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「腐れ縁」とは?

腐れ縁の相手と飲む女性
腐れ縁の間柄、と聞いてどんな関係がまず頭に思い浮かぶでしょうか?
一般的には積極的に関係を持とうとしていないにも関わらずなぜか縁が切れない間柄のことを指すことがほとんどで、しばしば半ば自棄のように使われます。

これは相手との関係が同性であれ異性であれ変わりはありませんが、最も良く使われるのは異性との縁のようです。

腐れ縁の関係性の特徴

ただれた縁の相手とデート
では、腐れ縁の相手との関係の特徴とはどういったものでしょうか?
以下に10の腐れ縁の相手との関係の特徴を列挙します。

  1. 子供の頃から親しい
  2. 親兄弟とも知り合い
  3. 過去の何年間か常に顔を合わせていた
  4. 相手の異性関係を把握している
  5. 相手の恥もよく知っている
  6. 性的関係を持ったことがある
  7. 少なからず好意を持っていたことがある
  8. 尻拭いをしてやったことがある
  9. 金銭の貸し借りがある
  10. 同郷、同窓などの共通項がある

特徴①:子供の頃から親しい

腐れ縁と呼ぶ間柄になるにはある程度の時間の共有が必要です。
その点では幼なじみや従姉妹など、子供時代を一緒に過ごした相手と離れがたい縁関係になることはよくあることです。

常日頃頻繁にコンタクトをとっていなくても、何かのタイミングなどで再会することがあれば、会わなかった空白期間を飛び越えて当時の気持ちそのままに付き合えるのも特徴の1つです。

特徴②:親兄弟とも知り合い

腐れ縁では、意図しようとしまいとなかなか縁が切れないことが大前提になります。
そうした点において、お互いの親兄弟姉妹とも顔見知りのような長年の友達などは、本人だけでなく、家族ぐるみの付き合いになっているケースも多く、自分だけの意思ではなかなか縁が切れないこともあるようです。

特徴③:過去の何年間か常に顔を合わせていた

大人になってからの腐れ縁に発展するケースとしては、大学や会社の同僚といった今現在はともかく、過去の何年間か常に顔を合わせていたような間柄から発展するケースも良く見られます。
こうした一首の利害がらみの縁は、どちらかにその付き合いにメリットがある限りなかなか片方の意思だけでは切りにくいという特徴があります。

特徴④:相手の異性関係を把握している

同性同士の腐れ縁の場合でも異性同士でも、相手のかつての異性関係のウラまで知っているという腐れ縁関係は少なくありません。
ある意味自分の恥部まで知られているということで、開き直りにも似た感情を持つ当事者もいる一方で、自分がかつてしてしまった後ろ暗いことを今更暴露されたくない、関係を断つことで怒らせたくないという気持ちでズルズル付き合いが続いてしまう悪縁もあるようです。

特徴⑤:相手の恥もよく知っている

特に同性同士の腐れ縁の場合、相談に乗ったり乗られたりで相手が若気の至りで繰り広げた数々のトラブルのほとんどを把握しているようなこともしばしば。
赤恥を知られつくしている分の気安さで、年齢を重ねても当時のままの気持ちで付き合っていけるという場合も多いようです。

特徴⑥:性的関係を持ったことがある

異性同士の腐れ縁では過去に相手と性的関係を持ったことがあるという場合も多いようです。
交際していた場合や、ものの弾みとして男女関係を持ったことがあるだけという場合などシチュエーションはそれぞれであっても、相手に対する「特別な親密感」を共有できることで着かず離れずの関係を続けていくカップルも多いようです。

特徴⑦:少なからず好意を持っていたことがある

異性間の腐れ縁が細く長く続く場合には、お互いが相手に恋愛感情を抱いていたことがあるケースも少なくないようです。
それが初恋レベルのものであれ、大人になってからの淡い好意であれ、相手に対して「もし運命が違っていたら今とは異なる立場で向き合っていたかも知れない」というセンチメンタルな気持ちがある限り、なかなか関係性を切れないということも。

特徴⑧:尻拭いをしてやったことがある

腐れ縁相手に、なんらかの自分が原因で引き起こしてしまったトラブルの尻拭いをしてもらったという人も少なくありません。
そうした後始末をつけてもらった方は、相手にその気があるなしに関わらず、相手になかなか頭が上がらないばかりか秘密を守ってもらうために卑屈になりやすいという傾向があります。

こうしたどちらかに比重が極端に偏った力関係が生じてしまった場合の縁は、お互いの社会的立場が変わった際などに違う大きなトラブルを生み出してしまうこともあります。

特徴⑨:金銭の貸し借りがある

金額の大小はともかくとしても金銭の貸し借りの関係がある相手とも腐れ縁となりやすい傾向があります。
そもそも貸した方は返してもらうまで好む好まざるに関わらず、相手とのコンタクトを続ける必要がありますし、借りた方に誠意がない場合は返済を何とか免れるか先延ばしにしようとアレコレ画策するために接触してくるケースが多々見られます。

