
自己否定感が強い人の心理&原因!過剰な自分嫌いを克服する8つの方法
何かつらいことがあったとき、自分が情けなく、消えてしまいたいような気持になったことはありませんか。 自分を認められず、苦しい思いを味わった人は少なくないでしょう。 今回は、自己否定について詳しくご紹介します。 自己否定する人の特徴や心理のほか、克服法までご紹介します。 自己否定する気持ちを抜け出し、自分を肯定できるようになるために参考にしてみてはいかがでしょうか。
自己否定とは?
まず最初に言葉の意味を考えてみましょう。
漢字の意味をそのままに解釈してみましょう。
自分で自分を否定する気持ちのことで、自分の存在が認められないような心持のことを指しています。
嫌なことがあったときや、大きな失敗をしたとき自分で自分を消してしまいたいような気持をもったことはありませんか。
何をしてもうまくいかず、自分が情けなく感じられ、価値がないように思えます。
そういった自分に対して否定的な気持ちのことを指す言葉だと言えるでしょう。
自己否定感が強い人の特徴
自己否定する気持ちが強い人に見られる特徴について見てみましょう。
- 自信がない
- 褒められても否定してしまう
- 完璧主義
- 神経質で繊細
- 他人の愛情が信じられない
- ネガティブ思考で否定的な言葉が多い
- 後悔することが多い
- コミュニケーションが苦手
- 打たれ弱い
特徴①:自信がない
自分に自信が持てないところが特徴としてあげられます。
自分を信じる気持ちも薄れている場合が多く見られます。
何をしていても、これでいいのかと自分の判断に自信が持てなかったり、生きていることに不安感が生まれ、自信を無くしてしまう人もいます。
自己否定する気持ちが強いほど、より自信を無くしていってしまう人も多いのではないでしょうか。
特徴②:褒められても否定してしまう
人はときに他人から褒めてもらえることがあります。
自分で自分を肯定できないと、人からの褒め言葉も素直に受け止められません。
もし、人から褒められても、自分は褒められるような人間ではないと勝手に否定して考えます。
そのため褒め言葉もお世辞や嘘と決めつけ信じられないでいる人が多いでしょう。
褒めてくれた相手に「そんなことないですよ」と否定したり、「どうせ自分なんか……」と卑下して見せる場合もよく見られます。
特徴③:完璧主義
何ごとに対しても完璧主義な性格も、よく見られる特徴です。
自分にも他人にも厳しい場合が多く、自分の考える基準に満たないからと自己否定をしてしまいます。
完璧主義の人は、自分ばかりかまわりの人のことも認められなくなってしまいがち。
世界の矛盾を受け入れられず、人間嫌いになったり、引きこもってしまう傾向も強くなります。
特徴④:神経質で繊細
神経質で繊細な感受性を持っているところも特徴です。
いろいろなことに敏感で、人の気持ちを察することが上手な人も多いでしょう。
一方でちょっとした言葉に傷ついたり、冗談を真に受けてしまうことも少なくありません。
ささいな指摘で自分を全否定してしまう場合も珍しくないでしょう。
特徴⑤:他人の愛情が信じられない
人はお互いに好意や愛情をもって人間関係を築きます。
心の中で自分を拒否してしまう人は人の愛情が受け止められなくなってしまいます。
そのため他人の愛情が信じられない人も多いです。
好意を寄せられても信じ切れず、恋人に何度も愛情を確かめてしまうことも……。
より自己否定する気持ちが強い人は、相手の愛情を試す行動に出てしまうこともあります。
わざと嫌われるようなことをしたり、相手を振り回して愛情を確かめようとしてしまい、かえって大切な人をなくしてしまう場合も少なくないでしょう。
特徴⑥:ネガティブ思考で否定的な言葉が多い
ネガティブ思考で、考え方が後ろ向きな人が多いところも特徴です。
否定的な気持ちで自分の幸せや成功を考えられなくなっている人が少なくありません。
何をやっても自分はダメだと信じ込み、ネガティブ思考がくせになってしまいます。
自分は他人と違うと信じてしまうケースも少なくありません。
そのため、他人からの励ましやアドバイスが耳に入ってこなくなり、より後ろ向きな考え方の殻に閉じこもってしまう場合もあります。
特徴⑦:後悔することが多い
何をしても自信が持てず、後悔が多いところも特徴です。
自分に自信がある人は、自分の歩んできた道筋に自信や誇りを持てるはず。
