アヒル座りは危険?正しい座り方やゆがんだ骨盤を矯正する方法
ちょこんとしてかわいらしいアヒル座り。 小さな子どもがこの座り方をしていると特に愛らしいですよね。 しかしその愛らしさとは裏腹に、実は危険な一面があります。 アヒル座りを長い時間し続けることで、体に様々な影響が出てきてしまうのです。 その危険性や原因、対策までしっかり押さえておきましょう!
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「アヒル座り」とは?

アヒル座りとは、正座した状態で両足をハの字に曲げ、おしりを地面につけた座り方です。
脚がアルファベットの「W」の形になることが特徴的。
アヒルが足を後ろに出している体勢に似ていることから「アヒル座り」と呼ばれます。
その他には「W座り」、「ペタン座り」、「女の子座り」、「鷹座り」とも呼ばれています。
アヒル座りは、小さな子どもや女性に特有の姿勢です。
「女の子座り」という名前がついていることからも、女性らしい座り方だということが分かりますね。
子どもの頃はいつもこの座り方をしていたという方も多いのではないでしょうか?
アヒル座りは、おしりをついた状態で左右を両足で支えているので安定しています。
そのため、子どもにとっては安心する体勢なのです。
その安定感から、子どもの頃からの癖になってしまっている人もいます。
アヒル座りは危険?

実は、アヒル座りをしていると、後々恐ろしい影響が出てくる可能性があります。
長時間アヒル座りをしていて膝が痛くなった経験はありませんか?
アヒル座りは関節に負担をかける座り方なのです。
普段何気なくしているアヒル座りによって関節や筋肉に負荷がかかり、徐々に体が歪んでしまう恐れがあります。
それにしても、ただ座っているだけなのに体に害があるなんて怖いですよね。
長い間アヒル座りをしていて癖づいている人は、すでに体全体に歪みが生じているかもしれません。
でも原因を理解して対策をすれば大丈夫。
まずはどういった危険性があるのか、しっかり知ることが大切です。
アヒル座りの危険性

アヒル座りにはこのような危険性があるといわれています。
- 骨盤の歪みの原因になる
- 姿勢が悪くなる
- 腰痛になる
- O脚、X脚、XO脚になる
- 冷え性を引き起こす
では、その危険性を詳しくみていきます。
危険性①:骨盤の歪みの原因になる
日常的にアヒル座をしていると、骨盤が歪んでしまいます。
骨盤の歪みは様々な不調を引き起こします。
例えば、骨盤が開いてしまうと内臓が下がり、内臓の間に脂肪がついて内臓下垂が起こりやすくなるといわれています。
さらに筋肉のバランスが悪くなり、体全体が歪んでしまう可能性があります。
危険性②:姿勢が悪くなる
骨盤の歪みの影響は、膝や背骨にまで及びます。
特に背骨が曲がると姿勢の悪さが目立つようになってしまいます。
姿勢が悪いのは見た目の印象が悪くなるだけではありません。
筋肉のバランスを崩れさせ、太りやすくなったり、体の不調を招いたりと、悪いことだらけです。
危険性③:腰痛になる
体が歪むと、本来とは違う箇所に負荷がかかり、腰痛などの症状が現れます。
アヒル座りをずっと続けていると、将来的に腰痛で苦しむことになるかもしれません。
危険性④:O脚、X脚、XO脚になる
長時間のアヒル座りは脚の形を変形させてしまう恐れがあります。
アヒル座りをしていると関節が歪んだり、腿の外側と内側の筋肉のバランスがくずれたりすることで、O脚になりやすくなります。
また、筋肉の付き方や歪み方は人によって差があり、X脚やXO脚になってしまう人もいます。
さらに脚の歪みは下半身太りの原因になります。
脚が歪む上に太るなんて最悪ですよね。
危険性⑤:冷え性を引き起こす
アヒル座りを続けていると血行が悪くなります。
血流が滞ることで心配なのは冷え性。
冷えは万病の元ともいわれ、女性の多くが悩んでいます。
適度な運動をする、お風呂に入って血行を促すなど、日々の習慣の中での改善が必要です。
アヒル座りのメリットは?

先に挙げたように、長期間アヒル座りを続けることは体に害を与えます。
しかし、短い時間であれば、アヒル座りには良い一面もあります。
それはストレッチ効果です。
ヨガのポーズにも取り入れられているほどです。
アヒル座りは股関節をほぐす運動として有効です。
また、アヒル座りをしたまま上体を後ろに倒すと、太もものストレッチになります。
ストレッチは健康によく、きれいなボディラインを作るのに役立ちます。
お風呂上りや寝る前など、短時間だけのエクササイズに取り入れてみるといいでしょう。
アヒル座りができない人もいる

