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ハンガリーの基本情報

ハンガリーの風景

皆さんは、ハンガリーについてどれくらい知っていますか?
おそらくは「ヨーロッパのどっかの国」くらいの認識の方が多いかもしれませんね。

では、ハンガリーはヨーロッパのどのあたりにあって、ハンガリー人の人口はどれくらいなのでしょうか?
以下、ハンガリーの位置や首都などの地理情報や人口・使用言語・歴史などをまとめてみました。

位置・首都・地理

ハンガリーは中央ヨーロッパの国で、西側にオーストリアやスロベニア、北にスロバキア、東にウクライナ、ルーマニア、南にセルビア、南西にクロアチアに囲まれた内陸国なんです。
ハンガリーの国土はハンガリー平原またはハンガリー盆地と呼ばれる広大な平原で、ドナウ川によってほぼ二分されるんですよ。

ハンガリーの面積は日本の約4分の1くらいで、西部にはヨーロッパでも有数とされる大きな湖バラトン湖があります。
首都はブタペストで、ハンガリー最大の都市として四季を通してたくさんの観光客が訪れるんです。

人口・使用言語・歴史

ハンガリーの人口は、約980万人(2017年1月・中央統計局)で、ハンガリー人がほぼ9割近くを占め、ロマ人やドイツ人も少数暮らしています。
英語表記は「Hungary」、日本でのハンガリーの漢字表記は「洪牙利」なんですね。

ハンガリー人の使用言語は、ハンガリー語となります。
ハンガリー人の先祖は、騎馬民族のマジャール族で、9世紀に東方からヨーロッパに侵攻してきたと言われています。

西暦1000年にキリスト教に改宗、イシュトヴァーン1世がハンガリー王国を建国し、20世紀になりハンガリー人民共和国、ハンガリー・ソビエト共和国、またまたハンガリー王国を経て第二次世界大戦後から1989年まで社会主義の国であるハンガリー第二共和国となりました。
そして1989年から現在に至るまでハンガリー第三共和国という、壮絶な歴史をたどってきた国なんですね。

観光名所

ハンガリー最大の観光都市で首都でもあるブタペスト。
多くの観光名所が点在していて、世界遺産でもある「ドナウ川岸辺」を中心に最高の景色が楽しめるんですよ。

ドナウ川に架かる橋「セーチェニー鎖橋」は観光客が必ず訪れるくらい有名な場所です。
また、ハンガリーはヨーロッパでも有数の温泉地としても知られているんですよ。

中でもハンガリーならではの経験となるのが「ヘヴィーズの温泉湖」
春になると睡蓮の花が湖面を彩る不思議な温泉湖で、大人も子供もみんなで楽しめるんです。

冬の季節にハンガリーを訪れるのなら、ぜひおすすめなのが「ハンガリークリスマス市」です。
クリスマスツリーの周辺に、灯りで彩られた小さくてかわいい店が所せましと出店し、クリスマス雑貨やホットワイン、ハンガリー料理が提供されるんですよ。

機会があったら、ぜひ行ってみたいですよね。

ハンガリー人の文化

踊るハンガリー人

ハンガリーについて、いくつかご紹介しました。
では、ハンガリー人の文化にはどのようなものがあるのでしょうか?

まず、名前文化について、欧米では、名前の表記が「名・姓」の順番が多いのですが、ハンガリーでは日本と同じ「姓・名」という順番なんです。
ハンガリー人の有名人で、日本で活躍する数学者で大道芸人のピーター・フランクルさんも本名はフランクル・ペーテルさんだそうですよ。

以下、ハンガリー人の文化を衣・食・住別にご紹介します。

ハンガリー人に限らず、例えば日本人なら着物であったり、韓国人ならチマチョゴリであったりそれぞれのご自慢の民族衣装がありますよね。
ハンガリーには美しい刺繍で彩られた民族衣装があります。

カロチャ地方の「カロチャ刺繍」と、マチョー地方の「マチョー刺繍」は2大刺繍として名高く、民族衣装のブラウスやエプロンに季節の花々が華やかに刺繍されているんです。
「カロチャ刺繍」や「マチョー刺繍」の名前は知らなくても、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

ヨーロッパで美食の国と言えば、イタリアやフランスを思い浮かべるのではないでしょうか?
実はハンガリーは知られざる美食大国なんですよ。

高級食材のフォアグラはフランスに次ぐ生産量で、ハンガリーの国民食パプリカシチューの「グヤーシュ」などは、日本人の舌にも合いやすく評判なんです。
パプリカは、定番のグヤーシュの他にもペーストや粉末など様々に使われ、ハンガリー料理の一番の特色となっています。

ワインも有名で、ハンガリー人はハンガリーワインにとてもこだわりを持っていますので、うかつに他国のワインを奨めると大変ですよ。

他のヨーロッパの都市と同じように、都市部の住宅は中古集合住宅が主流となっています。
一般的なブタペストの集合住宅には、ハンガリー語で「ウドヴァル」と呼ばれる中庭があり、上には中庭を囲んで回廊が作られているんですよ。

