声が大きい人の特徴や心理！周りに与える印象と適正な大きさで話す方法

声が大きい人に悪い人はいない？

昔から「声が大きい人に悪い人はいない」と言われていますが、実際はどうなのでしょうか。

この言葉は、悪い人は大抵の場合小声で良からぬことを囁くことが多いため、地声が大きい人には悪いことができる人はいない、という意味の言葉から由来していると言われています。

ただ、声が大きい人は空気を読まないと思われることが多いのでいっしょに話していると悪目立ちしてしまって恥ずかしく思われることがあるでしょう。

また、時と場合を考慮しないと礼儀を欠いた態度だと解釈されて損をすることもあります。

声が大きい人の特徴・心理

声が大きい人には2つのパターンがあります。
それは、地声が大きいタイプと、何か目的が合って敢えて大きな声で話をしているタイプです。

ここでは、色々な角度から声が大きい人の特徴や、心理状態などをご紹介します。

1. 聞き返されたくないと思っている
2. 自分の存在アピールをしたい
3. 相手が聞き取りやすいように敢えて大きな声で話す
4. 相手より優位に立ちたい
5. 自分に自信がある
6. 人気者になりたい
7. 環境に合わせて声が大きくなった
8. 話しているうちに気分が盛り上がる
9. 天真爛漫
10. 真剣な気持ちを伝えたい
11. 威嚇する
12. 構ってほしいから

それでは声が大きい人の特徴や心理を詳しくチェックしてみましょう。

①：聞き返されたくないと思っている

声が大きい人の中には、過去には声が小さくて話が聞き取り難いと言われてことがあって、何度も聞き返されるのが嫌で努力して声のボリュームを上げている人もいます。

こういうパターンの場合は自分の声に関して、トラウマを抱えているケースもあります。

②：自分の存在アピールをしたい

自分に自信がないために、敢えて声のボリュームを上げることで存在をアピールしている可能性も考えられます。

このタイプは気が小さく、ただ自分を認めてほしい、わかってほしいという欲求が知らず知らずのうちに深刻化したものと考えられるでしょう。

③：相手が聞き取りやすいように敢えて大きな声で話す

相手が聞き取りやすいと思って敢えて大きな声で話すようにしている人もいます。

面倒くさがり屋な性格のために、早く話を終わらせたい、一度で理解してほしいと思っている場合もあるでしょう。

④：相手より優位に立ちたい

声が大きい人の中には、相手より優位に立っていたいと思っている人もいます。

たとえば、お得意様への商談やプレゼンの場合なども、声が大きい方が有利に働くと信じているのです。

つまり声の大きさを熱量だと思っているケースになります。

⑤：自分に自信がある

コミュニケーション力に自信がある人の中にも声が大きい人がいます。
声のボリュームは、その人が持っているエネルギーとつながっている部分でもあります。

したがって、自分に自信があって豪快な人ほど声が大きくなる傾向があるのです。

⑥：人気者になりたい

いつも人の和の中心でいたい、人気者でいたいと思っているため、無意識のうちに声のボリュームが上がってしまう場合もあります。

このタイプの人は、小さな声だと相手に気持ちが届きにくいと思っているのです。
このことから、自己主張が激しい人は特に声が大きくなると考えられます。

⑦：環境に合わせて声が大きくなった

本来の会話では、環境や話している相手に合わせて声のボリュームを調節しているでしょう。

したがって声が極端に大きい人の中には、いつも騒音が激しい場所にいるか、又は周囲に声が大きい人が多く、普段そのボリュームで話すのが普通になっている可能性があります。

⑧：話しているうちに気分が盛り上がる

感情的になりやすい人も、自然と声のボリュームが上がってしまいます。
その理由は、話しているうちに気持ちがヒートアップして、ついつい声が大きくなってしまうからです。

