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そもそも「痛い人」の意味とは?

痛い人

「痛い」の本来の意味は、肉体的や精神的に苦痛を感じることを指します。
例えば、刃物で切った指先が「痛い」とか、ペットが死んで心が「痛い」など、日常的に使う表現です。

また、気の毒で見ていられない様子を「痛々しい」とも言います。
それらの意味から「痛い人」とは「見ていて苦痛を感じる人」、または「気の毒で見ていられない痛々しい人」ということになります。

ひとことで言い表すなら、「痛い人」とは、周囲の人に精神的な痛みを与える人だと言えるでしょう。 「痛い人」と呼ばれるのは、その見た目もさることながら言葉や行動にも関係しています。

そして最近はTwitterやInstagram、TikTokなどのSNSにおいても「痛い人」が増えています。
しかしやっかいなことに、この「痛い人」達は本人にはその自覚がありません。

自分は大丈夫だと思っていても、もしかしたら知らず知らずに「痛い人」になっている可能性もあるのです。

痛い人に共通する特徴【性格】

痛い人の性格

では、「痛い人」に共通する特徴にはどのようなものがあるのでしょうか。
まず、その性格の特徴をいくつか挙げてみましょう。

  1. 客観的になれない
  2. 思い込みが強い
  3. 美の基準に偏見がある
  4. 批判と賞賛を取り違えている
  5. あきらめが悪い
  6. 自己評価が高い
  7. 自己顕示欲が強い
  8. 壁を作っている
  9. 視野が狭い
  10. 自信過剰気味

特徴①:自分のことを客観的に見られない

「客観的」に自分を見るとは、自分のことを第三者の視点で見ることです。
「客観的」に物事を判断するには、偏りのない視点が必要です。

「痛い人」はこの「客観的」に自分を見ることが苦手です。
例えば、鏡に映る自分の姿を客観的に見ることができないのです。

自分の年齢やプロポーションなど、客観的に見てその服装がいかがなものかという判断ができません。
「痛い人」の目には鏡に映る現実の姿は見えていないのも同じです。

明らかにに不相応なことと、個性的なことは意味が違います。
客観的な視点があれば気が付けることも「痛い人」は気が付くことができません。

特徴②:思い込みが強い

「痛い人」には、ファッションやメイク、ライフスタイルなど自分の生き方や言動に強い思い込みを持っていることで、周囲から浮いています。
良い意味で浮いていれば「個性的な人」となるのですが、どこかチグハグな違和感や悲壮感が漂うと「痛い人」になってしまいます。

そして本人はその思い込みの激しさから、自分が「痛い人」だと周囲に思われているとは気が付きません。
このようにライフスタイルの中で強い思い込みやこだわりを持っているのも「痛い人」の特徴です。

特徴③:美の基準に偏りがある

「美しい」とか「いいな」思う基準は人さまざまですが、ファッションやメークなどは「誰が見ても」素顔よりよくなることを目的にするものです。
しかしファッションやメークが「誰が見ても」美しいとはならなず「痛い人」になってしまうことがあります。

それは、あまりにも過激であったり、年齢や場に相応しくないものだったりするのですが、本人はそれが美の自己表現だと思い込んでいます。
美の基準が偏っていて周囲に「痛い」思いをさせていることには気が付きません。

このように美の基準が偏っていることも「痛い人」の特徴でしょう。

特徴④:勘違い

痛い人の共通する特徴として「勘違い」があります。
痛い人は自分を客観視できないことに加えて、人の意見も客観的に受け取れません。

そのため、人の意見も自分に都合の良いように解釈してしまいます。
反抗的な言動を「かっこいい」と思い込んでいて、批判されることをまるで賞賛のように受け取ります。

このような迷惑な「勘違い」も「痛い人」の特徴のひとつと言えるでしょう。

特徴⑤:あきらめが悪い

「痛い人」はある意味、誰よりもあきらめが悪いと言えるでしょう。
人は、自分の才能の限界や年齢による衰えなどをどこかで受け入れて徐々にあきらめていきます。

自分の好み、想いや理想をいつまでもあきらめず、貫いてしまうのが「痛い人」の特徴と言えます。
その結果、10代の可愛らしいと言えるファッションを、およそ可愛らしいとは言えない年齢になっても続けていたり、何度落ちても難関大学を受験し続けるなど、叶わぬ夢を追い続けて周囲に「痛い人」と思われてしまいます。

