ストッキングのデニール数を徹底解説!お葬式などシーン別デニール数も
女性は色んな場面で着用することが多いストッキングですが、意外と冠婚葬祭などでのマナーを知らない方が多いです。 そもそもデニール数でどうストッキングが変わるのか、正しいマナーなどを詳しく解説します。 場面に合ったストッキングを履き、品がある女性を目指して下さい。
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ストッキングの「デニール」とは?
靴下売り場など、ショップに並んでいるストッキングを買いに行くと、パッケージの目立つ所に書いてあるデニールの文字が目に入りますね。
なんとなくデニールを確認して購入しますが、意味はストッキングを編む時に使う糸の太さだったり重さを表した単位という事です。
数字が小さくなると細い糸で作られていてその分薄い生地に仕上がり、肌が透ける透明感のあるストッキングができます。
逆に数字が大きいと太い糸で厚い生地に。
ストッキングとタイツの違いは単なる厚さだけではなく、使用目的が違います。
ストッキングと聞くと大人なイメージがありますが、冠婚葬祭や入学式などのフォーマルなドレスに合わせることが多く、足を綺麗に見せるための物です。
それに対してタイツは、気温が低い時期などの女性の保温と防寒を目的としたアイテム。
見た目は似たようなストッキングとタイツですが、使用目的を覚えておくときちんとしたい場面などにも慌てず揃えられますよ。
ストッキングは何デニールまで?デニール数の違い
大まかなストッキングの使用される目的を上記で紹介しましたが、通常ストッキングと明記されるものは30デニール以下の物です。
数字が違うとどの様に変わってくるのか、下記で詳しく解説しますので参考にしてみて下さい。
20デニール
透明感があるので程よく透けて足が細く見え、デートにもウケがいい20デニールのストッキングを取り入れたスカートコーデ。
すらっとしたラインに見せてくれて、写真は私服に合わせていますが、喪服に合わせるストッキングもこのデニールが最適です。
この位の透け感があると、足を細く見せてくれる効果もありスタイルアップに。
30デニール
比べて見ると分かりますが生地が若干厚くなるので透明感が無くなり、全体の黒さが増しました。
入学式などのフォーマルドレスに合わせても、綺麗な肌の足になり細く見えるデニール数です。
冠婚葬祭にもいいですが、私服ではミニスカートなどに合わせるとこちらも細見えし、透け感がある為セクシーさも。
肌色のストッキングであれば、着膨れしない薄さなのでパンツスーツの下に履いて、寒い冬は防寒もできるデニール数です。
40デニール
参考コーデの写真を見ると、透明感がありませんが40デニールはまだ生地の厚さがそんなにでないので、このタイツだと重くなりません。
デニールの数字が少し変わるだけで、もう透明感が無くなり黒が強くなりますね。
しかし、出しているメーカーによってはデニールが同じでも透け感が同じとは限らないので、冠婚葬祭などで履かなくてはいけない時には1度履いてみると失敗しません。
パッケージでも履いた時の見た目がデニールと一緒に表示されているものがありますが、実際に履くと違ったりするので注意が必要です。
60デニール以上
参考のコーデで着用しているのはデニール数が80デニールのもので、20デニールの物に比べると生地が厚くなり透け感は無くなります。
色が濃いと糸も太い物を使用して編まれているので、防寒対策には最適な厚さですよ。
こちらはストッキングではなく、カジュアルなタイツになるので私服や学生の方は制服に合わせると良いでしょう。
とても分厚い100以上のデニールのタイツもあるので、寒い地域の方には体を冷やさないように履いてほしいタイツです。
【シーン別】ストッキングおすすめデニール数&カラー
しっかりと覚えておきたいストッキング事情を解説します。
迷った時に参考にしてみて下さい。
①法事や通夜に
意外と出番がある喪服に合わせるストッキングは、マナー上黒のストッキングです。
参列する時の立場やその家の格式など様々ですが、通常20か30デニールくらいがマナー。
しかし、季節もあるので冬や雪が多い地域での参列には60デニールくらいであれば、履いても大丈夫です。
その地域にもよりますので、家族と相談し決めるのもありですよ。
②結婚式のマナー
お呼ばれのイベントで多いのが結婚式ですが、ストッキングマナーがちゃんとあります。
まず色は肌色か肌の色に近いベージュが基本。
黒はNGで、カラーものなども避けたほうが良いでしょう。
肌色のストッキングでも、ワンポイントやラメが入ったものはOKとされています。
ナチュラルなベージュで透明感があるデニールの方が、結婚式で着るコーデも決まります。
タイツを履いている方もいますが基本的にはNGなので、デニールは30までが無難で結婚式に相応しいストッキングですね。
③入学や卒業式は?
