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二枚舌の意味とは?

二枚舌の女性の話にうんざりする男性

二枚舌とは嘘をつくこと、矛盾したことを言う事です。
矛盾した事と言うのは、あちらとこちらで言っていることが異なるようなケースです。

元々は仏教用語で、仏教では「両舌(りょうぜつ)」と言われています。
両舌とは仏教の中でも十悪業のひとつでもあり、二人にそれぞれに違う事言って、その二人の仲を引き裂く行為を意味します。

そのため、二枚舌とはネガティブワードのひとつです。

二枚舌な人の特徴

二枚舌の男性を疑い深い目で見る女性

二枚舌と言われてしまう人の特徴を見ていきます。

  1. 人当たりが良い
  2. 八方美人に見える
  3. 他人の顔色を窺う
  4. 打算的
  5. 自己中心的
  6. 自慢話が多い
  7. 演技が上手い
  8. 罪悪感が少ない
  9. 人間関係を器用にこなす
  10. 虚言癖がある

具体的に見ていきましょう。

特徴①:人当たりが良い

二枚舌の人は一見人当たりが良く見えます。
誰とでも仲良くなり、おしゃべりして、明るい性格。

そのため、第一印象は悪くありません。
しかし、この人当たりの良さが計算されたものであれば二枚舌も使いこなします。

計算づくの人は人によって対応を変えて、その人に好かれようとします。
その人に好かれようとする行為や発言は、作られたものであって本当の姿ではありません。

特徴②:八方美人に見える

八方美人とは人当たりと似た言葉ですが、八方美人とは自発的に外的接触をする人のことです。
八方美人に見える原因は受身だけではなく自らも他人に良い印象を与えようと積極的になるからです。

そういう人は、第三者を使って自分を良く見せようとすることもあるでしょう。
また、自分にとって都合の悪いことがあると、うまく良い方向へ軌道修正します。

特徴③:他人の顔色を窺う

他人の顔色や反応を見てしまう人です。
そういう性格の人は、人の評価や人にどう思われているかを重点的に考える人です。

そうすると、自分の本来の姿で行動するのではなく、人に好印象を与えるために動いてしまうでしょう。
また、発言に関してもこれを言えば良く思われると考えて発言するので自分の言葉で話していません。

それが、二枚舌へと繋がっていきます。

特徴④:打算的

打算的とは損得勘定を考えて行動する人です。
二枚舌の人は計算高く自分が損をするようなことはしないでしょう。

具体的に打算的な行動と言えば、上司におべっかをつかう、偉い人を褒めちぎるなど、心にないことでも言えます。
そういう人は、逆に得しない人と思った人には冷たい態度をとることがあるので、周囲から嫌われてしまいます。

特徴⑤:自己中心的

我儘で自分の事しか考えていない人です。
自己中の人は自分の事が一番可愛いので、嘘をついてでも自分を良く見せようとします。

また、恥をかきたくない、失敗したくないと思っているので、ついついその場を逃れるために二枚舌になることもあるでしょう。
その嘘によって誰かが傷ついても、自分を守ることが出来ればそれでいいと考えているので二枚舌と言われるのです。

特徴⑥:自慢話が多い

二枚舌の人は自慢話が多いでしょう。
自分は人より優れている、人より恵まれているということを、第三者に認めてもらいたい欲求が強いのです。

つまり、承認欲求が強く、それによって自分のプライドを保っています。
そのためには、話を大げさにして「凄いね」と言われたいのでしょう。

例えば、彼氏と誕生日を過ごしたという話も、普通のお店にご飯を食べに行っただけでも、高級レストランに行った、高価なプレゼントを貰ったと大げさな表現をしてしまいます。