特徴⑥:自己評価が高い

日本人は総体的に自己評価の低い奥ゆかしい人が多いと言えます。
あまりに自己評価が低いと自分に自信が全く持てず、鬱気味になるなど社会生活に支障が出てしまうこともあります。

しかし「痛い人」はこの自己評価が高い傾向があり、他人の見る目や評価をあまり気にしません。
周囲の人が何といおうが「going my way」我が道を行く、です。

「痛い人」は自己評価が高く、自分に自信がある人が多いことも特徴です。

特徴⑦:自己顕示欲が強い

自己顕示欲とは、自分を表現したいという欲求のことです。
多かれ少なかれ、人間なら誰もがもっている生理的欲求です。

人は普通、その欲求を周囲の反応や、時と場合に応じてコントロールして暮らしています。
しかし「痛い人」はこの自己顕示欲が強い傾向がありコントロールがききづらく、自分を表現せずにはいられないのです。

周囲の空気や状況に関わらず、自分を表現してしまいます。
その結果、周囲からは「痛い人」だと思われてしまうのでしょう。

特徴⑧:壁を作っている

「痛い人」は高い壁に囲まれた「自分の世界」の住人です。
独自の世界観を持っていて、世間に合わせるということをしません。

例えば、独特のファッションをする「痛い人」は、誰かに評価されたいとか認められたいと思うよりは、そのスタイルをしている自分が好きなのです。

自分の周りに壁を作ってバリアを張り、周囲の意見や視線を気にしません。

特徴⑨:視野が狭い

「痛い人」の特徴として「視野が狭い」ことが挙げられます。
それは、物理的に見えていないということではなく、見えていても認めないということです。

他者の世界、意見、評価などをあえて見ようとはせず狭い視野の中で生きています。

特徴⑩:自信過剰気味

「痛い人」によくみられるのが自信過剰気味な人です。
自分のスタイルにこだわりが強く、またそれが自分に合っていると思い込んでいたり、自分の夢は必ず叶うと思い込んでいます。

本来、自分自身に自信を持って前に進む人はとても魅力的に映ります。
しかし、それも程度、限度があります。

根拠のない自信過剰な性格は周囲からは「痛い人」だと思われてしまいます。

痛い人に共通する特徴【言動】

痛い人の言動

「痛い人」には共通した特徴的な性格がありますが、ではその言動はどうでしょうか。
「痛い人」にもその傾向には違いがあり、容姿についてのこだわりの強さからくる「痛い人」、考え方や思考傾向に偏りやこだわりの強い「痛い人」など様々です。

それぞれに共通した言動がありますが、その中からいくつか見ていきましょう。

  1. 自慢話が多い
  2. 自分の話ばかりをする
  3. 理屈っぽい
  4. 鏡をよく見る
  5. マイペース

特徴①:自慢話が多い

「痛い人」は自分のスタイルや生き方にこだわりが強く、そのスタイルを貫く自分に陶酔している人が多いのも特徴です。
そして、自分のスタイルや生き方について周囲に自慢したがります。

例えば、自分のボディサイズや学歴、恋人のことや収入など客観的なことだけではなく、自分の過去の話や成功体験なども聞かされる立場になれば自慢話に他なりません。

特徴②:自分の話ばかりをする

「痛い人」は自分が大好きで、自分に自信があります。
それは決して悪いことではないのですが、自分の話ばかりをしたがるので、相手はあまりいい気持ちはしないものです。

会話は言葉のキャッチボールで、互いに語り合うことで成り立ちます。
しかし「痛い人」は相手の投げるボールを受け取ることはほとんどなく、自分はかりがボールを投げ続けるようなものです。

