「行けたら行く」と言う人の心理と来る確率！地域別の違いも紹介

「行けたら行く」は断り文句？

｢行けたら行く｣と言われると、なんとなく｢あまり乗り気ではないのかな？｣という印象を受ける方も多いのでは無いでしょうか。
｢行けたら行く｣と言われて、本当にくる人は少ないという経験からそのように思ってしまう場合もあります。

と言うのも、｢行けたら行く｣という言葉は、主に"本当に行きたいけれど、行けない可能性が高い"という人や、"行く気は無いけれど、はっきり断りにくい"という人が使うことが多いため、｢行けたら行く｣＝断り文句と感じやすいのです。

「行けたら行く」で来る確率は？

マイナビ学生の窓口が2016年に大学生の男女401人にアンケートを取った結果、行けたら行く」で来る確立は、半数以上が30%以下と回答し、21.7%が0％と回答しました。

第1位　0%　87人（21.7%）
第2位　30%　73人（18.2%）
第3位　20%　72人（18.0%）
第4位　10%　58人（14.5%）
第5位　50%　43人（10.7%）

参考：大学生の「行けたら行くわ」、実際来る可能性は何％？ なんと衝撃の1位は……

元々行ける確率が少ない人や、行きたくない人が断り文句として使うことが多いため、実際に来る確立はとても低いと言えるでしょう。

「行けたら行く」は関東・関西で意味が違う？

SNS上などで話題に上がることがありますが、「行けたら行く」は関西と関東では意味が異なると言われています。

関東

関東では、どちらかと言うと｢行ける｣というニュアンスで使う人が多いです。
断り文句として｢行けたら行く｣と言ったら、しっかり出席者としてカウントされることもあるので注意しましょう。

もしソフトな断り文句として使う場合は、｢行けたら行きたいけど、厳しいかもしれない｣というように、行けない確率の方が高い旨を伝えると、誤解を招きにくいですよ。

関西

関東とは逆に、関西では｢行かない｣というニュアンスで使う人が大多数を占めています。
関西で｢行けたら行く｣と言うと、｢来ないんだな｣と思われてしまうので、もし少しでも行きたい気持ちがあれば、別の言い回しをしましょう。

「行けたら行く」を使う人の心理

では、「行けたら行く」を使う人の心理をみていきましょう。
「行けたら行く」を使う人には、以下の心理が考えられるでしょう。

1. 行きたいけれど、予定が分からない
2. 行きたいけれど、別の予定がある
3. 行きたくないけれど、はっきり断れない

続いて、それぞれの心理について詳しくみていきます。

心理①： 行きたいけれど、予定が分からない

｢行きたい｣というニュアンスで使うけれど、予定が分からないのではっきりと｢行く｣とは言えないのがこのパターンです。
このパターンの場合は、｢○日までには予定が分かるから、分かったら連絡するね｣というように、具体的に連絡する旨を伝える場合が多いです。

心理②：行きたいけれど、別の予定がある

｢行きたい｣という気持ちは有りつつも、予定が入っていて行けない可能性が高いパターンです。
予定を調整する場合もありますが、直前の場合は行けない可能性もより高くなります。

ギリギリまで行けるか行けないのか分からない場合が多いのも特徴です。

心理③：行きたくないけれど、はっきり断れない

あまり行きたくはないけれど、はっきりとは｢行きたくない｣と言えないパターンです。
このパターンでは、｢予定が分からない｣とも｢別の予定がある｣とも言わず、言葉を濁す傾向にあります。

「行けたら行く」以外に何も言わない場合は、来ない確立が高いと思っておくと良いでしょう。

「行けたら行く」の返事を嫌う人の心理

では、「行けたら行く」の返事を嫌う人の心理をみていきましょう。
「行けたら行く」の返事を嫌う人には、以下の心理が考えられるでしょう。

1. はっきり言って欲しい
2. 準備が出来ない
3. 他の人を誘うか迷う
4. 予約が手間

続いて、それぞれの心理について詳しくみていきます。

心理①：はっきり言って欲しい

行きたいけれど行けるかまだ分からないので時間が欲しいと言うならばOK。
でも最初から｢行けない｣｢行きたくない｣ならば、言葉を濁さずにはっきり言って欲しいのです。

「行けたら行く」と言われてしまうと、｢本当は行きたくないでしょう？｣と聞くことも出来ず、もやもやしてしまいます。

心理②：準備が出来ない

例えば、バーベキューなどの準備が必要なイベントの場合、1人が来るか来ないかで準備する食材の量も変わります。
事前に準備が必要なイベントなのに、曖昧な返事をされると困ってしまいます。

