苦手意識とは?苦手意識を取り除く方法&苦手な人を克服するコツ30選
苦手意識とは「苦手だと感じること」であって、不得意を意味する「苦手」とは異なります。 もしかしたら苦手意識というのは、一人ひとりの心の奥に潜んでいる「ネガティブな感情」が作り上げているものなかもしれません。 そこで、苦手意識を小さくしたり克服したりする方法をご紹介していきましょう。
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「苦手意識」とは?
苦手意識は「どうにも苦手だと感じてしまうこと」「不得意でありできれば避けたいと思う傾向」を指します。
これに対して「苦手」の意味は、「明らかにその能力が足りていないこと」。
つまり苦手意識とは、「まだ苦手と決まってはいないものを苦手だと思い込んでいる状態」なのです。
それによって自分自身に制限をかけることにもなりますから、苦手意識のことを「マインドブロック」と呼ぶこともあります。
苦手意識を感じる理由
では、苦手意識を感じるのはどうしてなのでしょうか?
以下の理由5つをご紹介します。
- 恐怖心
- 過去の嫌な体験
- 心配性
- 自分に自信がない
- ただやり方を知らないだけ
理由①:恐怖心
苦手意識を感じる原因の一つに「恐怖心」があります。
相手は未知の世界なので、「知らない」「やったことがない」…だから不安で怖くて仕方がありません。
誰だって怖い思いはしたくはないため、「自分は苦手なんだ」と思い込むことで未知の世界へ行く道を遮断するのです。
理由②:過去の嫌な体験
苦手意識を感じるのは「過去に嫌な体験をしているから」でもあります。
「友達に笑われて恥をかいた」「失敗して怒られた」など、ネガティブな経験が心に大きなダメージを与え、嫌な思い出となって頭から離れないのでしょう。
「二度とあんな辛い目には遭いたくない」という本音が、「自分は苦手なんだ」と思い込みやすくするのです。
理由③:心配性
苦手意識には、心配性も大きく影響しているようです。
やる前から「失敗したらみんなに嫌われるかもしれない」「万が一のことを考えると危険」など、最悪の状況を想像し過ぎてしまって前へ進めません。
そのうちに、あれこれ考えて悩むことに疲れてしまい、心配性が顔を出す前に「自分は苦手だからできない」と思い込むようになります。
理由④:自分に自信がない
自分に自信がないことが、苦手意識を作ることもあります。
コンプレックスや心に複雑な思いを抱いていると、「私なんかにできるわけがない、だから諦めるしかないんだ」というマイナスの感情が自分の中に根付いてしまうのです。
だから苦手ではないかもしれない物事に対して、「私は苦手」と判断してしまいます。
理由⑤:ただやり方を知らないだけ
苦手意識を感じるのは、「ただやり方を知らないだけ」という場合もあるでしょう。
「苦手だから絶対無理」と毛嫌いするのは、「興味がない」「やり方を学ぶ機会がなかった」からなのかもしれません。
そのため、一度やり方さえわかってしまえば「なんだ、意外に簡単だね」と苦手意識がなくなることもあります。
苦手意識がなくなることはある?
苦手意識の本質は「思い込み」ですから、思い込まないように認識を変えたり自信をつけたりすることで苦手意識を小さくしていくことができます。
思い込みが根底にあると、どれだけ高いスキルを身につけて周りから評価されたとしても苦手意識はなくなりません。
「認識を変えること」「自信をつけること」は簡単ではありませんが、そのための手段はいくつもあります。
「これならできそう!」という方法を見つけてみましょう。
苦手意識を減らす・取り除く15の方法
では、苦手意識を減らす・取り除くためにはどうしたらいいのでしょうか?
