ポンコツの意味とは?ポンコツな人と上手に接するコツ
「ポンコツな人」と聞くと、何をやらせても上手くできなさそう、同じミスを繰り返してばかりといった印象を受けます。 こういった人と一緒に仕事をしていると、「なんでこんなこともできないの?」とイライラしてしたり、ミスをしないかハラハラして落ち着く暇もありません。 では、ポンコツと言われる人には具体的にどういった特徴があるのでしょうか。 そこで今回は、ポンコツと言われる人の特徴や上手に接するコツについて解説していきます。
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「ポンコツ」とは?
意味
「ポンコツ」とは、「壊れたもの」、「使い古したもの」、「拳骨で殴ること」という意味を持つ言葉です。
もともとこの言葉は、人間に対してではなく、壊れた自動車などの物に対して使われる言葉で、自動車を大きなハンマーで解体することから、老朽化によって使えなくなったような自動車のことを「ポンコツ車」と呼ぶようになりました。
やがて、この言葉が物以外にも使われるようになったことで、役立たずな人間や仕事ができない人間のことを「ポンコツな人」と呼ぶようになりました。
由来
「ポンコツ」の由来についてですが、「拳骨(ゲンコツ)」を聞き間違えたという説と、拳骨で殴った時の「ポン」と「コツ」という擬音が合体したという説の二通りがあります。
また、一説によると、阿川佐和子さんの父である阿川弘之さんが執筆した小説が「ポンコツ」の由来になったとされ、世間一般に広く使われるようになったとされています。
ポンコツと言われる人の特徴
では、ポンコツと言われる人の特徴をみていきましょう。
- 同じようなミスを繰り返す
- 向上心が全くない
- 先のことを予測して行動するのが苦手
- 自分に甘すぎる
- 周りの人の足を引っ張る
- 人の話をちゃんと聞かない
- やる前から諦めモードになっている
- その場の空気が読めない
- 時間や約束事を守らない
- 話し方や言葉の選び方が下手
続いて、ポンコツと言われる人の特徴を、それぞれ詳しくみていきます。
特徴① 同じようなミスを繰り返す
ポンコツと言われる人には、同じようなミスを繰り返すという特徴があります。
どんなに優秀な人間であってもミスをするものですし、完璧な人間など世の中には一人もいません。
しかし、一度やってしまったミスというのは、今後同じようなミスを二度と繰り返さないように注意をする必要があります。
ただ、ポンコツと言われる人の場合、どうしても同じようなミスを何度も繰り返してしまう傾向にあります。
一度や二度のミスでは周りの人からこのように言われることはありませんが、あまりにも同じようなミスを繰り返されると、周りの人もわざとやっているんじゃないかと思ってしまうくらい呆れかえってしまうのです。
特徴② 向上心が全くない
2つ目の特徴として、向上心が全くないという特徴もあります。
向上心が全くないと、適当に仕事をしてお金だけもらえれば良いと打算的な考え方になってしまうので、わざわざ自分から積極的に動こうとしませんし、新しいことにチャレンジしようという意欲すらありません。
自分の与えられた仕事のみを淡々とこなして、上司からの指示がない限り何もしようとはしないのです。そのため、いざ一人になったら何もすることができないポンコツ人間になってしまうのです。
特徴③ 先のことを予測して行動するのが苦手
3つ目の特徴として、先のことを予測して行動するのが苦手という特徴もあります。
こういった人は、今の作業が終わったら次にどの作業をすれば良いのか考えながら仕事をしたり、次に何が起こり得るのか様々なリスクを想定した上で行動に起こすということができません。
そのため、何かと手際が悪くて無駄な行動が多いことで、仕事のスピードが遅くなったり、いつも計画性のない場当たり的な行動を起こしてしまうことで、とんでもないミスを犯してしまうことも少なくありません。
特徴④ 自分に甘すぎる
4つ目の特徴として、自分に甘すぎるという特徴もあります。
こういった人は、自分のことしか考えることができないので、他人のことまで考える余裕がありません。
また、自分に対しては非常に甘いので、例えば、仕事で何かミスをしてしまった時には、「〇〇だったから~」と何かと理由をつけて言い訳をし、「自分は悪くない」と自分のことを正当化する傾向にあります。
また、こういった人ほど自分には甘いくせに他人には厳しいので、自分も同じようなミスをしたにも関わらず、他人がミスをすると自分のことは棚に上げて「だから失敗するんだ」と責めてしまうのです。
