ユーモアセンスを磨く15の方法！おすすめの本＆ユーモアがない人との違い

そもそも「ユーモア」とは？

意味

「ジョーク」との違い

ジョークとは意図的に笑いを取ろうと始めから準備されたものです。
そのため、その場の空気や相手によって、ジョークを変化させることはなく、どのような状況でもその「ネタ」を提供することです。

しかし、ユーモアとは意図的ではない笑いで、その場その場で作り上げます。
そのため、常に変化しますし、前から準備しておくものでもありません。

平凡な日常の中にもユーモアというものは潜んでいて、それを引き出す技がユーモアセンスです。

ユーモアの種類

①：ストーリー

決まった話をするユーモアです。
小咄のような作られたストーリーで、順序立てて話を作り上げ笑いを取るユーモアです。

そのため、誰に対しても同じストーリー展開になっています。
ユーモアのある小説や漫画などはこのストーリー性のユーモアでしょう。

そして、同じストーリーでも楽しく話せるかでユーモアセンスが問われます。

②：会話

最初から決まったストーリーがなく、その場で言葉が作り上げられるユーモア。
フリートークの場で芸人さんが話しているのがこのタイプのユーモアです。

人の会話を装飾したり、広げたり、自虐したりと、瞬間、瞬間で言葉を選びユーモアに繋げていきます。
言葉のチョイスや視点で笑いを取っていきます。

③：風刺

社会的、政治的なことなど、批判したり、矛盾点を突っ込んだりするユーモアです。
時には毒舌と言われるユーモア。

ただ、批判するだけでは聞いている人も気持ち良くありません。
それをユーモア交えながら批判することで聞いている人も胸がスッとするのです。

時には攻撃的になることもありますが、ユーモアセンスで緩和するので人々が共感するのです。
そして、悲しい出来事もユーモアセンスで心を救う事もあります。

しかし、一歩間違えると人を傷つけることもあるので、ユーモアセンスがないと逆に非難を浴びてしまう事もあるでしょう。

ユーモアセンスがある人の特徴

ユーモアセンスがある人と言われるのはどのような人なのかを見ていきます。

1. 表情が豊か
2. 話の組み立てが上手
3. サービス精神旺盛
4. 頭の回転が速い
5. 人付き合いが上手
6. 情報収集が得意
7. 観察力、記憶力に優れている

具体的に見ていきましょう。

特徴①：表情が豊か

表情が豊かな人です。楽しそうな顔、怒っている顔、困っている顔など、一目でわかるでしょう。
また、表情だけでなくリアクションもオーバー。

楽しい時には手を叩いて笑い、身振り手振りで会話をしています。
それを見ているだけでも、会話をしている人は楽しいと感じるでしょう。

人は目で見る情報が一番インパクトを受けるので、表情や態度で同じ話でも違った受け取り方をするのです。

特徴②：話の組み立てが上手

全く同じ話をしているのに、一方は話にメリハリがなくつまらないと感じます。
しかし、違う人が話すと、ついつい引き込まれてしまう事があるでしょう。

この違いは、話の組み立て方の違いによるものです。
同じストーリーでも、ボキャブラリーや話す順序で変わってきます。

そして、余計な話が多すぎると聞く側も集中力がなくなりますし、先にそこを言うとつまらなくなるなど、センスがあるとそれらを理解できます。
つまり、話という材料をどう料理するかでユーモアセンスのあるなしが決まるのでしょう。

特徴③：サービス精神旺盛

ユーモアセンスを持っている人はサービス精神も持っています。
楽しませようという気持ちがあると会話の上手い人から学習したり、本を読んだりして努力するのです。

また、サービス精神のある人は、人に対しての気遣いも出来るので、人の事をよく理解しています。

特徴④：頭の回転が速い

ユーモアセンスを発揮する人は頭の回転が速いでしょう。
そうでないと、その場で言葉も出てきませんし、言葉のチョイスを判断する時もうまくいかないでしょう。

また、会話している時にも、その会話だけに集中しているのではなく、常に別の事も考えながら頭を働かせています。
そうでないと、会話というものはその場で生まれるものなので対処出来ません。

そのため、ユーモアセンスに長けている人は適応能力が高く、瞬発力にも優れているのです。
こう言う人は、ビジネスでも成功しているケースが多いので、成功者のスピーチはユーモアセンスに溢れているのでしょう。