もし来ることを前提に準備をしたのにドタキャンされたら、怒ってしまいますよね。

心理③：他の人を誘うか迷う

例えば、ライブや展示会など、チケットが必要なイベントに誘って｢行けたら行く｣と返事をされたとします。
もし行けなかった場合にはチケットが無駄になってしまうため、来れなかった時のために他の人も誘っておきたいけれど、もし来れた場合はチケットが足りなくなってしまいます。

｢行けたら行く｣と返事をした人を頭数に入れて良いのか悩んだ経験がある方も多いのではないでしょうか。

心理④：予約が手間

予約が必要な店の場合、何人で予約を入れれば良いのか迷ってしまいます。
お店によってはキャンセル料がかかる場合もあり、特に参加人数が多いイベントの場合は、幹事が出席者を管理するのも大変です。

｢行けたら行く｣と返事をした人の分の予約も取り、いざ行けないとなった時にキャンセルの連絡をするのは幹事です。
最初から行く気がないのならば、曖昧に返事をせずにはっきり行けないと断ってくれた方が有り難いというのが本音です。

「行けたら行く」と言われた時は？

基本的には来る確立が低いと思っていて問題ありませんが、もし予約や事前に準備が必要なイベントの場合は、○日までに返事が欲しいと伝えましょう。
また、行ける人数が決まっているイベントの場合は、｢他の人も誘うから、もし枠が埋まっちゃったらごめんね｣と予め言っておくと良いでしょう。

当日ドタキャンされても問題無い予定以外は、明確にいつまでに返事が欲しいかを伝えることで、無用なトラブルを避けることができます。
本当に行きたいと思っている人ならば、ちゃんと予定を調整して連絡をくれるでしょう。

言い方に注意！「行けたら行く」の別の言い回し例

では、「行けたら行く」の別の言い回し例として以下を紹介します。

1. 予定を確認して後で連絡する
2. 行けると思うけれど、○○かもしれない
3. 行きたいけれど、△△がある

続いて、「行けたら行く」の別の言い回し例を、それぞれ詳しくご紹介します。

言い回し例①：予定を確認して後で連絡する

今すぐに行けるとは返事出来ない(したくない)場合や、断る前にワンクッションを入れたい場合に有効な言い回しです。
言った時点では行けるとも行けないとも言っていないため、誘った相手に不信感を与えません。

ゆっくり考えて行きたいと思えば行くと返事をすれば良いし、もし行きたくなければ予定が入っていたとスマートに断ることが出来ます。
「行けたら行く」という言葉よりもニュートラルで、使い勝手が良い言い回しです。

言い回し例②：行けると思うけれど、○○かもしれない

行きたい気持ちの方が強いけれど、断る可能性がゼロではない場合はこの言い回しが有効です。
｢仕事が入るかもしれない｣｢親戚の集まりがあるかもしれない｣という、自分では調整が出来なさそうな予定が入る可能性を伝えておけば、もし断ることになっても角が立ちません。

言い回し例③：行きたいけれど、△△がある

行けない可能性が高い場合の断り文句として有効な言い回しです。
行きたいという気持ちをつたえつつ、既に別の予定が入っていることをスマートに伝えることが出来ます。

また、｢先約がある｣というように曖昧に伝えるのではなく、｢同窓会がある｣｢実家に帰る｣など、具体的な予定を言えば、誘った相手に不信感を抱かせにくくなります。

「行けたら行く」の英語表現

英語で｢行けたら行く｣のニュアンスを伝えたい場合は、以下のような表現を使用します。

・ I will go if I can（行けたら行きます）
・ I wll let you know if I can（行けたら連絡します）
・ I wll try to make it（行くようにします）

この中で｢行けたら行く｣のニュアンスに一番近いのは｢I will go if I can｣で、あまり行く確立が高くない時に使えます。
｢I wll let you know if I can｣の方が｢I will go if I can｣よりもやや確率が高く、｢I wll try to make it｣は行ける確率の方が高いイメージです。

英語の場合は、自分が行ける確率によって言い方を変えた方が、相手に誤解を与えにくいのでおすすめです。

「行けたら行く」は注意して使おう！

｢行けたら行く｣は、言う側と言われる側の認識が異なると、誤解を与えやすい言い回しです。
気軽に使いがちですが、だからこそ使い時には注意しましょう。

また、使う際には｢○日までに改めて連絡する｣と伝えたり、行ける可能性と行けない可能性のどちらが高いのかを伝えておくと、誘った側も予定を立てやすくなるので親切です。
誘った側の都合も考えた返事が出来るようになると、人間関係もより円滑になるのではないでしょうか。