涙もろいのには原因がある?涙が出るメカニズムや涙を堪える方法
世の中には、涙もろい人とそうでない人がいます。 涙もろい人にとっては、みんなと同じ映画を観ているときに一人だけ涙を流していたり、嬉しいことや楽しいことなのになぜかちょっとしたこですぐに涙が出てきたりと、自分自身でも涙もろさに困っているという方も多いのではないでしょうか。 涙もろいのには実は原因がありました。 本記事ではその原因を探り、涙が出るメカニズムや涙を堪える方法を伝授します。
人気のおすすめ記事
そもそも「涙もろい」の意味って?
まずはそもそも「涙もろい」とは一体どういう意味なのかをおさえておきましょう。
涙もろいとは、ちょっとしたことにでも心を動かされてしまい、すぐに涙を流してしまう状態を指します。
例えば、ドラマや映画を観てすぐに泣いてしまうというような人は、「涙もろい人」と言えるでしょう。
また、他人の苦労話につい感情移入してしまい、共に涙を流してしまうような人も同じです。
つまり、涙もろいとは、感動的な出来事を前にするとその内容が小さなことであっても人より大きく心を揺さぶられ、涙を流してしまうことを言います。
女性が男性より涙もろいワケ
男性と女性、一体どちらが涙もろいかと聞かれれば、やはりそこは「女性」と答える人が多いですね。
ではなぜ、女性が男性よりも涙もろいとされるのでしょうか。
そこには、女性特有のホルモン「プロラクチン」が関係しているという説があります。
プロラクチンは本来、乳汁や乳腺の発達を促すホルモンですが、このプロラクチンが涙腺にもあることが近年の研究で分かってきています。
プロラクチンによって涙腺が刺激され、女性は男性よりも多くの涙を流すというわけです。
他にも、脳科学的にみて女性のほうが男性よりも感情に支配されやすいという研究もあるそう。
涙もろいのはなぜ?心理学で見る「涙が出るメカニズム」とは?
生理現象ではなく、何らかの心理的な影響によって涙を流すのは人だけだと言われています。
では、なぜ人は感動することによって涙を流すのでしょうか?
涙が出るメカニズムをみていきましょう。
- ストレスが溜まる
- 嬉しいという感情がストレス⁉
- 涙を流すことでストレスが発散される
続いて、涙が出るメカニズムを、それぞれ詳しくみていきます。
メカニズム①:ストレスが溜まる
人は生きている限り、何らかのストレスにさらされています。
ストレスは目に見えないものです。
ストレスは溜め続けることによって、身体に何らかの不調をもたらします。
すなわち上手く生きていくには、ストレスを解放してあげる必要があります。
メカニズム②:嬉しいという感情がストレス⁉
感情的に涙を流すというメカニズムを説明するときに、ポイントとなるのがストレスです。
ストレスというと、負のイメージがありますが、涙を流すときには「怒り」や「悲しみ」だけでなく、「嬉しい」という感情もストレスと考えます。
つまり「嬉しい」という感情を抑えきれなくなってどうにか解放してあげなければならない状態ということです。
メカニズム③:涙を流すことでストレスが発散される
ちょっとしたことで感動して涙を流したあと、何だかスッキリとした気分になったことは誰にでも経験があるのではないでしょうか。
この涙を流したあとのスッキリ感こそ、ストレス発散の証。
「嬉しい」「悲しい」などの感情を爆発させて、涙として流してしまうことによって、体内にあったストレス物質も共に流され、心身共にスッキリとした感覚を味わえるのです。
涙もろい男性に対する女性の本音
女性のほうが全般に男性よりも涙もろいとは言われますが、中には涙もろい男性もいらっしゃいます。涙もろい男性に対する女性の本音をみていきましょう。
- 可愛くて純粋な人だと思う
- 感受性豊かな人だと思う
- 共感力があって優しい人だなと思う
- プライドがないのかと心配になる
- あまりわんわん泣かれると見苦しい
続いて、それぞれの本音について詳しくみていきます。
女性の本音①:可愛くて純粋な人だと思う
まずは肯定的な意見からいきましょう。
例えば付き合っている女性の前で思わず泣いてしまったという場合は、「可愛くて純粋な人」と好意的に受け取ってもらえる可能性があります。
ただ涙を流す原因は大切。
「映画やドラマで感動して泣いた」とか「ドキュメンタリーをみて感動して泣いた」という場合は、得てして好意的に受け取ってもらえるでしょう。
女性の本音②:感受性豊かな人だと思う
次も、好意的な意見です。
実際、男性で涙もろい人には、本をたくさん読んだり、映画をたくさん観たりといったことを趣味にする方が多いそう。
本を読んで涙する姿をみれば確かに「感受性豊かな人だな」と思います。
しかもその読んでいる本が、芥川賞レベルのものだったりすると、尊敬のまなざしもゲットできるかも!
