関西弁の種類&特徴!日常的に使う関西弁&標準語と意味が違う関西弁一覧
みなさんは関西弁と聞いて何を思い浮かべますか? 大阪弁でしょうか?京言葉でしょうか? 実は関西弁には大阪弁、京言葉以外にも多数方言があります。 この記事では関西弁の種類や特徴、日常的に使う言葉などを関西弁盛りだくさんにご紹介していきます。
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関西弁に対する印象
関西弁はテレビやラジオでも聞くことが多く、方言の中でも聞き慣れた言葉ではないでしょうか。
みなさんは関西弁にどのような印象をお持ちですか?
印象①:漫才みたいで面白い
関西弁でよく言われるのが、話してるだけで漫才をしてるみたいで面白いということです。
特に大阪人はお笑い文化が盛んなため、会話のテンポが良く普通の会話でもボケやツッコミをするのは日常のことです。
また普通の会話でもオチに厳しいので、他の地域の方から見ると一般人が漫才をしているように見えるのかもしれません。
印象②:はっきりしている
関西弁の印象で次に挙げられるのが、テンポの良い会話をするためとてもはっきりとした物言いをするということです。
怖い、キツいといった印象を持つ人もいますが、商人の街というだけあって人情に訴えるのもとても上手です。
人情に訴えつつ無理難題をストレートにぶつけてくるのが関西弁の特徴と言えます。
そのため関西人は交渉ごとが得意と言われ、言葉を巧みに操ることに長けています。
印象③:親しみやすい
はっきりとした物言いですが、漫才のような掛け合いと人情味溢れる言葉遣いで、とても親しみやすいのが関西弁の印象です。
標準語の「なんだよ」は関西弁で「なんなん」「なんやねん」と言い、男性が使うと男らしく、女性が使うと可愛らしく聞こえます。
関西弁の種類とそれぞれの方言の特徴
関西には大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県の2府4県があります。
一言で関西弁と言っても地域によって方言の種類や特徴はさまざまです。
種類①:大阪弁
関西弁=大阪弁をイメージする方が多いのではないでしょうか。
大阪といえば食い倒れの街であり、お笑いが盛んな街ですよね。
小さい頃からお笑いと親しんできただけあり、大阪弁は普通に喋っているだけで漫才の掛け合いのようなテンポの良さがあるのが特徴です。
そんな大阪弁ですが、実は大阪弁には摂津弁、河内弁、泉州弁と3種類あります。
多くの方に馴染みのある大阪弁はいわゆる摂津弁にあたります。
河内弁は大阪府東部の河内地方の方言であり、「あなた」のことを「われ」と言ったり少し言葉が荒いのが特徴です。
泉州弁はだんじり祭りで有名な大阪南西部の泉州地域の方言で、泉州弁は語尾に「け」をつけるのが特徴です。
標準語の「本当か」を一般的な大阪弁に変換すると「ほんまか」になりますが、さらに泉州弁に変換すると「ほんまけ」となります。
河内弁にやや近く、泉州弁も少し荒っぽいのが特徴です。
種類②:京言葉
京言葉は京都弁のことを指し、京談とも言います。
「おいでやす」のイメージが強いかと思いますが、これは舞妓さんや芸妓さんが話す言葉で一般的にはあまり使われません。
京言葉は古都らしい趣があり、柔らかい物腰とオブラートに包んだ物言いが特徴で、独特のイントネーションとアクセントがあります。
なぜそのような独特な口調になったのかというと、その昔に日本の中心が京都で京都弁が標準語とされていたことに由来します。
京都から離れるにつれてイントネーションとアクセントは平坦となり、これが後々の標準語へと繋がっていくのです。
京都弁は今の標準語に大きく影響していると言えるでしょう。
種類③:淡路弁
淡路弁は兵庫県南部の淡路島の方言です。
淡路弁の特徴は、大阪府、和歌山県、徳島県との共通性が高く、北部では河内・大和系、中部では泉州・和歌山系、南部では徳島系と分類され、同じ淡路島でも異なります。
また淡路島は身分や貧富の差が小さいため敬語を話すことは少なく、とてもフレンドリーな国民性でもあります。
種類④:播州弁
播州弁は兵庫県南西部の播磨地方の方言で、播磨弁とも言います。