では次に入学式や卒業式に相応しいストッキングは、柄もラメも入っていないナチュラルなベージュがマスト。
入学式などの服装は子供よりも控えめな服装なので、ストッキングもそういった面でナチュラルなものが好まれます。
勿論ストッキングは30以下のデニールになるべくして、控えめな品のある印象で統一するといいでしょう。
地域によっては寒さが違うので、タイツを履きたいという方もいるかもしれません。
カジュアル感が強く重くなってしまうタイツは、本来であればファオーマルな入学式などには向きませんが、防寒対策であれば致し方ないです。
同じく出席する方と相談したり、その学校の雰囲気に合わせて決めると失敗が無くなるので事前に情報集する事をお勧めします。
④デートコーデに
大切な人とのデートには、やっぱり女の子らしくスカートを履きたくなりますね。
そんな時に迷うのがストッキングですが、プライベートな場面なのでデニールを気にせずアーガイルなど柄物や、手持ちのタイツでもOK。
ストッキングの種類で、着圧効果があるものを履くといつもの足よりもラインが綺麗になり、スカートコーデに自信が持てます。
デニールだけじゃない!ストッキングの編み方の種類もチェック
ショップに行きストッキング選びをする時に、編み方よりもデニール数や色、柄を確認し購入している方が多いですね。
ですが、ストッキングには実は色んな編み方があり、伸縮性や透明感などが違います。
その様な種類も把握しておくと、ストッキング選びやお洒落が楽しくなるので、是非覚えておいてお店で探してみてください。
- 市販の商品に多い「交編」
- 丈夫な編み方「ゾッキ」
- 上品な「ハイゲージ」
- 高い透明感の「SCY」
- 仕事に最適な「DCY」
①:市販の商品に多い「交編」
持っている方も多く目にしやすいストッキングの編む方法で、市販品に多い「交編」。
ナイロンの糸とサポート糸と言われる、ポリウレタンの糸にナイロンの糸を巻きつけた物を交互に編んでいる編み方です。
主に柄物のストッキングに多く、透明感があり伸縮性があります。
ショップに置いてあるストッキングはこの交編が一番多いですね。
②:丈夫な編み方「ゾッキ」
ゾッキと聞いても馴染みのない名前ですが、国内のストッキング では主流の編み方。
ほぼサポート糸で出来ており、交編よりも透明感は劣りますが伸縮性がすごい編み方です。
交編と同じデニールでも、ゾッキの方が厚手に。
その為、丈夫でサポート糸を使用しているので横縞模様が出来ます。
③:上品な「ハイゲージ」
上品な印象にしたいのであれば、このハイゲージのストッキングだと生地の密度が細かく綺麗な足に。
ゲージというのは網目の密度を表し、ゲージ数が高いのはハイゲージ、低いのはローゲージと呼びます。
ハイゲージのストッキングは滑らかできめ細かく、はき心地がいいものが多いですね。
履いた時に出る、色むらも少なく綺麗な足にしてくれるので、大事なシーンに履けるように1つは持っておきたい上品なストッキングです。
④:高い透明感の「SCY」
SCYは「シングルカバリングヤーン」と読み、伸縮性があるポリウレタンの糸にとても丈夫なナイロンの糸を1巻してある糸を、使用しているストッキング。
やわかい履き心地で、透明感や伸縮性も下記で紹介するDCYより高めです。
締め付け感が苦手な方は、この編み方のストッキングだと履きやすく足や腰周りが楽に。
⑤:仕事に最適な「DCY」
最後にDCYですが「ダブルカバリングヤーン」と読み、SCYはポリウレタンの糸を1巻でしたが、こちらは2重巻きしてある糸を使用しています。
SCYよりも伸縮性は落ちますが、ぴったとフィット感がありとても丈夫。
伝線しにくく仕事でストッキングを履く方におすすめなストッキング で、買い替える頻度も少なくなるのでコスパがいいです。
ストッキングのデニール数が小さくても大丈夫!伝線を防ぐポイント
外出先や大事な場面で、ストッキングが伝線してしまうと慌ててしまいますね。
応急処置の仕方や予備を持ち歩いたりと、対策をしている方も多いですが、そもそも伝線しないように防止することも出来るのでやり方を紹介します。
①アイロンをする
意外かもしれませんが、低温設定にしたアイロンをぬるま湯に浸したストッキングにかけます。
そうすることによって、爪などで少し引っ掛けただけでは伝線し難くなり丈夫に。
手持ちのストッキングを洗濯した時や、新しいのを降ろす時にさっとやっておくと安心ですね。
②冷凍庫に入れる
こちらのやり方も意外性がありますが、ストッキングを霧吹きで濡らしジッポロックなどに入れて、冷凍庫で冷やします。
そうすると、ストッキングの繊維がキュッと引き締まり丈夫に。
このやり方はまとめて数枚ストッキングを入れておけば、忙しい朝に冷凍庫から出し履くだけと手間もかかりません。
③洗濯の時はネットに
洗濯をする時に、ストッキングをそのまま他の衣類と一緒に洗ってしまうと、絡まったり引っかかって伝線の元に。
デニール数が小さくそのまま洗濯するとすぐ伝線するので、基本的に洗濯の時はネットに入れて洗って下さい。
さらに長持ちさせたいのであれば、お湯ではなく水で手洗いすると繊維が傷まずに長持ちしますよ。
干す時もネットに入れておくと、伝線の心配がありません。
ストッキング選びにとても大事なデニール数
身近な物なので、あまりデニールなど気にせず履く事が多いストッキングですが、TPOに合わせたマナーや適したデニール数を知っておけば急なイベントにも対応できるでしょう。
こういったマナーを覚えておくだけでも、急な場面で慌てずストッキングを選べます。
デニール数だけではなく、色んな効果がある編み方も種類があるのでストッキングを選ぶときの参考になりますね。
是非この機会に手持ちのストッキングを見直し、自分や場面にあった物を履いて品のある女性を目指してください。
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