空虚感の意味とは？空虚感に苛まれる7つの原因＆虚しい気持ちの解消方法

空虚感の意味とは？

空虚感とは心の中に何もなくなってしまったような感じがすること。
言い換えれば、虚しく感じることです。

例えば大切なものを失ってしまった時や、望みがないとわかった時、人は生きていくことが無意味に感じられてしまいます。

そうなると、今まで自分がしてきた努力が徒労に思えてしまって生きていくのが辛い状態にもなってしまうでしょう。
したがって、空虚感とは生きていくための目標がなくなった状態の時に生まれる「喪失感」だと考えられます。

「空虚感」と「虚無感」の違い

「空虚感」と「虚無感」は、どちらも「本当はあるべきはずのものがなくて寂しい」という意味で使用されることが多いです。

しかし、言葉の持っているニュアンスは微妙に違います。

たとえば「空虚感」は、胸に穴が開いてしまったような虚しさをあらわしているのに対して「虚無感」の場合は、自己を含めてこの世界を全否定して価値を見失うと言う広い意味があるでしょう。

空虚感も虚無感はどちらも、精神的・実質的ともに、フィジカル的･空間的要素を含んだ言葉です。
また「空虚」の反対語は「充実」で、「虚無」の反対語は「情熱」になります。

空虚感に襲われる原因

空虚感を生み出す原因はたくさんありますが、特に理由がなくても突然、空虚感に苛まれることもあります。
それはなぜかと言うと、人は生きている限り自分の「生」に対して意味を見出そうとするからなのです。

価値のある人間でいるために、生きる目標を必要として、そのターゲットがなくなったり、見えなくなった途端に虚しさに襲われたりします。

また、心の拠りどころとしていた何かを失った時ときにも空虚感を感じることがあるでしょう。
ここでは、空虚感に襲われる8つの原因をチェックしてみますので、参考にしてみて下さい。

1. 信頼している人物から裏切られた
2. 病気などで不安なとき
3. 恋人との別れ
4. 大切な人･ペットなどとの死別
5. 孤独を感じたとき
6. 現実と理想との不一致
7. 目標を達成したとき
8. 努力が報われない

続いて空虚感に襲われる原因を詳細に解説します。

原因①：信頼している人物から裏切られた

親友や家族など自分が信頼していた誰かに裏切られたり、ひどい嘘をつかれたりすると一時的に何を信用していいのかわからなくなることがあります。

とても大切で信頼し切っていたからこそ不信感がつのり、孤独になってしまうのです。

原因②：病気などで不安なとき

病気などで心が弱っている時にも、人は空虚感に襲われることがあります。
それは、心がエネルギー不足に陥ってしまうことが原因です。

原因③：恋人との別れ

大好きな恋人と自分の意思とはうらはらに別れてしまった場合にも、虚しさに苛まれることがあるでしょう。

パートナーが大切であればあるほど喪失感は大きくなり、生きる意味を見つけ出すことが難しくなってしまいます。

原因④：大切な人･ペットなどとの死別

家族や可愛がっていたペットが突然死んでしまった時にも悲しみは大きく、心にぽっかりと穴が開いてしまうでしょう。

いつも当たり前にいたはずの人が、ある日突然いなくなってしまったショックは計り知れないものです。

原因⑤：孤独を感じたとき

普段仕事や学校で忙しい時には、空虚感を強く意識することはないでしょう。
しかし、たとえば誕生日やクリスマスなど一人ぼっちで部屋で過ごしている時には孤独を感じやすいでしょう。

また一人暮らしを始めたばかりの頃にも、空虚感に苛まれることが多々あるようです。

原因⑥：現実と理想との不一致

自分が思い描いている理想と、今の立ち位置を比較した時にそのギャップが大きければ大きいほど、ストレスを感じて自信を失ってしまいます。

そして、そんな苛立ちが重なることで自分自身に限界を感じて空虚感に見舞われてしまうのです。

原因⑦：目標を達成したとき

たとえば、テストで100点を目指していた人が100点を取れても、その時はうれしいですが、何となく心が空っぽの状態になってしまうことがあります。

それは、人と言うのは常に高い場所を目指していたいと思っているからです。
100点を取ろうと頑張っている時はいいのですが、達成したことで日常が色あせて見えてしまいます。