特徴⑦:演技が上手い

二枚舌だとばれないのは、演技が上手いからでしょう。
人は嘘をつくと顔が引きつっていたり、落ち着かなかったりと態度で疑ってしまうことがあります。

しかし、堂々とした態度で誰も気付かないのです。
そのため、単なる噂話でも本当の話のように聞こえてしまい、周囲の人は翻弄されてしまいます。

特徴⑧:罪悪感が少ない

嘘をつくことに罪悪感がないのが二枚舌の特徴です。
人は嘘をつくことに罪悪感があるので、極力嘘はやめておこうと思います。

また、嘘がバレた時に気まずくなることを危惧して初めから嘘はつかないと考えます。
しかし、二枚舌の人は嘘をついたという意識があまりない場合もあるでしょう。

そして、話しているうちにまるで本当の話のような錯覚になる人もいます。

特徴⑨:人間関係を器用にこなす

人に対して臨機応変に付き合えるのが二枚舌です。
良く言うと器用で、うまく人間関係を築くことが出来ます。

また、シチュエーションによって、自分をカメレオンのように変えられるので、違和感なく付き合えるのでしょう。
普通は、性格が合わない、今日は機嫌が悪いから話したくないなど、人との関係に悩む人が多いでしょう。

しかし、その人のその気分、状況によってうまく合わせられるのです。

特徴⑩: 虚言癖がある

二枚舌は虚言癖があるケースも少なくありません。
虚言癖とは意識せずとも嘘をついてしまう癖で、酷い場合は病であることも。

原因は色々ありますが、子供の頃の家庭環境やコンプレックス、トラウマなどが引き金になっているでしょう。
虚言癖の人は嘘をついているという認識がないので治療が必要な場合もあります。

二枚舌を使う人の心理

話の上手い二枚舌の話に引きつけられる人

二枚舌になってしまう心理を見ていきます。

  1. 辻褄を合わせるため
  2. 共感してほしい
  3. 嫌われたくない

具体的に見ていきましょう。

心理①:辻褄を合わせるため

二枚舌になると、人それぞれに話したことが違っていたり、その場しのぎの発言をしたりするので、最終的に話の辻褄が合わなくなってきます。
すると、今度はその辻褄を合せようと更に嘘を重ねてしまい、どんどん上塗りしてしまうでしょう。

ひとつの嘘が露呈してしまうと信じてもらえなくなるので二枚舌になるのです。
結局、自分を守るためにやってしまう行為ですがますます矛盾し、自分を追い込み二枚舌がやめられなくなります。

心理②:共感してほしい

自分の事をわかってほしい、注目してほしい、賛同してほしいという気持ちから二枚舌になります。
二枚舌の人は孤独を感じている人が多いので、誰かに共感してもらう事で仲間意識を持とうとします。

そのため、相手を見て喜ばすような事を言ったり、したりしてしまうのです。
それによって感心されたり、感謝されたり、褒められたりすることで心を満たしています。

心理③:嫌われたくない

誰でも人に嫌われたくないと気持ちがあります。
その気持ちが人一倍強い
のが二枚舌です。

幼いころからずっと親に叱れていた、先生に注意されていた、友達にいじめられたなど、幼少期のトラウマが原因になっていることが多いでしょう。
そういった経験があるとそうならないように防御しようとします。

その方法が二枚舌です。
嫌われまいと考えれば考える程、嘘をついてでも周りの機嫌を取ってしまうのでしょう。

二枚舌を使う原因

噂話ばかり広める二枚舌の人

二枚舌になる要因を見ていきます。

  1. 注目された経験がある
  2. 現実と空想の区別が曖昧
  3. 自信がない
  4. 病気の可能性

具体的に見ていきましょう。

原因①:注目された経験がある

人生において過去に脚光を浴びた経験が原因になります。
例えば、スポーツで記録を出し皆に称賛された、一流大学に合格して褒められたなど、多くの人の関心を集めるようなことです。