その一方、このような人はアヒル座りができません。
- 男性
- 体が硬い女性
- 平面に座る習慣のない外国人
以下、具体的にみていきます。
①:男性
男性はアヒル座りができない人が多いです。
その理由は骨格の違いにあるといわれています。
一般的に、男性は女性よりも体が硬い傾向があります。
また、太ももの付け根の部分にある「大転子」と呼ばれる骨が男性の方が大きく、脚の可動域が狭いことも、原因の一つです。
ただし、練習をすれば男性でもアヒル座りができるようになります。
例えば、子どもの頃から野球のキャッチャーをしている人は関節の可動域が広く、アヒル座りができる人が多いといわれています。
②:体が硬い女性
そして女性だからといって全ての人がアヒル座りできるわけではありません。
体の硬さや骨格には個人差があります。
骨盤が小さい人はアヒル座りができない傾向があります。
また、関節の可動域が狭い人や柔軟性がなく体が硬い人もアヒル座りの姿勢をとることが困難です。
③:平面に座る習慣のない外国人
また、畳や床など、平面に座る習慣のない人もアヒル座りが苦手だといいます。
欧米の人など、海外の人が代表的です。
海外の方は正座も苦手な人が多いですよね。
アヒル座りには関節の柔らかさが必要とされるのでさらに難しいようです。
アヒル座りは体が柔らかい幼少期に始めている人がほとんどです。
大人になるとほとんどの人は体が硬くなります。
幼少期にアヒル座りをしたことがない人が、大人になってからそれを習得するのは難しいです。
アヒル座りで骨盤が歪んでいるか診断

長時間のアヒル座りは骨盤によくありません。
骨盤は「仙骨」「寛骨」「尾骨」という3つの骨から成り、健康な骨盤はきれいな逆三角形の形をしています。
しかし骨盤が歪むと、三角形の形が開いたり、前後左右にねじれたりして変形していきます。
では、骨盤が歪んでいるか診断する項目を5つ紹介します。
- 片足立ち
- 目を閉じて足踏み
- 仰向けに寝た時のつま先の向きをチェック
- 立った時のつま先をチェック
- 肩の高さの違いを確認
続いて、それぞれ詳細をみていきます。
診断①:片足立ち
腕を広げ、15秒間片足立ちをしてみてください。
どちらかの足で15秒間止まり続けることが難しかったり、左右の足で安定感が異なったりした場合は、骨盤が歪んでいる可能性があります。
姿勢を保ちづらい方向に骨盤が傾いている可能性が高いです。
診断②:目を閉じて足踏み
目を閉じて、その場で50回ほど足踏みをしてください。
同じ場所から動かないように意識しながら行うのがポイントです。
終わったら目を開け、移動距離を確認します。
元々の位置から大きく移動していたら、骨盤が歪んでいる可能性があります。
左右に動いた人は骨盤の左右の高さにズレが生じている可能性が高いです。
そして前後に動いた人は、動いた方向に重心が傾いている可能性があります。
診断③:仰向けに寝た時のつま先の向きをチェック
力を抜いた状態で仰向けに寝で、つま先の方向を確認してください。
その時のつま先の角度が骨盤の開き具合を示しています。
つま先の開いた角度がほぼ直角であれば、骨盤の開き具合は正常です。
もしそれ以上つま先が開いている場合、骨盤が開いているかもしれません。
そして、つま先が左右どちらか一方に倒れたら、その方向に骨盤が歪んでいる可能性が高いです。
診断④:立った時のつま先をチェック
何も意識せず、左右の足のかかとをあわせ、自分が自然だと感じる姿勢で立ってみてください。
その時のつま先の開き方をチェックします。
両足のつま先が80度~90度ほど開いた角度になれば、骨盤は正常です。
自然に立った時のつま先の開き方の角度が体の中心から見て大きくズレている場合は、骨盤が歪んでいる可能性があります。
診断⑤:肩の高さの違いを確認
鏡などで自分の姿勢を確認してみてください。
左右の肩の高さはそろっていますか?
肩の高さがそろっていない場合、その原因は骨盤にあるかもしれません。
骨盤の歪みは胴体全体のバランスを歪ませます。
体全体が傾いていたら、骨盤が歪んでいるサインです。
アヒル座りで歪んだ骨盤を矯正する方法