原因⑧：努力が報われない

一生懸命頑張ってきたことが徒労に終わったときにも、人は空虚感に襲われやすいでしょう。

たとえば、就職活動をしていたのに自分だけ希望の会社に入れなかったとか、受験に落ちてしまったなどが原因で、努力が水の泡だと感じた時に、人は悲しみ以上に虚しさを感じやすいのです。

空虚感を解消する方法

空虚感を感じやすい人は、正義感があってまじめな人に多いとされています。
その理由は、まっすぐに目標を持って頑張る人ほど、夢が破れたときの喪失感が大きいからです。

人間の心の奥深くにある空白を埋めるには、時間が必要になるでしょう。
それは、生きる意味や真実の喜びは、表面的なものではカバーできないからです。

しかし、寂しさを抱えて暮らすよりも生きることにポジティブになることで、虚しさに対処できる方法があります。

そこで、ここからは虚しさをやわらげる方法をご紹介します。
もし今、空虚感に襲われて辛い思いをしている方がいましたら、目を通してみて下さい。

1. 新しい趣味を見つける
2. 自己啓発本を読みまくる
3. 旅行する
4. 思い切り泣いてみる
5. ゆっくり寝る
6. 頑張りすぎない

それでは、空虚感を解消する方法をご紹介していきます。

方法①：新しい趣味を見つける

空虚感に教われないようにするためには、自分が興味があるものに打ち込んでみることをおすすめします。

たとえば前から何か気になるような趣味があればやってみるとか、たまっていたDVDを一挙に見るとか、何でもいいので夢中になるものを見つけて取り組んでみましょう。

方法②：自己啓発本を読みまくる

心の中が虚しさで一杯になってしまった時には、自己啓発本を片っ端から読んでみることも一案です。

その中には、あなたが考えてもみなかったようなことが書かれているかもしれません。
発想を転換させることで、良い方向に向かうことができる可能性があります。

方法③：旅行する

もし時間があるのならば、旅行に出かけてみることもおすすめです。
その際はできるだけ自然に触れられるような場所だと更に良いでしょう。

今までにない体験をしたり、新しい発見をすることで心が充たされていくはずです。

方法④：思い切り泣いてみる

空虚感に苛まれている理由がはっきりしている場合は、思い切り泣いてみると胸がさっぱりとすることがあります。

感情を抑えてばかりいると、余計に孤独を感じやすくなりますので、時には発散することが大切です。

方法⑤：ゆっくり寝る

虚しさを感じた時の対処法としてまずおすすめするのは、ゆっくり休むことです。
そのためには、まず十分に睡眠をとることが大切なポイントになります。

ストレスから空虚感に苛まれる可能性もあるので、早目にお風呂に入って眠りましょう。

方法⑥：頑張りすぎない

今まで何事にも真面目に一生懸命取り組んできた人は、ここでひとまず小休止してみてはどうでしょうか。

いつも全速力で走っていれば、疲れてしまいます。
張り詰めたい糸は切れやすく、心にも負担をかけやすいので、適度に力を抜いてみることも大切です。

空虚感を予防する方法

空虚感に襲われると、何のために生きているのかさえ見失ってしまうことがあります。
そして慢性的に悩むようになると、自分が存在していること事態が無意味に感じてしまうことさえあるのです。

そんなことにならないように、早目に対処していきましょう。
空虚感を予防する方法は、とにかく体を動かして暇な時間を作らないことです。

虚しさを感じるのは、それだけ心にも余裕があると言うことになるのでマイナスなことを考えてしまいそうな時は、とにかく体を動かして気分転換したり、自然と触れ合うこともおすすめになります。

空虚感に苛まれたらまずは心と体をゆっくり休めよう

空虚感は生きている限り誰でも一回は経験したことのある感情でしょう。
したがって、決してあなただけが悩んでいるのではありません。

ゲーテの名言に「自分自身を信じてみるだけでいい。きっと、生きる道が見えてくる。」と言う言葉があります。

長い人生の中では挫折することも、大切なものを失うこともあるでしょう。
しかし、私たちは生きている限り前進していかなくてはいけません。

そして、自分を変えられるのは他でもない、自分自身だけなのです。
あなたにも他の人にも、ただそこに存在するだけで生きている価値があります。

もし虚しさに襲われたときには、まず心と体をゆっくりと休めてから、新しいゴールを目指して歩き出しましょう。