肌断食で失敗者続出!?効果と正しいやり方&肌トラブルの可能性
何もしない、という新感覚スキンケアの「肌断食」。 じわじわと評判になっていて試してみたいという方も多いのではないでしょうか。 しかし正しいやり方を知らずに挑戦してしまうと、効果を感じられずに失敗してしまう場合も・・・。 今回は「肌断食」についてやり方や効果、トラブルの可能性についても徹底的に解説していきます!
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「肌断食」とは?
「肌断食」とは、メイクや化粧水などのスキンケアを全てやめることによって肌を休ませ、肌質を改善していく美容法。
スキンケアやメイクは、それに含まれている界面活性剤や防腐剤などの化学物質により毎日少しずつ肌に刺激やダメージを与えてしまっています。
肌が強い方はすぐにダメージを修復させることができますが、肌が弱い方や敏感な方は肌トラブルを招いてしまうことも。
あえて「何もしない」ことで一旦ダメージをリセットさせ、肌がもともと持っている保湿機能・バリア機能を回復させることができるんですよ。
肌断食の効果
それでは具体的に肌断食にはどのような効果があるのでしょうか。
主に見られる7つの効果とその理由についてご紹介していきます。
- 摩擦によるダメージを減らせる
- 毛穴が目立ちにくくなる
- 肌の治癒力が高まる
- お金・時間が節約できる
- キメが整う
- シミが目立ちにくくなる
- ニキビ予防になる
効果①:摩擦によるダメージを減らせる
メイクやスキンケアはそれをすることによって肌を摩擦し、刺激を与えてしまっています。
摩擦によって角質がダメージを受け、皮膚が薄くなると肌のバリア機能が低下し、少しの刺激でも肌荒れを起こしやすくなってしまったりするんです。
他にも摩擦は炎症やキメが乱れるなどの肌トラブルにも直結します。
肌断食をするとその摩擦が一切なくなるので負担がなくなりますよ。
効果②:毛穴が目立ちにくくなる
鼻周りなど毛穴の黒ずみが気になっている方も少なくないと思います。
そんなときにやってしまいがちなのが「毛穴パック」や「スクラブ入り洗顔」などの刺激が強いケア。
特に毛穴パックはその時はキレイになっても継続して使い続けると、どんどん毛穴が開きやすくなってしまい、結局また黒ずんでしまうという悪循環に。
無理に毛穴を開かせるスキンケアをやめることで結果的に毛穴が目立ちにくくなるんです。
効果③:肌の治癒力が高まる
スキンケアによって保湿しすぎると本来なら古くなってはがれ落ちる角質層も残ってしまい、肌が新しく生まれ変わるのを妨げてしまうんです。
スキンケアをおやすみすることで肌がもともと持っている治癒力が高まり、肌の状態を向上させることができますよ。
効果④:お金・時間が節約できる
スキンケアやコスメなど揃えるのには意外とお金もかかりますよね。
消耗品なので買い換えることも考えたら「年にいくら使っているんだろう・・・」という方も多いのではないでしょうか。
定期的な肌断食を習慣にすることでスキンケアの消費量が減り、節約へとつながりますよ。
また、お風呂上がりや洗顔後のスキンケアや毎朝のメイクに割いている時間も肌断食をしている期間は必要なくなります。
しかも肌断食によって肌の調子が良くなれば、肌トラブル改善のためにしていたスキンケアやカバーメイクもしなくてすむようになり、かなり時間短縮できるのではないでしょうか。
効果⑤:キメが整う
肌のキメが荒くなってしまう大きな原因は間違ったスキンケアや摩擦によるもの。
スクラブやピーリングで週に何度も無理に角質を落としてしまうとバリア機能が十分に働かなくなり、吹き出物・乾燥などの肌トラブルにつながります。
また、キメの乱れは肌をこすったときの摩擦によるダメージでおきてしまうんです。
肌断食によってこの2つの原因をなくすことができるのでキメが整いますよ。
効果⑥:シミが目立ちにくくなる
シミの原因は紫外線などいくつか挙げられますが、過度なマッサージや刺激でもできてしまうといわれています。
スキンケアやメイクによる摩擦でも肌内部で炎症が起き、メラニンが過剰に蓄積されることでシミになってしまうんですよ。
