子なし専業主婦のメリット・デメリット!幸せ生活の参考にしたいブログも
現代日本では、いろいろな結婚の形が広がっています。 そこで、子供をもたず専業主婦をする夫婦について紹介します。 子なし専業主婦のメリットやデメリット、一日のスケジュールを見てみましょう。 楽しく充実した子なし専業主婦ライフを送るためのポイントも紹介します。
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子なしの専業主婦ってどれくらいいるの?
子供がいない夫婦で、妻が専業主婦をしている人の割合はどれくらいでしょうか。
参考になる調査が国立社会保障・人口問題研究所が2015年に発表した「第15回出生動向基本調査」です。
対象となっているのは現在子供がいない初婚同士の夫婦です。
こちらには子供がいない妻の就業状態や、その構成が掲載されています。
2015年の調査を見ると、子なし夫婦の妻で、仕事をしている人の割合は72.8%、専業主婦または学生は26%です。
調査を始めた1977年では仕事をしている人が56.4%、専業主婦または学生が43%になっています。
この30数年で子なしの専業主婦の割合が2割ほど減ったことがわかります。
ただし、ここで言われている子なし専業主婦のうち、一定数は今後子供を持つ予定にしていることは注意が必要です。
子なし夫婦のうち、およそ26%が専業主婦をしていますが、その内訳には今後子供を持つ予定の妻も含まれます。
このように見てみると、子なし夫婦で妻が専業主婦をしている家庭はそれほど多くない実態が見えてくるのではないでしょうか。
出典:第15回出生動向基本調査
気になる子なしの夫婦の貯金や財産相続事情
子なしの夫婦のお金の問題を見ておきましょう。
貯金はどれくらいすればいい?
子なし夫婦は老後に子供からの支援を期待できません。
そこで、自分たちで貯金をためておく必要があるでしょう。
総務省の家計調査では、65歳以上の夫婦の一か月の生活資金は25万円程度。
定年後、20年老後があると仮定すれば、夫婦で5000万円の貯金が必要になります。
ただし、この数字は今の65歳以上の世帯を基準にしています。
現代の日本では、65歳以上の世代は比較的裕福な層にあたります。
そのため、今の若い世代が老後を迎えたときの生活水準はもう少し下がるのではと推測されます。
5000万円は多すぎるとしても、それなりの貯金額を準備しておく必要があることを、しっかり押さえておきましょう。
財産相続はどうなるの?
子なし夫婦の場合、遺産を残す子供がいません。
そこで、基本的に遺産は残された配偶者と亡くなった方の親や兄弟姉妹に分けられます。
配偶者の方がより優遇されているため、多くの遺産を受け取れますが、すべての財産を配偶者だけが相続するわけではないことも押さえておきましょう。
子なしの専業主婦は暇?共働き&子あり専業主婦と1日のスケジュールを比較
夫婦や家庭の形はそれぞれ違います。
そこで、いろいろな主婦の一日のスケジュールを比較してみましょう。
時間の使い方の違いが見えてくるのではないでしょうか。
共働きの場合
夫婦それぞれが働く共働き世帯の場合を見てみましょう。
ここでは妻もフルタイム(残業なし)で就業していると仮定します。
もちろん通勤にかかる時間などによって違いますが、よく見られるスケージュールは以下の通りです。
5:00~5:30 起床
朝食づくりやお弁当づくり
6:00~7:30 家族の起床、朝食
7:30~8:30 夫や子供を送り出す
8:30 出勤
17:30 退勤
18:00~19:00 夕食準備・洗濯物などの家事
19:00~20:00 家族で夕食
20:00~21:00 夕食の片付け 洗濯などの家事
21:00~ 晩酌やネットの調べもの、自分時間など(子供がいる家庭は子供の寝かしつけ明日の準備)
23:00 就寝
このように見ると、ほとんど家事と仕事で埋め尽くされたスケジュールであることがわかります。
自分の時間は夜に残った時間のみ。
家事が終わらなければ、自分の時間が少なくなるため、効率のよい家事が重要になってくるでしょう。
子ありの専業主婦の場合
次に子供がいる専業主婦のスケジュールを見てみます。
子供の年齢や育児環境によって専業主婦のスケジュールも大幅に変わります。
子供が比較的小さい就業未満の子育て世帯を例に見てみましょう。
5:00~5:30 起床
朝食づくりやお弁当づくり
6:00~7:30 家族の起床、朝食
7:30~8:30 夫や子供を送り出す(または幼稚園まで送り届ける)
9:00~10:00 掃除や洗濯
10:00~12:00 買い物
12:00~13:00 昼食
13:00~14:30 自由時間(テレビ鑑賞やお出かけなど)
14:30 子供のお迎え
15:00~18:00 子供のおやつ、一緒に遊びながら夕食づくり
18:00~19:00 子供の食事
19:00~20:00 夫婦の食事
20:00~21:00 夕食の片付けや洗濯などの家事
21:00 子供の就寝 その後自由時間
23:00 就寝
このように見てみると、昼食後、比較的自由な時間があることがわかります。
