ゴキブリが出たらどう対処する?Gが出る理由と出づらい物件の特徴を解説
家の中で突然のように現れて素早く動き回る「ゴキブリ」は苦手な人も多いのではないでしょうか。 ゴキブリは見るだけで嫌な気持ちになるだけではなく、それどころか様々な害をもたらすこともあるのです。 そのため、家の中に潜んでいるゴキブリを駆除したり、ゴキブリが侵入できないような対策を取る必要があるのです。 そこで今回は、ゴキブリが出る理由と駆除方法、ゴキブリが出ない家の特徴について解説していきます。
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ゴキブリがもたらす「害」とは?
ゴキブリが自宅に出たことで、様々な害をもたらすことになります。
なお、ゴキブリが出たことで起こる害としては、衛生面、健康面、経済面の大きく3つの被害に分類することができます。
まず衛生面の被害としては、ゴキブリが持ち込んでくる雑菌や細菌による害です。
ゴキブリは主に台所や洗面所の排水溝から自宅に侵入してきます。
排水溝は常に湿っている状態なので、雑菌や細菌の温床となっています。
そのため、こういった場所を通ってくるとなれば、自宅の中に雑菌や細菌が持ち込まれてしまい、そして、あなたの食べる食料に移って口にしまうことがあるのです。
次に健康上の被害としては、ゴキブリが持ち込んできた雑菌や細菌によって病気の原因となる可能性があります。
例えば、サルモネラ菌が体内に侵入して食中毒を引き起こしたり、息を吸った時にゴ死骸や糞から出た雑菌や細菌が体内に取り込まれ、喘息やアレルギーを引き起こすと言われています。
最後に経済的な被害についてですが、ゴキブリは何でも食べる雑食性の害虫なので、紙や本、絵画、電化製品のコンセントやケーブル類も食べてしまいます。
また、飲食店の場合はゴキブリが大量に発生したとなると店の評判がガクッと落ちてしまい、それによって経営が立ち行かなくなることも十分にあるのです。
ゴキブリが出る理由
では、ゴキブリが出る理由をみていきましょう。
- 外部から侵入しているから
- 自宅の中やその付近で繁殖しているから
続いて、ゴキブリが出る理由を、それぞれ詳しくみていきます。
理由① 外部から侵入しているから
1つ目の理由として、外部から侵入しているという理由があります。
人間の住む家の中というのは、ゴキブリにとって非常に住みやすい環境でもあります。
例えば、冷蔵庫やエアコンなどの家電は、動くことによって発熱して暖かくなるので、家電の下はゴキブリにとって居心地が良い場所になっています。
また、ゴキブリも生き物である以上は水が必要になるので、台所や洗面所、お風呂、トイレといった水のある環境もゴキブリが生きていくのに最適な場所であると言えるのです。
そのため、ありとあらゆる手段を使って家の中に侵入しようとするのです。
なお、ゴキブリは体が平べったいので、ドアや網戸のちょっとした隙間からでも容易に侵入することができてしまいます。
理由② 自宅の中やその付近で繁殖しているから
2つ目の理由として、自宅の中やその付近で繁殖しているという理由があります。
ゴキブリは7月や8月の気温が高い時期になると繁殖し始めます。オスは一生に一度しか交尾をしませんが、メスは一回の交尾で100個~1,000個の卵を産みます。
また、交尾のためにメスは性フェロモンという匂いを発するので、これが原因で自宅付近にいるゴキブリを家の中に呼び寄せてしまうのです。
ゴキブリが外から新たに出た!侵入を防ぐ方法
では、ゴキブリの侵入を防ぐ方法をみていきましょう。
- 台所や洗面所、お風呂の排水溝を塞ぐ
- 玄関のドアや網戸の隙間を塞ぐ
- エアコンの排水用ホースを塞ぐ
- 換気扇にホコリ取りフィルターを張る
続いて、ゴキブリの侵入を防ぐ方法を、それぞれ詳しくみていきます。
方法① 台所や洗面所、お風呂の排水溝を塞ぐ
ゴキブリの侵入を防ぐ方法として、台所や洗面所、お風呂の排水溝を塞ぐというものがあります。
