意識で「逃げ」を選ぶために都合の良いほうへ意識を作り上げてしまうことがあります。
特に、思い込みが激しい人であれば、すでに意識の中では理想が叶っているのにも関わらず自分の思い通りに事が進まないといったところで、逆上してしまうことも考えられます。
自己暗示は自分自身と向き合い、理想をかなえるための行動を自然にとれるよう、気持ちを変えていく方法です。
思い込みは単純に自分の理想だけを頭の中で積み上げていくだけの作業です。
この二つは紙一重であることを常に意識しましょう。
注意点②:ネガティブは不要
自己暗示をかけるときには、常にポジティブな自分を意識することが大切です。
できない・悪い・ダメというような言葉のイメージを持ち続けていると、表情も暗くなるうえ、あなたにとってマイナスの現象を引き寄せてしまいます。
不安は誰しもが持っているものですが、何も始まっていないのに悪い方向へ考えても意味がありません。
この際、不安はすべて捨てて、ポジティブな意識を常に持ち続けながらイメージを固めていきましょう。
自己暗示を解く方法
中には、「恋愛が怖い」「亡くなった母の陰におびえている」というように、ネガティブな方向に自己暗示が働いている人も見られます。
自己暗示は、潜在意識の中の強い結びつきなので意思を持って「解こう」と思っても意識の奥底深くで強いブロックが張られているために、悪循環に陥ってしまうこともあるのです。
だから、無理に解いてはいけないのです。
自己暗示は自分との対峙ですので、無理に解こうとするほど、フラッシュバックが強く始まってしまうことも考えられます。
まずは、心をいやすこと。
ネガティブで満たされたあなたの心をポジティブな気持ちに置き換えることから始めましょう。
自分をほめる、ポジティブ言葉を積極的に発するというだけでも構いません。
自分を大事にすることと、解放してあげることから始めてください。
自己暗示で人生をハッピーに!
思い込みと紙一重の部分がありますが、自分にポジティブなイメージを持つことと、それが実現できるように行動することは心理学などでも推奨されています。
また、ここ一番というときに大きな力を発揮できるのも、自己暗示の結果といえます。
やる気を引き出すこと、自分の思いをかなえることなどいろいろな面で活用されます。
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