子供が幼稚園に入るまでは、この時間も子育て時間になりますが、入園すると一人の時間が持ちやすくなるでしょう。
また、家事にかける時間も多く、食事や掃除に手間をかけられるところもポイントです。
子なしの専業主婦の場合
最後に、子なしの専業主婦の場合を見てみましょう。
仕事をしないという点では、子供がいる専業主婦と大きなスケジュールの差はみられません。
7:00 起床、朝食
7:30~8:30 夫を送り出す
9:00~10:00 掃除や洗濯
10:00~12:00 買い物
12:00~13:00 昼食
13:00~17:00 自由時間(テレビ鑑賞やお出かけなど)
17:00~19:00 夕食づくり
19:00~20:00 夫婦の食事
20:00~21:00 夕食の片付けや洗濯などの家事
21:00 その後自由時間
23:00 就寝
このように見てみると、子なしの専業主婦の場合昼間の自由時間が長く、夜も比較的のんびりしやすいことがわかります。
この時間を趣味に充てて、充実した生活を送ったり、家事に力を入れる専業主婦も珍しくありません。
中には介護など、別の問題に時間をかけている専業主婦もいます。
3種類のスケジュールを見ると、子供がいる場合でも、子なしでも専業主婦の方が比較的時間のやりくりがしやすいスケジュールになっていると想像できますね。
子なし専業主婦のメリット
それでは、子なし夫婦で、専業主婦をしているときのメリットを見てみましょう。
子供をもたず、専業主婦をしている人の割合は、それほど多くありません。
しかし、その生活にはいろいろなメリットがあげられます。
代表的なメリットを見てみましょう。
- 自分の時間が持てる
- 家事に時間がかけられる
- 夫婦で向き合う時間が作れる
- 人間関係でストレスが少ない
- 体調管理がしやすい
①自分の時間が持てる
一番のよいところは、自分の時間が持てるところです。
すでに紹介したスケジュールにもあるように、仕事をしている共働きの主婦は一日の大半を仕事に使うことになります。
しかし、専業主婦であれば家事以外の時間は自由時間にできるため、自分の時間が持ちやすくなります。
趣味がある人や、一人の時間が必要な性格の人には外せない大きなメリットといえるでしょう。
②家事に時間がかけられる
家事に時間をかけられるところもポイントです。
時間に余裕があるため、食事にこだわったり、掃除に時間をかけることができるでしょう。
出来合いのお惣菜を使わず、手作りの食事を整えたり、細かいところまでしっかり掃除ができます。
また食材選びに時間をかけられるところもメリットにあげられます。
良い食材を求めて遠出したり、ネットでこだわりの食材をリサーチすることも可能ですね。
③夫婦で向き合う時間が作れる
子なし夫婦の場合、夫婦で向き合う時間が作りやすくなります。
夫婦の時間が作りやすく、お互いの趣味を深めたり、一緒に楽しく過ごす機会も多くなるでしょう。
さらに専業主婦であれば、より時間の余裕が作れます。
夫婦といえども他人同士。
お互いに理解を深めるためには、細かい配慮や気遣いが不可欠です。
子なしの専業主婦であれば、こうした気遣いを夫だけに集中させられます。
夫婦で思いやりを持って理解しあえる関係が作りやすくなるでしょう。
④人間関係でストレスが少ない
日常生活において、人間関係のストレスが少ないところもメリットです。
子供がいる専業主婦の場合、ママ友やPTAなど、子供にからんだ人間関係が生まれます。
しかし、子なしで専業主婦をしていると、仕事や子供によって起きる人間関係のストレスから解放されるでしょう。
人間関係のしがらみを感じることなく、ストレスを抑えることができるのも良い点ですね。
⑤体調管理がしやすい
体調管理がしやすいところもメリットです。
子なし夫婦で、専業主婦をしていると時間の余裕があるため、体調に異変を感じたらすぐに体を休めることができます。
子供がいる専業主婦の場合、子供から風邪をうつされるようなケースもありますが、子なし夫婦ではそういった心配もありません。
無理をして仕事をすることもないため、体を休めることができ、重病化しにくくなるでしょう。
また、自由時間にジムへ行ったり、ヨガをするなどの体調管理に良い習慣を作りやすいところもポイントです。
子なし専業主婦のデメリット
次に、子なしで専業主婦をしたときのデメリットを紹介します。
- 経済的な不安がある
- 周囲の評価が気になる
- 家事のつらさをわかってもらえない
- 友人関係が変わってしまう
- 引きこもりになりやすい
- 夫婦間の不満を言いにくい
- 達成感が味わえない
- だらだらしがち
- 社会との接点が作りにくい
- 家事に手が抜けない
①経済的な不安がある
仕事をしないことで、世帯の収入が夫に偏ってしまうところがデメリットです。
共働きやパート主婦に比べ、経済的な余裕が少なくなってしまうでしょう。
子なしの場合、子育てにかかるお金はありませんが、さまざまな補助が受けにくくなってしまうところもデメリット。
自分の生活はもちろん、美容費や服飾費など、さまざまなお金を夫の収入に頼ることになるため自分で自由に使えるお金が少なくなってしまいます。
友人とのランチでも贅沢をしにくくなります。