しかし、自分を拒否するネガティブな気持ちが強いと、そうした自分のこれまでの道のりが認められなくなってしまいます。
自分が選んできたことや、言動に対して後悔が多くなってしまうでしょう。
特徴⑧:コミュニケーションが苦手
対人関係に苦手意識を持っている人も多く、コミュニケーションが苦手なところも特徴です。
自己否定する人は、うまく人と信頼関係を築きにくくなります。
相手が信頼してくれているはずの自分を、自分で否定してしまうので関係性が保てなくなってしまうでしょう。
また、他人に自分を肯定してもらいたいという気持ちが強くなることも珍しくありません。
強すぎる承認欲求が、かえってコミュニケーションの邪魔になってしまうこともあります。
特徴⑨:打たれ弱い
ささいたことでも傷つきやすく、打たれ弱いところも特徴です。
ちょっとしたミスを大きくとらえ、自分を否定してしまいがち。
ストレスを抱えやすく、すぐにへこたれてしまう人も少なくないでしょう。
自己否定する人の心理
自己否定する人の心理をご紹介します。
自分で自分を否定してしまうとき、人はどんな心理状態でいるのでしょうか。
- 誰かに認めてもらいたい
- 今の自分は本来の自分ではない
- 自分には価値がない
- 人が褒められると焦る
- 毎日に満足感がない
心理①:誰かに認めてもらいたい
よく見られる心理のひとつは他人から自分を認めてもらいたいと感じることです。
自己否定をする人は、自分の判断を信じられなくなっています。
自分で判断できず、自分自身をうまく認められなくなっている人も多いでしょう。
そうした苦しみから逃れるために、自分以外の他人から認められようとする気持ちが働く場合もよくあります。
他人の承認で、初めて安心感を感じることもよくあります。
承認欲求が強く、人への依存心が高い傾向も強くなります。
心理②:今の自分は本来の自分ではない
今の自分は「本当の私」ではないと感じてしまう人も少なくありません。
何らかのストレスや環境が原因で、本来の自分の力や魅力が発揮できていないと感じてしまいます。
なかには自己否定する原因を他人や環境に押し付けてしまうため、改善の一歩を踏み出しにくくなっている人も……。
根拠なく、いつか本当の自分が見つかれば自分は変われる、と考えてしまう人も少なくありません。
心理③:自分には価値がない
自分には価値がないと信じてしまう場合もあります。
生きていることに価値が見いだせず、自分の存在に疑問を持ってしまう人も少なくないでしょう。
他人の存在はポジティブに考えられても、自分の存在だけが受け入れがたく思えてしまいます。
心理④:人が褒められると焦る
自分にダメ出しをするときは、かえって人から認められることを強く求めます。
さらに、他人と自分を比較する傾向も強いです。
他人と比べて自分を低く卑下してみたり、自己否定してしまいます。
そこで、自分の目の前で人が褒められていると、相手と自分を勝手に比較して、自分がけなされているように感じてしまうでしょう。
あの人は褒められたのに、自分は褒められなかったと焦りの気持ちを持つ人も少なくありません。
心理⑤:毎日に満足感がない
物の見方にも、よく見られる心理的特徴があります。
自分には幸せになる価値はないとか、自分は生きている意味がないと感じる傾向が強いことで、何をしていても満足感や幸福感が得られなくなってしまいます。
何をしていても否定する材料にしか見えず、満足感が得られません。
いつも心のどこかが荒れたような気持で過ごしている人も少なくありません。
自己否定感が強い原因
どうして自己否定する気持ちができてしまうのでしょうか。
その原因について見てみましょう。
- 自己防衛
- 子供のころの体験
- 否定された経験や挫折
- 理想が高すぎる
- かたくなな心
原因①:自己防衛
まずあげられる原因は自己防衛です。
自己否定することは自分を傷つけることだと思っていませんか。
傷つく一方で、別のストレスから自分を守る役割があるのことも知っておきましょう。
自分で自分を否定すると、新しい失敗がっても傷つきにくくなります。
「やっぱりうまくいかなかった」と、失敗を想定しているほうがショックも少なく済みます。
自k否定をしていれば、新しいチャレンジをしない理由にもなるでしょう。
「どうせ自分には無理だから」と、新しい挑戦や世界を広げる努力をしなくて済みます。
ちょっとしたことに傷つきやすい人ほど、自分を守ろうと自己否定するようになってしまいがちです。
