ノンセクシャル診断!特徴10個&ノンセクシャルな恋人との付き合い方
他人に対して性的な欲求を抱かないセクシュアリティを持っている「ノンセクシャル」について、ノンセクシャルの特徴や診断方法をまとめました。 ノンセクシャルと似ているセクシュアリティである「アセクシャル」との違いから、ノンセクシャルな恋人との付き合い方などさまざまな点から掘り下げていきます。
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「ノンセクシャル」とは?

昨今では、性的マイノリティーについて語られる機会が多くなりました。
時代の進化によって、新しい性的趣向が受け入れられるようになってきているのです。
そんな性的マイノリティーの中でも、まだまだ理解が浅く知られていないものとなるのが「ノンセクシャル」です。
意味
ノンセクシャルという言葉を日本語に意味に直すと「非性愛」となります。
これは人への性的欲求を抱かないことをさすのです。
ただし、恋愛感情を抱かないという訳ではありません。
人を好きになるという感情はしっかりと持っているのです。
性的な欲求と、恋愛感情や愛情とともなうことは至って普通のことなのですが、ノンセクシャルの場合はそのことが結びついていない状態なのです。
結婚観
ノンセクシャルの人の結婚観についてですが、性的な欲求と結びついていませんのでなかなか一般的な方からは理解されないのが現状です。
性的なつながりを一切排除した「友情婚」を求めるのです。
恋愛による結婚や夫婦関係におけるセックスの有無を考えません。
よって、友情婚とは性的なことに繋がるものを苦手とする者同士が、性的接触を一切なくした状態で婚姻関係を結ぶこと、を指します。
これにより、お互いにノンセクシャルであることを理解しているので気楽に生活して行けます。
なかなか難しいことですので、理解しがたい状況でしょう。
アセクシャルとの違い
ノンセクシャルと似ていて、混同されがちなのが「アセクシャル」です。
この二つはとても似ているのですが、しかしはっきりと違いがあります。
アセクシャルというのは、他者に対して性的な欲求を抱かない人のことを指しているのです。
一見すると、ノンセクシャルと同じように思えます。
違った点となるのが「恋愛感情の有無」です。
ノンセクシャルの場合、他者を好きになると言う恋愛感情を持っています。
しかしアセクシャルの場合は、性的欲求を含めた恋愛感情も他者に対して抱かないということなのです。
そもそも他者を好きになるという感情を持っていません。
ノンセクシャルの特徴