こういうタイプには喜怒哀楽が激しく、感情移入しやすいという特徴があります。

⑨：天真爛漫

基本的に声が大きい人は、天真爛漫なタイプに多いでしょう。

それはなぜかと言うと、明るい性格の人は楽しい計画を立てたり、人と話すのがとても好きだからです。

いつもパワフルなので、自然に声のトーンも上がってしまいます。

⑩：真剣な気持ちを伝えたい

声の大きな人には特別な存在感があります。
そのため、ビジネスでは声の大きい人の方が出世するとも言われています。

また演説などでも自分の真剣な気持ちを訴えたり、聞いている人の気持ちを引きこむための手段として、敢えて声のボリュームを上げる場合もあるでしょう。

⑪：威嚇する

たとえば相手をコントロールしたいために、わざと大きな声を出す人もいるでしょう。

こういうタイプの場合は、本当は小心なために自分を大きく見せたい、すごい奴だと思われたいなどの意識が働いているためです。

したがって、相手を威嚇したいときにも敢えて声を張り上げる可能性があります。

⑫：構ってほしいから

過去に虐めなどにあったり仲間はずれにされたりした経験があって、孤独を恐れるがために声が大きい人もいます。

一人になるのが怖いからいつも構ってほしくて、注目していてほしいと願うことで声のボリュームが上がってしまうのです。

こういうタイプは、誰でもいいから傍にいてくれると安心するでしょう。

声が大きい人と声が小さい人の違い

声が大きい人と声が小さい人の違いは何でしょうか。
総じて声が大きい人は、自信家でオープンな性格であることが多いとされています。

反対に声が小さい人は、消極的で内気ではありますが、周囲のことを考えて行動することができるタイプでしょう。

ここでは声が大きい人と声が小さい人との違いを解説していきます。

1. 積極的か消極的か
2. フランクか人見知りが強いか
3. ジェスチャーが大きいか小さいか
4. 短絡的か冷静か
5. ポジティブかネガティブか

続いて、声が大きい人と声が小さい人の違いを細かく解説します。

違い①：積極的か消極的か

一般的に声が大きい人は積極的なのに対して、声が小さい人は控え目な人が多いでしょう。

声は自信のレベルとも比例します。
したがって、声が大きい人は自分の意見をはっきりと述べることができます。

しかし、声が小さな人は自分に自信がなく、こんなことを言ったら相手にどう思われるかばかりを気にするあまりにおどおどしてしまうのです。

違い②：フランクか人見知りが強いか

誰とでもすぐに仲良くなってしまう声が大きい人と比較すると、声が小さい人は人見知りが強い傾向があります。

声が小さい人は恥ずかしがり屋なので、自分から気軽に声をかけることができません。

それに比べて声が大きい人は、お調子者でみんなを笑わせることが好きなのでいつも大勢の人に囲まれているでしょう。

違い③：ジェスチャーが大きいか小さいか

身振り手振りを交えて話す人は、おしゃべり好きな活発な人に多いでしょう。
アメリカ人はジェスチャーを加えて話をしますが、どちらかと言えば声が大きい人が多い印象です。

