博愛主義とは？博愛主義者の特徴・心理と恋愛傾向を解説

「博愛主義」の意味とは？

意味

元々は、人種や国家、宗教や身分などの階級制度、貧富の差などの様々な違いに関わらずに、人類は平等に愛し合うべきという考え方を表すのが、博愛主義の意味です。
何事にもとらわれずに広く認め合い、お互いに大切に思い合えるように付き合おうという意味にとらえれば分かりやすいでしょう。

恋愛や友情の面では、先入観を持たずに好意を持ったり気があったりすれば気軽にお付き合いをします。
どの人をも平等に仲良くしようとする考えを持っている人だと思われます。

えこひいきや特別扱いは一切しませんし、自分もされることを好みません。

八方美人との違い

八方美人は、誰にでも都合良く良い顔をする性格の意味です。
自分に都合の良い相手にすり寄って、機嫌をとったり、見方のような態度で接したりするので、世渡りの上手な人とか要領の良い人というずるがしこい性格ととらえられます。

博愛主義者は、全ての人に分け隔てなく接するので、都合の良い相手だけに良い顔をする八方美人とは違います。
ただ、誰にも良い態度で人付き合いをしようとするので、よく知らない人からは、八方美人のような性格と間違えられてしまうことが恐れがあるでしょう。

博愛主義者の特徴・心理

では、詳しい特徴と心理について例を挙げてみます。

1. 誰とでもお付き合い
2. 友人が多い
3. 平和主義
4. えこひいきを嫌う
5. 人の意見に流されることも
6. なかなか決断できない
7. 動植物を育てるのが好き
8. 堅苦しい人間関係を好まない
9. 独占欲はない
10. 自由な恋愛を好む

それぞれの例を分けて詳しく説明します。

特徴・心理①：誰とでもお付き合い

博愛主義者の人は、恋愛の相手の好みに特別なこだわりがありません。
育ちや生活環境から合わないのではと思われる異性でも、趣味や性格、考え方など、一致する点が多ければお付き合いをします。

相手が尊敬できる一面や能力を持ち合わせていて、互いに高め合えればあまり関係がないと考えている場合があります。
かけ離れた世界の人のように感じられても、持ち前の誰でも平等に付き合おうという精神で乗り越えられることが多いです。

特徴・心理②：友人が多い

誰とでも気になる人とお付き合いしてみようと考えることから、仲良くしている友人も多いでしょう。
誰にでも人当たりが良く、誠実な人であろうとする性質が博愛主義者の人から感じられるため、相手からも信頼されます。

息の長いお付き合いが期待でき、皆から信頼される人が多いでしょう。
同性に限らず、異性にも友人が多いです。

特徴・心理③：平和主義

誰とでも仲良くなれるし、その関係を長続きさせたいことから、色々な人と波風を立てずに仲良くしたい平和主義者でもあります。
理想論でくくられがちですが、敵対する関係を望まないため、意見の食い違いから言い争いになるのを嫌います。

仕事や会議などで、あれこれと考えを出して討論して良い結果を出そうとする人は、博愛主義者の人を物足りなく思うことがあるかもしれません。

特徴・心理④：えこひいきを嫌う

対等に付き合おうと考えることから、博愛主義者は人をえこひいきして特別に目をかけて引き立てるのを好みません。
逆に自分がえこひいきされることも望まない性格です。

上下関係を非常に大事だと考える人や、目上で意のままになってくれそうな人にごまをすってのし上がろうと考える人とは合わないかもしれません。
本人はあまりこだわらないので、合わないと感じられるタイプともそつなく付き合って行くでしょう。

波風を立たせなければ構わないということで、お互いに深く付き合わなければ特に問題もないでしょう。

特徴・心理⑤：人の意見に流されることも

友人が大勢いるのは良いことですが、博愛主義の場合友人と対立するのを好まないので、それぞれの意見を聞いてしまうことがあります。
この姿勢がトラブルの元で、ある人の考えに賛成してみたり、また他の人の真っ向から対立する意見にも良い意見だと誉めたりすることもあります。

人の意見に流されやすく、八方美人で色々なひとにおもねる態度を取るとブーイングを浴びる事態になる場合もあるでしょう。
本人の人となりを深く理解している人であれば、考え方や姿勢を分かってくれるでしょうが、なかなか上手く行きにくく誤解されてしまうこともあります。

自分の意見をしっかり持って、時には対立も辞さない姿勢も大切でしょう。

特徴・心理⑥：なかなか決断できない

前の項で人の意見に流されやすいと書きました。
その特徴に関連することですが、今後の進路や就職、転職や結婚などの大事な節目の時期に、周囲に人が多い関係上色々な意見が耳に入ります。

多くの友人が良かれと思い、色々な考え方や意見を博愛主義の人に話をします。
あれかこれかと考え参考にしようと思ううちに、どれも良い意見に思えてしまい、なかなか決断ができなくなることもあるでしょう。