ノンセクシャルの意味やアセクシャルとの違いについて、ここまで見てきましたがでは、ノンセクシャルな人はどういった特徴を持っているのでしょうか。
- 恋愛における当たり前に疑問を抱く
- 結婚を重要視していない
- 性に繋がらない愛情を持つ
- 恋愛以外には苦労していない
- ふれあいに特別何も感じない
- 異性にそれほど興味を持っていない
- 相手に求められるのが辛い
- 好きだからこそ相手に踏み込めない
- 罪悪感を持って恋愛をしてしまう
- 嫌悪ではなく必要性がない
特徴①:恋愛における当たり前に疑問を抱く
まず始めにご紹介するノンセクシャルの特徴は「恋愛における当たり前に疑問を抱く」です。
どうしても恋愛と性的接触はイコールとなっているのが事実です。
恋人になったら手を繋ぐ・付き合っているのだからハグやキスをするのが当たり前、といった一般的な考え方がそもそも理解することが出来ません。
なぜ、「好きでいること」だけが許されないのだろうかと疑問さえ抱いてしまうほどなのです。
なぜ恋人なのだから触れ合わなければならないのか、という考え方です。
特徴②:結婚を重要視していない
「結婚を重要視していない」というものです。
多くの人々は将来の結婚を重視する傾向にあります。
何歳までに結婚をしなくてはならない、結婚して親を安心させたいといった、特有の焦りの感情をノンセクシャルの人は理解出来ません。
結婚を重要視していないので、自分の生き方やりたいことを重視した考え方をしています。
自分を個人として捉えているので、誰かのために結婚を考えません。
むしろ結婚をしたことによって性的接触を求められたり、子供を作らなくてはならないと迫られるくらいなら、始めから結婚なんて必要ないとさえ考えています。
特徴③:性に繋がらない愛情を持つ
ノンセクシャルの特徴が「性に繋がらない愛情を持つ」ことです。
しっかりと愛情は持っています。
しかしノンセクシャルが抱いている愛情は、性的接触に全く繋がっていません。
愛しているからセックスがしたい、大好きだからキスがしたいとはなりません。
人として相手のことを好きだと感じている状態とも言えます。
一緒にいて心地がいい、好きだと感じるから大切にしたいのがノンセクシャルの愛情です。
パートナーとの性的接触や、肌のふれあいがないからと言って心から愛していないという訳では決してありませんから、愛情は持っています。
特徴④:恋愛以外には苦労していない
ノンセクシャルの特徴として多いのが「恋愛以外には苦労していない」ことです。
ノンセクシャルの人は恋愛以外であまり悩むことがありません。
同性との関わりや家族間などにおいては、これと言って当たり前の感情を抱くので一般的なとと比べて大きな変化や障害があることはありません。
もちろん家庭環境によって、悩むことはあるでしょう。
しかしノンセクシャルだからと言って、恋愛以外で困ることはあまりないのです。
「自分が性的欲求を抱かない」という点以外には一般的な人と何も大差がないので日常生活において不自由だと感じることがないのです。
特徴⑤:ふれあいに特別何も感じない
「ふれあいに特別なものを感じない」というものもまた、ノンセクシャルの特徴として挙げられるのです。
あくまでも「感じない」のであって嫌悪ではありません。
手と手が触れ合う、そう言ったことは日常生活において特別なものではありませんから、触れ合うことは何とも思わないのです。
しかし、恋愛関係においての「ふれあい」は特別なものと捉えている人が多いでしょう。
愛情を深める行為としても行われています。
そう言った「特別感のあるふれあい」と感じることが出来ないのがノンセクシャルの特徴なのです。
触れることはただ肌が触れただけに過ぎない、ということなのです。
特徴⑥:異性にそれほど興味を持っていない
ノンセクシャルな人というのは、恋愛を自分にとって重要なことであると捉えていない傾向にあります。
よって「異性に興味を持っていない」特徴もあります。
恋愛対象が異性であっても、恋愛主義のような考えではありませんからそれほど異性に興味を持てません。
異性である以前に、人でると捉えがちなのでしょう。
特徴⑦:相手に求められるのが辛い
ノンセクシャルな人の特徴として、七つ目にあげられるのが「相手に求められるのが辛い」ことです。
かなりノンセクシャルの人に多い苦痛です。
恋愛を最優先しないノンセクシャルな人ですが、恋愛をしないという訳ではありません。
同じように人を好きになります。
しかし恋愛によって発生するふれあいを求めたくありませんから、相手に自分とのふれあいを求められると断らなければならないのです。
なかなかこれは理解されにくく、断れば相手を傷つけてしまったりもするでしょう。
好きな相手から、身体の関係を求められるのが苦痛なのです。
特徴⑧:好きだからこそ相手に踏み込めない
上記でも述べましたように、ノンセクシャルな人は好きな相手から求められるのが苦痛です。
よって好きだからこそ恋愛関係に「踏み込めない」のです。
恋愛を肌のふれあいが当たり前のように捉えられているからこそ、自分が誰かを好きになったとして理解し合えないことが不安であり、辛いと感じるのです。
特徴⑨:罪悪感を持って恋愛をしてしまう
ノンセクシャルの特徴九つ目にご紹介するのが「罪悪感を持って恋愛をしてしまう」というものです。
相手に対して罪悪感を抱きます。
ノンセクシャルであるということは、他人に取っては普通のことではないという自覚は嫌でもしています。
好きで付き合っていても相手に何もしてあげられないと感じるのです。
そのためノンセクシャルではない相手と一緒にいると、自分はその欲求に答えてあげることが出来ないのだ、と罪悪感を常に抱いてしまうのです。
特徴⑩:嫌悪ではなく必要性がない
ノンセクシャルの特徴として勘違いされてしまいがちなのが「嫌悪ではない」というものです。
性的な接触に大して嫌悪感を抱いている訳ではありません。
ノンセクシャルの場合は、性的接触に対して「必要性を感じない」というのがほとんどで、好きで愛情を持っていることで十分なのです。
拒絶反応を示すほど、ふれあいに嫌悪感を得ている訳ではなく自分の中で性的な関わりを必要であると思えないので、恋人であっても触れ合いたいという欲求がありません。
【診断】あなたはノンセクシャル?