播州弁は関西一クセが強いと言われており、怒っていると思わせるほどのキツい言葉(実際は怒っているわけではない)で、荒っぽく汚いと思われることがあります。
標準語の「なんだよ」を、大阪弁に変換すると「なんやねん」になりますが、さらに播州弁に変換すると「なんどいや」となります。
また「バカ」「アホ」を播州弁では「だぼ」と表現し、同じ関西出身でも伝わないこともあるでしょう。
日常的に使う関西弁一覧
実は関西弁には何種類もの方言があることがわかりました。
それでは日常的に使う関西弁の一覧50をご紹介したいと思います。
関西弁①:あかん
「あかん」とはダメと言う意味です。
「あきまへん」「あきません」といった丁寧な表現もあります。
かつて大阪府警痴漢防止ポスターで「チカンアカン」や「チカンはあかんで。ゼッタイあかんで。」というキャッチコピーが使われていこともあります。
関西弁②:ほんま
「ほんま」は本当という意味です。
関西人は言葉の中に「ほんまに?」などをよく使いますが、決して疑っているわけではなく、相づちと同じニュアンスで使っています。
関西弁③:あほ
「あほ(阿呆)」は標準語ですが、関東では「馬鹿」、関西では「あほ」がメジャーです。
関西人の言う「あほ」はけなすと言うよりも、愛情表現に近いでしょう。
関西弁④:はよ
「はよ」は早くという意味です。
「はよして(早くして)」、「はよ寝なさい(早く寝なさい)」といった使い方をします。
関西弁⑤:ちゃう
「ちゃう」とは違うという意味です。
また「〜ちゃう」と使う場合は、〜じゃないという意味になります。
有名な言葉に「ちゃうちゃう!ちゃうちゃうちゃうんちゃう」というのがありますが、これは「違う違う!チャウチャウと違うんじゃない』という意味で、関西人は全ての「ちゃう」をしっかり聞き分けているのです。
関西弁⑥:おもろい
関西では面白いことを「おもろい」と言い、反対に面白くないことを「おもんない」と言います。
関西弁⑦:めっちゃ
「めっちゃ」はとてもということですが、これはメジャーな関西弁ですね。
無茶苦茶という言葉が語源と言われており、これが崩れて「めっちゃ」になったそうです。
地域によっては「むっちゃ」や「めっさ」と表現することもあります。
関西弁⑧:ほかす
関西弁では捨てることを「ほかす」と言います。
「これほかしといて」「ほっといて」という言い方をします。
関西弁⑨:なんぼ
「これなんぼ?」といった使い方をしますが、「なんぼ」とは値段や数量など数に対して使う言葉です。
関西弁⑩:〜やねん
語尾に「やねん」を使うのが、関西弁の特徴で主に大阪で使われます。
漫才の締めの言葉で「なんでやねん」とツッコミを入れたり、「好きやねん」という言葉を使った歌も多数あります。
関西弁⑪:〜へん
「〜やねん」と同様に、「〜へん」も語尾に使うことが多いです。
「行かへん」「言わへん」「動かれへん」など。
関西弁⑫:えらいこっちゃ
関西では大変なことになったとき「えらいこっちゃ!」という言葉をよく使います。
関西弁⑬:ぐねる
「ぐねる」とは足をくじく、捻挫をすることを指し、「ぐねった(足をくじいた)」というような言い方もします。
足首がグネッと曲がったという擬音から発生した言葉です。
関西弁⑭:いがむ
歪むことを関西では「いがむ」と表現します。
関西弁⑮:いちびる
「いちびる」とは、調子乗り、目立ちたがりを揶揄した言葉です。
「いちびんなよ(調子乗るなよ)」のような使い方をします。
関西弁⑯:歩く歩道
関西の中でも特に大阪人はせっかちで有名ですよね。
そのためか動く歩道のことを「歩く歩道」と表現します。
エスカレーターも基本的には歩くものだと認識しています。
関西弁⑰:知らんけど
関西人は散々話したあと、最後に「知らんけど」と言うことが多々あります。
他の地域の人からすると、今までの話はなんだったの?と驚くかもしれませんが、本人に悪気は一切ありません。
「知らんけど」を使ってしまうのは、情報が不確かである、責任回避など、又聞きやテレビからの情報で本人が体験したわけではないと言う伝達の意味が込められています。
関西弁⑱:〜やんか
関西人は「私〇〇やんか」という言い回しを、「知らんけど」と同じレベルでよく使います。
