平服の意味とは?平服と言われたときの女性のおすすめの服装
ドレスコードが指定される場面で、平服を指定されたことはありますか。 どのような服装をしたらよいかわからない、また、そもそも平服がわからないという方も多いでしょう。 今回は恥をかかないためにも、シーンに合わせた平服をたっぷり紹介していきます。
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「平服」とは?
服装のタイプを表す「平服」という言葉ですが、聞いたことのある人も多いでしょう。
あなたはこの平服について、正しく理解できているでしょうか。
平服の意味
平服とは辞書で調べると、「普段着ている服」とされており、対義語は礼服です。
これだけではイメージしにくいので、服装の格を表すドレスコードをもとに解説していきましょう。
ドレスコードを格のが高い順に並べると、正装、準礼装、略礼装という順になるのですが、平服はここで2番目の準礼装、もしくは3番目の略礼装に当てはまります。
場面や求められるものによって変わるのですが、つまりは完全にフォーマルな服装ではないがカジュアルでもない服装だと言えるでしょう。
平服と普段着の違い
辞書的な意味でいえば平服は、先ほども言ったように普段着なので、日常的に着ている洋服をイメージする人もいるかもしれません。
しかし公式な場での「平服」は普段着を指すのではなく、略礼装(そして場合によっては準礼装)をさすことが多いです。
略礼装は正式には略式礼装と言いますが、これは「正式な礼服を簡略化した服」を意味する言葉です。
つまり、普段着のようなカジュアルウェアをさしているわけではありませんので、注意が必要というわけです。
平服と言われときの女性の服装【結婚式・披露宴編】
平服の意味がわかっていても、いざ「平服でお越しください」と言われるとやはり困るものです。
実際に、アンケート結果でも半数近い人が「平服で何を着ていくべきか」悩んだ経験があるようです。
出典:結婚式場のおすすめ比較サイト「marrymee(マリミー)」
それぞれのシーンに合わせて適切なファッションができるように、参考コーディネートを紹介していきます。
まずは結婚式、披露宴編です。
服装①:パールベージュのセレモニースーツ
明るい色味が顔周りをパッと明るく華やかに見せてくれる、そんなパールベージュのセレモニースーツです。
もともと冠婚葬祭に着まわせる無難なデザインが多いセレモニースーツなら、結婚式でも安心して着用できるでしょう。
デザインがシンプルなものも多いですから、ちょっとしたアクセントで胸元に華やかなコサージュをつけてみるのも良いでしょう。
服装②:ネイビーのワンピーススーツ
ワンピースは女性らしさを演出してくれるアイテムとして人気です。
フォーマルスーツだとかっちりした印象になりがちですが、ジャケットの下がワンピースになることで柔らかい、女性らしい雰囲気を出すことができるでしょう。
ネイビーの地味目なカラーでも、インナーに明るい花柄を入れるとパッと顔周りが明るく見えます。
派手過ぎず、ちょうど良い加減でアクセントを加えてくれるので結婚式などにピッタリでしょう。
服装③:シンプルなワンピ―ス
結婚式なら袖付きのシンプルなワンピースもおススメです。
袖がないと露出が多すぎて、あまり結婚式には似合わない印象を与えてしまいますから、きちんと肩回りが隠れるデザインのものをチョイスしましょう。
丈は短くても膝丈を選びます。
そうすることで適度な露出が女性らしさを出しつつ、結婚式の雰囲気にふさわしいエレガントな印象を与えるのです。
平服と言われときの女性の服装【パーティー編】
華々しいパーティの場において平服と言われた時は、主役よりも目立たないながらも華やかな服装をしましょう。
そんな、平服でのおススメパーティコーデはこちらです。
服装①:ベージュのオケージョンドレス
レースやフリルが女性らしく上品なワンピースは、華やかなパーティの場にもぴったり合うのでおススメです。
また、過度な露出を避けるために袖が長い点もポイントと言えるでしょう。
アクセサリーはパールで上品さを出しつつ、主役より目立たない配慮をしましょう。
バッグも含めて色のトーンを合わせた、統一感あるコーディネートです。