色々な人の顔を立ててどうしようか考えて、泥沼にはまってしまうように決断できずより迷いが深くなることもあります。
人としてとても魅力的な性格なので多くの人が放っておかないところから、決断が難しくなる場合があるため、期限が差し迫っている場合には困ってしまうこともあるでしょう。

特徴・心理⑦：動植物を育てるのが好き

博愛主義者の人は色々な人との付き合いが好きだけではありません。
好む対象は人間だけに限らずに、動物や植物を育てるのも大好きだという人が多いです。

ペットを大切に世話をして、しっかりとしつけもします。
ペットの寿命が尽きるまで、責任を持って世話をするでしょう。

ガーデニングや鉢植えの花や観葉植物などの、水やりや手入れなどもしっかりとします。
毎年綺麗に花を咲かせたり、丹精込めた草木が大きくなるくらい丁寧にみるでしょう。

特徴・心理⑧：堅苦しい人間関係を好まない

本人は波風を立てたくないのであまり口を挟まないかもしれませんが、博愛主義者は体育会系のような堅苦しい人間関係を好みません。
上下の差なく風通しの良い、皆でわいわいと賑やかに遠慮なく話ができるようなフラットな関係を望んでいます。

文句を言わないので目立たないけれども、厳しい会社組織の中では違和感を覚えるかもしれません。
息苦しさを感じていますが、なかなかものを言えないのでストレスを感じるでしょう。

特徴・心理⑨：独占欲はない

友達を縛り付けたり、恋人の自分の側に置こうとしたりする人を嫌う人も多いです。
博愛主義者の人には独占欲がありません。

どの人とも分け隔てなく付き合うことから、相手のことを考えて嫌がることやわがままを通して強要することは一切ないでしょう。
ヤキモチを焼くようなこともあまり見られません。

ただ、自分だけを見てほしいとか、愛してほしいという願望が強い人の場合は、博愛主義者の人を物足りなく感じるかもしれません。
多くの人に目を向けて平等に付き合いたいと考えているだけなので、恋人の存在を軽く見ていることはないでしょう。

特徴・心理⑩：自由な恋愛を好む

博愛主義者の人は、立場にとらわれない自由な恋愛を望んでいます。
恋愛の相手を収入や家柄などで選ぶよりも、実際にお付き合いをしてみて気が合うかを考えて付き合おうとします。

博愛主義の人と両思いになりたいなら外見で気を引くよりも、周囲の人に誠実で、どの人とも好き嫌いなく付き合う姿勢を見せると良いでしょう。
面と向かって嫌う態度を見せませんが、あからさまに周囲の人を軽蔑するような嫌う態度や、好きな人だけをえこひいきするような態度を見せると不愉快に感じられることがあります。

恋人には選びませんし、友人としての付き合いも嫌がられる場合があります。

博愛主義者の長所と短所

長所

①：恋人も友情も大事にする

人間関係を大切に考えるのが博愛主義者の良い所です。
恋人との関係も友人との付き合いも、両方とも大事にするでしょう。

周囲に人がいて、楽しそうにしているイメージがあります。
どの人とも対等に、仲の良い相手と一緒に皆良い気分で過ごすのを好むでしょう。

誠実ですし、こだわりのない性格で多くの人から好かれます。
けんか腰の人や争いの種になりそうな人は好みませんし、嫌うようなそぶりは一切見せなくても一定の距離を置いています。

②：公平に接する

博愛主義者は、数いる友人に差をつけて付き合うことはしません。
交友関係には年代や性別、職業に関係なく様々な人がいるでしょう。

世代間や性別のギャップがあっても、違いを認め合って付き合いを楽しんでいますし、職業の違いでも自分が体験しないことに気づきがあり、相手を尊重して付き合っています。
裏表のない人と思われ、多くの人から信頼されているでしょう。

短所

①：自分の意見がないと誤解される

友人が多いこと、色々な人との付き合いがあり、全ての相手を尊重しようとすることから、人の意見を聞きすぎてしまうこともあります。
博愛主義の人は人間関係の波風を立てたくない性質で、周囲の意見を取り入れてどの人も有利になるように取り計らう傾向があるでしょう。

あちこちの意見を聞きすぎて、自分の意見がなく流されやすいのではと誤解される一面もあります。
当人もいろいろな話を聞き過ぎて、どこが矛盾しているのか分からなくなることもありますし、頭の中で整理しきれなくなることもあるでしょう。

②：結論を出すのに時間がかかる

色々な意見を聞きすぎることは、もう1つの短所に繋がります。
どれも良い意見で多くを取り入れようとすると、博愛主義の人は考えがまとまらなくなり、結論を出すのに時間がかかってしまうことがあるでしょう。

あの人の意見は良いがこの人の考えも同調できるというようになってしまい、両極端な意見の間でどちらにしようか迷ってしまうこともあるでしょう。
結論を出させるには塾講するので、時間に余裕をもつ必要があります。