以下の方法15個をご紹介します。
- ありのままの自分を受け入れる
- ポジティブな言葉を声に出す
- できることから始める
- 嫌いなことは放っておく
- ハードルを下げる
- 好きなことを追求
- とにかく楽しむ
- 苦手意識を人に伝える
- メリットを考える
- やるしかない状況に飛び込む
- 得意な人の言動を真似る
- とりあえずやってみる
- あえて「苦手」をたくさん見つける
- 克服できる時期が来るまで待つ
- 1つずつゆっくりクリアする
方法①:ありのままの自分を受け入れる
苦手意識を減らす場合、ありのままの自分を受け入れることが基本となります。
「こんなこともできないなんて私はダメな人間だ」などと自分を否定したり、できない自分から目を背けたりしていると「自分は何に対してどの程度苦手意識を感じているのか」を把握することができません。
「これが今の私なんだ」と自身の姿を認めることが、苦手意識を克服する第一歩となるでしょう。
方法②:ポジティブな言葉を声に出す
苦手意識が和らぐ方法として効果的なのが、ポジティブな言葉を声に出すことです。
人の意識全体の約5%は「顕在意識(けんざいいしき)」で、残りの約95%は「潜在意識(せんざいいしき)」と言われています。
顕在意識とは、普段私たちが意識しているもの。
例えば物事の良い・悪いを区別したり、「こうしたいな」と願望を持ったり。
それに対して潜在意識は、いわゆる「無意識」のこと。
具体的にはこれまでの人生経験の中で作り上げられてきた価値観・思考・信念・思い込みなどが挙げられます。
苦手意識という思い込みは95%の潜在意識による強い力なので、意識的に頭の中を切り替える必要があるのです。
朝起きたら鏡を見ながら「嬉しい」「幸せ」「私ならできる」といったポジティブな言葉を口にすることで、次第に意識がプラスに傾いて行動も伴うようになるでしょう。
方法③:できることから始める
苦手意識を取り除く場合には、できることから始めるといいでしょう。
最初から「苦手だな、嫌だな」と思いながらできないことに挑戦すると挫折しやすくなり、余計に苦手意識が大きくなるかも。
今の自分の気持ちを素直に認め、苦手意識を感じないところから徐々に段階を踏んでいくと良さそうです。
方法④:嫌いなことは放っておく
苦手意識をなくしたいときは、思い切って「嫌いなことは放っておく」という手段もあります。
苦手を克服したところで自分にとってプラスになることがないなら、無理に思考を変えなくてもいいのかもしれません。
「いつまでも嫌いなことに執着しないで断ち切ろう」。
そう考えると、苦手意識を持つ必要がなくなって気持ちが楽になることもあるのです。
方法⑤:ハードルを下げる
苦手意識を払拭したいなら、ハードルを下げてみましょう。
苦手意識を克服しようとする場合、どうしてもそれが得意な人と比較してしまって「あのくらいのレベルにならないと」と自らのハードルを上げる傾向があります。
それではすぐに諦めたくなるので、ハードルを限界まで下げて達成できる喜びを味わうことが大切です。
達成感は自分の自信となり、やがて苦手意識が薄れていくことになるでしょう。
方法⑥:好きなことを追求
意外かもしれませんが、好きなことを追求すると苦手意識が小さくなる場合もあります。
「苦手だな」と思い込んで悩み続けるよりも、好きなことに一生懸命打ち込んだ日々を過ごした方が視野は広がりますし、知識も深まります。
それによって自分が成長し、苦手だったはずの分野を乗り越えられる場合もあるのです。
方法⑦:とにかく楽しむ
好きなことに夢中になるときは、とにかく楽しむことが大事。
とは言え、気がかりなこと・嫌なことがあるとそればかりを考えてしまって思うように楽しめません。
そんなときは、心に引っかかる悩みを一旦全て忘れてみて。
頑張り過ぎな自分を解放し、自身を甘やかしてあげましょう。
すると「やりたいことができて楽しい」と感じながら生活できるようになるので、苦手意識を持つようなことがあっても「私にとって成長できるチャンスだ」と前向きに捉えることができます。
方法⑧:苦手意識を人に伝える
「私はこれを苦手に感じている」と人に伝えることで、苦手意識を減らす方法もあります。
人は、弱みをさらけ出してくれた相手に対して「親しみが湧く」「信頼できる」と感じるもの。
そのため「実は自分もそれ苦手なんだよね」と悩みを打ち明けやすくなったり、「確かにあれは難しいよね」と親身に話を聞こうとしたりするのです。
またその分野で得意な人は、褒めてもらいたくて「誰かに教えたい!」とウズウズしていることでしょう。
そんな相手の反応を見ると「苦手意識を持つのは恥ずかしいことじゃないし、私を理解してくれる人がいる」と実感できて、以前よりも心が軽くなる場合もあるようです。
