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「馴れ馴れしい」の意味とは?

馴れ馴れしい飼い主と猫
「馴れ馴れしい」という言葉は、親しくもないのに親しく振舞うことやその様子のことを指します。
また、遠慮がないことやぶしつけなことでもあるため、悪い意味で使われる場合がほとんどです。

馴れ馴れしいの類語には礼儀知らず軽薄、対義語にはよそよそしいがあり、どの言葉もあまりいい印象を与えません。
「あなたは馴れ馴れしいね」と言われた場合、「あなたとはお友達じゃないので近寄らないでね」という意味でもあるため、グイグイ関わろうとするのはやめておきましょう。

馴れ馴れしい男女の特徴と心理

馴れ馴れしい男性
なんだかグイグイくる人だなぁと思っていたら、やたらと馴れ馴れしい人だった経験はありませんか?
ちょっと迷惑な馴れ馴れしい人の特徴と心理をみていきましょう。

  1. ため口で話しかけてくる
  2. すぐに名前やあだ名で呼んでくる
  3. ボディタッチが激しい
  4. プライベートに首を突っ込む
  5. 「友達」の境界線が曖昧
  6. 自分本位
  7. 相手の都合を考えない
  8. 気遣いができない
  9. 察することが苦手
  10. 仲間外れにされたくない
  11. 実は寂しがり屋
  12. 愛情不足
  13. 友達だと勘違いしている
  14. モテると勘違いしている
  15. 「親しみやすさ」を勘違いしている

特徴・心理①:ため口で話しかけてくる

馴れ馴れしい人の特徴で最も多いのが、親しくもないのにため口で話しかけてくるです。
彼らは上下関係や常識といった概念など存在しないかのように振舞い、こちらが敬語で返せば「あぁ、ため口でいいよ」と的外れなことを言ってきます。

馴れ馴れしい人にとって敬語はよそよそしさを感じさせるので相手と打ち解けるためにわざとため口で話してあげていたり親近感を持ってもらおうと考えた結果の優しさがため口で接することになってしまうのです。
ただし、敬語の必要性を理解していなかったり、相手を尊重できない人という場合もあるため、勘違いさんか礼儀知らずかのどちらかになります。

特徴・心理②:すぐに名前やあだ名で呼んでくる

大して親しくもないのに名前で呼んできたり、初対面にも関わらずあだ名をつけてきたり、馴れ馴れしい人は「名前」で個性を出したがる傾向にあります。
まるで小学生のように接してくるため、勢いや鬱陶しさに気持ち悪いと思ってしまう人も多いのではないでしょうか。

自分だけが相手を特別な名前で呼んでいると優越感に浸ったり、距離を縮めようとしていたり、名前の呼び方ひとつで親愛度に違いが出ます。
特に男性は気になる女性の名前を呼び捨てにする傾向にあり、女性は周囲との差別化をするために気になる相手に特別なあだ名をつけることが多いのです。

特徴・心理③:ボディタッチが激しい

男女ともに、馴れ馴れしい人はボディタッチが激しい傾向にあります。
パーソナルスペースを理解していないため、適切な対人距離を保てず不用意に身体を触ってくるのです。

また、男女ともに好意を向ける異性に対してはボディタッチが多くなる傾向にあるため、脈ありのサインということも考えられます。
例え馴れ馴れしい人から触られたとしても、生理的に嫌悪する相手には触らないのが一般的なので、好意を向けられていると解釈しましょう

特徴・心理④:プライベートに首を突っ込む

馴れ馴れしい人は、他人のプライベートにも首を突っ込みがちです。
他人の心に土足で踏み込み荒らしまわっても、本人は何が悪いのかわかっていないため平気な顔をしている場合がほとんどでしょう。

馴れ馴れしい人の基準は常に自分なので、「私はプライベートなことを聞かれても嫌じゃないから他の人も大丈夫だろう」と考えています。

特徴・心理⑤:「友達」の境界線が曖昧

友達の友達は私の友達だと思っていたり、人類みな兄弟だと思っている場合が多いです。
馴れ馴れしい人は自分のことを友好的で気が利く善人と勘違いしている傾向にあるため、友達の友達とは仲良くするべき!という自己判断の元、打ち解けようと話しかけてきます。

また、他人と自分の境界線が曖昧なので、友達との境界線も曖昧になります。
他人と自分の距離感が掴めず、感じ方や持っている知識も同じだと考えてしまうのです。

特徴・心理⑥:自分本位

馴れ馴れしい人は良くも悪くも自分本位な考え方をする傾向にあります。
相手のことを考えているつもりでも自分の価値観で判断することが多いので、周囲の人が「あれ?」と思うようなことでも平気でやります。