服装②:ハイネックワンピース
ワンピースやドレスはどうしても胸元が大きく空いたデザインが目立ちますが、このハイネックワンピースなら安心です。
首元までしっかり覆いつつも、レース素材なので重たい印象を与えません。
裾がふわりと広がったスカートもポイントで、女性らしさかつきっちりとした印象に繋がります。
濃いカラーのワンピースを選んだ時には、ゴールドやシルバーなど明るい色合いのアイテムを合わせてバランスを取ると良いでしょう。
服装③:タイトワンピース
身体のラインにピタッと沿った、タイトなワンピースのコーディネートです。
下半身にかけて続くなめらかな曲線が、女性らしい美しさや品の良さを感じさせます。
パーティなら明るく華やかな印象にするため、ワインレッドのワンピースがおススメです。
暗めのトーンなので目立ちすぎることもなく、かつ洗練された大人の女性といった印象を与える色でもあるからです。
タイトワンピースは身体のラインが出る分、あまり胸元や肩回りの露出が多いとセクシーな印象になってしまいます。
それを防ぐために、襟や袖がきちんとあるデザインのものを選びましょう。
平服と言われときの女性の服装【二次会編】
二次会になると少々砕けた場だという印象を持つ人も多いでしょう。
とは言っても平服という条件付きなら、あまりにカジュアルすぎてもいけません。
周囲とファッションで差をつけるためにも、二次会にふさわしいコーディネートとはどのようなものなのか、きちんと理解しておきましょう。
服装①:スーツ風セットアップ
二次会も結婚式での平服と同様、フォーマルな形が好まれます。
とは言っても結婚式の時と差をつけるのであれば、こんなセットアップがおススメです。
スーツ同様かっちりした印象を与えることもできますし、ワイドなボトムスが大人の余裕を感じさせます。
セットアップ自体のカラーは抑え目にして、アクセサリーなどでアクセントをつけるのが好ましいでしょう。
服装②:レーストップス
こちらもセットアップコーデですが、トップスにレース素材を取り入れることで華やかな女性らしさを出しています。
一般的に結婚式での平服よりはカジュアルダウンしても問題ありませんから、こういった肩回りが出るデザインでも取り入れやすいのです。
上半身の露出が多い分、ボトムスはしっかり長めのものを合わせるとバランスも取りやすく、上品でクールな印象を与えることもできるでしょう。
服装③:カジュアルワンピース
ウエスト部分の大きなリボンが特徴的なワンピースは、二次会だからこそ着ることのできる女性らしい平服です。
丈も短すぎては品がないように見えてしまいますが、膝少し上くらいなら全く問題ないでしょう。
洋服のデザインがシンプルな分、ネックレスやイヤリングは大ぶりなものを選ぶと、アクセントになって華やかさがプラスされます。
結婚式での平服について、より詳しく知りたい方は結婚式場探しのマリミーで結婚式の二次会服装マナーをご覧ください。
平服と言われときの女性の服装【同窓会編】
かつての友人たちと再会する同窓会ですが、開催される会場がホテルなどの場合、ある程度きちっとした平服が求められます。
そんな時のおススメコーディネートは以下の通りです。
服装①:オールブラック+アクセントカラー
オールブラックのセットアップは、程よい上品さを備えており、同窓会のような場面にもぴったりです。
上の方がレース素材のものを選べば、適度な肌の露出が女性らしさを演出してくれるので、大人な印象を与えます。
ただし全身黒だと地味になりがちなので、バッグやパンプスなどのアイテムは明るい色にしましょう。
そのカラーがアクセントになり、コーデ全体が華やかに見えます。
服装②:レースワンピース
こちらは女の子らしさを前面に出した同窓会での平服コーデです。
レースでできたワンピースが、ふわふわと揺れて女の子らしい可愛らしさを演出してくれます。
ノースリーブワンピースだと露出が激しいので、上からボレロなどを羽織るとよいでしょう。
ある意味定番の同窓会コーデです。
服装③:ブラウス+フレアスカート
花柄の女性らしいトップスに、同じく風に揺れる様子が女性らしいフレアスカートを合わせました。
同系色でまとめれば統一感も出て、あまり派手な印象にはなりません。
