美髪専門家に聞いた!頭皮のかゆみの原因・対処法&お悩み別おすすめアイテム
頭皮のかゆみは、汗をかく季節に限らず、1年中起こると言われています。 かゆみだけでなく、フケやべたつきといった症状も併発することがあり、症状別で対処法も変わるんですよ。 今回は、頭皮のかゆみが起こる原因や対処法を美髪ケアディレクター・福井麻衣子さんに教えていただきました! お悩み別のおすすめアイテムや、見直すべき生活習慣などもお伝えしていきますよ。
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頭皮のかゆみの原因
頭皮のかゆみが起こる原因は、大きくわけて4つあります。
ここでは、頭皮のかゆみが起こる原因について詳しく説明していきます。
- 汚れが付着している
- 乾燥によるもの
- シャンプー、スタイリング剤
- 皮膚疾患
かゆみの原因①:汚れが付着している
頭皮には毛髪があり、体の部位の中でも最も汚れの洗い残しが起こりやすい場所と言われています。
頭皮についた汚れや、汗、不要な皮脂が落とし切れないと、細菌が繁殖しかゆみを引き起こすことがあります。
細菌は量が増えると炎症や皮膚疾患の原因になります。
かゆみの原因②: 乾燥によるもの
頭皮を外部刺激から守る皮脂が足りなくなると、頭皮はカサカサとした乾燥状態になります。
頭皮が乾燥をすると、頭皮のバリア機能が弱まってしまい、ちょっとした刺激で炎症やかゆみを引き起こすようになってしまいます。
秋冬の空気が乾燥している時期はもちろんのこと、夏にエアコンの風に直接当たることも、頭皮の乾燥につながります。
\乾燥の他にシャンプーの洗い残しや皮脂が原因になる場合も!/
かゆみの原因③:シャンプー、スタイリング剤
シャンプーやワックスなどのスタイリング剤が頭皮に合っていないと、それらが刺激となってかゆみを発生させることがあります。
シャンプーは洗浄力が強すぎるものを使い続けると、頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥を引き起こすこともあります。
かゆみの原因④:皮膚疾患
細菌による皮膚疾患が起きていることで、かゆみが発生している場合もあります。
また、アトピー性皮膚炎のようにアレルギー体質によって、頭皮のかゆみが起こることもあるのです。
あせもや、乾癬と呼ばれる炎症も頭皮のかゆみを引き起こす皮膚疾患の1つです。
頭皮のかゆみだけじゃなくフケも出る!フケの種類をチェック
頭皮のかゆみを感じた場合、フケの症状を併発していることがあります。
ここでは、かゆみを伴うフケの種類をおさえておきましょう。
乾性フケ
フケと聞くと、白い粉のようなものがパラパラと落ちるイメージを持たれる方が多いと思います。
これは乾性フケと呼ばれるもので、頭皮が乾燥することで粉のようになってはがれ落ちるのです。
乾燥した場所に長時間いる人や、洗浄力の強いシャンプーを使っている人などに多くみられます。
脂性フケ
脂性フケはべとべとした黄みがかった脂っこい塊が出てくるフケです。
頭皮の皮脂が過剰に分泌されている、皮脂が洗い流されずに残っていると発生しやすいです。
また、長時間帽子をかぶっている人や、脂っこい食事ばかりしている人なども脂性フケが発生しやすいと言われています。
Q.頭皮にフケが出てしまったときの対処法は?