ノンセクシャルかどうかを判断するのは、難しい部分もあります。
ノンセクシャルは病気ではなく「個性」だからです。
ノンセクシャルかどうかを見極めるポイントを見て行きましょう。
もしかしたら自分の恋愛の苦痛はノンセクシャルだからかもしれません。
診断①:恋愛系の話に共感出来ない
ノンセクシャルかどうかの判断する時、まず思い返していただきたいのが連携系の小説や創作物を見たとき、それに共感出来るかどうかです。
ノンセクシャルの場合女性であれば誰しもが一度は手にする「少女漫画」など、恋愛系の物語に対して「共感」が出来ない傾向があります。
診断②:性的接触が自分とは違う世界に感じる
私たちの生活の中には、性的接触繋がる物事や言葉がたくさん存在していますよね。
大人であれば恋愛系ドラマでも、性的描写が現れます。
ノンセクシャルの人の場合そう言った性に関する何かを見たとき、自分とは交わることのない別の世界のように感じるのです。
診断③:結婚に縛られたくない
ノンセクシャルな人は、結婚観や恋愛に縛られたくないと言った考えを持っている傾向にあります。
まだまだ日本に多いのが「結婚=幸せやゴール」というイメージがあります。
しかしノンセクシャルな人は、性的接触以外にも恋愛や結婚・子供をもうけることに重きを置いていませんから自分の幸せを結婚や恋愛によって縛られたくないという意識が強いのです。
診断④:両思いがゴールだと感じる
恋愛観として多くあげられているのが「両思いがゴール」であると感じることです。
恋愛感情は持っているので、誰かを好きになったり付き合うことはあります。
しかしその延長であるふれあいには重きを置いていませんので、自分が好きな人と相思相愛になれたことが、恋愛のゴールでると感じるのです。
診断⑤:恋バナを聞くことがあっても話をしない
ノンセクシャルな人は、深い恋愛関係や身体の関係に嫌悪感を抱く訳ではありません。
そのため、他人の恋バナを聞くことや相談を受けることがあるのです。
恋バナを聞くことに何ら抵抗がありませんが、自分とは違った世界観を聞いているだけなので、共感は出来ませんしそれに対して自分の経験談や相談事をするようなこともありません。
ノンセクシャルだとカミングアウトされた時の反応

もしも親しい友人などにノンセクシャルがいた場合どういった対応をするべきなのでしょうか。
ノンセクシャルをカミングアウトされた時の反応を見て行きます。
- まずは受け止めてあげること
- 決して否定をしてはいけない
- 特別扱いしない
反応①:まずは受け止めてあげること
ノンセクシャルだとカミングアウトされた場合、まずはしっかりと受け止めてあげることが大事です。
特別大きな反応を見せる必要はありません。
ノンセクシャルであると告げるのは、本人に取って一大決心でるかの性もありますから、まずはその人のことを受け入れる・受け止めてあげるのが重要です。
反応②:決して否定をしてはいけない
ノンセクシャルだとカミングアウトされた時、否定をしては行けません。
人それぞれの個性ですから、親しい人ならなおさら拒絶は避けましょう。
本人としては「否定されるかもしれない」「軽蔑されたらどうしよう」などの負の感情を持っていることも多く、不安でいっぱいなのです。
反応③:特別扱いしない
親しい友人がノンセクシャルだとわかったからと言って、「特別扱いしない」のも重要です。
性的感情がないからと言って極端に話を避けるような対応は必要ありません。
かえって特別扱いをしてしまうと、避けられているのではないか?と感じられてしまうでしょう。
これまで通り仲間として接して行きましょう。
ノンセクシャルな恋人との付き合い方

もしも自分の恋人がノンセクシャルであるとわかったら、やはり普通の恋愛とは異なるものでもあるので、向き合い方も変わってくるのです。
付き合い方①:しっかりと本音で話し合うこと
ノンセクシャルとの付き合い方として、まず大切なのが「本音で話し合うこと」でしょう。
まずはお互いに理解を深める必要があります。
すべてを理解し切るのは難しいでしょうから、最低限のボーダーラインを確認しておくべきです。
お互いにどこまでなら譲れるのか、を確かめましょう。
付き合い方②:別の形で愛情を伝え合う
私たち人間は、肌に触れることやセックスだけが「愛情表現」ではありません。
「その他の形で愛情を伝え合う」のが大切なのです。
ふれあいではなく、自分たちは自分たちの方法でお互いの愛情を確認するように心がければいいのです。
行動や言葉など、私たちのコミュニケーションはさまざまです。
ノンセクシャルは個性であり知識を深めることが重要

ノンセクシャルとは、あくまでも性的接触を積極的に求めないだけであって恋愛も愛情も持っています。
そう言った人がいるということを、まずは知っておくのが重要なのです。
性の捉え方もそれぞれ多様化してきており、私たちの理解や知識も固定概念のとらわれず、進化をし続けなくてはならないのでしょう。
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