このように自分に甘く他人に厳しい言動を繰り返していると、周りの人から「自分のことは棚に上げといて」と文句をつけられてしまいます。
ただ、要領が良い人であれば、自分のポンコツぶりが周りの人にバレることはほとんどありません。
しかし、ポンコツと言われる人の場合は、周りの人に自分のポンコツぶりが簡単にバレてしまうからこそ、ポンコツというレッテルを貼られてしまうのです。
特徴⑤ 周りの人の足を引っ張る
5つ目の特徴として、周りの人の足を引っ張るという特徴もあります。
人間は、職場や学校などの集団の中で生活していますから、何かを行う際には必ずチームワークが大事になってきます。
ただ、こういった人は、作業を進めるスピードや要領が非常に悪いので、周りの人よりも作業のペースが極端に遅れてしまうことで周りの人の足を引っ張ってしまいます。
普通の人であれば、「自分のせいで周りの人に迷惑をかけている」と申し訳なさそうにして、なんとか周りのペースに追いつこうと努力するものです。
しかし、ポンコツと言われる人の場合は、周りが迷惑していることを気にすることなく自分のペースで作業を進めようとするので、そもそも自分が周りの人の足を引っ張っていることすら気が付いていないのです。
特徴⑥ 人の話をちゃんと聞かない
6つ目の特徴として、人の話をちゃんと聞かないという特徴もあります。
こういった人は、基本的にボケーッとしていることが多いので、人の話もちゃんと聞こうとはしません。
そのため、人が話しているにも関わらず、その人の話の内容が右から左へと受け流されてしまうので、会話が全く噛み合わなかったり、「えっ?」と何回も聞き直してしまうので、相手を不快な思いにさせてしまうことも少なくありません。
また、職場で上司から仕事を指示されたのに、上司の話をちゃんと聞いていないことで、後になって自分が何をすれば良いのか分からなくなってしまいます。
そして、仕事の内容について上司に何度も聞きに行ってしまうので、上司からも「こいつは本当に大丈夫なのか」と呆れられてしまいます。
特徴⑦ やる前から諦めモードになっている
7つ目の特徴として、やる前から諦めモードになっているという特徴もあります。
こういった人は、基本的にネガティブ思考で向上心も全くないので、新しいことにチャレンジする時にそれに取り組む前から「どうせ失敗する」、「上手くいくわけがない」と諦めモードに陥っていることも少なくありません。
しかし、最初から諦めモードになっていると、作業に取り組むのも遅くなり、適当な気持ちで作業を進めようとしてしまいます。
こういった人と一緒に仕事をしていると、職場全体の士気も下がる一方ですし、ヤル気がないと思われて周りの人から「邪魔な存在」だと思われてしまうのです。
特徴⑧ その場の空気が読めない
8つ目の特徴として、その場の空気が読めないという特徴もあります。
普通の人であれば、相手がどのような表情や態度をしているのかによって、相手がどんな気持ちなのかある程度想像が付きます。
また、冠婚葬祭などの礼儀が重んじられるような場面では、特にその場の空気を読んだ発言や行動が求められます。
しかし、こういった人の場合は、急に突拍子もない発言をしてその場の空気を凍り付かせてしまうことが多々あるのです。
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特徴⑨ 時間や約束事を守らない
9つ目の特徴として、時間や約束事を守らないという特徴もあります。
こういった人は、基本的にいい加減な性格をしているので、仕事の納期を守らない、待ち合わせの時間や就業時間を守らない、友達との約束を忘れてドタキャンということも日常茶飯事です。
なおかつ、ポンコツな人ほど時間や約束事を守らないことで、他人に迷惑をかけているという意識がないので、同じようなミスを繰り返してしまうのです。
特徴⑩ 話し方や言葉の選び方が下手
10つ目の特徴として、話し方や言葉の選び方が下手という特徴もあります。
こういった人は、正しい日本語が使えなかったり、何を言いたいのか分からないような話し方をして、相手をイライラさせてしまったり、「どういう教育を受けてきたのか」と呆れられてしまうことも少なくありません。
そもそも、正しい日本語が使えなかったり、話の仕方が下手でも許されるのは子供までです。
社会人になれば、正しい日本語を使って相手に分かりやすいような話し方を心掛けるのは当たり前のことです。
そのため、社会人になってもまともな日本語が使えないことで、「ポンコツ」だというレッテルを貼られてしまうのです。