排水溝は主な侵入経路のひとつですので、台所や洗面所の排水溝は排水溝フィルターや水きりネット、お風呂の排水溝は毛取りシールなどのアイテムで排水溝を塞ぐようにしましょう。
方法② 玄関のドアや網戸の隙間を塞ぐ
2つ目の方法として、玄関のドアや網戸の隙間を塞ぐという方法もあります。
ゴキブリは人の出入りするタイミングで侵入してくることもありますが、場合によってはドアや窓が閉まっていてもわずかな隙間から侵入してくることもあります。
そのため、玄関のドアや網戸の隙間を隙間テープなどで塞ぐことで侵入を防ぐことができます。
また、隙間テープを張ることができない場合は、殺虫効果が長続きするスプレーを定期的に噴射するという方法もあります。
方法③ エアコンの排水用ホースを塞ぐ
3つ目の方法として、エアコンの排水用ホースを塞ぐというものもあります。
エアコンも主な侵入経路のひとつであり、エアコンの排水用ホースをつたっていけば、上層階に住んでいてもエアコンの通風口からゴキブリに侵入される可能性が十分にあるのです。
そのため、排水用ホースを排水ネットで被せることで侵入を防ぐことができます。
方法④ 換気扇にホコリ取りフィルターを張る
4つ目の方法として、換気扇にホコリ取りフィルターを張るという方法もあります。
ゴキブリは1mm程度の隙間でも侵入できると言われているため、換気扇の隙間からでも容易に侵入することができます。
そのため、換気扇にホコリ取りフィルターを張っておくことで、換気扇からの侵入を防ぐことができます。
なお、換気扇の大きさや形によってホコリ取りフィルターの大きさや形も変わってくるので、購入する前には事前に換気扇の大きさや形を確認するようにしましょう。
どうしよう...ゴキブリがすでに家の中にいる場合の駆除の仕方
では、ゴキブリがすでに家の中にいる場合の駆除の仕方をみていきましょう。
- 毒エサを仕掛ける
- 燻製剤を部屋に充満させる
- 熱湯や洗剤、殺虫剤をかける
続いて、ゴキブリがすでに家の中にいる場合の駆除の仕方を、それぞれ詳しくみていきます。
方法① 毒エサを仕掛ける
1つ目の方法として、毒エサを仕掛けて駆除する方法があります。
ゴキブリ駆除グッズの中でも、毒エサを仕掛けるタイプのものは特に優秀で、毒エサを食べたゴキブリだけではなく、巣ごと一斉に駆除することができるのです。
毒エサは効果が出るまで時間がかかるので、毒エサを食べたゴキブリは巣で死ぬことになります。
そして、仲間の死骸や糞を食べる習性があるため、毒エサを食べたゴキブリの死骸や糞を巣にいる他のゴキブリ達が食べることによって連鎖的に駆除することができる仕組みになっています。
また、メスが毒エサを食べたり、毒エサを食べたゴキブリの死骸や糞を食べた場合、その卵にまで効果が発揮されるので、繁殖を防ぐこともできるのです。
なお、卵にまで効果を発揮するのは、「フィプロニル」という成分が含まれているものですので、毒エサタイプの駆除グッズを購入する前には、パッケージの成分表を確認するようにしましょう。
方法② 燻製剤を部屋に充満させる
2つ目の方法として、燻製剤を部屋に充満させて駆除する方法もあります。
燻製剤も毒エサタイプの駆除グッズと同じように、巣ごと一斉に駆除することができるのがメリットです。
また、ゴキブリだけではなくノミやダニ、ハエなどの害虫にも効果があるので一石二鳥です。
しかし、燻製剤を部屋の中に噴射させている間は、殺虫成分を体内に取り込まないようにその部屋から出ていく必要があります。
また、小さな子供やペットのいる家庭では燻製剤による駆除方法はおすすめできません。
方法③ 熱湯や洗剤、殺虫剤をかける
ゴキブリがすでに家の中にいて目の前に現れた場合は、熱湯や洗剤、殺虫剤をかけるなどの方法で駆除することができます。
ただ、熱湯の場合は家電の近くでは使えなかったり、ヤケドするデメリットがありますし、洗剤の場合も駆除した後の掃除が大変というデメリット、殺虫剤の場合はキッチンでの使用や、子供やペットのいる環境では使いにくいといったデメリットがあります。
そのため、使う場所や環境によって適切な方法で駆除する必要があります。
ゴキブリを寄せ付けない家にするには?