一度注目を浴びると気分が高揚し、認められたことで満足感もあり、気持ちが良いでしょう。
その体験が忘れられずに、再び注目を浴びたいと考えます。

しかし、注目される材料がないので話しを誇張するのです。
また、話を大きくして聞く人の注目を浴びようとするでしょう。

原因②:現実と空想の区別が曖昧

子供の頃は、現実と空想の境目が曖昧になる傾向があります。
そのため、子供が現実でないような事を本当に見たと言い張ったりします。

それを聞いて大人は「嘘をついたらダメ」と叱りますが、子供にとっては本当の事なのにどうして叱られるかが理解できません。
しかし、成長するにつれてその曖昧さはなくなり、空想と現実をきっちりと区別するようになります。

しかしながら二枚舌の人はこの区別が今でも曖昧なことが原因です。

原因③:自信がない

自分に自信が持てないことが二枚舌の原因です。
特に、コンプレックスが強く、自分の評価が低い人は、等身大の自分を受け止めることが出来ず、口先で自分を良く見せようとしてしまいます。

そうしないと自分というものを嫌いになってしまうからです。
そして、二枚舌によって他人から「凄いね」と言われたことに安心感を得るのです。

原因④:病気の可能性

様々な精神疾患が二枚舌の原因になっていることもあります。
虚偽性障害、演技性パーソナリティ障害、妄想性パーソナリティ障害など、病によって二枚舌になることもあるのです。

特に、演技性パーソナリティ障害は、他人の注目を集めるために色々な事をしてしまいます。
例えば、奇抜なファッション、整形、嘘など、自分に注目を集めるためなら手段を選ばなくなるでしょう。

二枚舌の人を見抜く方法

堂々と話をする二枚舌の人

これをすれば二枚舌だとわかる方法を見ていきます。

  1. 周辺の人達からの情報を得る
  2. 話している様子を観察する
  3. 辻褄が合わない
  4. 根拠がない
  5. 繰り返し質問する

具体的に見ていきましょう。

方法①:周辺の人達からの情報を得る

一番わかりやすいのは他の人と話を照らし合わせることです。
そのため、別の人にはどう話したかを聞くことで、いくつもの話が存在することがわかるでしょう。

そうなると、話の信憑性もないと判断できるので鵜呑みにしないでしょう。

方法②:話している様子を観察する

二枚舌が話をしている時に色々な事をチェックしましょう。
まずは、目線です。

嘘をついていると人は真正面から目を見続けることをしなくなります。
すなわち、目が泳ぐということです。

また、身体に落ち着きがないこともあるでしょう。
そして、やたら手で顔を触るなど、不自然な動きがあるかを見極めましょう。

方法③:辻褄が合わない

二枚舌になるととにかく話の辻褄が合わなくなります。
具体的には、彼氏に高級レストランに食事に連れて行ってもらったという話を聞かされたとします。

しかし、高級レストランのお店にないメニューを食べたと言ったり、プレゼントを貰ったと言っても、限定品で手に入らないものだったりと矛盾点が出てくるでしょう。

方法④:根拠がない

二枚舌の話には根拠がないことが多いでしょう。
それなのに断定的に話すので直接聞いた話に聞こえたり、噂話なのに本当の話のように聞こえたりしてしまうのです。

そのため、話に違和感があれば「誰から聞いたの?」と尋ねてみましょう。
そうすれば又聞きということが確認出来たり、推測で話したりしているということがわかります。

また、噂話であれば「根拠はあるの?」と聞いて見ると慌てる様子がわかるので二枚舌だと理解できるでしょう。

方法⑤:繰り返し質問する

同じ部分を繰り返し聞き返してみましょう。
そうすれば話に統一性がないとわかります。

例えば、同時に数人に告白されたと自慢話をしていたとします。
その時に詳しくその内容について聞くようにするのです。

「同時って何人?」「何している人?」「何歳?」「どこで告白されたの?」「どの順番で?」と質問攻めにすることで一回目は答えられても、次に同じ質問をすると答えが違ってきます。
それで二枚舌ということがわかるでしょう。