特徴⑤：人付き合いが上手

スムーズな人間関係が築ける人です。
誰でも、一緒に居て楽しい人、面白い人と付き合いたいでしょう。

また、ビジネスの場でもユーモアセンスがあることでビジネスの場だけではなく、プライベートの付き合いまで広がることもあるので、社交的で人脈が広い人も多いでしょう。

特徴⑥：情報収集が得意

たくさんの情報量や知識を持っています。
ユーモアセンスに長けているという事は、言葉を操る能力やいくつもの引き出しを持っているという事。

そのため、色々な事を知っていないとユーモアセンスは生まれません。
言葉を選ぶ時にも選択肢が豊富でないと、ありきたりな会話になってしまいます。

また、情報がたくさんないと会話で知らないことが出てくると会話も続きません。
そのため、ユーモアセンスがある人は知識が豊富でトレンドもきっちりと抑えています。

特徴⑦：記憶力に優れている

ユーモアセンスのある人と話していると「そんなことまでよく覚えているね」と感心することがあるでしょう。
なぜなら、ユーモアセンスがある人は洞察力にも優れているので、人よりもじっくりと物事を深く観察しているからです。

すなわち、ボーっと見過ごしていることでも、ユーモアセンスのある人はひとつひとつ丁寧に観察しているのです。
そのため、記憶に刻まれて覚えているのでしょう。

そして、それを情報のひとつとして整理し、ここぞという時にその情報を引き出してユーモアセンスを発揮します。

ユーモアセンスがある人・ない人の違い

ユーモアセンスがある人とない人の違いを見ていきます。

1. 瞬発力
2. 理解度
3. 視野の広さ

具体的に見ていきましょう。

違い①：瞬発力

瞬時に物事を判断できるかできないかです。
つまり、その場で情報をうまく処理する能力があるかどうかです。

話をうまく例えられるか、会話の返しが上手にできるかなど、スピードも要求されるでしょう。
それには、瞬発力が必須。色々と頭で考えていては、もう次の話題に移ってしまいます。

そのため、すぐにその状況に合った対応ができるかという瞬発力でユーモアセンスは違ってくるのです。

違い②：理解度

話をしていても理解力がないとユーモアセンスは発揮できません。
つまり、話の内容がわからない、言葉の意味を知らない、何を言いたいか汲み取れないでは、ユーモアセンスはないでしょう。

理解力があればその話を自分なりに消化して会話に繋げることが出来ます。
しかし、理解力がないと会話も続きません。

また、ユーモアセンスがある人は、相手が話をするのが苦手でも理解しようとしてくれるので、ただ単に聞いている人とは理解度も違ってきます。

違い③：視野の広さ

視野の広さもユーモアセンスの違いでしょう。
視野が狭いと固定概念に縛られていて、凝り固まった考えをしています。

それでは、物事をあらゆる方向から見ることが出来ないでしょう。
そうなると、考え方もいわゆるスタンダードなものばかりで、面白みがないでしょう。

しかし、視野が広い人は他人が思いつかない発想や想像ができるので、それらが面白さに繋がるのです。
皆が思いつくようなことではユーモアセンスがあるとは言えません。

ユーモアセンスを磨くメリット

ユーモアセンスがもたらす利点を見ていきます。

1. ビジネスに役に立つ
2. 人間関係を円滑にする
3. 影響力を与える

具体的に見ていきましょう。

メリット①：ビジネスに役に立つ

ユーモアセンスはビジネスにも大いに役に立つでしょう。
ビジネスとは人や企業との繋がりから始まります。

その時に、ユーモアセンスがあるのとないのとでは大きな差が出てくるのです。
ビジネスをする際に、人と面と向かって話す機会があります。

その人が全くユーモアセンスのない人とある人ではどうでしょう。
もちろん、ユーモアセンスのある人が有利だとわかります。

同じ案件のビジネスならば、ユーモアセンスのある方を選ぶでしょう。

メリット②：人間関係を円滑にする

ユーモアセンスはその場を盛り上げて、人と人の心の距離を近づけます。
そのため、ユーモアセンスのある人がいれば、人間関係も上手く行くでしょう。

ユーモアセンスがあるということは、人に気遣いができて、人を楽しませようとする気持ちを持っていることです。
そのため、初めから偏見や差別がなく、ポジティブな考え方をしています。

すなわち、ユーモアセンスがある人は人としても好かれる人なのです。

メリット③：影響力を与える

ビジネスを成功させた人が大勢の前で話しているのをみて、ユーモアセンスがあると感じる人も多いでしょう。
そういう話は心に響きますし、人々の記憶にも残るでしょう。

逆に、ユーモアセンスのない話は、いくら聞いても耳に入ってこないですし、記憶にも残りません。
つまり、ユーモアセンスがあれば影響力をも与えることが出来るのです。

そうなると、会社を動かしたり、世間を動かしたり、時には世界を動かすこともあるでしょう。

ユーモアセンスを磨く方法

ユーモアセンスを手に入れる方法を見ていきます。

1. トークの上手い人を研究する
2. ボキャブラリーを増やす
3. 知識を増やす
4. 人の性格や特徴を把握する
5. 想像力を働かせる
6. 自虐を入れる
7. 会話のテンポを掴む
8. 人の話をよく聞く
9. トレンドを知る
10. 相手を楽しませる気持ちを持つ
11. リアクションを大きめにする
12. 柔軟な考えを持つ
13. 観察力を磨く
14. 空気を読む
15. 人を不快にさせない