方法⑨:メリットを考える
苦手意識をなくしたいときは、「これをやればこんなメリットがある」と考えてみましょう。
苦手意識を持った時点で「やりたくない」という感情が生まれているので、自分にとってプラスになることを見つけてみて。
メリットは明確な動機になるのでモチベーションが上がり、「それならやってみようかな」と意識が変わるものです。
方法⑩:やるしかない状況に飛び込む
苦手意識がなくなるための一番の近道は、やるしかない状況に飛び込むことです。
例えば英語が苦手なら、一人で海外旅行へ出かけたり留学したり。
とても勇気のいる大胆な行動ですが、「絶対に克服したい」という強い意志があるなら思わぬ力が発揮されることもあるでしょう。
方法⑪:得意な人の言動を真似る
苦手意識を取り除きたいときに有効なのが、得意な人の言動を真似ることです。
得意な人はどのような言葉を選んでどう行動しているのかを観察し、お手本にすることで少しずつ意識が変わり、「私にもできるみたい」と思えるようになるでしょう。
方法⑫:とりあえずやってみる
苦手意識を感じたら、あれこれ考え過ぎる前にとりあえずやってみるのもいいでしょう。
「嫌だな」と立ち止まってしまうとなかなか前へ進めなくなるので、「今自分は苦手と感じているな」と客観的に捉えるようにすると、「まずやってみよう」というスイッチが入りやすくなります。
方法⑬:あえて「苦手」をたくさん見つける
苦手意識を取り除くためには、あえて「苦手」をたくさん見つけることも手段の一つになります。
一般的には「苦手は少ない方が良い」と思いがちですが、見方を変えると「苦手が多いほど成長できる可能性が残っている」ということ。
「こんなにたくさんの苦手を克服した私は、どんなに魅力的な姿になっているだろう」。
そう考えるとワクワクしてきて、「改善しよう」と意欲が湧くようになるのです。
方法⑭:克服できる時期が来るまで待つ
「苦手意識を減らすために色々頑張ったけど上手くいかない」というときは、今は潔く諦めて克服できる時期が来るまで待つことも大切です。
努力してもできないことは人に頼り、人ができないことは代わりに自分がやるなどして、周りの人と助け合って生活していきましょう。
その中で「挑戦してみたい」と思える日が来たときこそ、苦手意識を乗り越えられるタイミングになるはずです。
方法⑮:1つずつゆっくりクリアする
苦手意識を乗り越えるために待つことは大切ですが、ただ待っているだけでは何も変わりません。
他に苦手と感じていることを、1つずつゆっくりクリアしていきましょう。
焦って結果を急いだり欲張って高すぎる目標を掲げたりすると、その先に待ち受けているのは失敗や挫折。
小さなことでも挑戦し続け、ある程度の期間こなしていれば確実に前進することになりますよ。
人間関係の苦手意識を克服する15のコツ
では、人間関係の苦手意識を克服するためにはどうしたらいいのでしょうか?
以下のコツ15個をご紹介します。
- 完璧主義にならない
- ラポールの形成
- 言葉以外のシグナルを読み取る
- ミラーリングの活用
- 価値観の違いを認める
- 悩むより喜ぶ
- 肩の力を抜く
- 聞き上手になる
- 自分から挨拶をする
- 笑顔を向ける
- お互いの共通点を見つける
- 相手を否定しない
- 苦手な人の良いところを探す
- 無関心になる
- 「なぜ?」を繰り返す
コツ①:完璧主義にならない
人間関係の苦手意識を克服するために大切なのは、完璧主義にならないことです。
「完璧以外は認められない」「自分は完璧だから正しい」と思っていると、自分と違う意見を持つ人に対してイライラしたり正せようとして強い言葉で責めたりしてしまうもの。
「私も相手も、誰一人完璧な人はいないんだ」と一歩引いてみると、他人の考えや意見を吸収する余裕が生まれるでしょう。
コツ②:ラポールの形成
人間関係の苦手意識を克服するためには、心理学で「ラポール」と呼ばれる「信頼関係」が欠かせません。
ラポールとは「人と人とが親密な信頼関係にあり、心の通い合った状態」という考え方。
ラポールが築けている場合は、こちらが多少誤った発言をしても相手は好意的に捉えてくれますが、ラポールが築けていない場合は正論を言っても「屁理屈」と否定的に受け取られてしまうことがあるのです。
そこで、相手に共感して理解することを意識してみましょう。
例えば苦手な相手から「こんなに面倒なこと絶対にできないよ」と言われたら、「そっか、面倒だから絶対にできないって思ってるんだね」と返します。
ここで「そうだよね」と同意したり、「じゃあこうすればいいよ」とアドバイスをするとラポールは形成できません。
あくまでも相手に共感して理解する、つまり「受け止める」ことを心がけると自然に信頼関係が構築され、苦手意識が過去のものになるのです。