これは、自分の意見をしっかりと伝えることを、幼い頃から教育されるためでしょう。

声が小さい人は、目立つことが嫌いなので話すボリュームも小さいですが、ほとんど身振り手振りをしないことが特徴です。

違い④：短絡的か冷静か

声が大きい人は短絡的な人が多いでしょう。
そのため、自分でこうと決めたら周囲の意見には耳を貸さずに突進するという特徴があります。

その反対に、声が小さい人はいつも冷静に周囲を観察しているので、たとえ自分の意見と違っても相手に合わせてしまうことがあるでしょう。

違い⑤： ポジティブかネガティブか

ポジティブな考え方をする人は、声が大きい人に多いでしょう。
それは、同時に大雑把な性格であるとも言えます。

何があっても、何とかなるさと楽観的に物事を捉えることができるのです。

反対に声が小さい人は、繊細なためにネガティブ思考になることが多く、些細なことで傷ついたり深く考え過ぎてしまいます。

声が大きい人になってしまう原因

声が小さいことを悩んでいる人も多いですが、声が大きいことで悩んでいる方も多いものです。

ただ普通に話しているだけで、嫌な目で見られたり迷惑がられてしまうのは本人にしてみれば辛いことでしょう。

それでは、声が大きくなってしまう原因にはどのような理由が考えられるのでしょうか。

ここでは、声が大きくなってしまう原因を多方面からチェックしてみましょう。

1. 生まれつき地声が大きい
2. 難聴であるため
3. 声のトーンが高い
4. 家族や周囲に声が大きい人が多い

それでは、声が大きくなってしまう原因を詳しくご紹介します。

原因①：生まれつき地声が大きい

たとえば田舎で生まれて、いつも田畑や森林に囲まれて育った人は、声が大きくなる可能性があります。

それは、大きな声を出さないと相手に声が届かないからです。

したがって、小さい頃からの生活習慣によって地声が大きくなることも、一つの原因と考えられるでしょう。

原因②：難聴であるため

難聴であることも、声が大きくなってしまう原因として考えられます。

多くは騒音の激しい環境下で働いている方や、オペラ歌手など職業的に難聴になってしまうことも多いのです。

これは内耳に障害が生じることが原因とされています。

原因③：声のトーンが高い

声のトーンが高いことも声が大きい人と捕らえられてしまう原因として考えられるでしょう。

その理由は、それほど声のボリュームは大きくない場合でも、声のトーンが高いとキンキンと耳に響いてしまうからです。

こういうタイプの方は、少しゆっくりと話すようにすれば周囲への印象も変わる可能性があります。

原因④：家族や周囲に声が大きい人が多い

家族や周囲に声が大きい人が多いことも、声が大きくなってしまう原因の一つです。

幼い頃から、そういう家庭環境で生活してきたため、自分の声の大きさが普通だと思っているケースになります。

声が大きいことのメリット・デメリット

声が大きい人は、声が通りやすいので遠くにいても印象的ですが、人によっては耳障りだと言われて、疎ましがられることもあるでしょう。

ここでは、声が大きい人のメリットとデメリットを考えていきましょう。

メリット

まずは、メリットを挙げてみます。

①：ハキハキして明朗な印象

声が大きい人は、ハキハキしているように見えて明るい印象を受けます。
どこにいても存在感があり、声がよく響くので、快活でバイタリティにあふれたイメージなのです。

また、あなたがいるだけで周囲も明るい気持ちになれるので、いつもたくさんの素敵な仲間に恵まれるでしょう。

②：話に説得力を感じる

一般的に声が大きい人は、人に何か教えたり伝えたりする仕事に向いています。
それは声が大きい人は、言葉がはっきりとキャッチされるので、聞いている人の心を掴みやすいためです。

たとえば、子供に勉強を教える教師、ニュースキャスター、または店頭販売をしている方など、たくさんの人に情報を伝える仕事をされている方には、むしろ声が大きいことは有利となり武器にもなるでしょう。

③：聞き取りやすい

たとえば、ディスカッションの場所などでは声が大きい人の方が聞き取りやすくて、意見が通りやすくなるでしょう。

それは相手に気持ちをアピールするためには、まずははっきりとわかりやすくコミュニケートすることが重要だからです。

また、声が通りやすいので正々堂々としているように見えて、自信たっぷりに映ることもメリットになります。

デメリット

次に、デメリットをチェックしてみましょう。

①：コソコソ話ができない

声が大きいことのデメリットとして、まず挙げられるのはコソコソ話ができないことではないでしょうか。

たとえば、電車の中や教室などで人に聞かれてはいけない会話をする時に、あなたがいることで目立ってしまうのです。

そのために、「もっと小さな声で話して」と注意されたこともあるでしょう。

②：ただ話をしているだけで周囲から不快な目で見られる

普段通りに話していても、周囲から不快な目で見られてしまうことも、声が大きい人のデメリットの一つです。

たとえば何か考え事をしているような場合、隣から聞きたくない情報が流れ込んでくると、人は耳障りだと感じてしまいます。

特に静まり返った場所では、気をつけた方が良いでしょう。

③：うるさいと思われる

場所にもよりますが、こじんまりとした部屋のような場合、小さな声でも聞こえるのにも関わらずに、ボリュームを上げて話されるとうるさいと感じる人もいます。

大きい声の人には悪気はなく、ただ根がエネルギッシュで天真爛漫なのでしょうが、苦手意識を持っている人がいることも頭の片隅に置いておきましょう。

声が大きい人に苦手意識を抱く理由

声が大きいだけで、ただ普通に会話していても怒っていると勘違いされたり、まるでデリカシーがない人だと思われてしまい、周囲から鬱陶しいと思われてしまうことがあります。

ここでは声が大きい人に周囲が苦手意識を抱きやすい理由を考えていきましょう。

1. いっしょにいると目立つから
2. デリカシーがないと思われてしまう
3. 空気が読めない人だと思われる
4. バカにされている気がする
5. ストレスを感じる

続いて、声が大きい人に苦手意識を抱きやすい理由をチェックしてみます。

理由①：いっしょにいると目立つから

声が大きい人は、良くも悪くもどこにいても非常に目立ちます。
そのために、なるべく目立ちたくないと思っている人には敬遠されてしまう可能性があります。

それは、いっしょ行動していると自分まで目立ってしまうと思っているからです。

理由②：デリカシーがないと思われてしまう

デリカシーに欠けていていると誤解されてしまうことも、大きな声の人が避けられてしまう引き金になっています。

思ったことをすぐに言葉にしてしまうので、相手がコンプレックスだと感じている部分も口に出してしまって、不快な気持ちにさせてしまうのです。

このタイプは悪気がない場合が多いので、相手の立場を考えて、話をよく聞くように心がければ、関係が改善していくでしょう。

理由③：空気が読めない人だと思われる

当たり前ですが、声の大きい人は小声で話すことができません。

しかし、女性は特に内緒話をするのが好きなので、声が大きいと空気が読めないと思われたり、あの人だけには秘密は話せないと思われてしまって、苦手意識を持たれてしまう可能性があります。