具体的に見ていきましょう。

方法①：トークの上手い人を研究する

まずは、お手本を探すことです。
ユーモアセンスとは実際に見ることで磨かれていくので、話が上手な人や会話を盛り上げることが上手な人を見つけましょう。

一番手っ取り早いのは、芸人さんでしょう。
芸人はその道のプロなので、どのような話し方をしているのかを研究します。

会話の間やテンポ、言葉のチョイスなど、色々な事から学習できます。
また、人気の講演会などに行くと、どのようにして人を引きつけているかを見ることが出来るでしょう。

方法②：ボキャブラリーを増やす

ユーモアセンスには言葉が必須です。
そのため、ボキャブラリーを増やしましょう。

本を読む、辞書を読む、映画を見るなどして、知らない言葉があればそれを日常的に取り入れるようにします。
また、単語だけではなく言葉の言い回しや、ことわざ、四字熟語なども知っておくのもおすすめです。

ボキャブラリーを増やしていけば、同じ意味でも違う言葉がどんどん浮かぶようになります。
そのチョイスがユーモアセンスに繋がっていくでしょう。

方法③：知識を増やす

話をする時に知識が多くないとユーモアセンスがあるとは言えません。
知らない、わからないでは会話以前の問題になってしまいます。

そのため、新聞やたくさんの本を読むようにしましょう。
特に、今まで手をつけていない分野のものを積極的に取り入れます。

そうして、苦手分野を無くすことで誰とでもうまく会話が成立するようになるでしょう。
知識を増やせば語彙力も増えるので言葉のセンスも上がります。

また、知識を増やすことによって視野も広くなってくるでしょう。

方法④：人の性格や特徴を把握する

ユーモアセンスとは、人によっていかに対応するかにもかかっています。
そのため、人それぞれのパーソナリティも重要です。

人の性格を理解していなければ、ユーモアセンスで行ったことが、逆にその人を不快にさせることもあるのです。
人はそれぞれ地雷が違いますし、懐の深さも違います。

それらを把握しておかなければユーモアセンスがあるとは言えないでしょう。

方法⑤：想像力を働かせる

ユーモアセンスのある人は人が想像している以上のことを想像しています。
そのため、想像力を磨けばユーモアセンスも上がります。

ユーモアセンスがあると会話の中で「もしも、こうなったりして」「こうなったらどうする？」など、仮定の話をして盛り上げることがあります。
それらの想像力を鍛えるにはやはり、知識や教養が必要です。

色々な書物を読んだり、映画を見たり、空想や想像力を膨らませることができれば、様々な仮説を立てられるようになります。

方法⑥：自虐を入れる

一番手っ取り早いユーモアセンスは自虐です。
自虐することは誰も傷つけないので初心者にはやりやすい方法です。

しかし、自虐し過ぎると笑えないレベルになってしまうのでクスっと笑える程度にするのがポイント。
それも、自虐ばかりではなく、会話の中に少し挟む程度が良いでしょう。

つまり、自虐を織り交ぜながら話すと笑いに繋がりやすくなります。

方法⑦：会話のテンポを掴む

会話にはテンポが重要です。
ゆったり会話している中に、機関銃のようなしゃべり方をする人が一人いると引いてしまうでしょう。

つまり、会話のテンポを合わせながら話すのもユーモアセンスのひとつです。
例えば、大人数の中で一人だけが独演会のように話していたらどうでしょうか？

他の人は楽しめているとは思えません。
このように、会話のテンポはその時の雰囲気によって異なるので、話の内容だけではなく雰囲気も読むようにしましょう。

方法⑧：人の話をよく聞く

ユーモアセンスのある人は人の話も良く聞いています。
そうでなければ、話の流れも話している人のキャラクターもわかりません。

ギャグならば話の流れやキャラクターも関係なく言えますが、ユーモアセンスは流れを止めたりするものではなく、日常的に生まれるものなので話を把握して、内容を理解しなければなりません。
話が上手な人は、同時に聞き上手とも言われるように、ユーモアセンスを持っている人も話を聞くのが上手なのです。

方法⑨：トレンドを知る

ユーモアセンスを磨くにはトレンドを知る必要もあるでしょう。
今、流行っていることや注目されていることは、他の人にも関心が高いという事。

また、そういった話題は人を引き付けやすいでしょう。
ユーモアセンスにトレンドが加われば、聞いている人も流行に敏感な人だと感じるので、ビジネスの上では有利になってきます。