地方の人からすると突然「私〇〇やんか」と言われても、それは知らないとなるようですが、この「〜やんか」というのは同調を求めて発しているわけではなく、接続詞として使われています。
関西弁⑲:おぼこい
幼いことを「おぼこい」と言います。
関西弁⑳:はみご
「はみご」とは仲間はずれのことです。
仲間からはみ出した子からきています。
関西弁㉑:しょうもない
関西ではくだらない、面白くないことを「しょうもない」と表現します。
特に笑いに貪欲な大阪人は話のオチがつまらなかったりすると、「しょーもな!」とツッコミを入れることがあります。
関西弁㉒:へたれ
根性がない人、情けない人のことを「へたれ」と言います。
「へたれ」には諸説あり、へたれるという言葉からきている説と、屁垂れると言う言葉からきている説があります。
関西弁㉓:こしょばい
「こしょばい」とはくすぐったいことです。
今ではくすぐったいが標準語として使われていますが、元はこそばゆいという大和言葉が語源で、こそばゆいは標準語です。
そのため本来であれば「こしょばい」の方が、標準語に近い言葉と言えるでしょう。
関西弁㉔:いらち
せっかちや短気な人のことを「いらち」と言います。
せっかち=イライラしいから、「いらち」と派生しました。
関西弁㉕:かまへん
「かまへん」にはいろいろな意味があり、構わない、気にしない、OKなど使うシーンによってニュアンスが異なります。
地域によっては「かめへん」と表現することもあります。
関西弁㉖:せやな
そうだね、そうだよを関西弁に変換すると「そうやねん」となりますが、それがさらに短くなって「せやねん」「せやな」となりました。
関西ローカルの情報番組に「せやねん」というタイトルの番組もあり、関西人にとってはとても馴染み深い言葉です。
関西弁㉗:しゅっとしてる
関西人はよく擬音を使うと言われますが、その代表格にあるのが「しゅっとしてる」です。
主にスマートな、スタイリッシュなという意味で、褒め言葉として使われます。
関西弁㉘:ごっつい
がたいが良いという意味で使われる「ごっつい」ですが、関西ではすごいという意味で使われることが多いです。
「ごっついええ体してんな〜(すごいいい体してるね)」のような使い方をします。
関西弁㉙:こける
関西では転ぶことを「こける」と言います。
またお笑いでは、笑いの感度を上げるために出演者全員で「こける(倒れる)」といったパフォーマンスをすることもよくあります。
そのため特に大阪人にとっては「こける」というのは文化としても馴染みがあります。
関西弁㉚:ぬくい
「ぬくい」とは暖かいことです。
関西弁㉛:おおきに
最近では「おおきに」は一般的に使う言葉ではありませんが、関西人にとってはとても馴染み深い言葉です。
主に商いをしている人がありがとうのことを「おおきに」と表現します。
関西空港を拠点とする格安航空のピーチでは、着陸するときのアナウンスの結び言葉に「ほんまおおきに」を使っています。
関西弁㉜:けったい
「けったい」とは変わっている、不思議なという意味です。
「けったいな髪型してるな〜(変わった髪型してるな)」「けったいな性格(不思議な性格)」のように使います。
褒めると言うよりは、少しけなしたニュアンスに近いです。
関西弁㉝:つれ
「つれ(連れ)」とは友達のことを指します。
「つれが遊びにきて」「つれ呼んでもいい?」など、女性よりも男性の方が使うことが多いです。
関西弁㉞:言うた
関西弁では「っ」を「う」に変換して言うことがよくあります。
「言うた(言った)」「買うた(買った)」「会うた(会った)」など。
関西弁㉟:おもた
「っ」を「う」に変換する以外に、「っ」抜いた言葉もよく使います。
「おもた(思った)」「わろた(笑った)」など。
関西弁㊱:押しピン
「押しピン」とは画鋲のことです。
関西人の多くは「押しピン」を標準語だと思っているでしょう。
関西弁㊲:遠慮のかたまり
関西人でも方言だと知らない人は多くいると思いますが、実は「遠慮のかたまり」は関西弁です。
友達とご飯に行ったときなど、食べ物の最後の一つを取るのを遠慮していつまでも残っている状態のことを指します。
関西弁㊳:しんどい