肌断食をすることで朝晩のスキンケアによる摩擦や刺激がなくなり、肌のターンオーバーも正常になるので、シミへの効果が期待できます。
効果⑦: ニキビ予防になる
ニキビができてしまう原因は長時間のメイクで毛穴にニキビの原因菌が増殖してしまうことや、皮脂の過剰分泌です。
とくに皮脂が気になるからといって過度に洗顔してしまうと少なくなりすぎた皮脂を補うために、余計に皮脂を分泌してしまいます。
肌断食によって毛穴の原因菌が増殖しにくくなり、やりすぎなスキンケアが原因で過剰分泌されていた皮脂も正常になるので、ニキビ予防に一役かいますよ。
肌断食の基本のやり方
それでは基本のやり方についてご紹介します。
いきなり全てのスキンケアをやめてしまうと肌荒れしてしまう場合があるので少しずつ肌の様子を見ながら試してみてくださいね。
- ノーメイクorミネラルコスメでメイク
- 洗顔料を使用しない
- スキンケアは何もしない
①:ノーメイクorミネラルコスメでメイク
肌断食するときはノーメイクが一番理想です。
しかし仕事の都合や外出の予定によってはそれが難しい場合もありますよね。
そういった場合はミネラルコスメやお湯・洗顔料のみで落ちるコスメで必要最低限のメイクにとどめておきましょう。
そうすることでクレンジング剤を使用せずにすむので肌への刺激を抑えることができますよ。
②:洗顔料を使用しない
肌断食中は基本的には洗顔料を使用せず、ぬるま湯で洗顔します。
すっぴんなら皮脂やホコリによる汚れのみなのでそれだけで十分落ちるんですよ。
メイクをしているという場合は界面活性剤が使用されていない純石鹸や無添加石鹸で洗顔しても大丈夫です。
そのためにはなるべく濃いしっかりメイクは避けて、石鹸で落とせる程度の薄いナチュラルメイクにしておくのが◎
③:スキンケアは何もしない
朝晩の洗顔後は、化粧水や保湿クリームなども一切つけないようにしましょう。
初めは肌の乾燥やつっぱり感を感じることがあるかもしれません。
しかし、しばらくすれば肌がもともと持っている保湿力で自然にしっとりしてきますよ。
どうしてもカサつきやつっぱり感が気になる場合はワセリンなどの添加物が含まれない保湿剤を塗るだけでOKです。
プチ肌断食のやり方
いきなり毎日肌断食をするのがむずかしいという方は「プチ肌断食」もおすすめです。
自分の生活スタイルや肌の状態に合わせて無理のないやり方を取り入れていきましょう。
やり方①:クレンジングをやめる
クレンジングはスキンケアの中でも刺激が強く、1番肌に負担をかけてしまうんです。
クレンジングをやめるためには石鹸・洗顔料だけで落とせるミネラルコスメなどで薄めのメイクを取り入れましょう。
保湿などのスキンケアは通常どおりに行えるので、基本の肌断食に比べて肌の負担も少なく、今日からでも始められる手軽な方法です。
やり方②:夜に行う
毎日外出する方はいきなりメイクをやめてすっぴんにする、というのも難しいですよね。
そんな方におすすめなのは夜だけスキンケアを変える肌断食です。
朝はメイク前にいつもどおりのスキンケアを行い、夜は洗顔料のみにするというシンプルな方法。
基本の肌断食に比べて乾燥やかゆみなどのトラブルが起きくいのも◎
やり方③:週末に行う
週末はお仕事や学校もおやすみ、という方におすすめなのがこちらの方法。
外出しない金曜日の夜から日曜日の夜まで肌を集中的に休めます。
金曜日の夜はメイクを低刺激なクレンジングで落とし、純石鹸で洗顔。
土曜・日曜は朝にぬるま湯で洗顔し、夜は純石鹸で洗顔のみ行ってください。
月曜日の朝からはいつもどおりのスキンケア・メイクができるので継続しやすく、外出予定に左右されません。
肌断食で生じやすい肌トラブル
肌断食はいいことばかりではなく人によっては肌トラブルが起こってしまう可能性も。
デメリットも理解した上で実践するために、3つの起きやすい症状と解決策をご紹介します。
- 肌荒れ
- 乾燥
- かゆみ
トラブル①:肌荒れ
肌断食を始めた直後は肌荒れが起きやすい傾向にあります。
この肌荒れは多くの場合、体が正常な状態の戻る際に起こる好転反応によるもので、しばらくすれば自然と収まってバリア機能・保湿機能がアップした健康な肌になりますよ。
しかしどんどん症状が悪化する場合は注意が必要です。
放置すると炎症など肌トラブルを起こしてしまうことも。