将来に対する経済的な不安も大きくなりやすいでしょう。
②周囲の評価が気になる
世間の評価や目線を気にしてしまいやすいところもデメリットです。
子育てをしている専業主婦の場合「子供のため」という立派な免罪符があります。
しかし、子なし夫婦で専業主婦をしていると、働かないことに対する否定的な世間の目線が気になってしまいます。
特に、最近では女性の社会進出や女性が働くことを評価する傾向が強く、子なしで専業主婦をしている場合、肩身が狭く感じられてしまうでしょう。
中にはこうした世間の目を気にするあまり、自己評価を下げてうつ病になってしまうケースもあります。
社会から受ける子なしの専業主婦に耐えるプレッシャーは想像以上に大きいことも知っておきたいですね。
③家事のつらさをわかってもらえない
子なしで専業主婦をしている場合、家事のすべてを妻が負担する傾向が高くなります。
役割分担がはっきりしている家庭が多く、夫は働きに出る代わりに家事は一切しないというケースも少なくありません。
そこで、専業主婦をしている妻が家事の負担や辛さを訴えても相手にしてもらいにくくなります。
仕事の方が大変だという考えのもと、夫から楽をしていると言われるようなケースも珍しくないでしょう。
家事の負担を減らすため家電の導入や買い替えを相談したくても理解してもらえないことが多くなります。
子なしで専業主婦をすると、夫が家事に参加しないため、家事の大変さを理解してもらいにくいところがデメリットです。
④友人関係が変わってしまう
友人関係にも変化が起きてしまうところもデメリットです。
子なし専業主婦の割合でも見たように、結婚している女性の中でも子なしで専業主婦をしている人の数はそれほど多くありません。
そこで、仲のよかった友人でも、仕事をしていたり子育てをしている人が増えてしまいます。
生活環境が変わると、共通の話題も少なくなり、一緒にいても話が合わないようになってしまうでしょう。
次第に友人と疎遠になったり、関係をこじらせてしまう場合もあります。
⑤引きこもりになりやすい
引きこもりになりやすい点もあげられます。
子なしで専業主婦をしていると、自分の時間を持て余してしまう人も多くなります。
趣味や勉強など、夢中になれるものがある人は良いですが、暇を持て余してしまうと外に出る機会が減っていき、次第に引きこもりがちになってしまうでしょう。
身体を動かす機会や、人と接する機会が減ることで、自分の世界に閉じこもりがちになってしまいます。
⑥夫婦間の不満を言いにくい
仲の良い夫婦でも、ときにはけんかや衝突をするものです。
しかし、子なしで専業主婦をしていると夫婦の不満を言いにくくなってしまいます。
話し合って夫は仕事、妻は家事と役割分担を決めた場合でも、夫の方が「大変なことをしている」と思われがち。
そのため、多少の不満は妻が我慢すべきとみなされ、不満が言い出しにくくなってしまうでしょう。
夫にぶつけにくいのはもちろんですが、周囲の人に相談しても共感してもらえないことが多いでしょう。
夫婦でのトラブルや不満を口にしにくくなるところが子なし専業主婦のデメリットです。
⑦達成感が味わえない
日常生活の中で、達成感を味わいにくいところもデメリットです。
仕事をしていれば仕事の成果でやりがいや達成感を感じる機会が得られます。
また、子育てをしている専業主婦は、子供の成長が大きな達成感や満足感につながるでしょう。
しかし、専業主婦の場合、日々の家事だけで達成感を作る必要が出てきます。
習慣的な家事ではやりがいを作りにくく、人生におけるやりがいを見失ってしまうことも少なくありません。
毎日何のために生きているのか、と疑問に思うことも多くなってしまいます。
⑧だらだらしがち
子なしで専業主婦をしていると、時間に余裕が出てきます。
そのため料理や掃除などの家事も時間を気にせずだらだらしてしまいがち。
結果的に時間を無駄遣いするような行動をとってしまい、毎日の自由時間を浪費してしまいます。
意識していなければ、メリハリをつけた動きをしにくくなり、ついだらだら過ごしやすくなるところもデメリットです。
⑨社会との接点が作りにくい
仕事や子供がいない専業主婦は、社会との接点が作りにくくなるでしょう。
人は社会的な役割を持つことで周囲とコミュニケーションを取り達成感や満足感を得られます。
かつては子なしの専業主婦でもご近所づきあいや親せき付き合いなどで、社会とのつながりが持てましたが、現代ではこうした機会も少なくなっています。
意識してボランティアや地域の集まりに参加したり、趣味のコミュニティを持っていないと、社会とのつながりが薄くなってしまうでしょう。
家庭以外の社会に居場所が見いだせなくなりやすいところもデメリットです。
⑩家事に手が抜けない
時間に余裕があるため、家事に手が抜けないところもデメリットです。
ときには夕食づくりや掃除で楽をしたいと思っても、時間があるのに手を抜いたと思われてしまうため、いつも完璧にこなそうとしてしまいます。
夫から完璧な家事を求められている場合もあり、家事で手抜きができなくなるところもデメリットですね。
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