女性の本音③:共感力があって優しい人だなと思う
これも、男性が涙もろいことを否定しない意見。
男性と女性の間でよくトラブルになるのが、「男性が女性の言うことを分かってくれない」という男性の共感力の低さです。
男性が映画を観て涙している姿を見ても「優しい人」と思ってくれるはずですが、さらに話を聞いて共感してくれて泣いてくれたりしたら、もう「優しい人」認定決定!
「これだけ共感力がある男性なら一生を共にしてもいいかも」と格付けされる可能性もありますね。
女性の本音④:プライドがないのかと心配になる
これは男性が泣くことに対して、ちょっと否定的な意見です。
昔から「男子たるもの涙を見せるものではない」と育ってきたという方なら、他人の前で涙を見せることは恥と思うのではないでしょうか。
その意識が女性にもある場合、「もしかしてこの人はプライドがないのでは?」と心配になるようです。
涙を流す原因が、「悔しさ」や「怒り」という場合は、なおさら感じることでしょう。
女性の本音⑤:あまりわんわん泣かれると見苦しい
これは、男性でも女性でも言えること。
涙を流すにしても、流し方があります!
「声を上げてわんわん泣かれると引く…」という意見です。
涙を流すなら、静かに涙を拭う程度が理想的。
涙もろい女性に対する男性の本音
それでは逆に、涙もろい女性に対する男性の本音はどうでしょうか。
- 可愛くて守りたくなる
- 感受性豊かで分かりやすくていい
- 優しい人なんだろうと思う
- どう対応していいか分からず、困惑する
- 実は計算なのではと勘繰ってしまう
続いて、それぞれの本音について詳しくみていきます。
男性の本音①:可愛くて守りたくなる
泣く女性をみて、純粋(単純)な男性が思うことは、コレ!
「こんなことで泣いて…。自分が守ってあげなくちゃ」と父性本能をくすぐられるタイプです。
「女性の涙は可愛い」「後ろからハグしたくなる」など、か弱い女性像が好きという男性には、涙もろい女性は直球ど真ん中のようですよ。
男性の本音②:感受性豊かで分かりやすくていい
さきほどの父性本能刺激されタイプよりも、もっと冷静に涙もろい女性のことを分かってくれているのが、こちらのタイプの男性です。
そう、涙もろいということは、感情を隠さず、素直に外に出してしまうということ。
涙もろい女性は概して、喜怒哀楽の全ての表現も分かりやすく外に出すので、かえって扱いやすいと感じる男性もいるようです。
男性の本音③:優しい人なんだろうと思う
これは女性からみた涙もろい男性のイメージにも入っていた項目です。
涙もろいということは、共感力があるということ。
すなわち、相手の気持ちが分かるということなので、相手に対して労りの気持ちや情を持ちやすいだろうということで、「優しい」ということに繋がります。
実際には涙もろくても非情な人というのは存在しますが、そこはイメージということで。
男性の本音④:どう対応していいか分からず、困惑する
意外と多いのがこの意見。
泣く女性を前に「どうやって慰めていいか分からない」「どうやったら泣き止んでくれるのか分からない」と、途方に暮れる男性の多いこと!
女性経験の少ない不器用な男性なら尚更です。
そしてこの困惑が続くと、「面倒くさい」という気持ちに変わっていくので注意!