コツ③:言葉以外のシグナルを読み取る
人間関係の苦手意識を克服するなら、言葉以外のシグナルを読み取るようにするといいでしょう。
コミュニケーションを取るときに、人が発する情報の93%は表情・視線・声のトーン・身振り・手振りなどの「非言語」とされています。
そのためひとつひとつのシグナルをキャッチすることで、言葉・感情の両面から相手の本心を理解することができます。
相手の心理状態を言葉以外のサインで認識することを心理学では「キャリブレーション」と呼び、良好な人間関係を築くための重要なステップとされています。
まずは苦手な人の話し方や動きを観察し、どのような気持ちでいるのか感じるようにしてみて。
徐々に相手の状態を把握できて気付けるようになるので、相手には「自分は理解されてるんだ」という安心感が芽生え、ラポールがより深まっていくでしょう。
コツ④:ミラーリングの活用
人間関係の苦手意識を克服する場合は、「ミラーリング」を活用するという方法もあります。
ミラーリングとは、「好きな相手の表情や動作などを無意識に鏡のように真似る行為」を指す心理学上の言葉なのですが、真似る行為には「相手から好感を得る効果がある」とされているのです。
苦手な存在であっても、相手がコーヒーを飲んだら自分も一緒に飲むなどのミラーリングを行うことで、相手から好意的に思われやすくなります。
人は同性・異性に関わらず、自分に好感を持ってくれる相手のことを悪くは思わないものなのです。
コツ⑤:価値観の違いを認める
人間関係の苦手意識を克服するときに忘れたくないのが、価値観の違いを認めることです。
価値観とは「物事の良い・悪いといった価値を判断するときの基準となる見方」を指します。
価値観は生まれ育った環境やこれまでの人間関係の中で無意識に作られてきたものなので、全く同じ価値観の人はほぼいません。
「価値観の違う人とわかり合えないのは当然のこと」。
そう心に留めておくだけで、「苦手」という感覚が薄れることもあるでしょう。
コツ⑥:悩むより喜ぶ
人間関係の苦手意識を克服するなら、相手と上手くいかないことを悩むのではなく、わずかでも相手と関われたことを喜ぶようにしましょう。
「相手の話を最後まで聞くことができた」…たったこれだけのことでも、大げさに喜ぶことで心がポジティブに傾いて「できなかったことは次にできればいいや」と考えられるようになります。
すると、「嫌だな」と感じるストレスから解放されやすくなるのです。
コツ⑦:肩の力を抜く
人間関係の苦手意識を克服するためには、肩の力を抜くことも必要になるでしょう。
気の合う友達や家族といるときはリラックスしているので、相手を気遣ったり会話に集中して楽しむことができます。
一方苦手と感じる相手の場合は「警戒心」「防衛本能」などによって全身に力が入り、ますます相手を受け入れられないという悪循環に陥ってしまうのです。
そんなときは一度深呼吸をして心を落ち着かせ、プレッシャーを手放しましょう。
プレッシャーを手放すとは「苦手な人と上手く付き合っていかなければいけない」ではなく、「苦手な人とそれなりに付き合っていこう」と考えるようにすること。
そうすることで肩の力が抜けて本来の自分を取り戻し、必要以上に相手を毛嫌いすることがなくなるはずです。
コツ⑧:聞き上手になる
人間関係の苦手意識を克服したいけど、どうしても相手と会話ができないという場合は聞き上手になりましょう。
聞き上手になるポイントは、「相づち・合いの手を入れる」「リアクションをする」「否定しないで最後まで真剣に聞く」の3つ。
これによって相手は「自分に興味を持ってくれて嬉しい、もっと話したい」と思うようになります。
苦手だと感じていても、会話をする機会が増えると相手の意外な一面が見えたりして、いつの間にか二人の間にあった壁がなくなっていることもあるのです。
コツ⑨:自分から挨拶をする
人間関係の苦手意識を克服したいときにおすすめなのが、自分から挨拶をすることです。
人は挨拶をされると「自分のことを認めてくれてるんだ」と感じ、相手に好意的に接するようになります。
一方「苦手だな」という感情は相手にも伝わるもの。
相手も同じようにこちらに対して苦手意識を持っているはずなので、二人が顔を合わせたとき相手は「気まずいな」と思っていることでしょう。
だからこそ、こちらから挨拶をするのです。
きっと相手は「この人は気まずくならないように頑張ってくれてる」と感じ、「それなら自分もちゃんと接していこう」と考えるようになるでしょう。
コツ⑩:笑顔を向ける
人間関係の苦手意識を克服するときに、挨拶とセットにしたいのが「笑顔」です。