原因②:子供のころの体験
子どものころの体験が原因になっていることもあります。
子どものころから褒められず、否定ばかりされてしまう自己否定しやすくなってしまいます。
自分を肯定する感情が育たず、自分に価値が見いだせなくなってしまうでしょう。
両親からの虐待や、いじめの体験のほか、挫折感の大きい体験も自己否定する感情の引き金になってしまいます。
原因③:否定された経験や挫折
仕事の失敗や、大きな失恋など、挫折や否定された経験から立ち直れずに、自己否定するようになってしまうことも……。
愛情をかけて育ててきた恋愛が、急に失われてしまったとき、受け止められずに自分を否定してしまう人は少なくありません。
また、合格するはずだった受験の失敗など、予期していなかった挫折から自信を無くし自己否定に陥ってしまう場合もあります。
人生における挫折や否定感のある経験が、自己否定につながるケースは多いのではないでしょうか。
原因④:理想が高すぎる
自分に対して理想が高すぎることが原因になる場合もあります。
もともと完璧じゅぎな性格の人は、自分にも理想を高く求めます。
失敗を許せず、すべてをクリアできるような完璧さを自分に求めるあまりに、そのレベルに至らない自分を責めてしまうでしょう。
自分の理想と現実の自分を比べて、自己否定する気持ちを持つ人も少なくないでしょう。
原因④:かたくなな心
ストイックで、かたくなな心持が原因になってしまう場合もあります。
嫌なことや落ち込むことがあったとき、自分を否定したくなるのはよくある感情です。
そんなときにもかたくなな心を持っていると、励ましの言葉が耳に入ってこなくなります。
自分の理想や完璧主義に固執し、失敗を許す寛容さがなくなってしまうでしょう。
自分で自分を追い詰め、自己否定の気持ちから抜け出せなくなってしまいます。
日本人に自己否定する人が多い理由
日本人は世界の人々に比べて自己否定する人が多いと言われています。
そこにはどんな理由が隠されているのでしょうか。
理由①:謙遜する文化
日本社会には「謙遜」する文化があります。
仮に自分に能力があっても、そのことを主張したりひけらかすのではなく、謙遜する態度が美しいと考える文化が根付いています。
態度は常に控えめにし、自分で自分の能力を低く表現する傾向が強くなるため、自己否定しやすい土壌ができあがっています。
そのため、日本人は子どものころから謙遜する美徳を感じるため、自分を低く見てしまいがちです。
こうした背景が、自己否定しやすさを作っているのではないでしょうか。
理由②:出る杭は打たれる
もう一つの理由が、出る杭は打たれるという文化です。
日本では、一人が秀でることよりも、全体の協調性やチームワークを優先する傾向があります。
自分を主張することは、かえって全体を乱すと考えられることも多いでしょう。
自己評価が高い人は、輪を乱す人として考えられやすくなってしまいます。
このような個人が目立つ行動を避けようとする心理が自己否定しやすい環境を作ってしまうのではないでしょうか。
自己否定感が強いデメリット
自己否定の気持ちをもった経験がある人は多いはず。
しかし、自己否定することにはいろいろなデメリットが付きまといます。
自己否定することで起こるデメリットをご紹介します。
- 毎日が楽しくない
- 人間関係がうまくいかない
- 周囲にネガティブな空気感が伝わってしまう
デメリット①:毎日が楽しくない
毎日が楽しくなくなってしまうところがデメリットとして挙げられます。
自己否定する気持ちから、自分の幸せや他人からの評価を素直に認められません。
自分が生きている意味や価値を感じられずにいると、人生自体に楽しみが見つけられなくなってしまいます。
本来楽しめるはずの恋愛や趣味なども、心の底から楽しめなくなるところがデメリットです。
デメリット②:人間関係がうまくいかない
人間関係がうまくいかなくなるところもデメリットです。
自分を否定してしまうと、他人から好意を受けても信用できず、疑心暗鬼の態度をとってしまうこともよくあります。
信頼関係が築けず、人間関係がうまく作れなくなる人も少なくないでしょう。
さらに、自己否定する分承認欲求が高まり、他人から認めてもらおうと過剰な要求を見せる日もいます。
愛情を試したり、不幸アピールが強くなるといった行動も目立ち、コミュニケーションがうまくいかなくなる人もいます。
対人関係に苦手意識も強くなり、上手に人間関係が作れなくなるところがデメリットです。
