ブランケット症候群とは?症状・原因とブランケット症候群の大人への対処法
ブランケット症候群という言葉がありますが、症候群という文字を見て病気なのではないかと思う方もいるかもしれません。 けれどもこの症状は病気ではなく、子供から大人へ成長するための1ステップ、ブランケット症候群の大人なら自分を守る手段でもあるのです。 この記事ではブランケット症候群の症状やその原因、大人への対処法をお伝えしていきます。 誤解の多いこの症状について正しい理解をしていきましょう。
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ブランケット症候群とは
ブランケット症候群はその名前から病気の一種と思われがちですが病気ではありません。
ブランケットとあるようにブランケットや毛布、タオル、さらにはぬいぐるみやハンカチなど生地系の物を片時も離せなくなっている状態のことを指します。
ブランケット症候群は主に子供がなりやすい症状であると広く認識されていますが、大人でも毛布やタオルを四六時中持ったりしている人もいるという、誰もがブランケット症候群にかかる可能性のある症状なのです。
ブランケット症候群の症状
それではブランケット症候群になるとどういった症状が表れるのでしょうか。
その症状について具体的に説明していきます。
- ブランケットなどを持っていないと落ち着かない。
- 汚れても洗濯するのを嫌がり、その匂いや汚れに愛着を感じる。
- ブランケットなどがないと睡眠に支障をきたす。
症状➀:ブランケットなどを持っていないと落ち着かない
ブランケット症候群の症状の一つ目は「ブランケットなどをいつも持っていないと落ち着かない」です。
この症状がブランケット症候群の基本的な症状で、このような状態が何度か見られればブランケット症候群である可能性は高いと言えます。
家で眠る時も他の毛布があってもそのブランケットや毛布を持って眠りますし、外出する時も必ず持って出かけ、何をする時でもそれらはそばにあります。
症状②:汚れても洗濯するのを嫌がり、その匂いや汚れに愛着を感じる
ブランケット症候群になった場合の二つ目の症状は、「汚れても洗濯するのを嫌がり、むしろその匂いや汚れに愛着を感じる」です。
ブランケット症候群はいつも持っているブランケットやぬいぐるみなどが心の拠りどころになっている症状です。
ですから自分の香りや自分の付けた汚れは心を落ち着かせる要素にもなります。
洗濯はこれらを取り除いてしまう行為なので本人にとっては安心の要素を奪われることと一緒で何が何でも洗濯される・するのを拒むわけですね。
症状③:ブランケットなどがないと睡眠に支障をきたす
ブランケット症候群の三つ目の症状は、「ブランケットなどがそばにないと睡眠に支障をきたしてしまう」です。
ブランケット症候群は普段の生活でもブランケットなどを持っていないと成り立たなくなっている状態です。
ですから眠る時間にもそれらがないと十分に睡眠をとれません。
寝具はちゃんとあっても、愛着のあるブランケットなどに触れながらでないと安眠できないということで、一日中一緒でないと落ち着けないというのがこの症候群の大きな特徴です。
ブランケット症候群の原因
上記のような症状が表れるブランケット症候群ですが、ブランケット症候群になる原因は下記の2つが挙げられます。
- 愛されている・愛されたという実感がない
- 過度なストレス
原因➀:愛されている・愛されたという実感がない
ブランケット症候群の原因の一つに「愛されている・愛されたという実感がない」ことが挙げられます。
ブランケット症候群である子供の家庭環境を見てみると、親の愛情が子供に行き届いていなかったり、親同士がけんかするなどなんらかの影響で親から愛されているという実感を感じられない子供であることが多いようです。
また大人のブランケット症候群の人も、大人になるまでに親から愛されたという実感を感じらなかった人や、大人の現在に愛情を満たせていない人が心の拠りどころとしてタオルやハンカチなどを肌身離さず持ち歩いているということが現実としてあります。
原因②:過度なストレス
ブランケット症候群の原因二つ目は「過度なストレス」です。
ストレスは人間にとって張り合いを与えてくれるる側面もあり、適度であれば活力となる要素です。
ですが子供でも大人でも過度なストレスはその人に負担を与えてしまうことになります。
私たちはストレスを感じればそれを解消するために動いたり趣味を楽しんだりしてストレスから逃れようとしますよね。
ブランケット症候群の子供や大人はブランケットなどを肌身離さず持っていることが過度なストレスから自分を守ろうとしているのです。
子供のブランケット症候群はやめさせるべき?