なぜなら、ビジネスは常に変化するものなので、今を知らないと成立しないからです。

方法⑩：相手を楽しませる気持ちを持つ

いくらユーモアセンスを磨きたいからと言っても、本当に心から相手を楽しませたいという気持ちがなければ上手く行かないでしょう。
楽しませたいという気持ちを持っていると、独りよがりにはならないですし、その人のパーソナリティもちゃんと見極めようとします。

また、人を楽しませようと考えると、自分も明るい気持ちになれるので、そういう雰囲気は相手にも伝わります。

方法⑪：リアクションを大きめにする

ユーモアセンスのある人は顔の表情が豊かで、身振り手振りも多いでしょう。
それだけで、人は楽しい気持ちになりますし、話をしている人も話しやすくなります。

例えば、話を聞いている時にうんうんと頷くだけではなく「それから？」「どうしたの？」と言われた方が話しやすくなるでしょう。
人は、話しやすい人とは会話が積極的になりますし、楽しいと感じてくれれば気持ちも穏やかになり、ユーモアセンスも通じやすくなります。

方法⑫：柔軟な考えを持つ

ユーモアセンスのある人は一辺倒の考えをしていません。
すなわち、大多数の考え方ではないということです。

違う角度から物事を見たり、初めから偏見を持ったりしてないということ。
そうなるには、頭が柔らかくないとダメでしょう。

頭が固いとそれしかないと思いこんだり、そうでないといけないという考えになったりしてしまいます。
そうなると、新しい発想や柔軟なアイデアは浮かびません。

柔軟な考えを持つには広い世界を見て、多くの人の考えや意見を聞くことです。

方法⑬：観察力を磨く

細かな事まで観察するようにしましょう。
これは普段でもできることです。

例えば、通勤で電車に乗っているならば、乗っている人を観察してみましょう。
落ち着きがない人、本を熱心に読んでいる人、スマホで音楽を聞いている人などがいるはずです。

その人たちを観察していると、人の癖が見抜けたり、本を読んでいる人に共通点が見つかったりします。
そういう観察する力を養っていけばユーモアセンスも磨かれていくでしょう。

方法⑭：空気を読む

ユーモアセンスには空気を読む力も必要です。
その場に相応しくないユーモアもあるので、シチュエーションによって対応しなければなりません。

そして、話している時にムッとした表情をした時にも、瞬時に読み取ってフォローすることもしましょう。
そうしなければただの空気の読めない失礼な人になってしまうからです。

ユーモアセンスとはその人にとってユーモアになっても、別の人にとってはユーモアにならない場合があるので、その場の空気を読むことが大切です。

方法⑮：人を不快にさせない

ユーモアセンスの中には人をいじったり、からかったりするようなものもあります。
しかし、それらは上級者がするユーモアであって、相手もプロでなければ通じないこともあるでしょう。

そのため、ユーモアセンスだからといっても人を不快にするようなことはやめておきます。
皆が心から楽しめるユーモアセンスを目指しましょう。

ユーモアセンスを鍛えるのにおすすめの本

①：「笑いの研究―ユーモアセンスを磨くために 」

ユーモアセンスを磨くためには、まずは笑いとは何かを知ることが大切でしょう。
この本は笑いとは何かを考え、笑いと社会との関係や、笑いと人間関係についてなど、笑いが及ぼす影響について書かれています。

また、笑いと健康との関わりについても示されており、ユーモアセンスの問題についても考察しています。

②：「ユーモアの心理学」

ユーモアと性格は関係あるのか、性別や文化でユーモアに差はあるのかなど、ユーモアについての入門学です。
また、小話やジョークの例題からその技法を紹介しています。

③：「「おもしろい人」の会話の公式 気のきいた一言がパッと出てくる!」

会話を盛り上げたい、楽しく雑談をしたいと思っている人におすすめの一冊です。
話を盛り上げるためのちょっとしたコツを紹介しているので、オフィスでもプライベートでも使えるでしょう。

④：「雑談力が上がる話し方――30秒でうちとける会話のルール」

雑談は人付き合いをうまくするためのひとつの方法です。
そのため、雑談が上手になるとあらゆるシーンに役立つでしょう。

コミュニケーションが上手くなりたい方のために贈る簡単なルールや具体的な方法がのっています。

⑤：「ユーモアのレッスン」

ユーモアとはその場限りのものではなく、その場の雰囲気を良くしたり、厳しい追及を受け流したりするのにも使えます。
しかし、ユーモアセンスには言葉の感覚が必要。

この本はユーモアの効用についても説いています。

ユーモアセンスには人間性も必要

ユーモアセンスとは口先だけではなく、その人の人間性も磨く必要があります。
空気を読んだり、人それぞれのキャラクターを把握したり、語彙力だったりと、他の能力にも長けていないとユーモアセンスがあるとはいえません。

そのため、ユーモアセンスを磨くためには、人としても成長しましょう。
そうすれば、ユーモアセンスのある素晴らしい人になれるでしょう。