標準語でも精神的に辛いときなど「しんどい」と表現しますが、関西で使う「しんどい」にはさまざまな意味があります。
疲れた、辛い、厳しいなどは全て「しんどい」の一言で表すことができるのが特徴です。
関西弁㊴:べっぴん
「べっぴん」とは主に関西圏と愛知県で使われている言葉です。
美しい人のことを「べっぴん」「べっぴんさん」と表現します。
「べっぴん」には諸説あり、「別嬪」天皇のに仕える女官、側室のこと、愛知県では特別美味しいうな丼のことを「別品」と表現したことが語源と言われています。
関西弁㊵:しばく
「しばく」とは叩く、殴るといったニュアンスの表現です。
「しばくぞ!」なんて言葉を特に大阪では耳にします。
本気で言う場合もあれば、冗談めかして言うこともあるため、言葉の前後でニュアンスは変わってきます。
また関西では「茶をしばく」という言葉もありますが、これはお茶をしに行くという意味です。
関西弁㊶:いらんことしい
「いらんことしい」とは余計なことをする人のことを指し、丁寧にいうと「いらないことをする人」となります。
関西弁㊷:アテ
「アテ」とはおつまみのことを指し、酒にあてがうという意味から「アテ」と言うようになりました。
関西弁㊸:お造り
「お造り」とは刺身のことを指します。
刺すという表現があまりよくないため、作り身と表現していたそうです。
作り身がやがて「お造り」に変わったと言われています。
関西弁㊹:豚まん
肉まんが一般的ですが、関西では「豚まん」と表現をします。
関西では肉は基本的に牛肉のことを指すため、豚肉の入った肉まんは「豚まん」と言うようになりました。
大阪名物の551の蓬萊で販売されている肉まんは「豚まん」として販売されています。
関西弁㊺:フレッシュ
コーヒーに入れるミルクを、関西では「フレッシュ」と言います。
これは大阪に本社を持つ製造メーカーのメロディアンから「コーヒーフレッシュ」という商品が販売されていることに由来しています。
関西弁㊻:回転焼き
今川焼きや大判焼きなど地域によって呼び方が変わりますが、関西では「回転焼き」と言います。
関西弁㊼:おはようさん
関西では擬人化した言葉はよくあり、「おはようさん」の他に「おいなりさん」「おいもさん」「おまめさん」など、食べ物にもさんを付ける表現があります。
関西弁㊽:飴ちゃん
擬人化シリーズで最もメジャーなのが飴のことを「飴ちゃん」ということです。
ガムのことは決して「ガムちゃん」とは言いませんが、飴だけはなぜか「飴ちゃん」なのです。
また大阪のおばちゃんは絶対と言っていいほど飴をバッグに忍ばせており、周りに配りたがる傾向にあります。
関西弁㊾:冷コー
アイスコーヒーのことを関西では冷コーと言います。
またカフェオレをミーコー(ミルクコーヒーの略)、レモンスカッシュをレスカと呼ぶこともあります。
関西弁㊿:めばちこ
独特な響きのある「めばちこ」という言葉ですが、ものもらいのことを指し、ばちことは目をパチパチさせるという意味からきていると言われています。
また同じ関西弁でも京都や滋賀では「めいぼ」と表現します。
目のイボなので、めばちこよりもわかりやすいですね。
標準語とは意味が異なる関西弁
同じ言葉でも標準語とは意味が異なる関西弁が多数あります。
それではどのような言葉があるのか見ていきましょう。
関西弁①:なおす
標準語の「なおす」とは修正する、修理するという意味で使われますが、関西弁の「なおす」はしまう、片付けるという意味で使われます。
関西弁②:ほっとく
標準語で「ほっとく」とは放置するという意味で疲れますが、関西弁の「ほっとく」は捨てるという意味です。
関西弁では「ほっとく」以外に「ほる」「ほかす」という言い方をします。
関西弁③:さら
標準語の「さら」は皿を意味しますが、関西弁の「さら」は更(新品)のことを指します。
サラの靴や、サラの財布など。
関西弁④:また
「また〇〇しよう」という言葉を使うことがありますが、この「また」という言葉に標準語と関西弁で意味に違いがあります。
標準語の「また」とはもう一度という意味ですが、関西弁の「また」は今度という意味です。
東京の人からすれば、「また遊びに行こう」っていきなり言われると、まだ1回も遊んだことないよね?となるでしょう。