正しい対処法
自分の子供がブランケット症候群になって、家に入る時や外出時、眠る時にいつもブランケットやぬいぐるみを持ってしか生活ができないと、親としては不安になったり、衛生的にも良くないと思うけれど洗濯を拒まれたりしてどうすればいいか悩む人もも多いと思います。
それでは自分の子供がブランケット症候群になったら親はどう対処すればいいのでしょうか?
ブランケット症候群への正しい対処法は「無理にやめさせようとしないこと」です。
まずブランケット症候群は病気ではないということを認識することが大切になってきます。
その上で子供はなぜいつもブランケットやぬいぐるみを持っていなければ落ち着かないのかじっくり考えてみましょう。
前述した原因で当てはまるものがある場合はそれを解消する努力をします。
そして大人がお守りを買って持ったり、コーヒーを飲んだりして落ち着くことがあるように、子供もブランケットやぬいぐるみを持つことで精いっぱいにその時を生き抜こうとしているとおおらかに構えて子供とと接するようにしましょう。
誤った対処法
ブランケット症候群の誤った対処法は「無理にやめさせようとすること」です。
この症状を持つ子供はブランケットやぬいぐるみなどを持つことで心が安定するため、その安定要素を無理に親などが奪ってしまうと途端に子供が混乱してしまい元気を失くしてしまいます。
ブランケット症候群は病気ではありませんので焦らずに正しい対処法で優しくお子さんと関わると、自然と症状がなくなっていく人が多いようです。
大人のブランケット症候群の治し方
大人でもブランケット症候群にかかります。
芸能人にもブランケット症候群であろう人は見かけますし、大人でもぬいぐるみを持っていないと落ち着かない人がいます。
大人の場合もブランケット症候群の原因を振り返ってみて、自分や友人が愛情不足なのかストレス過多なのか考えてみます。
その上で愛情不足ならば親との関係を見直してみたり、誰かに接する時は自分から愛情をもって接してみたり、あるいは心の交流ができる環境に身を置いて見みたりと工夫してみます。
ストレスが原因と思うならばストレスを解消する努力をしてみましょう。
ストレスが知らない間に負担となり、ブランケット症候群の原因になっているからです。
自分と向き合うことでブランケットがなどがなくても生きていける、それが本来の人の姿と考えますが、子供の対処法同様に無理にやめようとするとかえってそれがストレスになる可能性もありますのでゆっくりこの症状と向き合うのが賢明です。
さまざまなブランケット症候群と対処法
スマホ
ブランケット症候群はブランケットやタオル、ぬいぐるみなどをいつも持っていないと落ち着けない症状を意味しますが、何かがないとあるいはそれをしていないと落ち着かないという人たちもいます。
スマホを四六時中操作していないと落ち着かないという人がいますが、他人からの評価を気にしすぎて気になってスマホばかりを見てしまうようです。
あるいは比較的簡単な操作で自分の思う通りに色々なことを見れたり実現できたりするので時間を忘れてスマホに没頭してしまう人は多いと思います。
この状態を解消したいのであれば、他人からの評価を気にすることをやめたり、他にやりがいを見つけたりするのが対処法として考えられます。
何よりもまずスマホに依存している事実を認識して、それを解消する手立てを打ってみることがスマホ依存脱却の第一歩と言えます。
恋愛
恋人と別れたらすぐに別の異性と恋愛をしたり、複数の異性と交際したりする人がいますが、なぜこのような人々は恋愛をしていないと落ち着かないのでしょうか?
これは愛されたいという気持ちが先に立ち、愛するということをおろそかにしている、あるいは恋愛以外で自分を認められていないということが考えられます。
このような恋愛依存の対処法としては、愛されたいという気持ちは控えめにして、それよりもその人を愛してみることです。
そうすれば愛情で心が満たされていくのを感じられるはずです。
また恋愛以外にやりがいがなくて恋愛にのめり込んでしまっているなら、答えは簡単で他にやりがいを見つけてそれに没頭してみることです。
すると恋愛で感じたような充実感を感じられて恋愛ばかりに時間やお金を使うというようなことも少なくなってくるでしょう。
ブランケット症候群を正しく理解して上手に向き合おう
ブランケット症候群は、子供や大人が不安やストレスを乗り越えようとする一つの症状ですが、逆に言えばそれは生きたいという明るい意志表示であるとも捉えられます。
ですから焦らずにこの症状と向き合い、それを解消する努力をしていくことが大切になります。
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