二枚舌な人との付き合い方

二枚舌とわかっているので話し半分で聞く人

二枚舌とのうまく付き合う方法を見ていきます。

  1. 話に同調しない
  2. 割り切って付き合う
  3. 興味のない素振りをする
  4. 接点をなるべくなくす
  5. 付き合わない

具体的に見ていきましょう。

付き合い方①:話に同調しない

話してくる内容について同調しないことです。
二枚舌の人は同調してもらうために嘘をつくことがあるので、それをしてしまうとますます同調してくれる人と認識して、あることないことを吹聴されてしまいます。

そのため、話を聞いている時にも「そうなの」とイエスでもノーでもない態度を取り、話だけ淡々と聞くという態度をするのが良いでしょう。

付き合い方②:割り切って付き合う

友達なら関係を辞めればよいですが、職場に二枚舌がいると付き合わない訳にはいかないでしょう。
そのため、仕事の場と割り切って付き合うようにします。

つまり、仕事の業務連絡だけの関係にして私語はしない、話しかけられても職場だけの付き合いと割り切って愛想良くしておくなど、プライベートで深く関わらなければ良いと考えるようにしましょう。

付き合い方③:興味のない素振りをする

二枚舌の人は自分に注目が集まるように、話をオーバーにしたり、現実離れした話をしたりすることがあります。
それについつい驚いて食いついてしまう事もあるでしょう。

しかし、それに興味を示してしまうと二枚舌にとっては格好の餌食になってしまいます。
そのため、二枚舌の周りで話が盛り上がっていても知らんふりするようにしましょう。

決して、「何の話?」と話の輪に入らないことです。

付き合い方④:接点をなるべくなくす

二枚舌の人と付き合っていると、自分が被害を受けるかも知れません。
そのため、接点を徐々に無くしていくのが良いでしょう。

まずは、自分からは連絡を取らない、誘われても断る、話しかけられても深い話はしないなど、接触しないようにしていくのが良いでしょう。
また、自分は一人になっても良いという覚悟で付き合わないようにします。

一時的には一人になっても、二枚舌ということは付き合っていくうちに周囲も気付きます。
結果的に一人になることはありません。

付き合い方⑤:付き合わない

上手く付き合うのが難しいと判断したら、スッパリと付き合いをやめることです。
誘われて断りにくいのも面倒ですし、話しかけられて冷たくするのもなかなかできない。

それならば、初めから付き合いをやめてしまいましょう。
はっきり「あなたとは付き合えない」と宣言しても良いですし、環境が変わったのを機に連絡先を変えてしまうなどして断ち切ってしまいましょう。

二枚舌と八方美人、三枚舌の違い

また二枚舌の話しが始まったとうんざりする人

八方美人との違い

二枚舌と同じ意味として捉えられるのが八方美人。
八方美人とは誰にでも好かれるように振る舞う事です。

しかし、二枚舌とは好かれるようにするためなら矛盾したことでも話してしまう人のことです。
そして、八方美人は人の評価を下げるようなことはしませんし、話しに矛盾点もありません

しかし、二枚舌は人を貶めたりしても平気でしょう。

三枚舌との違い

良く知られているのが三枚舌外交という言葉でしょう。
これは、イギリスが第一次世界大戦中に戦後の中東問題に対して三つの協定を結んだことから生まれた言葉です。

その三つの協定は相互矛盾していたとされ、イギリスの謀略外交と批判されました。
すなわち、二枚舌よりもさらにたちの悪いのが三枚舌と表現されます。

二枚舌とわかれば距離をおこう

多くの人の注目を集めるため二枚舌になる人

二枚舌の人は一見、愛想が良く話し好きで楽しいパーソナリティに見えるでしょう。
しかし、付き合いが深くなると二枚舌だと気付いてしまう事も。

二枚舌の人と付き合っていると先々面倒な事に巻き込まれかねません。
そこで、二枚舌とわかって上手く付き合うか、距離を置いて巻き込まれないようにするかを良く考えましょう。

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ライター
noel編集部

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