また、同窓会なら足元も多少緩めで問題ありません。
ストラップ付のパンプスやオープントゥのサンダルなど、好きなデザインのものを選んでください。
平服と言われときの女性の服装【式典編】
式典は参加する内容や場所によって、同じような平服指定でも雰囲気がガラッと変わります。
準礼装よりの平服か略礼装よりの平服か、どちらが求められているのか事前にリサーチしたうえで服装を決定する方が良いでしょう。
服装①:ノーカラーアンサンブル
フォーマルな雰囲気を求められるような式典でのコーディネートです。
ノーカラーのジャケットに落ち着いた印象を与えるネイビーのスカートを合わせれば、女性らしく、かつ品のある雰囲気にすることができます。
式典に合わせて、ジャケットやスカートの色を変えるだけで、華やかなコーデからシックなコーデまで、幅広く対応できます。
服装②:カラースーツ
華やかさを出しても問題のない式典なら、オフィスであまり着ることのないカラーのスーツを選ぶのもアリです。
形がしっかりとしたスーツなので礼を欠くこともありませんし、さらに地味すぎることもありません。
お祝いの式典ならなおさら、華やかで明るい印象を与えることができるのでおススメです。
服装③:ドレッシーなブラウス
お手持ちのビジネススーツではインパクトが足りない、という場合にはジャケットの下にドレッシーなブラウスを着てみましょう。
きちっとした印象の中に、女性らしい可憐な印象をプラスすることができます。
またスーツの色やその式典の雰囲気に合わせて、ピンクやイエロー、ブルーなどブラウスの色を変えることもおススメです。
平服と言われときの女性の服装【会社面接編】
就職活動において平服を求められることは多いです。
企業は学生側がどう判断するのか、という部分を見たがっているのですが、学生にとっては自分の将来を大きく左右する面接だからこそ、重荷に感じてしまいがちです。
会社面接も、受ける会社の職種が大きく影響します。
一般的な企業ならスーツを、デザイン系など個性を求められる企業なら私服を選ぶ、というのが1つの指標になります。
服装①:フリルブラウス
きちっと感を出しつつも個性を表現したいなら、女性らしいフリルネックのブラウスがおススメです。
ブラウスなのでオフィシャル感も出つつ、ただのスーツとは違った印象を与えることもできます。
ボトムスは無難に黒が良いでしょう。
スカートにしてもパンツにしても、シンプルなアイテムを選ぶことがポイントです。
服装②Vネックブラウス
アパレル系、デザイン系など個性を重視した平服を着るなら、女性らしいシルエットのVネックブラウスがおススメです。
鎖骨のラインが綺麗に見えて上品さを出すこともできますし、清潔感やきっちり感も感じさせることができるでしょう。
カラーは白が無難ですが、もし個性的な服装が許される企業の面接なのであれば、ブルーなど色つきのものでも良いでしょう。
服装③:グレースーツ
企業面接で平服を求められたとき、迷ったらスーツを着用するのが最も安心です。
まず咎められることはありませんし、面接に対する真面目な姿勢がよく見て取れます。
しかしそれでは個性があまりないと思われ、マイナスの印象を与えてしまう可能性もあります。
企業の空気感的に許されるのであれば、グレーなど普段の面接で着ることが少ないカラーをチョイスしてみるのも良いでしょう。
平服と言われときの女性の服装【葬儀編】
大切な人との最後のお別れである葬儀ですが、一般的に黒い礼服を着るのがルールです。
しかしそのような葬儀で平服を要求された場合には、生喪服でなくても構いません。
服装①:黒のアンサンブル
黒のボレロ+黒のワンピースというセットは、どんな場面でも着やすいでしょう。
ボレロを羽織っても脱いでも、平服の葬儀なら問題ありません。
服装②:黒スーツ
シンプルに黒のスーツもおススメです。
もちろん普段のように着るのではなく、ジャケットの下に着るブラウスも黒を選びましょう。
パンプスも黒をチョイスすれば、ただのスーツも礼服らしく見えます。
平服を求められている時にはこれで充分なのです。
服装③:黒のワンピース
黒のワンピースも、シンプルなデザインであれば問題ありません。