小さな子供がやたらと馴れ馴れしくすり寄ってくるのも「僕は子供で可愛いから、一緒に遊びたいでしょ?」といった上から目線の理由だったり、初対面なのに質問攻めにしてくる人が「話題に入れないと可哀想だから話しかけてあげなくちゃ」と思うのも、自分本位な考え方をしているからです。

特徴・心理⑦:相手の都合を考えない

自分本位な考え方の他にも、相手の都合を考えないと馴れ馴れしいと思われてしまうかもしれません。
相手の都合を考えず食事に誘ったり、時間を考えずに電話やメッセージを送ったり、馴れ馴れしい人は受け取り手の気持ちを考えずに行動する傾向にあります。

相手のことを考えられないというのは、想像力の欠如からくるものです。
視野が狭く、一方向でしか物事を見ることができないため、客観的な判断ができません

特徴・心理⑧:気遣いができない

気遣いには、席を譲ったり助言をするなどの相手に積極的に関わる向社会的気遣いと、そっとしておくことや都合が悪そうだから出直すなどのあえて行動しないという抑制的気遣いの2種類があります。
馴れ馴れしい人はお節介な人が多いため、向社会的気遣いにばかり目が向き、抑制的気遣いには無頓着な人が多いのです。

そのため、タイミングによっては無神経な一言になってしまったり、押し付けがましさばかりが目立つような人になってしまいます。

特徴・心理⑨:察することが苦手

空気が読めなかったり、TPOを弁えないといった言動が目立ちます。
馴れ馴れしい人は一方向からしか物事を考えられず、周りを見る能力に欠けているため、察することが苦手です。

また、馴れ馴れしい人はコミュニケーション下手な傾向にあるのも事実です。
察することができないので、自分はそう思っていなくても周囲の人から「コミュ障」だと思われている場合もあります。

発達障害やHSP(感受性が高すぎる人)だと対人関係に苦労する傾向にあるため、必要な場合は専門家に相談してくださいね。

特徴・心理⑩:仲間外れにされたくない

仲間外れにされたくない!という見捨てられ不安が馴れ馴れしさとして表れてしまうことも考えられます。
会話の中心になると仲間外れにされにくいためリーダーシップをとったり、誰かから必要とされたくて面倒見の良さをアピールしたりします。

一見すると責任感がある人のように思えますが、ほんのちょっとの善意とたくさんの自己都合を押し付けているだけなので、受け取り手によっては「重い」「馴れ馴れしい」と感じてしまうのです。

特徴・心理⑪:実は寂しがり屋

馴れ馴れしい人はパワフルな印象を与えがちですが、実は寂しがり屋が多いのです。
仲間外れや見捨てられることへの不安から、誰かと一緒にいなければと考え、他人にすり寄ってしまうのでしょう。

馴れ馴れしい人が友達を作りたがるのも、寂しさや孤独を埋めるための行動です。

特徴・心理⑫:愛情不足

小さい頃、親からの愛情が不足しがちだった人は大人になってからもその愛情不足を埋めようと行動し、馴れ馴れしい態度をとってしまうことがあります。
愛情不足で育った人は精神が成長していないため、自分の軸を持てず、他人の判断や価値観に身を委ねるため、他人から求められる行動をしがちです。

みんなに優しく、分け隔てなく接する、仲間外れをしない、誰とでも仲良くなる、などの一般的に言われる善い行いが行き過ぎると馴れ馴れしくなります
それ以外にも、愛情不足によって引き起こされる症状は生きづらさの原因にもなるため、必要であれば医療機関を受診してください。

特徴・心理⑬:友達だと勘違いしている

「友達」だと勘違いしている場合、本人は親しみを込めて接してくるので無遠慮な振舞いが多いです。
馴れ馴れしい人たちが勘違いしやすい「友達」は、職場の同僚や近所の人、友達の知り合いや先輩後輩の関係にある間柄などです。

気心知れた仲でもないのにそれらしく振舞ってくるため、周囲の人間には礼儀知らずで迷惑な人としか映りません。

特徴・心理⑭:モテると勘違いしている

「モテる」と勘違いして馴れ馴れしい態度をとっている場合、周囲の人にとっては不愉快で痛い人としか思われません。
何故モテると勘違いするのかというと、実際に自分に自信があって積極的な人は男女ともにモテるからです。