職場で「ポンコツ」と言われた時の対処法
では、職場で「ポンコツ」と言われた時の対処法をみていきましょう。
- 同じようなミスは繰り返さないという気持ちを強く持つ
- 人の話をちゃんと聞く
- 相手の気持ちもきちんと考える
- 先のことを考えて行動する
続いて、職場で「ポンコツ」と言われた時の対処法を、それぞれ詳しくみていきます。
対処法① 同じようなミスは繰り返さないという気持ちを強く持つ
職場で「ポンコツ」と言われた時には、同じようなミスは繰り返さないという気持ちを強く持つことが大切です。
こういった人は、ミスから何かを学ぼう、同じようなミスを繰り返さないようにしようという気持ちが欠けているからこそ同じようなミスを繰り返してしまうのです。
そのため、何かミスをしてしまった時には「同じようなミスを二度と繰り返さない!」という気持ちを強く持つことが大切です。
そして、なぜこのようなミスをしてしまったのか、ミスを繰り返さないためには今後どういったことに気を付ければ良いのかも同時に考えるようにしましょう。
対処法② 人の話をちゃんと聞く
職場で「ポンコツ」と言われた時には、相手が話しているのであればその人の話をちゃんと聞くことを心掛けましょう。
ポンコツと言われる人は、人が話しているにも関わらず、他のことを考えて適当に聞き流しているので、的外れな受け答えをして話が全く噛み合わなかったり、「えっ?」と何回も聞き返してしまうことで、周りの人からこのようなレッテルを貼られてしまうのです。
そのため、相手が話し始めたらボケーッとせずに人の話をちゃんと聞いて話の内容を理解する努力をしましょう。
対処法③ 相手の気持ちもきちんと考える
職場で「ポンコツ」と言われた時には、相手の気持ちもきちんと考えることを心掛けましょう。
こういった人は、自分のことしか考えられないので、どうしても他人のことを考える気持ちの余裕がありません。
しかし、他人の気持ちを考える余裕がないからこそ、周りの人が呆れてしまうようなポンコツな言動を繰り返しているのかもしれません。
対処法④ 先のことを考えて行動する
職場で「ポンコツ」と言われた時には、先のことを考えて行動するようにしましょう。
こういった人は、「何とかなるだろう」と楽観的な考え方をして物事を深く考えずに行動に起こす傾向にあります。
その結果、後になって大きなミスをしてしまって、周りの人を困らせてしまうのです。
そのため、自分の置かれている状況から、将来起こりえる出来事を想定して行動に起こすようにしましょう。
ポンコツな人と上手に接するコツ【上司】
では、ポンコツな上司と上手に接するコツをみていきましょう。
- 周りの人と協力する
- 指示がなくても柔軟に対応する力を付ける
- 自分の方に落ち度がないか考える癖を身につける
続いて、ポンコツな上司と上手に接するコツを、それぞれ詳しくみていきます。
コツ① 周りの人と協力する
ポンコツな上司と上手に接するためには、周りにいる先輩や同僚、後輩達と協力することが大切です。
上司がポンコツだと周りにいるほとんどの人が上司にポンコツぶりにうんざりしているはずです。
そのため、周りの人とお互いにフォローし合えるような関係性を築き上げておくことが大切です。
上司の愚痴を言い合ってストレスを解消する、上司を上手く扱うためのノウハウを共有することで、上司の言動にいちいちイライラすることもなくなるかもしれません。
コツ② 指示がなくても柔軟に対応する力を付ける
ポンコツな上司と上手に接するコツとして、指示がなくても柔軟に対応する力を付けるという方法もあります。
こういった上司は自分の出した指示を後になって忘れてしまったり、自分のことを棚に上げて嫌味を言われてしまうことも多々あります。
指示待ち人間になっていると、上司の言ったことにいちいち振り回されてその度にイライラすることになります。
そのため、自分が今やるべき仕事は何なのかきちんと考えて上司からの指示がなくても柔軟に対応できるような人間になる必要があります。
コツ③ 自分の方に落ち度がないか考える癖を身につける
ポンコツな上司と上手に接するためには、自分の方に落ち度がないか考える癖を身につけることが大切です。
上司に対して一度「ポンコツ」というレッテルを貼ってしまうと、上司のやることなすこと全てに対して「ポンコツだな」と思い込んでしまいます。
しかし、時には客観的に見て上司の言動の方が正しいと評価される場合があるので、自分の考えが全て正しいと思い込んで行動に移してしまうことで後で痛い目を見る可能性も十分にあるのです。