では、ゴキブリを寄せ付けない家にする方法をみていきましょう。
- 食べ物や飲み物などのゴミをこまめに捨てる
- 不要な段ボールは捨てる
- 忌避剤を置いておく
- 植木を部屋の中に入れない
続いて、ゴキブリを寄せ付けない家にする方法を、それぞれ詳しくみていきます。
方法① 食べ物や飲み物などのゴミをこまめに捨てる
ゴキブリを寄せ付けない家にするためには、食べ物や飲み物などのゴミをこまめに捨てることが必要となります。
三角コーナーにある生ゴミや、食べ物が入っていた容器、飲み物の空き瓶などを放置していると、ゴキブリはそこから臭いを嗅ぎつけて、台所や洗面所の排水溝やドアや網戸の隙間から自宅に侵入してきたり、もともと棲みついていたゴキブリが繁殖してしまう原因となってしまいます。
そのため、洗い物は放置しないようにし、三角コーナーにある生ゴミや、食べ物が入っていた容器、飲み物の空き瓶などはこまめに捨てに行くようにしましょう。
また、ペットを飼っている場合は、ペットの餌や排泄物も放置しないでこまめに捨てに行くようにしましょう。
方法② 不要な段ボールは捨てる
2つ目の方法として、不要な段ボールはすぐに捨てる方法があります。
ゴキブリは段ボールで荷物の受け渡しをした時に侵入してくることもあります。
ゴキブリの卵は非常に小さく、段ボールの隙間に卵がくっついていることもあるので、段ボールをそのままにしておくと卵が孵化してしまうのです。
また、ゴキブリは狭くて暗くて暖かい場所を好む性質があるので、全ての条件を満たしている段ボールと段ボールの隙間にゴキブリが棲みつくことも多いのです。
そのため、不要な段ボールはため込まないですぐに捨てるようにすることをおすすめします。
方法③ 忌避剤を置いておく
ゴキブリを寄せ付けない家にするためには、アロマなどの忌避剤を置いておくのもひとつの手です。
ゴキブリなどをはじめとした害虫のほとんどは、レモンなどの柑橘系の香りや、ハーブの香りを嫌う性質があります。
忌避剤は殺虫する効果はありませんが、嫌がって外に追い出すことができるかもしれないので、小さい子供やペットがいて薬剤を使用したくないという人におすすめです。
方法④ 植木を部屋の中に入れない
4つ目の方法として、植木を部屋の中に入れない方法もあります。
ゴキブリは鉢にたまった水を飲んだり、植物の葉や幹、鉢植えの土に卵を産み付けることがあります。
そのため、植木は部屋の中に入れないようにし、できれば庭やベランダにも植木を置いておかないのがベストな方法だと言えます。
ただ、どうしても植物を育てたいというのであれば、ゴキブリが嫌うミントやキャラウェイ、セロリなどのハーブ類を一緒に育てる方法もあります。
ゴキブリを見失ったらどうする?
では、ゴキブリを駆除しようとしている間にゴキブリを見失ってしまった場合はどうすれば良いのでしょうか?