また、こうした金銭を介在した縁は一旦こじれると根深いものになってしまうリスクも高い傾向にあるようです。

特徴⑩:同郷、同窓などの共通項がある

都会に進学就職などで移り住んだ後に同郷や同窓としてつながった相手も腐れ縁の相手となりやすい傾向にあります。
地元にいればむしろ付き合わないような性格の相手であっても、異郷で郷里や母校の思い出を共有できるノスタルジーやシンパシーのせいでなんとなくズルズル付き合いを続けてしまうということも。

男女の腐れ縁は結婚に結びつくことも?

とうとう結婚した悪縁カップル
異性間の腐れ縁は決定的に憎みあうような要因や、いがみあう間柄というわけでもない場合には結婚というゴールを迎えることもあります。
なんといっても腐れ縁の相手であれば、自分の欠点も美点も知り尽くしている間柄。

気取る必要も自分を大きく見せる必要もなく、自然体でいられるという最大のメリットを上手く生かす方向に進んでいければ末永く続く幸せ夫婦となるのもそう困難なことではありません。

腐れ縁には「いい・悪い」がある

手を取り合うカップル

いい腐れ縁の関係性

男女間であれ、同性間であれ「腐れ縁」には良悪2つがあるのは周知の事実です。
この場合のいい腐れ縁とは、例えば男女間の縁において結婚に結びつくような相手のことをお互い知り尽くしているということを安心感や安定感へと発展させていけるような腐れ縁であるということが大前提。

こうしたお互いの裏も表も知り尽くした間柄というのは同性間であっても素のままの自分で付き合っていける無二の親友になりえる関係とほぼ同義語のようなものです。

悪い腐れ縁の関係性

ではいい腐れ縁に対して悪い縁とはどんな間柄を指すのでしょうか。
この場合の腐れ縁は男女間で言えば後ろ暗い過去の記憶や罪悪感を共有するようなお互いの傷をなめあうしかない関係などを指します。

こうした負のループや記憶を共有することでしか繋がっていないような間柄は、続けていけば続けていくほどお互いの傷が癒えたり、前向きになっていくようなこととは真逆の方向へと進んでいくしかありません。

いい腐れ縁の関係を続けるコツ

いい腐れ縁の相手と乾杯する
では、いい腐れ縁の関係を続けるコツとはどういったものでしょうか?
以下に6つの典型的な腐れ縁の関係を続けるコツを列挙します。

  1. 程よい距離感をキープする
  2. お互いのプライバシーに踏み込まない
  3. 昔のことをいつまでも持ち出さない
  4. 恩に着せない
  5. ダラダラと甘えない
  6. 自立する

コツ①:程よい距離感をキープする

よい縁関係を築けている相手とは、気が置けない相手に他なりません。
そうした相手との信頼関係をより大切にしていきたいのなら、どちらかにべったり依存してしまうようなことにならないように程よい距離感を保つのがポイント。

特に同性でなく異性間で良い腐れ縁を保つには、お互いのパートナーから疎まれないことが重要です。

コツ②:お互いのプライバシーに踏み込まない

腐れ縁、であり異性としての交際関係にあるのでもなければ、親兄弟親類縁者というわけでもない以上、親しき仲にも礼儀あり、でお互いのプライバシーに土足でズカズカ入り込まないことは重要なポイントです。
例え過去の恥部や黒歴史を共有してきた「戦友」であっても、触れてはいけない心の傷や記憶は人それぞれあるもの。

それをいくら腐れ縁だからといって遠慮呵責なく踏みにじっていてはせっかくの良い関係もダメになってしまいます。

コツ③:昔のことをいつまでも持ち出さない

腐れ縁の間柄だと相手の昔のことを誰より深く知っていても不思議ではありません
しかしそれを事あるごとに話のネタに持ち出したりしていたのではあまりに無神経というもの。

さらにそうした言動を相手の今カレや今カノがいる場や、SNSなどでし続けているようであれば単に人の恋路を邪魔するバカとしか見なされなくなってしまいます。

コツ④:恩に着せない

腐れ縁相手とはお互いの過ちや恥ずかしい部分を共有したり、かばい立てしあったりしてきた仲。
しかしそうした過去に相手に売った恩をいつまでも恩に着せていては感謝の気持ちも半減するというものです。

ましてこちらにその気はなくても始終昔の恩を持ち出しているようであれば、相手にはやんわり脅迫されているように感じられても不思議ではないかも知れません。

コツ⑤:ダラダラと甘えない

人間誰しも少しでも他者には自分を良く思ってもらいたいものです。
そのために盛りすぎたり、自分の首を自分で締めてしまう様なこともしばしば起きてしまいます。

その点腐れ縁相手であれば、自分の「恥ずかしい部分」を十二分に承知している間柄。
意味のない努力をしないで済むのはありがたいのですが、それに乗じて一切の努力を放棄してしまいがちになってしまいます。