デメリット③:周囲にネガティブな空気感が伝わってしまう
自己否定する人は、ネガティブ思考になってしまいます。
そうした暗い雰囲気は周囲にも影響を与えてしまうでしょう。
会話していても「どうせ私なんか…」といった否定的な言葉が多くなると、周りも暗い気持ちになってしまうます。
周囲の空気を暗くしてしまうのもデメリットのひとつです。
自己否定を克服する方法
最後にツラい自己否定する気持ちを克服する方法をご紹介します。
できることから始めて、自分を肯定できるようにしてみませんか。
- 自分を褒める
- 人と比べない
- 理想を高くしない
- 日々の生活で小さな目標を作る
- 失敗にこだわらない
- 嫌われる勇気を持つ
- 肯定的な言葉遣いを心掛ける
- 生活習慣を整える
方法①:自分を褒める
普段から機会を作って自分を褒めるように心がけましょう。
一日一回でもいいので、自分を褒めるようにします。
また、褒めるときは声に出して行うとより自分を肯定できるようになります。
自己否定してしまう人は、意識していないときでも自分を否定してしまいがち。
否定をせずに、褒めるように気を付けてみましょう。
方法②:人と比べない
他人と比べないことも大切です。
自己否定すてしまう人は、他人と自分を比べて自分を下に見ている場合が多いです。
人は人、自分は自分という区別をしっかり身につけましょう。
また、他人が褒められたりよい結果を出していることで、自分を卑下するのもやめましょう。
あなたの幸せはあなた次第だと考えるようにして、比較する癖を止めましょう。
方法③:理想を高くしない
理想を高く持たないことも重要です。
自分に理想を高く求めることは向上心につながります。
しかし、裏を変えずと自分の悪いところが目立ってしまい、自分で自分を責める結果にもつながるでしょう。
完璧を求める気持ちは緩めて、失敗に寛容になりましょう。
方法④:日々の生活で小さな目標を作る
日常生活を送るうえで、小さな目標を作るように意識しましょう。
毎日ひとつひとつクリアできる小さな目標を作って、やり遂げる経験を積み重ねましょう。
自己否定の気持ちを持っていると、自分に自信もなく褒めるポイントも見つけにくくなります。
ちょっとした目標を作り、達成することで成功体験を増やし、自分を肯定できる機会を増やしましょう。
方法⑤:失敗にこだわらない
失敗にこだわらないことも大切です。
一度の失敗を許せず、いつまでも気持ちを切り替えずにいませんか。
人生に失敗はつきもの。
人は何度でも失敗を繰り返すてしまいます。
一つの失敗にこだわっていては、いつまでたっても自分を認められる日は来ないでしょう。
失敗にこだわらないように意識してみませんか。
方法⑥:嫌われる勇気を持つ
ときには人から嫌われる勇気も持ちましょう。
誰からも好かれようと考えるのは、理想が高すぎます。
他人には個性があり、気が合う人もいれば、合わない人もいるものです。
誰からも好かれようと考えると、負担が大きくなり自己否定につながります。
方法⑦:肯定的な言葉遣いを心掛ける
肯定的な言葉遣いを意識して使いましょう。
「でも」や「だって」「どうせ」などの言葉はやめて、何ごとにもポジティブな言葉を使います。
肯定的な言葉を使うことで、考え方も前向きになる元気が出ます。
方法⑧:生活習慣を整える
自己否定しがちな人は、鬱っぽくなってしまうこともあります。
また、過度なストレスや疲れから、自己否定しやすくなる場合もあります。
克服したい人は、心身を休め、生活習慣を整えるようにしましょう。
寝不足や運動不足をなくし、健康的な生活をすれば、気持ちも前向きになりやすくなります。
自己否定を克服するには勇気が必要
自分を傷つけ、苦しい思いをもたらす自己否定ですが、実は自分を守る方便にもなっています。
自分を低く見て、否定していれば新しい挑戦や、新たな人間関係に飛び込まずに、不幸な自分のままこれ以上傷つかずに済んでしまう場合もあります。
しかし、自己否定を続けていると、幸せを感じにくくなり、人生が楽しめません。
周囲にも暗い影響を与えてしまうでしょう。
自己否定を抜け出したい人は、何よりも自分で自分を変える勇気を持ちましょう。
その勇気さえあれば、自信をもって、あなたらしく輝ける人生が送れるはずです。
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