相手が投げた言葉も直ぐに自分の話に取り込んで、自分の話をはじめてしまいます。
気が付けば、相手は頷くばかりの聞き役になっています。

特徴③:理屈っぽい

理屈っぽい人が多いのも、痛い人の特徴です。
軽い会話のつもりが、いつの間にか持論を熱く展開していたり、些細なことにもこだわって理屈っぽくなってしまいます。

相手にすれば、その理屈っぽさ自体「痛い人」と感じてしまいます。

特徴④:鏡をよく見る

自分のスタイルにもこだわりがある「痛い人」は、常に自分のスタイルを確認せずにはいられません。
ですから、自分で自分の姿をチェックするために、鏡をよく見ます。

でも鏡をみるのはそれだけが目的ではありません。
自分が大好きな「痛い人」は、「素敵な自分」を見るために鏡を覗くようなナルシストが多いことも特徴でしょう。

特徴⑤:マイペース

「痛い人」と付き合って一番多く感じることは、この「マイペース」でしょう。
「痛い人」は常に自分が中心で、自分以外に興味がありません。

どんな場面でも自分のこだわりを曲げないので、周囲は振り回されることもしばしばです。
終始マイペースな人、それが「痛い人」です。

痛い人に共通する特徴【SNS】

SNSに投稿する痛い人

SNS正式にはSocial Networking Service(ソーシャルネットワークサービス)といい、インターネットを通じてコミュニケーションを広げるためのものです。

TwitterやInstagram、Facebookなどがその代表ですが、自己表現の場として多くの人が利用しています。
その中には、「痛い人」も目に付きます。

では、SNSで痛い人になってしまった人に共通する特徴にはどのようなものがあるのでしょうか。
いくつか挙げてみましょう。

  1. 幸せシーン
  2. できる人アピール
  3. 不似合パーティー
  4. 大幅修正自撮り

特徴①:幸せの押し売り

旅先の家族写真や、可愛い子供の様子などをSNSに投稿することは特に珍しいことではありません。
小さな子供の初めての海での様子などは微笑ましいかぎりです。

しかし、恋人との親密な様子をこれみよがしに上げるのは、見ているこちらが気恥ずかしくていたたまれない気持ちになります。
恋人との親密でラブラブな様子は、何も世間に公表する必要はありません。

二人だけで楽しむ方がよいでしょう。
恋人との幸せの押し売りは「痛いSNS」の代表かも知れません。

特徴②:デキる人アピール

SNSで「只今、海外出張中」とか、「仕事で深夜帰宅です」など仕事関係の投稿を見かける事はよくあります。
それ自体が痛いSNSではありません。

ただ、そこに薄型ノートパソコンやスケジュール帳、書類の束などをわざわざ写し込んで、仕事してますアピールをすると「デキる人アピール」の痛い人となってしまいます。

特徴④:大幅修正自撮り

SNSの自撮りで、多少修正するのはありでしょう。
また、Before afterで修正自体を楽しんでいるのも楽しいでしょう。

ただ、大幅に修正しておきながら、コメントに「スッピンです」とか、「太い脚です」など自虐的なことを投稿すると、わざとらしくて「痛い人」だと見られてしまう可能性もあります。

痛い人との上手な付き合い方

痛い人との付き合い方に悩む人l

近しい関係に「痛い人」がいる場合、相手になれば面倒くさく、かといって知らん顔もできない、とその付き合い方に悩みます。
ではそんな「痛い人」とはどのように付き合えばよいのでしょうか。

  1. 「痛い」理由を理解する
  2. そんな人だと割り切る
  3. 「痛い」とはっきり告げる
  4. 避ける

付き合い方①:「痛い」理由を理解する 

「痛い人」が付き合わずにすむ間柄の人ならよいですが、避けては通れない関係の人ならばなんとか対応を考える必要があります。

近しい関係であれば、まずその人がなぜそのように「痛い」言動を取るのかをちゃんと理解してみましょう。
例えば、なぜそこまでこだわるのか、こだわるようになった経緯や理由を聞いてみましょう。

理由を聞けば案外腑に落ちて、納得できるかも知れません。
そうすれば、その人を受け入れる気持ちになることもあるでしょうし、「痛い人」から脱却させる手立ても見える可能性が出てくるでしょう。