笑顔で挨拶をすると、「私はあなたの味方です」というメッセージを届けることになるので相手は警戒心を取り除き、親しみを覚えるようになります。
苦手と感じる相手であっても、笑顔と挨拶で一日のスタートが切れればそれほど「嫌だな」と感じることもなく、一日が過ぎてしまうはず。
そんな日々を繰り返すうちに、自然と苦手意識が小さくなっていくでしょう。
コツ⑪:お互いの共通点を見つける
人間関係の苦手意識を克服するのに有効なのが、お互いの共通点を見つけることです。
人は自分と似ている部分がある相手に対して好意を持ちやすいものですが、これを心理学では「類似性の法則」と呼びます。
「食べ物」「ファッション」「趣味」など、何でもいいので1つ共通しているところが見つかると「実は私もそれ好きなの」と会話が弾むきっかけになりやすいのです。
そして類似性が明らかになった二人の間には安心感や信頼感が生まれ、一気に打ち解けることもあります。
コツ⑫:相手を否定しない
人間関係の苦手意識を克服するためには、相手を否定してはいけません。
「苦手だな」という前提があると、相手が何をやっても理解できなくて否定したくなることもあるでしょう。
でもその気持ちを本人にはもちろん、第三者に伝えれば伝えるほど「やっぱり私はあの人が苦手なんだ」と自身に言い聞かせることにもなるため、余計にマイナスな感情が強くなってしまうのです。
「私は相手を否定できるほど正しい人間なの?」と自らに問いかけ、否定するような言葉は控えたいですね。
コツ⑬:苦手な人の良いところを探す
人間関係の苦手意識を克服する場合は、相手の良いところを探すようにするといいでしょう。
どれだけ人間的に優れた人にも短所はありますし、嫌われやすい人にも長所はあるもの。
でも何らかの理由で、最初に相手の「嫌だな」と思うところに触れてしまうと、それ以降に良いところがあるとわかっても「でもあの人は本当は悪い人なんだ」と素直になれません。
結局嫌なところばかりが目について、苦手意識が定着してしまうのです。
ここで重要なのは、自分が「嫌だな」と思っているところでも、人によっては良いところに見える場合もあるということ。
例えば自己中心的な人に対して「協調性がないから一緒に仕事をしたくない」と言う人もいれば、「自分の意志で行動できるから戦力になってくれそう」と言う人もいるでしょう。
つまり、別な方向から見ると人の印象はガラッと変わることがあるのです。
試しに相手の良いところを探してみて。
「字が綺麗」「真面目」「いつも元気が良い」など、どんなに小さなことでもOK!
今まで見えなかった部分が急に見えてきて、「そんなに嫌な人でもないのかも」と思えるかもしれません。
コツ⑭:無関心になる
人間関係の苦手意識を克服しようと色々頑張ったけど思うようにいかないような場合は、無関心になるのも一つの方法です。
無関心になるためには、「自分がどうしたいのか」をきちんと考えることが大事。
そして、そのための行動にとことん集中して取り組みましょう。
周囲の人が目に入らないくらい没頭することで、次第に無関心になっていきます。
また「嫌だな」と思っている時点で相手のことを必要以上に考えてしまい、苦手意識から抜け出せなくなってしまいます。
そこで、「相手の行為を見ない」「余計なことは言わない」「相手の言葉を真に受けない」といった「見ざる・言わざる・聞かざる」を意識してみて。
不思議と無関心になり、苦手と感じにくくなるでしょう。
コツ⑮:「なぜ?」を繰り返す
人間関係の苦手意識を克服できずにいると、勉強や仕事に支障を来すこともあるでしょう。
そんなときは、苦手に感じる根本の原因を探ることが改善策となります。
原因を探る場合は、トヨタ生産方式による「なぜを繰り返す方法」がおすすめ。
「なぜ苦手なの?」という質問を自らに問いかけ、得られた答えに、さらに「なぜ?」を投げかけていきます。
これを5回も繰り返すと、問題となっている核心にたどり着けるはず。
相手を苦手に感じることになったもともとの原因を知ると、「私はどうしてこんな些細なことで、これほどまでに苦手意識を持っていたのだろう」と自分自身に向き合うことができて、もやもやしていたものがスーッと取れることもあるでしょう。
苦手意識はただの「思い込み」!
苦手意識というのは「苦手な感じがする」というただの思い込みなので、実際は苦手どころか「得意だった」と言える可能性があります。
だから苦手意識をそのまま放っておくのはもったいないですよね。
ポジティブ思考になって自分に自信をつけようと行動を起こすことで、きっと苦手意識を克服できるはずです。
取り入れたくなる素敵が見つかる、大人女性のためのwebマガジン「noel(ノエル)」。
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