誠心誠意考えようとするので、博愛主義者に決断を迫る時にはある程度長期戦になること、時には本音を引き出すために話を丁寧に聞くなどの対策を取りましょう。

博愛主義者の恋愛傾向

どのような恋愛の傾向があるか例を挙げます。

1. 来るものを拒まず
2. グループで楽しめる恋愛
3. 浮気も平気な人もいる

それぞれについて、詳しく説明をします。

傾向①：来るものを拒まず

基本は、博愛主義の男性は、余程嫌な態度を取る人でなければ、アピールする女性について来るものは拒まずという態度を取ります。
ただ、公平を期して付き合いたいため、友達以上恋人未満の関係になりがちです。

彼女に昇格するには、同じように博愛主義の女性の方が価値観が合って上手く行くと思われます。
属性にとらわれずに多くの人と分け隔てなく付き合い、会話を楽しむ心の余裕がある女性が好まれるでしょう。

傾向②：グループで楽しめる恋愛

デートをするときに、友人の恋人同士も一緒にグループで楽しめることを好む人もいます。
2人だけの世界を楽しもうとして、グループデートは落ち着かないから嫌と言う女性は、博愛主義者と合わないかもしれません。

博愛主義者には、友人も恋人も同じように大切にしたいと考える人が多いです。
紹介されて、彼の友人とも会う機会が多いと思われます。

彼の友達やその彼女とは距離を置きたい場合は、お付き合いで苦労するかもしれません。

傾向③：浮気も平気な人がいる

来るもの拒まずという性質がある博愛主義者なので、浮気も平気でする人もいます。
浮気というよりも、全て自分が好きだから同じように付き合いたいという考えを持っているので、一人の彼女だけを大切にするのは不公平と考えていることもあるでしょう。

全ての博愛主義者に当てはまることはありません。
多数の女性とお付き合いをするのに、あまり抵抗を感じない男性に見られる性質です。

博愛主義者の男性と付き合うコツ

男性とお付き合いする際に注意したい点を紹介します。

1. 友達付き合いに理解を
2. 嫉妬しないこと
3. 八方美人と誤解しない

それぞれを詳しく説明します。

コツ①：友達付き合いに理解を

博愛主義者の男性には多く友人がいます。
彼女との付き合いとともに友達との付き合いも大切にする人が多いです。

私のことに構ってくれないとばかり、すねたり文句を言ったりすると嫌われて別れを告げられることもあるでしょう。
友人との付き合いに理解を示し、自分の時間を持って彼氏にべったりとつきまとうのは止めましょう。

コツ②：嫉妬しないこと

あまり人にこだわらず友人付き合いをするため、女性の友達も比較的多いのが博愛主義者の男性の特徴です。
彼女にオープンにしているということは、相手も友達として付き合っていますし、彼にとっては恋愛の対象でないことがほとんどでしょう。

女友達が立派な人だったり、美人でスタイルが良かったりしても嫉妬をしないように注意しましょう。
嫉妬をすると相手に直接嫌みをいったり、彼に文句を言ったりしがちになります。

博愛主義者の彼は恋愛も友情も同じくらい大切にしているので、非常に怒る可能性があります。
彼女に失望して別れる羽目になる場合もあるでしょう。

コツ③：八方美人と誤解しない

博愛主義者の彼とお付き合いした場合、人間関係を大切にするあまり、あちらこちらの顔を立てて上手く乗り切ろうとしていることがあります。
彼女の側で誰にでも良い顔をする八方美人と感じ、嫌気がさす場合があるでしょう。

もしくは彼女の意見を取り入れてくれずに、他の人を優先すると頭にくることもあるかもしれません。
皆が上手く行くようにと考えて彼がしていることですので、温かい目で見守ってあげましょう。

時には彼が人の考えや意見を整理できるように、順序よく考えられるために聞き役に徹することも必要です。

博愛主義者の男性と結婚するとどうなる？

結婚をした場合、博愛主義者の人は奥さんを大切にしてくれる旦那さんになります。
夫婦が同じ立場でいられるように、お互いを思いやれる関係になれそうです。

結婚をしても友達を大切にするため、旦那さんの友達と家族ぐるみでお付き合いをする関係になると思われます。
家族同士でホームパーティなどをする機会も多くなり、人との交流が盛んになる賑やかで楽しい家庭を作れるでしょう。

博愛主義者とは相手と同じように対等に付き合うこと

人の立場を選ばずに相手と対等にお付き合いをしようとするのが博愛主義者の特徴です。
友人でも恋愛でも良い関係を築くには、自分も同じように相手を尊重して思いやりの気持ちを持ち、公平にお付き合いをすることで相手から信頼されます。

人の意見の板挟みになって、どの考えを取り入れようか迷っている相手を見たときには、じっくりと本人の考えを聞いて筋道を立てるように助けてあげると良いでしょう。