関西弁⑤:えらい
「えらい」と聞くと偉いを思い浮かべるかと思いますが、関西弁の「えらい」はつらい、疲れる、大変という意味で使います。
「今日はえらかったわ〜(今日はつらかったな〜)」というような使い方をします。
関西弁⑥:さらう
「さらう」という言葉は人さらいや奪うというイメージがありますが、関西弁の「さらう」とは、残った料理を全部片付けるという意味です。
同じ言葉でもこんなにも大きく意味が異なります。
関西弁⑦:落とす
「落とす」とは主に高い位置から低い位置に移動させることを指しますが、関西では「鍵を落とす」という言い方があります。
普通に聞いたらなぜ?と驚いてしまうかもしれませんが、実は「鍵を落とす」とは、関西弁で鍵を閉めるという意味です。
関西で「鍵を落しといて!」と言われたときは、その場に落とすのではなく鍵を閉めるようにしましょう。
関西弁⑧:噛まれる
噛まれるとは言葉のとおり歯で傷をつけられたときに使う言葉ですが、関西では蚊に対しても「噛まれる」という言い方をします。
蚊に刺されときに、「蚊に噛まれた」というのが関西では一般的です。
関西弁⑨:あてる
標準語で「あてる」とは当てるを意味しますが、関西では美容院でパーマをするときにも使います。
標準語では「パーマをかける」となりますが、関西弁では「パーマをあてる」というのが一般的になります。
関西弁⑩:つぶれる
「つぶれる」の使い方も標準語と関西弁では異なります。
標準語では物体が変形、崩れた場合や、「店がつぶれる」など倒産や閉店の意味で使われますが、関西弁では「テレビがつぶれる」など物が故障したときに使います。
関西弁⑪:つきだし
「つきだし」とは標準語でいう居酒屋のお通しのことです。
決して物が突き出したというわけではありません。
関西弁⑫:さし
「さし」とはさし飲み、さしで話すといった意味で使われますが、関西ではものさしのことを「さし」と言います。
関西弁⑬:行けたら行く
「行けたら行く」の意味合いが標準語と関西弁で大きく異なります。
標準語の「行けたら行く」は約束はできないけど行く気はあるという意味で、関西弁では行きたくないときの都合のいい言い訳として使います。
関西弁⑭:自分
「自分」というのは言葉のとおり自分自身のことを指しますが、関西では相手に対しても「自分」という言葉を使います。
「自分どっから来たん?(あなたはどこから来たの?)」というような使い方をします。
関西弁⑮:しかける
何かをやりかけているわけでもなく、ごまかしの意味でもなく、「しかける」とは関西弁で用意をするという意味です。
「ご飯をしかける」のような使い方をします。
関西弁⑯:べべ
幼児語で着物のことを「おべべ」と言いますが、関西弁で「べべ」とは最下位のことを言います。
べべの他にべべたという言い方もします。
関西弁⑰:よせて
標準語で「よせて」とは物をある場所に近づける意味で使われますが、関西で「よせて」とは仲間に入れてという意味で使われます。
関西弁⑱:きつねとたぬき
ここで言う「きつね」と「たぬき」とは、うどんやそばのことです。
関東では「きつね」は油揚げの乗ったきつねうどん、きつねそば、「たぬき」は天かすが乗ったたぬきうどん、たぬきそばです。
関西では「きつね」は油揚げの乗ったうどんのみを指し、「たぬき」は油揚げの乗ったそばのことです。
きつねそば、たぬきうどんは存在しません。
また天かすの乗ったうどんやそばをハイカラと言います。
関西弁⑲:カッター
標準語で「カッター」とはカッターナイフとのことを指しますが、関西弁ではカッターナイフの他に、カッターシャツを指します。
カッターシャツとはワイシャツのことです。
元はスポーツ用品メーカーのミズノから出たスポーツ用シャツの商標名で、関西圏ではそれが浸透したと言われています。
またカッターは勝ったーの掛け言葉とも言われています。
関西弁⑳:モータープール
「モータープール」とは関西独特の言葉となります。
関西以外の方だとプールを想像されるかと思いますが、実は駐車場のことです。
モーター=車、プール=溜めるを意味しており、車を溜める場所=駐車場となるわけです。