A. シャンプーの前に湯洗いをするようにしよう!
湯洗いは5分を目安に行うのがポイントです。
毎日必ず夜にシャンプーすることや、洗浄力の強い市販のシャンプーをやめることも対処法としておすすめです。
皮膚科の受診必須!頭皮のかゆみが症状に表れる皮膚疾患
頭皮のかゆみは、症状によっては皮膚科などの専門医を受診する必要があります。
ここでは、頭皮のかゆみを伴う皮膚疾患を6つ紹介していきます。
頭皮のかゆみを伴う疾患①:頭ジラミ症
頭ジラミ症は、シラミが人に寄生をして血液を吸う過程でかゆみを伴う疾患です。
頭ジラミ症によるかゆみで頭を掻くことで、頭皮が傷つけられて二次疾患につながることもあります。
シラミは1年中発生すると言われており、不潔にしているから発生するというわけでもありません。
一般的には幼児同士が頭をくっつけて遊んだ際や、お昼寝時、シラミを持った人のタオルや帽子を共有することなどによって発症が拡大すると言われています。
頭皮のかゆみを伴う疾患②:接触性皮膚炎
接触性皮膚炎は、皮膚に直接触れたものが原因で起こる湿疹や炎症のことを言います。
ワックスやヘアスプレーの洗い残しや、ヘアアクセサリーによるもの、カラーリング剤による刺激などが挙げられます。
頭皮のかゆみを伴う疾患③:アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、ハウスダストや食べ物、動物などによるアレルギー物質が原因で起こる皮膚炎です。
頭皮だけでなく全身にかゆみを伴う場合もあり、専門医を受診して原因となっている物質を特定する必要があります。
アトピー性皮膚炎は、慢性的な強いかゆみを感じることもあり、掻きむしることから皮膚が傷つき、二次症状につながる場合も少なくありません。
頭皮のかゆみを伴う疾患④:脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)
脂漏性皮膚炎は、頭皮のかゆみを伴う皮膚疾患で最も多い症状と言われています。
頭皮の皮脂が過剰に分泌されることによって、フケやべたつき、においを発生させます。
かゆみは他の疾患に比べて強くはなく、頭を洗っているのにべたつきやフケが発生することから不衛生に見られてしまうこともあります。
頭皮のかゆみを伴う疾患⑤:あせも
あせもは、汗の出口が詰まることで周辺に汗がたまり炎症や湿疹を引き起こす症状です。
多くの場合は汗をかきやすい、脇の下やひざの裏などにできやすいのですが、帽子を長時間かぶったままにしておくと、頭皮にもあせもが発生することがあります。
頭皮のかゆみを伴う疾患⑥:乾癬(かんせん)
乾癬は、皮膚が盛り上がったような赤みのある発疹の上に、白い垢が付着してポロポロと落ちる皮膚疾患です。
手で触っただけではかさぶたのように感じてしまうため、頭皮にできている場合は発見するのが遅くなってしまうこともあるそうです。
頭皮に起こることが多い症状で、再発を繰り返しやすいので専門医で適切な処置を受ける必要があります。
ひじやひざ、腰などにも症状が広がることがあり、悪化すると膿を伴うこともあります。
頭皮のかゆみを予防するための生活習慣
頭皮のかゆみは、日常生活のちょっとした行動を見直すだけで予防することができます。
ここでは、頭皮のかゆみを予防するための生活習慣をおつたえします。
- 頭皮の汚れはしっかり落とす
- 頭皮を乾燥させない
- 汗はこまめにふき取る
かゆみの予防方法①:頭皮の汚れはしっかり落とす
頭皮のかゆみを予防するには、頭皮を常に清潔にしておくことが大切です。
仕事などで帰りが遅くなったり、疲れていたりすると、シャンプーを丁寧に行えないということもあるかもしれません。
しかし、頭皮の汚れは意外と落ちにくいものなので、「予洗い」「シャンプー洗い」「すずぎ」を意識して丁寧に行う必要があります。
1度のシャンプーでは汚れが残ることもあるため、スタイリング剤を多めに使った日はシャンプー洗いを2回行うと汚れを落とすことができます。
\枕カバーをこまめに変えるのも効果的!/
そのためにも枕カバーを毎日変えるのがおすすめです。
乾燥には頭皮用化粧水をつけるのも効果的ですよ。
かゆみの予防方法②:頭皮を乾燥させない
夏場はエアコンの風が直接当たらないようにする、うるおい成分のあるシャンプーを使用するなど、頭皮を乾燥から守ることを意識しましょう。
最近では、頭皮用の保湿ができるヘアケア剤も販売されているので、そういったアイテムを使うという手もあります。
頭皮はマッサージをすることで、血行がよくなり、乾燥しにくい健康な頭皮をつくることもできます。
かゆみの予防方法③:汗はこまめにふき取る
頭皮にかいた汗をそのままにしている人は結構多いようです。
汗はかゆみを引き起こす刺激物にもなりますし、細菌を繁殖させる原因にもなります。
汗をかいたらこまめにふき取ること、シャワーで洗い流すことなどを意識すると、頭皮のかゆみを予防することができますよ。
頭皮にかゆみがあるときの対処法
それでは、頭皮にかゆみを感じた際には、どのように対処したら良いのでしょうか?