男性の本音⑤:実は計算なのではと勘繰ってしまう
頭の切れるドライな男性に多いのが、女の涙≒計算と決めつけているタイプ。
男性自身が何かに感動して泣くという機会が少ない場合も、女性が涙を流していることに対して意味が分からず、「計算でしょ」「泣けば可愛いと思っているんでしょ」と勘繰ってしまうようです。
こういう男性は、価値観180度変わるような何か衝撃的な出来事が起きない限り、涙もろい女性のことを理解することはないでしょう。
涙もろい人がすぐに泣いてしまう原因
ここまででも、涙もろい人が泣く原因について触れてきましたが、ここで今一度涙もろい人がすぐに泣いてしまう原因をまとめてみます。
- 年をとったことによって、共感レベルが上がったから
- もともと感受性が豊かだから
- ストレスが溜まっているから情緒不安定に
- 身体が疲れているから
- 女性ホルモンが乱れているから
- ドライアイも原因の一つに
- 涙を流すことが実は好きだから
続いて、涙もろい人がすぐに泣いてしまう原因を、それぞれ詳しくみていきます。
原因①:年をとったことによって、共感レベルが上がったから
年をとる=老化ということで、嫌なイメージをお持ちの方も多いと思いますが、年をとることによって得られるものもあります。
年をとることは、経験を重ねることとイコールです。
つまり、様々な経験をしてきたことによって、物事に対する共感力が若いときよりもグンと上がっているということ。
年をとることに従い涙もろくなることは、人生の財産と言えます。
原因②:もともと感受性が豊かだから
涙もろい人は、もともと物事に対する感受性が他人よりも豊かであることが多いと言われます。
一つの出来事に対して、感じ取れることが他人より多いため、すぐに感情の受容体が満杯になってしまい、あふれ出してしまうというわけです。
小説家や漫画家、映像作家など何らかのクリエイティブな仕事をされている方の多くは、感受性が豊かです。
生まれ持った素晴らしい能力を誇りましょう。
原因③:ストレスが溜まっているから情緒不安定に
涙もろい状態というのが突然あらわれた場合に考えられるのが、ストレスです。
ストレスが溜まりに溜まって、感情のコントロールができない情緒不安定な状態に陥ってしまい、涙もろくなることがあります。
精神が不安な状態が続くと、何らかのうつ病など何らかの精神疾患をわずらってしまうことも。
ストレスの原因を取り除いてやることが大切です。
原因④:身体が疲れているから
精神状態は良好だと思っていても、実はオーバーワークが続いて、身体自体が疲れてしまっているときにも、涙もろくなると言われています。
気持ちは前向きなのに、身体が疲れた状態というのは、栄養ドリンク剤などでごまかしが効いてしまう分、分かりづらいので注意が必要。
身体が疲れた状態が続くと、何らかの重い疾患に繋がる恐れがあり、危険です。
なるべく身体を休めるようにして、涙もろい状態を解消してあげましょう。
原因⑤:女性ホルモンが乱れているから
涙もろさには、女性ホルモンであるプロラクチンが関わっていると書きましたが、原因はこれだけでなく、女性ホルモン自体の乱れも一つとされます。
例えば、更年期を迎える時期には、「以前より涙もろくなった」と感じる方も多いよう。
生活に特に変化がないのに、急に涙もろくなった場合には、女性ホルモンの乱れを疑ってみましょう。
最近では、女性ホルモンを整える良い薬も出ていますので、チェックしてみてください。
原因⑥:ドライアイも原因の一つに
涙もろさの大体の原因は、身体的なものではなく、精神が関わってきますが、実は目が直接的な原因になることもあります。
それがドライアイです。
ドライアイになると、ちょっとした刺激でもすぐに涙が出るようになり、決して泣きたいわけではないのに、なぜか涙が出るという状態に陥ることも。
しっかりとドライアイを眼科で治療することによって、不意にあふれる涙を阻止できます。
原因⑦:涙を流すことが実は好きだから
「涙を流すことが実は好きだから」。
最後に挙げた原因に賛同できる方は少ないかもしれません。
でも、涙を流すことによって快感を得られることは、様々な研究によって証明されている事実です。
涙を流すことによってストレスがすっと吹き飛ぶという経験を重ねることによって、感情をコントロールしたいときに自然と涙が流れるようになるというわけです。
涙もろい人の特徴
では、涙もろい人にはどのような特徴があるのでしょう。
- 感情の起伏が激しい
- 優しく、純粋で情に流されやすい=騙されやすい
- オーバーリアクション気味
続いて、それぞれの特徴を詳しくみていきます。
特徴①:感情の起伏が激しい
涙もろい人の特徴として、感情の起伏が激しいことが挙げられます。
泣くということは、よほどの感情の変化があったからこその結果ですが、涙もろいということはその感情の変化が頻繁に起こるということです。
楽しかったり、悲しかったり、嬉しかったり、苦しかったりといった感情の振れ幅が、涙もろい人は普通の人よりも大きいと言えます。
さっきまで笑っていたのに、5分後には泣いているという嵐のような気持ちの変化を平気でやってのけることもあり得るのが涙もろい人の特徴です。
特徴②:優しく、純粋で情に流されやすい=騙されやすい
涙もろい人は、いろんな物事に対して、またいろんな人の気持ちに対して、敏感であり、より共感することができます。
つまり、相手の心情に寄り添うことができるということです。
優しく、純粋なその性格は、悪く言えば情に流されやすく、騙されやすいとも言えます。
涙もろい人は、感情が大きく振れた後、一度冷静になって状況を判断することが大切です。
特徴③:オーバーリアクション気味
涙もろい人の特徴として、オーバーリアクション気味というのもよく言われることです。
感情の起伏が激しいということにもつながってきますが、感情が大きく動きやすいということで、ついリアクションが派手になりがちに。
ちょっと自分が知らないことを聞いて驚くと大きな声で反応したり、偶然知り合いに会ったときに大げさに手を振ったりする傾向がある人は、涙もろいことが多いものです。
涙もろい人は英語で「HSP」とも言われる
ネットで「涙もろい」と検索をかけると、「HSP」という英語に行き当たることがあります。HSPとは果たして何のことでしょうか?