アヒル座りで骨盤が歪んでしまっても、あきらめる必要はありません。
日々の積み重ねで矯正することができます。
では、アヒル座りで歪んだ骨盤を矯正する方法をみていきましょう。
- 正しい立ち方を意識
- 正しい座り方を意識
- 正しい寝方を意識
- 骨盤を回すストレッチ
- 筋肉を刺激するストレッチ
- お腹の横側の筋肉のストレッチ
- 筋トレ
- 専門家に相談
続いて、アヒル座りで歪んだ骨盤を矯正する方法を、それぞれ詳しくみていきます。
方法①:正しい立ち方を意識
骨盤の歪みは、長い時間をかけて習慣的に作られたものです。
それを改善するには、日常的な姿勢そのものを改善していく必要があります。
正しい立ち方というのは、足から頭までが真っすぐになる姿勢です。
正しい立ち方をすると、体に余計な負荷をかけずに済みます。
横から見た時に、くるぶし、ひざ、肩、耳が一直線になるように意識してみてください。
鏡で確認してみるといいでしょう。
正しい立ち方をした時に違和感を覚えたら体が歪んでいる証拠です。
徐々に改善していくようにしましょう。
方法②:正しい座り方を意識
正しい座り方は、お尻から頭までが一直線になる姿勢です。
横から見た時に、座骨(椅子に当たるおしりの骨)、肩、耳たぶがまっすぐになっているかを意識してみてください。
方法③:正しい寝方を意識
寝方は人によって違いますし、コントロールするのが難しいかと思いますが、体の歪みを正すという意味では仰向けが一番適しています。
うつぶせに比べて筋肉に余計な負荷をかけず、自然な状態です。
体重がバランスよく分散され、体の疲れやこりをほぐすという効果もあります。
方法④:骨盤を回すストレッチ
簡単にできる骨盤をリセットさせる方法です。
- 足を肩幅に開いて立つ。
- 骨盤を支えるように腰に両手をあて、腰を回す。
この時、大きく円を描くように回すのがコツです。
これを右回り、左回りそれぞれ30回行ってください。
毎日の習慣にすることで骨盤の歪みを直していく効果があります。
方法⑤:筋肉を刺激するストレッチ
お腹の横側にある筋肉を刺激し、骨盤の左右の高さを調整します。
- 仰向けに寝る。
- 脚をあげて腰と膝を90度に曲げる。
- 両腕を横に開く。
- 両足をゆっくりと右側に倒していき、10秒キープしたらゆっくり元にもどす。
- 左側も同じようにする。
これを左右10回ほど行ってください。
方法⑥:お腹の横側の筋肉のストレッチ
お腹の筋肉を伸ばし、骨盤周辺の筋肉をストレッチします。
- あぐらをかき、背筋を伸ばす。
- 左肘を右膝に当てるようにして、息を吐きながら上半身をゆっくりとねじる。
- この姿勢を10秒キープする。
- 反対側も同様に行う。
これを3回ずつ繰り返してください。
方法⑦:筋トレ
骨盤の歪みが筋力の弱まりによって起きる場合もあります。
その場合はトレーニングによって筋力を高めることが有効です。
お腹周りの筋肉をつける腹筋や体をほぐす効果のあるウォーキングなどがおすすめです。
方法⑧:専門家に相談
ここまでは自分でできる方法を紹介しました。
骨盤の歪みが軽微な場合、毎日のトレーニングで少しずつ改善していくことが可能です。
しかし、それでも効果が得られない場合や歪みが激しい場合は専門家に相談することが大切です。
歪みがひどい場合は、骨盤を支えている筋肉や骨に異常がある場合もあります。
専門家の適切な治療を受けることが改善への近道です。
アヒル座りで歪んだ骨盤を矯正するグッズ
骨盤の歪みの矯正には専用のグッズを利用するのが有効です。
これらのグッズをうまく取り入れると無理なく矯正することができます。
おすすめ①:Ctrilady シェイプアップショーツ 骨盤ガードル
骨盤をしっかり固定して矯正するにはガードルが効果的です。
Ctrilady シェイプアップショーツは、腰を高い位置にキープして骨盤をしっかり引き締める効果があります。
ワイヤーが腰回りをしっかりサポートしてくれるので安心です。
さらに着ているだけで背筋が伸び、姿勢の改善も期待できます。
調節用のホックがついているので、体調や体型によって調節できるという使いやすさ。
伸縮性と通気性に優れており、長時間の着用でも蒸れにくいという特徴があります。
おすすめ②:グンゼ 着圧ストッキング RIZAP 骨盤サポート&シェイプ
履くだけで骨盤をサポートしてくれるストッキングです。
特に腰からおしりにかけての圧がしっかりしており、骨盤あたりをキュッと締め付けてくれます。
伸縮性もあり、着脱もスムーズです。
普段使いをすることで常に骨盤ケアをすることができます。
おすすめ③:メディキュットボディシェイプ 寝ながらスパッツ骨盤サポート付き
寝ている状態で骨盤ケアができる商品です。
しっかりした圧と骨盤テーピング加工で、骨盤を優しくサポートしてくれます。
締めつけ感がしっかりしていて安定している一方、苦しくならず、寝る時も快適です。
骨盤ケアとともに美脚ケアもできる優れものです。
おすすめ④:Keciepo 第五世代座布団 低反発クッション
腰やおしりへの負担が軽くなると評判の低反発クッションです。
骨盤サポート機能も抜群です。
お尻に優しくフィットし圧力を分散させます。
そのため長時間座っても疲れにくく、背筋を無理なく伸ばすことができます。
また、通気性も抜群で、床に座るときにも使用することができて便利です。
おすすめ⑤:山田式 骨盤ストロングベルト
固定力と安定感が優れていると評判の山田式のベルト。
締め付けが調整出来るため、無理なく骨盤を安定させることができます。
サポーターやガードルだとどうしても蒸れが気になるという人に人気です。
アヒル座りが習慣化している人は早めに対策を!
アヒル座りにはいくつかの危険性があることがわかりました。
そして自分の体が歪んでいると感じたらすぐに対策を講じることが大切です。
誰しも多少は体の歪みがあるので神経質になりすぎる必要はありませんが、早めの対策が肝心。
日々の生活の中に取り入れられるものばかりですので、是非試してみてくださいね。
しっかり改善して健康的な体を目指しましょう!
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