まず、逃げていった場所が分かっているのであれば、隙間やその付近に殺虫スプレーを噴射しておきましょう。
殺虫スプレーをかけることで、ゴキブリが隙間からひょっこりと出てくる可能性があるので、ゴキブリが出てきたところでもう一度殺虫スプレーを噴射して駆除してしまいましょう。
一方、逃げていった場所が分からない場合は、まず天井や床、壁などにゴキブリがいないか確認しましょう。
あたりを見渡してもゴキブリが見つからない場合は、ゴキブリが出た部屋にある布団やカーペットをめくったり、床に落ちているものを動かしてみましょう。
それでも見つからない場合は、ゴキブリが通りそうな隙間などに、待ち伏せ効果のある殺虫剤を噴射したり、ゴキブリの出た部屋に燻製剤タイプの殺虫剤を噴射しておきましょう。
そして、最後にゴキブリを見かけた部屋以外で寝るようにし、ワンルームや1Kの部屋に住んでいるのであれば、できるだけキッチンから離れた場所で寝るようにしましょう。
ゴキブリが出ない家の特徴
では、ゴキブリが出ない家の特徴をみていきましょう。
- 上層階に住んでいる
- 階下や隣に店舗や公園がない
- 木造以外の造りになっている
- 築年数が浅い
- 窓の近くに木や電柱がない
続いて、ゴキブリが出ない家の特徴を、それぞれ詳しくみていきます。
特徴① 上層階に住んでいる
ゴキブリが出ない家は、上層階に住んでいることが多いです。
当然のことかもしれませんが、外部から侵入される場合、2階以上にある家よりも1階にある家の方が侵入しやすくなります。
そして、階数が高くなれば高くなるほど、ゴキブリが侵入してくる可能性が低くなるので、ゴキブリが苦手な人はできるだけ上層階の部屋に引っ越しすると良いでしょう。
特徴② 階下や隣に店舗や公園がない
ゴキブリが出ない家には、階下や隣に店舗や公園がないという特徴もあります。
飲食店やコンビニといった店舗は食べ物が豊富ですので、侵入されやすくて繁殖しやすい環境にあります。
また、昆虫が住みやすい自然環境のある公園は、ゴキブリにとっても居心地が良い場所です。
そのため、ゴキブリが苦手な人は、マンションの階下や物件の隣に店舗や公園がない部屋を選ぶようにしましょう。
特徴③ 木造以外の造りになっている
ゴキブリが出ない家は、鉄筋コンクリートなどの木造以外の造りになっていることが多いです。
木造物件は虫やネズミなどが木をかじって小さな穴を開けてしまってそこから侵入しやすくなります。
また、木造物件は壁などに隙間ができやすいので、狭くて暗い場所を好むゴキブリの住処になってしまいます。
そのため、ゴキブリが苦手な人は、鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)などの木造以外の物件を選ぶようにしましょう。
特徴④ 築年数が浅い
ゴキブリが出ない家には、築年数が浅いという特徴もあります。
築年数が経っている物件ほど、以前住んでいた人の生活次第では、ゴキブリやゴキブリの卵が大量に残っている可能性もありますし、建物に隙間ができて、そこが住処になっている可能性もあります。
そのため、ゴキブリが苦手な人は、家賃が高くついてしまうかもしれませんが、できるだけ築年数が浅い物件を選ぶようにしましょう。
特徴⑤ 窓の近くに木や電柱がない
ゴキブリが出ない家には、窓の近くに木や電柱がないという特徴もあります。
2階以上の部屋であっても、窓の近くに木や電柱がある場合、それをゴキブリがつたってきて飛来して、窓から侵入してくる可能性も十分にあります。
そのため、ゴキブリが苦手な人は、窓の近くに木や電柱がない部屋を選び、窓の近くに木や電柱がある部屋に住んでいる場合は、網戸に対策をするようにしましょう。
ゴキブリを「1匹見つけたら100匹いる」は本当?
ゴキブリを1匹見つけると、家の中にはゴキブリが100匹いるという説を聞いたことがある人も多いですが、これはあくまでも通説であって、実際に証明されているわけではありません。
しかし、ゴキブリを1匹見かけたら、少なくとも数十匹~数百匹は家の中に潜んでいると考えて間違いありません。
ゴキブリは夜行性で、暗くて狭いところを好むので、そもそも人間がゴキブリを目にすること自体が珍しいことなのです。
また、ゴキブリは単独で生息することがなく、必ずどこかに巣を作って集団で生息しているので、「1匹見つけたら100匹いる」という説は事実であると考えて良いでしょう。
ゴキブリが出たら、出ないための適切な対策をしよう!
ゴキブリは、玄関のドアや網戸のちょっとした隙間や台所や洗面所の排水溝、エアコンなどのありとあらゆる場所から侵入してくるので非常に厄介です。
また、アパートやマンションに住んでいる場合は、自分は部屋を綺麗にしていても、隣に住んでいる人が部屋を不潔にしているせいで、そこから大量に発生して家の中に侵入してきている可能性もあります。
ゴキブリは、家の中に巣を作ってそこで集団で生息しているので、ゴキブリを1匹でも見かければ、家の中には数十匹~数百匹のゴキブリが潜んでいる可能性が高いです。
そのため、ゴキブリ用の駆除グッズを使って家の中にあるゴキブリやゴキブリの巣を一斉に駆除してしまいましょう。
また、新たなゴキブリが家の中に侵入するのを防ぐためにしっかりと対策しておくことで、ゴキブリが出ない家にすることも十分に可能なのです。
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