相手がある意味甘やかしてくれることにツケこんで自分自身をだらけさせていては、いくら腐れ縁関係とはいえ三行半を突きつけられることにもなりかねません。

コツ⑥:自立する

良い腐れ縁関係の相手に対しては自分を取り繕ったり、よく見せようとあくせくする必要がない分、非常に気楽です。
しかしそうした心地よさにかまけてばかりいると、いつまでも相手にベッタリ甘えていたり、ともすれば共依存のような関係性になってしまうリスクが非常に大きくなってしまうことも。

いつまでも同じ場所に踏みとどまっていたのでは、お互い成長できないばかりかいつしか関係も淀んで腐ってしまいます。
相手がいてくれる安心感を次への勇気と変えて、常に一緒に前を向いていける関係性を保つことが大切です。

悪い腐れ縁の関係を断ち切る方法

悪い縁の男性と距離を置く女性
では、悪い腐れ縁の関係を切る術とはどういったものなのでしょうか?
以下に6つの典型的な悪い腐れ縁の関係を切る術を列挙します。

  1. 過去は過去と割り切る
  2. 結論を先伸ばしにしない
  3. 中途半端で満足しない
  4. 後ろ向きなことはしない
  5. 尻拭いは自分でする
  6. 嫌なこととも向き合う

方法①:過去は過去と割り切る

辛い過去やいやな思い出、思い出したくもないような記憶などを共有することでつながっているような悪い縁の場合は例え荒療治であろうともスパッと切り捨てることが大切です。
SNSなどは全てアカウントを変更する、引越して転居先は伏せるなど本気で過去のモノとして封印するという覚悟を自分自身にも、相手にも見せることが最大のコツです。

方法②:結論を先伸ばしにしない

悪い腐れ縁がダラダラと続いてしまう最大の要因は見たくないモノを見ないフリしてやり過ごす態度にあります。
誰しも自分の嫌な過去や恥部をマジマジ見直したりすることはしたくありません。

しかしそうした結論を先延ばしにする態度こそが悪い縁を産む土壌なのです。
過去はやり直せないにしても、同じ轍を二度と踏まないように自分なりに努力することは出来るはずです。

方法③:中途半端で満足しない

悪い腐れ縁は言うなればぬるま湯の心地よさに慣れることに似ています。
何事も中途半端で済ませてきたことの累積が産んだそうした悪い縁のまっ只中にいれば、たしかにぬるま湯の心地よさに浸っていられるかもしれません。

しかしそれは同時に見たくないモノから目を背けるだけの逃避行動です。
本当の意味で生きている実感が欲しい、幸せになりたいとおもうのならそうした悪い腐れ縁から自分の足で飛び出す勇気を持つことです。

方法④:後ろ向きなことはしない

特に男女間の悪い腐れ縁に首まで浸かっている場合、半分あきらめムードで暮らしている場合もしばしばです。
しかし、後ろ向きに走ったところで、転ぶのが関の山

例え一歩ずつでも前を向いて進んだ方が兎と亀の寓話のようにゴールへは早くたどり着けるものなのです

方法⑤:尻拭いは自分でする

悪い縁に走りがちな原因の1つが、自分で後始末をつけることから逃げられることにあります。
自分の行動に責任をとったり、過ちを過ちと認めるのは勇気が必要なことに加えて、周囲からそのことで疎外されても受け止める覚悟が必要になってきます。

悪い縁をスッパリ切ることは、ある意味マイナスからのスタートと同じこと。
自分の尻拭いを人に押し付けたり、逃げ回っていたことからのツケを支払う意地と努力を決めることです。

方法⑥: 嫌なこととも向き合う

悪縁の関係がズルズル続くことの理由には、そうしたただれた関係からくるある種の馴れ合いが心地よいからということが挙げられます。
自分の欠点を見つめ直したり、前を向いて努力し続けることは辛いことには違いありません。

また、いったん努力をし始めたとしてもすぐには結果が出ないこともよくあることです。
ただし自分が望む成果がすぐに現れないからといって何でも投げやりなままではどこまでいっても同じこの繰り返し

嫌なことにも、未熟な自分にもキチンと正面から向き合う態度が悪い縁を断ち切るには必要不可欠です。

腐れ縁を生かすも殺すも自分次第

ベンチに座る悪縁カップル
良きにつけ悪しきにつけ、なかなか切って切れないのが「腐れ縁」。
良い腐れ縁ならそれを大切に生かす方法を、双方にとって得るところのない悪い腐れ縁なら勇気を持って断ち切るのが肝要。

自分のこれからの生き方にとって損のない腐れ縁を大事にしていきたいですね。

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ライター
noel編集部

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