付き合い方②:そんな人だと割り切る

「痛い人」との一番上手な付き合い方は、そんなひとだと割り切ることでしょう。
その人の「痛さ」で、なにか迷惑や損失を被っているなら別ですが、そうでないなら、そんな人だと深く関わらないことです。

そうすれば、その人の「痛さ」具合を楽しむ余裕がでてくる可能性もあるでしょう。

付き合い方③:「痛い」とはっきり告げる

「痛い人」が大切な人で、あまりにも「痛い人」加減が酷いと感じるなら、ハッキリと「見ていて痛々しい」と忠告する勇気も必要です。
人に忠告をすることは難しいことですが、もしその人を大切に思うなら自分の想いをちゃんと伝えましょう。

「痛い人」は自分で自分の「痛さ」に気が付いていませんし、それどころか素晴しいとさえ思っている場合があります。
現実を教えてあげられるのは本当の愛情だといえるでしょう。

付き合い方④:避ける

もし、その痛々しさが見るに堪えないなら、いっそのこと付き合いをしないように避けてしまうことも方法のひとつです。
その人のSNSなども見ないようにして、お付き合いは必要最低限にします。

それまでが深い関係であれば、多少波風は起つでしょうが今後の辛さに比べれば今関係を縮小しておく方が精神衛生上はよいでしょう。

痛い人にならないために心掛けること

痛い人にならない人

全ての「痛い人」に、共通することがあります。
それは自分が痛い人だとは、露ほども思っていないということです。

もし少しでも自分が「痛い人」ではないかと思ってしまったら、もう「痛い人」は続けることができません。
ですからもしかしたら、自分だけは大丈夫だと思っていても、周囲から「痛い人」だと思われている可能性はあるわけです。

では、「痛い人」にならないためには、どのようなことを心がければよいのかをいくつか挙げてみましょう。

  1. 素直になる
  2. 人の意見を聞く
  3. 自分を客観的に見ることを心がける
  4. こだわりを捨てる

心掛けること①:素直になる

「痛い人」にならないためには先ず、素直になることです。
「痛い人」は、常に自分のことを3割増しで見ています。

自分の姿を素直に見る、そして自分のスタイル、生き方を素直に見る。
また、周りの同年代の人や同じような環境にいる人達を素直な目でみることも、痛い人にならないためには必要です。

心掛けること②:人の意見を聞く

人の意見を聞くことは「痛い人」にならないためだけではなく、人として成長するためにも必要なことでしょう。
「痛い人」自分の都合の良い意見しか聞こうとはしません。

しかし、自分のためになる意見ほど耳が痛いものです。
痛い人にならないためには、人の意見を聞くことから始めましょう。

心掛けること③:自分を客観的に見ることを心がける

客観的になることは、「痛い人」にとって一番苦手なことです。
常に自分しか見えていない「痛い人」にとっては、自分の評価を客観的にすることは難しいことのようです。

しかし、自分が痛い人かそうでないかを見極めるためには、この客観的に見ることがとても大切です。

心掛けること④: こだわりを捨てる

こだわりが強く、なにがあってもそのこだわりを追及してしまうのが「痛い人」です。
こだわりを貫くことは、人生の成功においては必要なことでしょう。

しかし、それもどこかで見切りをつけなければならない時がくるものです。
その見切り時を見誤ると、あきらめきれない「痛い人」になってしまいます。

自分が持っている強いこだわりを一度、横に置いてみることも「痛い人」にならないためには必要なことでしょう。

「痛い人」を考えてみよう

痛い人について考える人

ある年齢以上の人のミニスカート姿、全身ブランドずくめの人、そして資格試験を受け続ける人やSNSで可愛いアピールを繰り返す人、などなど「痛い人」だと呼ばれるパターンです。

「痛い人」は自分の想いを追する人だとも言えるでしょう。
しかし、人は異質なものを排除しようとする心理が働きます。

「痛い人」はそんな人の心理で作り出された言葉なのでしょう。
「痛い人」にならないために気を付けることも、逆に自分が何かを追い求め、その結果「痛い人」と呼ばれることもどちらが自分にとっては幸せなのか考えてみることも必要でしょう。

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ライター
noel編集部

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