そのため、自分の方に落ち度はないのか、上司の方が正しいことを言っているのではないかという可能性も視野に入れた上で行動に移すようにしましょう。
ポンコツな人と上手に接するコツ【同僚・後輩】
では、ポンコツな同僚や後輩と上手に接するコツをみていきましょう。
- コミュニケーションはこまめに取る
- 最初からその人に期待をしない
- なるべく褒めるようにして自信をつけさせる
続いて、ポンコツな同僚や後輩と上手に接するコツを、それぞれ詳しくみていきます。
コツ① コミュニケーションはこまめに取る
ポンコツな同僚や後輩と上手に接するためには、コミュニケーションはこまめに取ることを心掛けましょう。
仕事を進める上では、ただ単に作業を進めれば良いというわけではなく、納期までのスケジュールや全体の進捗状況を把握することが重要になってきます。
ただ、こういった人と一緒に仕事をしていると、あまりにも作業スピードが遅すぎることでチームの足を引っ張ってしまうことにもなりかねません。
そういったことを防ぐためにも、ポンコツな人とはこまめにコミュニケーションを取るようにして、少しでも作業が遅れているなと感じたら、その部分は早めに潰しておくようにしましょう。
コツ② 最初からその人に期待をしない
ポンコツな同僚や後輩と上手に接するコツとしては、最初からその人に期待をしないことです。
ポンコツな人というのは、何をやらせても上手くいかずにミスを繰り返してばかりだからこそ周りの人からポンコツ呼ばわりされているのです。
そもそも、同僚や後輩の仕事ぶりにイライラしてしまうのは、その人の実力以上の期待をしてしまっているからなのです。
そのため、「こいつには期待しない」と割り切っておくことで、仕事が出来なくてイライラすることも徐々になくなってくるでしょう。
ただ、その人が仕事でミスをするということを前提にして考えなければならないので、それだけ周りの人は余裕をもってフォローを入れられるように、余分に仕事をしていく必要があります。
コツ③ なるべく褒めるようにして自信をつけさせる
ポンコツな同僚や後輩と上手に接するためには、なるべく褒めるようにして自信をつけさせることを心掛けましょう。
こういった人と一緒に仕事することになったら、自分が仕事の主導権を握って、相手を自分の思い通りに相手を動かせるように努めた方が良いでしょう。
そのためには、相手のできることをなるべく褒めるようにして自信つけさせて、ポンコツな人でもできそうな仕事を任せるようにしましょう。
いくら相手がポンコツだからといっていちいちイライラしていては、第三者から見たら「あなたも大人げない」と思われてしまうかもしれません。
しかし、普通の人ではイライラするようなこともグっと怒りを抑えて冷静に対処することができれば、指導者としての素質があると上司から評価されることでしょう。
「ポンコツ」とは悪い意味だけじゃない?
「ポンコツ」という言葉を聞くと、どうしても何をやらせても上手くいかないダメ人間を想像してしまい、一般的に悪い意味として使われる言葉ですが、最近ではこの言葉を良い意味で使うこともあります。
その代表的な言葉として「ポンコツ可愛い」という言葉が挙げられます。
「ポンコツ可愛い」とは、残念な部分があっても何となく憎めない愛されキャラクターのことを指します。
由来となったのは「ガールズ&パンツァー」の「河嶋桃」というキャラクターです。
このキャラクターは、普段はクールで頭脳派の才女なのに、ピンチや予想外の出来事に直面すると、途端に取り乱して弱気になるなどのポンコツぶりが発揮されるというギャップが可愛らしいということでこの言葉が使われるようになりました。
ポンコツの意味とは?ポンコツな人と上手に接するコツのまとめ
「ポンコツ」という言葉は、「壊れた」、「使い古した」という意味があり、もともとは物に対して使われていた言葉です。
しかし、人間に対しても使わるようになって、「役立たず」、「使い物にならない」人間のことを「ポンコツな人」と呼ぶようになりました。
こういった人と一緒に仕事をしていると、仕事のスピードが遅い、納期が遅れる、遅刻が多い、同じようなミスを何度も繰り返すということで、その度にイライラしてしまうことも少なくありません。
ただ、ポンコツな人の言動にいちいち振り回されていてはストレスをためる一方で自分の仕事にも悪影響を及ぼしてしまうかもしれません。
そのため、その人には最初から期待しない、コミュニケーションをこまめにとる、相手を自分の思い通りに動かすなどのコツを心掛けておくことが必要となるのです。
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