ワセリンなどの無添加の保湿剤を使っても状態が良くならず、赤み・腫れ・湿疹などあまりにもひどくなってしまったら皮膚科など医療機関をすみやかに受診するようにしてください。
トラブル②:乾燥
肌断食を始めた方が一番気になってしまう乾燥。
保湿剤を使うことに慣れてしまっていると、何もつけていない肌は乾燥しているように感じてしまうかもしれません。
しかし肌本来の治癒機能が回復すれば自然と保湿力も上がるので肌が肌断食になれるまでは様子を見てください。
年齢によって保湿・バリア機能が低下してしまっている場合などどうしても気になる場合は、肌荒れの場合と同じくワセリンを塗って保護してあげましょう。
トラブル③:かゆみ
今まで継続して使ってきた化粧品やスキンケアによって肌のバランスが崩れていると、悪玉菌が繁殖しやすくなりかゆみが起きてしまう可能性も。
乾燥が原因の場合がありますがその場合は肌本来の機能が回復するまで様子を見てください。
また、炎症が起きやすくなっている状態なので十分注意し、悪化してしまった場合は肌断食を中断して医療機関を受診したほうがよいでしょう。
肌断食を失敗させないためのポイント
なにもしないスキンケアなのに失敗してしまうには理由があるはず。
ここでは肌断食のトラブルを防ぐコツ・ポイントをご紹介します。
- 効果が出るまで様子を見る
- 洗顔の仕方に気をつける
- いきなりスキンケアをやめない
- プチ断食に切り替える
ポイント①:効果が出るまで様子を見る
肌断食を始めてもすぐに効果がでるというわけではありません。
肌を正常な状態に戻すには、もともとの肌の状態によってもある程度の期間が必要です。
早ければ数週間~数ヶ月、回復に時間がかかれば数年が必要なことも。
焦らずに継続するのがポイントなので効果が見えないからといってすぐにやめてしまってはもったいないですよ。
ポイント②:洗顔の仕方に気をつける
肌断食をする際はノーメイクの場合ぬるま湯で洗顔するのですがここにも気をつけるポイントがいくつかあります。
まずシャワーを直接顔に当てるのは肌を痛めるので絶対NG。
「手でお湯をすくったところor風呂桶にお湯をはったところに顔をつけ、左右にやさしく振る」洗い方がベスト◎
また、冷たい水だと皮脂が落ちきらず、熱すぎると必要な皮脂まで洗い流してしまい乾燥の原因になってしまいます。
ぬるま湯の温度は35℃前後がちょうどよいでしょう。
ポイント③:いきなりスキンケアをやめない
いきなりスキンケアを完全にやめてしまうと肌が弱い方は特に好転反応による一時的な肌荒れが激しくなってしまう場合があります。
クレンジングからやめてみる、など日々のスキンケアのルーティンを少しずつ減らしていくのが◎
特にニキビができやすい人は乳液・クリームのつけすぎで毛穴が詰まっている場合が多くあります。
徐々にスキンケアの量を減らしていけば肌断食に慣れやすく、肌トラブルも起きにくいのでおすすめですよ。
ポイント④:プチ断食に切り替える
敏感肌の方など、人によっては完全な肌断食をすると逆に肌の状態が悪化してしまう方もいます。
「完全な肌断食が自分には合っていないかも」と感じた方は一旦プチ断食に切り替えるのがおすすめ。
徐々に肌を断食に慣れさせることができるので無理なく続けられますよ。
肌断食やプチ肌断食をしない方がいい人
- アトビー性皮膚炎の方
- 敏感肌・乾燥肌の方
- エアコンが効いた部屋など乾燥した空間にいる時間が長い方
- 紫外線を浴びる時間が長い方
上記に当てはまる方は肌断食を行うと肌トラブルが起きやすくなってしまう場合があります。
特に1や2のような生まれつき肌が弱い方は肌の状態が悪化する可能性も。
そういう方は肌トラブルがあったときのみ一時的に実践する程度にしましょう。
自分の肌の状態や環境などを考慮し、十分に気をつけて行うようにしてくださいね。
肌断食を正しく取り入れて本来の美肌を取り戻そう
正しい方法で行えば効果がある肌断食。
経過を見ながら肌の状態や生活に合わせて取り入れれば、失敗せずに本来持っている保湿機能・バリア機能を回復させることができますよ。
「最近肌の調子がよくない・・・」という方や「新しいスキンケア方法を試してみたい!」という方はぜひこの記事を参考に、肌断食に挑戦してみてくださいね。