関西弁と大阪弁の違い
関西弁=大阪弁とイメージする人が多いと思いますが関西弁は2府4県をひっくるめて指す言葉です。
地域によって言葉遣いや語尾、イントネーションやアクセントは変わってきます。
一方、大阪弁とは大阪で使われる言葉を指し、関西弁=大阪弁とはなりません。
今すぐ使いたくなるかわいい大阪弁
たくさんの関西弁をご紹介しましたが、今度はすぐに使いたくなる大阪弁10をご紹介したいと思います。
大阪弁①:うち
大阪では私のことを「うち」と言います。
「うちな〜〇〇やねん」のような使い方をするのですが、この言葉遣いが特に男性から人気のようです。
大阪弁②:でけへん
できないことを「でけへん」と言いますが、できないと断言した言い方よりも柔らかい表現で大阪弁の中でも可愛いに分類されます。
「うちこれでけへん」のように、「うち」と組み合わせると最も可愛い言葉になるでしょう。
大阪弁③:〜やねん
「〜やねん」と言った鉄板の大阪弁はとても可愛いと人気があります。
「好きやねん」「いややねん」など、語尾に「〜やねん」をつけるだけで、一気に大阪弁らしくなります。
とても使いやすい言葉なので、すぐにでも使えるでしょう。
大阪弁④:ほなね
大阪弁でまたねは「ほなね」と言います。
「ほな」とはそれじゃあというような意味になるため、「ほな、またね〜」や「ほな、さいなら」といった表現をすることもあります。
それじゃあっていうよりも、「ほな」と短くいうのが可愛いですね。
大阪弁⑤:もう知らんで〜
大阪弁は語尾に「で〜」と使うことがよくあります。
語尾を伸ばすことで柔らかい印象になるため、もう知らないと表現するよりも、「もう知らんで〜」と表現することでキツい言葉もとても可愛く聞こえます。
大阪弁⑥:ちゃう
違うことを「ちゃう」というのが大阪弁ですが、「ゃ」が入ることで言葉が幼くなったような気がしませんか?
「ちゃう、ちゃう」と2回言ったり、「ちゃうよ〜」「ちゃうで〜」と語尾を伸ばすことで、さらに表現が可愛くなるでしょう。
大阪弁⑦:あほ
言い方ひとつで可愛くもキツくもなるのが「あほ」です。
「あほや!」と勢いよく言ってしまうと強めの口調となってしまいますが、「あほ〜」と語尾を伸ばすとそれだけで愛嬌が増します。
馬鹿というよりも「あほ」の方が大阪弁では馴染み深く、「あほ」というのは相手に対しての愛情表現でもあります。
大阪弁⑧:あんた
「あんた」という言葉だけを見るとキツめの言葉に聞こえますが、大阪弁のニュアンスで「あんた」というととても色っぽい雰囲気が出ます。
「あんた何してたん〜?」「あんたのことが好きやねん」など、あなたよりも色気を感じませんか?
大阪弁⑨:〜やんなぁ
「〜やんなぁ」は語尾に「ぁ」が入るのがポイントです。
「〜やんな」と切ってしまうと少し強めになりますが、「ぁ」を入れるだけで甘えたような可愛らしい言葉へと変化します。
大阪弁⑩:めっちゃ好きやで
男性が大阪弁で言われたい言葉の1位が「めっちゃ好きやで」です。
大阪弁はキツいと思われる反面、愛嬌のある言葉もとても多く、その代表が「めっちゃ好きやで」となります。
大阪弁で告白されるのは、男性にとって一つの夢でもあるようです。
関西弁がうつる理由
方言を喋る人と一緒にいると移ってしまったなんてことがありますよね。
関西弁に限らず言葉というのは人から人へと移りやすいものですが、特に関西弁は移りやすいと言われています。
その理由は関西弁は方言ですが、テレビやラジオで耳にする機会が多く、自然と馴れ親しんでいるというのがあります。
また標準語とは逆の位置にアクセントがつくことが多いため、注意を引きやすいというのも挙げられます。
関西弁にはそれぞれの地域の特徴と魅力がたくさん
関西弁は方言の中でも人気が高く、特に京言葉と大阪弁は好きな方言ランキングでも上位に名を連ねています。
京言葉はとても上品で趣があり、大阪弁はとても愛嬌がある方言です。
関西弁と言っても一言では括れないほどたくさんの方言がありますが、どの方言も長い歴史を経て今日へと続いており、魅力的な言葉ばかりとなっているでしょう。
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