ここでは、頭皮にかゆみを感じた際の対処法を3つ紹介していきます。
- 掻かない
- 市販薬を使う
- 専門医を受診する
かゆみの対処法①:掻かない
当たり前かもしれませんが、頭皮にかゆみを感じたらむやみに掻くことはやめましょう。
掻きむしることで、頭皮が傷つき、傷ついた場所に細菌が入り込むことで、別の症状が併発する場合があります。
かゆみは頭皮が炎症を起こしている状態ともいえるので、どうしてもかゆみが収まらないときは濡れタオルや冷水で冷やすと、症状を和らげることができます。
かゆみの対処法②:市販薬を使う
頭皮のかゆみには市販薬が効く場合もあります。
細菌によるかゆみであれば、抗菌薬使うだけでも症状が改善することもあります。
最近では、頭皮のかゆみに効くローションなども販売されているので、症状や頭皮の状態にあった市販薬を選ぶようにしましょう。
かゆみの対処法③:専門医を受診する
もし頭皮のかゆみが長く続いたり、湿疹やかぶれなどが起きていたりする場合は、皮膚科などの専門医を受診しましょう。
専門的な治療を受けることで、頭皮のかゆみが早く改善されることもあります。
Q. 他におすすめの対処法は?
A.頭皮用化粧水をつける
乾燥を防ぐことでかゆみも抑えることができますよ。
頭皮のかゆみを予防!正しいシャンプーのやり方
頭皮のかゆみを予防するには、正しいシャンプーのやり方を知っておく必要があります!
正しいシャンプーのやり方は以下の通りです。
- 1~2分程度予洗いをする
- シャンプー洗いは頭皮を洗うことを意識する
- すすぎ残しがないように丁寧にすすぐ
シャンプー時のシャワーの温度は38℃程度のぬるま湯がおすすめです。
熱すぎるお湯は頭皮の必要な皮脂を洗い流し、乾燥の原因となります。
1~2分程度予洗いをすることで、頭皮に付着している汚れをある程度洗い流すことができます。
シャンプーは、指の腹をつかって頭皮を洗うことを意識するように行うと良いでしょう。
最後はすすぎ残し・シャンプー残りがないように、丁寧に髪をすすぎましょう。
美髪サロンスタッフおすすめシャンプー
oggiotto(オッジオット)/インプレッシブPPTセラムSS スムースシャンプー
オッジオットのシャンプーは低刺激性でマイルドな洗浄力・脱脂力が◎
約11種類の保湿保護成分配合で頭皮にもやさしく、髪を保湿しながら補修もしてくれますよ。
頭皮のかゆみやフケのお悩み解消!おすすめ市販アイテム
ここでは、頭皮のかゆみやフケに効く市販のアイテムを紹介していkます。
かゆみを抑える市販薬や、頭皮専用ローション、シャンプーなど、今人気のあるアイテムを厳選して集めました。
頭皮のかゆみ編
おすすめ①:ロート製薬 メディクイックHゴールド
メディクイックHゴールドは、頭皮のかゆみがある場所にピンポイントに塗布できる抗炎症薬です。
目薬のように先端が突出した形状をしているので、塗布する際も髪にお薬が付きにくいです。
かゆみを抑える成分や、皮膚を補修する成分、殺菌成分や清涼成分が配合されています。
塗った瞬間から清涼成分のメントールが働くので、その場でかゆみを沈めてくれますよ。
おすすめ②:ムヒ HD
ムヒHDも、頭皮のかゆみがある場所にピンポイントで塗布できる抗炎症薬です。
炎症を伴うかゆみを素早く沈め、頭皮を正常な状態に改善してくれます。
頭皮に付けた際に液だれがしないように、適度な粘度を持っています。
こちらもメントールを配合しているので、塗った瞬間からすっきり爽快な心地になります。
フケ編
おすすめ①:ロート製薬 メディクイックH シャンプー
メディクイックHシャンプーは、リンスやコンディショナー要らずのシャンプーです。
コンディショニング成分を配合しているので、1本で頭皮ケアができ、頭皮への刺激を最小限に抑えます。
フケやかゆみを防ぐ薬用シャンプーなので、細菌や汚れを落としつつ、頭皮を乾燥から守ります。
おすすめ②:ロート製薬 メディクイックH ローション
メディクイックH ローションは、すでに発生しているフケに効果を発揮する薬用ローションです。
頭皮に潤いをあたえながら、フケをともなう炎症を沈めてくれます。
頭皮の代謝を整え、抜け毛を防いでくれるという効果もあります。
ローションタイプなので、清潔にした頭皮にパパっと垂らしてもみこむことができます。
おすすめ③:ピオクレア 薬用フケ かゆみローション
ピオクレアは女性のためのフケ・かゆみを防止する薬用ローションです。
オクトピロックスと呼ばれる殺菌成分配合がかゆみの原因菌を殺菌し、グリチルリチン酸が頭皮の炎症を沈めてくれます。
すっきりとした爽快メントール配合なので、付け心地も軽やかです。