理由④：バカにされている気がする

声が大きい人は、相手に威圧感を与えてしまうことがあります。
したがって、普通に会話していてもバカにされていると感じてしまうことがあるのです。

特に感情的になっているときは、声のトーンも上がってしまうため、さらに押さえつけられたように感じてしまいます。

理由⑤：ストレスを感じる

耳が痛くなるほど大きい声を出す人には、ストレスを感じる人もいます。
ハキハキしていることと無作法を、履き違えていると勘違いされてしまうタイプの人です。

声が大きいことは決して悪いことではないですが、もし相手が嫌悪感を示していると感じた場合は、なるべく声のトーンを落として穏やかに話すように心がけてみましょう。

声が大きい人への対処法

もし声が大きい相手が、上司や職場の人、又は親友や身内だった場合、上手に付き合っていくにはどんな対処をすれば有効なのでしょうか。

自覚があるないによっても、その対処の仕方は変わってくるでしょう。
上手に伝えることができれば、意外と簡単に改善される可能性もありますね。

ここでは声が大きい人との上手な関わり合い方について、ご紹介します。

1. 辛抱する
2. 声のボリュームを落としてほしいと伝える
3. 冗談っぽく指摘してみる
4. 敢えて小声で話してみる

さらに、声が大きい人への対処法を詳しくみていきましょう。

対処法①：辛抱する

声が大きい人が上司やお得意様だった場合は、一時のことなので自分が我慢する方法があります。

できればはっきり言いたいけれど、そうすると角が立つと感じる場合は、内緒で耳栓をするなどの対処法も考えましょう。

対処法②：声のボリュームを落としてほしいと伝える

これから先も付き合っていく人の場合は、思い切ってストレートに声のボリュームを落としてほしいと伝えてみましょう。

声が大きい人には悪気はないことがほとんどです。
したがって自分では自覚していないことも多いため、言われてみて初めて気づく場合もあります。

指摘することで、声の音量に気をつけるようになるので、その人のためにもなるでしょう。

対処法③：冗談っぽく指摘してみる

声が大きい人が身近にいる場合は、冗談っぽく「声が大きくてびっくりしました」と伝える方法もあります。

一度では察してくれない場合もあるでしょうが、何回か指摘しているうちに気づいてくれるでしょう。

当たり前ですが、声が大きい人のほとんどは周囲に迷惑をかけたいと思っているわけではないので、やんわりと教えてあげて下さい。

対処法④：敢えて小声で話してみる

こちらが声のバリュームを敢えて小さくすることで、相手に気づいてもらう方法があります。

改善してほしい声の大きさをあなたが提供することで、相手にさりげなく注意を促してみましょう。

声が大きい人がボリュームを調整する方法

自分では普通に話しているつもりでも、周りの人に声が大きいと言われてどうすればいいのか悩んでいる人もいるでしょう。

ここでは、声が大きくなってしまう原因を考えながら、ボリュームを調節する方法を解説していきます。

1. まずは意識をする
2. 感情的になっている時は声のトーンを落としてみる
3. 友達や家族に声が大きいかどうか聞いてみる
4. 専門医に相談する
5. 嫌われてもいいと開き直る

それでは、声が大きい人がボリュームを調整する方法をご紹介します。

方法①：まずは意識をする

自分の声が大きくて、周囲の人に引かれているのではないかと感じた場合は、まずは話し方を意識してみましょう。

地声が大きくても、少しトーンを落として会話すれば改善していきます。

最初は大変ですが、意識を向けることで声のボリュームをコントロールできるようになるでしょう。

方法②：感情的になっている時は声のトーンを落としてみる

声が大きい人は、特にうれしい時や怒っている時に声のトーンが上がる傾向があります。

したがって、ハイテンションンになっている時ほど落ち着いて話す工夫をしましょう。

方法③：友達や家族に声が大きいかどうか聞いてみる

友達や家族に「わたしって声が大きいかな」と聞いてみるのも一つの方法です。
気心の知れた人ならば、本当のことを言ってくれるでしょう。

また声が大きくなったら注意してねと言っておけば安心できますね。

方法④：専門医に相談する

相手の声が聞き取りにくいと、ついつい自分も大きな声になってしまう場合があります。

最近少し、耳の聞こえ方がおかしいと感じる場合は、専門医に相談してみましょう。

方法⑥：嫌われてもいいと開き直る

声が大きいことは一つの個性です。
あなたの骨格や声帯がそのような造りになっているのです。

嫌悪感を抱く人もいるかもしれないですが、その反対に好意を持ってくれる人もいるでしょう。

したがってあなたが嫌われる人には嫌われてもいいと開き直るのも一つの方法です。

TPOに合わせれば声が大きいことも長所になる

自分の声が大きいことで周囲の人に迷惑をかけたり、不快な思いをさせるのは辛いことです。
本人も自覚がないことが多く、悪気はないことがほとんどでしょう。

声が大きいことは良い方面に生かすことができれば、仕事の成果を上げられる、その場の雰囲気を明るくできるなど、良いこともたくさんあるはずです。

是非TPOに合わせて、声が大きいことがプラスになるように使い分けてみて下さい。