ほとんどの女性は男性から追われたいと考える傾向にあるため、多少強引でも引っ張ってくれる男らしい人を魅力的だと思うことが多いのです。
また、男性は遊び相手として男慣れしている女性を選ぶ傾向にあり、女慣れしていない男性はある程度積極的な女性に惹かれる傾向にあります。

そのため、モテ行動やモテテクニックを勘違いして馴れ馴れしくなる人が多いのです。

特徴・心理⑮:「親しみやすさ」を勘違いしている

「親しみやすい」という意味を勘違いしてしまうと馴れ馴れしくなってしまいます。
ほとんどが親しみやすさと堅苦しさの真ん中がわからず、親しみやすさに振り切ってしまった場合に起きます。

執拗なまでに話しかけてくるショップ店員や軽快で軽率なトークのセールスマン、リラックスしてほしくてため口で話す医療従事者などが顕著です。
相手に対する敬意が足りていない場合、親しみやすさよりも馴れ馴れしさが出てしまうことが多いのです。

馴れ馴れしい人との接し方

馴れ馴れしい人の対処法
職場や身近な場所に居る馴れ馴れしい人への対処法や接し方を見ていきましょう。

  1. 相手にしない
  2. 距離を置く
  3. 友達ではないことを伝える

接し方①:相手にしない

馴れ馴れしく話しかけられても「へぇ」や「そうなんだ」など会話を終了させ、相手にしないようにしましょう。
会話を広げようと再度話を振られたとしても、業務会話程度で済ませておくことをおすすめします。

愛想良く接しようとすると馴れ馴れしい人はもっとグイグイくるだけなので、必要最低限の会話だけに留めるようにしましょう。
もし踏み込んでこられた場合、こちら側が一歩下がり、張り合おうとはしないでください。

接し方②:距離を置く

物理的、心理的に距離を置くことで馴れ馴れしい人からの侵略をある程度防ぐことができます。
「あいつはつまらないやつだ」と思ってくれたら儲けものです。

距離が近いとボディタッチの恐れがありますし、心理的な距離が近いと気軽にどうでもいい話をされてしまう場合があります。
どうしても関わらなければならないときは、「人と関わることが好きではないから近寄らないでください」アピールをしておきましょう。

接し方③:友達ではないことを伝える

馴れ馴れしい人があなたのことを仲の良い友達だと勘違いしていることも考えられます。
そのため、あなたとは友達ではないと伝えましょう。

仕事とプライベートは分けている、親しい人しかお友達だと思っていない、この場所には友達を作ろうと思って来たわけじゃない、などの伝え方が効果的です。
余程神経が図太くない限り友達ではない人に馴れ馴れしくはできませんし、「じゃあ友達になろう!」と言われても「遊びに来てるわけじゃないから」と拒絶すれば向こうから去っていきます。

「馴れ馴れしい人」と「親しみやすい人」「フレンドリーな人」の違い

馴れ馴れしい人が嫌いな子供

親しみやすい人との違い

「親しみやすい」の言葉の意味は付き合いやすい、話しやすいなどで、相手に与える印象は好ましいのものです。
親しみやすい人は相手に対するリスペクトがあるため、失礼な態度で接することはありませんし、不快感を与えることもありません。

一緒にいて楽だったり楽しくなるような人や、気持ちのいい関係を築ける人が親しみやすい人といえるでしょう。
また、親しみやすさは親近感を感じるかどうかによっても変化してくるため、色やデザインだったら奇抜過ぎないもの、人柄なら人当たりがよく押しつけがましくない人などが該当します。

フレンドリーな人の違い

「フレンドリー」の意味は友好的、親しいなどがあり、気さくで打ち解けやすい人がフレンドリーな人といわれています。
笑顔を絶やさず、いつでも受け入れてくれる姿勢でいてくれたり、一緒にいる人を元気にしてくれるような人といった印象を持たれることが多い言葉です。

フレンドリーな人は、親しみやすい人よりも活発な人に使用される言葉ですが、馴れ馴れしい人との違いは相手に与える印象の違いによるものです。
相手が不愉快だと感じれば、フレンドリーな人も馴れ馴れしい人に分類されることがあるため、他人からの評価でしかわからない部分でもあります。

馴れ馴れしいことと親しみやすいことを間違えないで

馴れ馴れしい人にならないために
馴れ馴れしい人は、自分のことを「親しみやすい人」だと勘違いしていることが多いため、接する際も性格を直す際もまずはその誤解を解かなくては何も始まりません。
良くも悪くも本人に悪気はないので、馴れ馴れしさに気付くことができれば改善の余地はあります

また、善意を持って人に接しようとしている優しい人が大半でもあるため、いい方向に導いてあげてくださいね。

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ライター
noel編集部

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