おすすめ④:柳屋 薬用ヘアトニック フケ・カユミ用
薬用ヘアトニックフケ・カユミ用は、男性用のフケを防止するヘアトニックです。
タオルドライ後の髪に数滴塗布してマッサージをすることで、フケやかゆみを防止してくれます。
爽快感のあるメントールで、お風呂上りの汗を緩和してくれます。
薬用成分配合で、発毛効果も期待できます。
おすすめ⑤:フケミンユー 薬用頭皮ローション
フケミンユーは、10代からのフケ予防をコンセプトしたマッサージヘッド付きの薬用ローションです。
4つの有効成分配合で、フケやかゆみを防いでくれます。
潤い成分も配合しているので、乾燥によるフケに効果を発揮します。
乾燥予防編
おすすめ①:キュレル 頭皮保湿ローション
キュレルの頭皮保湿ローションは、頭皮専用の保湿を叶える化粧水です。
燥性敏感肌のための低刺激設計なので、すでにフケやカサつきが起きてしまった頭皮にも使うことができます。
キュレル独自のセラミド機能成分が、頭皮のセラミドの働きを効果的に補い、潤いを与えてくれます。
おすすめ②:レディース頭皮ケア うるおいエッセンス
レディース頭皮ケアうるおいエッセンスは、30代から40代の女性のための自宅で炭酸ヘッドスパが体感できる、パチパチ感のあるエッセンスです。
頭皮に直接塗布することで、炭酸のパチパチが頭皮の血行を刺激し、ヘッドマッサージの効果を高めてくれます。
清涼感のあるグレープフルーツの香りで、マッサージ後もリフレッシュ体験が続きます。
おすすめ③:h&s トリートメント モイスチャー 地肌マッサージクリーム
h&sの地肌マッサージクリームは、お風呂の中で使用するマッサージクリームです。
シャンプーの髪に使用することで、頭皮を柔らかくしながら、深海ミネラル成分が残った汚れを浮き出してくれます。
毛穴の隙間まで入り込むミクロの深海ミネラルは、毛根につまった汚れも優しく浮かせます。
過剰な皮脂編
おすすめ①:すっぴん地肌ナチュラルスカルプシャンプー
すっぴん地肌ナチュラルスカルプシャンプーは、脂漏性皮膚炎の研究者が開発した、過剰な皮脂でお困りの方専用のシャンプーです。
頭皮の状態を正常化させるべく、皮脂を洗い流しながら頭皮に潤いも与えてくれます。
毛髪の潤い補修やダメージケアをしてくれるので、脂性肌によるかゆみや髪のダメージが気になる方におすすめです。
おすすめ②:アンファー スカルプD シャンプー&コンディショナー
「頭皮を洗う、頭皮をケアする」をコンセプトとしているスカルプDは、乾燥肌用、脂性肌用、超脂性肌用の3段階のシャンプーを取り扱っています。
肌の状態に合ったシャンプーを選ぶことができるので、過剰な皮脂でお困りの方にもおすすめです。
汚れをしっかりと落とすことはもちろんのこと、頭皮が乾燥しないように潤い成分も配合しています。
コンディショナーとのセット使いで、毛髪のハリやコシがアップします。
おすすめ③:ピュアナチュラル シャンプー前の頭皮すっきりクレンジング
シャンプー前の頭皮すっきりクレンジングは、その名の通りシャンプー前に頭皮の汚れを洗い流すための頭皮洗浄料です。
いつもより多めにスタイリング剤を付けた日や、頭皮をすっきりさせたいという時などにおすすめです。
使い方は、シャンプー前の濡らした髪に適量を塗布して、もみこんで頭皮マッサージをするだけです。
その後は湯水ですすいで通常通りシャンプーをするだけなのでとても簡単です!
頭皮のかゆみはセルフケアで防ぎましょう
頭皮のかゆみについて、症状や対処法などを紹介してきましたが、日頃のケアさえ間違っていなければ、フケやかゆみは防ぐことができます。
頭皮はお顔とつながった同じお肌ですし、汚れや乾燥を放置しないようにケアする必要があるのです。
肌に優しいオーガニックシャンプーやアミノ酸シャンプーが流行っていますが、肌に優しい分洗浄力が弱く汚れが残ってしまう場合もあります。
肌に優しいシャンプーを使用する際には、湯水で予洗いをするだけでも汚れの洗い残しを防ぐことができるようになりますよ。
頭皮のかゆみは誰にでも1年中起こりうるものなので、日頃から頭皮ケアを行って頭皮を健康な状態に保っていきましょう。
取り入れたくなる素敵が見つかる、大人女性のためのwebマガジン「noel(ノエル)」。
メイク・コスメ、美容、ライフスタイル、ヘアスタイル、ファッション、ネイル、恋愛のテーマで、編集部が独自調査、または各分野のスペシャリストが監修した記事を毎日更新しています。いまの気持ちに1番フィットする情報で、明日を今日よりすばらしい日に。
他にはシャンプーの洗い残しや過剰皮脂の分泌が原因になる場合も。