「HSP」とは?
HSPとは、「Highly sensitive person」の略のことで「非常に敏感な人」という意味です。
HSPは、病気ではなく、そういう心理の傾向があるというだけなので、特に治療が必要というわけではありません。
涙もろい人全員がHSPであるわけではありませんが、涙もろい人の中には、HSPである場合があるということです。
HSPである場合、涙もろいという症状の他にも人とは違った様々な症状で生きづらさを抱えている場合があります。
HSPの人の特徴
HSPの人の特徴としては、他人の気持ちに敏感であったり、変化を好まないなどが挙げられます。
涙もろい人は、他人の気持ちに寄り添うことが得意なので、HSPであることが考えられるということですね。
ちなみに、HSPかどうかのチェックテストは以下のサイトから行えます。
涙もろいのを治すには?涙を堪える方法
涙もろいことでお困りの方もいらっしゃることでしょう。最後に、涙を堪える方法をみていきましょう。
- 別のことを考える
- 上を向く or 口を開ける or グーパー
- 何か食べる or 飲む
- 眼球を動かすことに集中してみる
- 深呼吸する
- 涙を止めるツボを押してみる
- 普段から涙活に励んでおく
続いて、涙を堪える方法を、それぞれ詳しくみていきます。
方法①:別のことを考える
感動で心が震えてしまって涙が出そうなときには、全く別のことを考えて気を紛らわせるのがおすすめです。
例えば、つい最近観たお笑い番組のことを思い出したり、今朝聴いた音楽を頭の中で流したり。
よく泣いてしまって困るという方は、あらかじめ涙が出そうなときに想像する「ネタ」を考えておくといいですよ。
感動しているところで瞬時に別のことを考えられるよう、普段から練習しておくと安心ですね。
方法②:上を向く or 口を開ける or グーパー
涙が出そうなときは、身体的に刺激を与えると、涙が止まることがあります。
ぐっと上を向くと、涙が自然と止まったり、口を開けると思考が停止して涙が出なくなったりします。
また、一見涙とは関係なさそうな手をグーパーさせることも刺激となり、涙を止めるのに一役買うことも。
方法③:何か食べる or 飲む
これも身体的な刺激の一つですが、特に舌を刺激すると、涙が止まることがあります。
涙が出そうな場面では、飴玉やガムを口の中に入れておくといいですよ。
また、炭酸飲料などちょっと舌に刺激があるものを飲むのもおすすめです。
方法④:眼球を動かすことに集中してみる
涙が出そうなとき、ぐっと堪えて、目を動かさないようにしてしまいがちですが、実は涙を堪えるなら逆!
眼球を動かしたほうが涙が出にくくなります。
上・横・斜め・下と眼球を動かすことに集中しているうちに、不思議と涙は引っ込んでいきますよ。
方法⑤:深呼吸する
これは最後の最後、深呼吸です。
もう涙がポロリと出てしまったときに試してもらいたい方法。
深く息を吸ったり吐いたりすることによって、心が自然と落ち着いていきます。
方法⑥:涙を止めるツボを押してみる
目のすぐ下に涙を止めるツボ「承泣」があります。
「涙が出そう」となったときに、この「承泣」を優しく押さえてみましょう。
「承泣」を押すことによって、眼精疲労にも効果があります。
方法⑦:普段から涙活に励んでおく
こうやって涙を止めると、ストレスが溜まって体にはよくありません。
普段から「泣けるときに泣いておく」ことが大切。
泣ける映画や本を積極的に活用して、ぜひ涙活に励んでおいてください。
普段、ストレスを溜めないようにすることによって、いざというときに泣かずに済むかもしれません。
涙もろい自分を丸ごと受け入れて人生を楽しむ!
涙もろいことでお悩みの方のために、その原因やメカニズム、涙を堪える方法まで考えていきました。
確かに、泣いたら困る場面で涙が出てくるのはどうにかしたいものです。
が、涙もろいことは悪いことではありません。
いやむしろ、身体の中に悪いものを溜めこまないという観点から言えば、良いことと言えます。
涙もろい自分を丸ごと受け入れて、ぜひ人生を楽しんでください。
感情の波がない人生なんて…退屈ですよ。
取り入れたくなる素敵が見つかる、大人女性のためのwebマガジン「noel(ノエル)」。
メイク・コスメ、美容、ライフスタイル、ヘアスタイル、ファッション、ネイル、恋愛のテーマで、編集部が独自調査、または各分野のスペシャリストが監修した記事を毎日更新しています。いまの気持ちに1番フィットする情報で、明日を今日よりすばらしい日に。