生地がなるべく無地に近いもの、装飾が過度でないもの、そして柄はなるべくないもの(あっても地味なチェックやストライプなど)を基準に選んでください。
お通夜、お葬式での女性の服装やメイクのマナーを知りたい方はこちらも参考にしてみてください。
お通夜の女性の服装は?喪服の種類やマナーも解説
平服の場合の小物やヘアメイク
平服はあまり華美でないものが多く、地味になりがちです。
そんな平服を彩るファッションアイテムをご紹介しましょう。
バッグ
葬儀などでは平服であっても、黒のバッグをおススメします。
金具の付いていない、フォーマルなバッグを持ちましょう。
お祝い事の場面では、お洒落で小さめのパーティバッグがおススメです。
荷物が入らないなら、あまり飾りのないフォーマル用のサブバッグを持っていっても良いでしょう。
靴
葬儀における平服では、ヒールの高い靴はNGです。
お祝い事においてもヒールのある靴が好まれます。
またストラップ付のサンダルやオープントゥパンプスも履いて大丈夫です。
アクセサリー
葬儀などではアクセサリーをつけないでおきましょう。
つけるとしても、小ぶりのパールをワンポイント程度にしてください。
お祝いの場面でもパールはおススメですが、パーティなど華やかな雰囲気の場ではきらきらと輝くジュエリーでも良いでしょう。
ヘアスタイル
美容院でしかできないような、きっちりしたアレンジは求められていません。
平服の時は、正装の時より力を抜いて問題ないと言えるでしょう。
髪が長い人は、三つ編みなどで編み込んだ髪の毛を後頭部の低い位置でまとめましょう。
上品さと華やかさがありつつ、目立ちすぎないアレンジなのでおススメです。
「平服でお越しください」と言われたときの注意点
最後に、すべての平服に共通する注意点をまとめました。
これはどの平服でも最低限守るべきことなので、きちんと理解しておきましょう。
- カジュアルすぎる
- 露出度は抑え目
- 動物柄はNG
- 主役より目立たない
続けて、「平服でお越しください」と言われたときの注意点をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
注意点①:カジュアルすぎる
最初にも説明した通り、平服とは言っても決して普段着で良いというわけではありません。
あくまでも「正装でなくても問題ない」というだけなので、普段着などカジュアルな装いはやめましょう。
デニム、そして麻や綿などの素材はカジュアルな印象になりやすいので、避けた方が安心です。
注意点②:露出度は抑え目
平服で出かけるのはお祝いの場であることが多いです。
そのような場において、あまりにも肌の露出が多い服装はふさわしくないとされています。
そのため、丈が短すぎるスカート、胸元があきすぎたトップスなど、肌があまりにも露出しすぎる服装は避けるようにしてください。
注意点③:動物柄はNG
アニマル柄のアイテムはファッションのアクセントとして使いやすいですが、カジュアルすぎるアイテムなので避けてください。
また、華やかさをプラスするアイテムとして動物の毛皮をつかったファーなどがありますが、お祝いの場では避けましょう。
皮革製品も同様に避けた方が良いアイテムです。
動物を使ったアイテムは生き物の殺生を想起させ、縁起が悪いとされているのです。
注意点④:主役より目立たない
どんな場面においても、主役は及ばれしているあなたではありません。
その時々の主役が1番目立つよう、お呼ばれした側が目立ちすぎないような平服を選ぶ必要があるのです。
人目をひくようなゴージャスすぎる色使い、奇抜すぎるデザインなどは避けましょう。
平服の意味とは?平服と言われたときのおすすめコーデ
平服と聞くと普段着をイメージしてしまう人も多いのですが、実は平服は普段着などではなく、ドレスコードの格の中でも比較的上位に位置する、フォーマルな服装のことを指していました。
ひとくちに「平服でお願いします」と言われても、場面ごとに求められているコーディネートのポイントは異なります。
場面に応じて、求められている平服をきちんととらえることが重要なのです。
ぜひこれを読んで、この先平服を求められてもすぐ対応できるようにしておきましょう!
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