美食で知られるハンガリー人の女性は料理上手が多く、料理のレパートリーも広いためキッチンも充実しているんです。
そのため市販のガス台は、大きなオーブンが内蔵されたタイプがほとんどで、ハンガリーでは日常的にクッキーやケーキを焼くのは普通という家庭がとても多いんですね。

ハンガリー人男性の性格や特徴

ハンガリー人の男女

ハンガリー人の文化についてもいくつかご紹介しました。
次はハンガリー人男性の性格や特徴についてみていきましょう。

ハンガリー人男性の性格や特徴には、以下のものがあります。

  1. レディーファースト
  2. 浮気症
  3. ナルシスト
  4. スポーツが好き
  5. お酒好き
  6. おしゃれ

続いて、ハンガリー人男性の性格や特徴をそれぞれ詳しくみていきます。

特徴①:レディーファースト

ハンガリー人の男性は女性をとても大切にします
レディーファーストは当然のことで、デートも女性の希望を優先するんです。

デートの費用は男性持ちなことも多く、デート中も優しくエスコートします。
ハンガリー人の男性は女性より先にお店から出ることがないくらいなんですよ。

特徴②:浮気症

ハンガリー人の男性は、浮気性な人が多いと言えるでしょう。
ハンガリー人はイケメンが多いので女性からモテるということもあり、結婚してからも恋愛のチャンスがたくさんあるんだとか。

ハンガリー人の女性も男性の浮気には比較的寛容なところがあり、男性側も嫉妬深い女性を嫌うのです。
視野を広げるために常に新しい出会いを求めているということも確かでしょう。

特徴③:ナルシスト

ハンガリー人の男性はイケメンが多いと紹介しましたが、当然自分の容姿にも自信を持っていて自分が大好きなんです。
鏡に映るおしゃれに決めた自分を見るのも大好きで、街に繰り出す時には丹念に外見をチェックしてから出掛けます。

街で女性から微笑みかけられたり、チラ見されたりすると、自分に気があるとすぐに思ってしまうナルシストな面もあるでしょう。

特徴④:スポーツが好き

ハンガリー人の男性はスポーツをするのも見るのも大好きでスポーツの話で盛り上がります。
ハンガリーは近代オリンピックに第1回から参加していることからも、スポーツ好きがうかがえるでしょう。

陸上競技やフェンシング、競泳やサッカーなどでもハンガリー人は活躍しています。
中でも水球はメダル獲得数第1位なんですよ。

特徴⑤:お酒好き

ハンガリー人の男性はお酒が好きで、時には悪酔いしてしまうことも。
楽しいお酒ならコミュニュケーションの手段としてとても有効とも言えるのですが、深酒して酔っぱらったハンガリー人男性は、少々はめをはずし過ぎてしまうことも多いようです。

ちなみにハンガリー人の個人の平均アルコール消費量は世界第3位だそうですよ。

特徴⑥:おしゃれ

イケメンが多いハンガリー人男性は、服装にもこだわりを持つおしゃれな人が多いようです。
髪や肌の色、目の色、顔だちも多種多様でいろいろなタイプのイケメンがいるんです。

ハンガリー人はアジアやヨーロッパのいろいろな国の血が混ざった結果、イケメンが多くなったとも言われています。
ハンガリー人男性はデートの時もばっちりおしゃれに決めて優しく女性をエスコートするんですね。

ハンガリー人女性の性格や特徴

ハンガリー人女性

では、ハンガリー人女性の場合はどうでしょうか?
ハンガリー人女性の性格や特徴には以下のものがあります。

  1. 自分磨きに余念がない
  2. プレゼントを欲しがる
  3. おしゃべり
  4. 女性上位
  5. ナルシスト
  6. しっかりしている

それぞれの性格や特徴について詳しくご紹介します。

特徴①:自分磨きに余念がない

ハンガリー人の男性がおしゃれだと前述しましたが、これは男女に共通している特徴でしょう。
女性もまた、ファッションにこだわりを持ち、身だしなみを気にします。

素敵なファッションを着こなすために、女性は自分磨きに精を出すのです。
お互いにパートナーにはおしゃれであることを求めるんですね。

特徴②:プレゼントを欲しがる

ハンガリー人女性は、デートの時に男性が何らかのプレゼントを持ってくるのは当然と考えている節があります。
男性がプレゼントを持参しないのはあり得ないとさえ思っているのです。

デートの際、男性がプレゼントを持ってこない場合は愛情がないという評価を下すでしょう。
そしてハンガリー人の女性がプレゼントを欲しがるのは、結婚後も続くようです。

特徴③:おしゃべり

ハンガリー人女性は、カフェに入って飲み物をひとつ注文して何時間でもおしゃべりします。
特に女性同士ならば、ゴシップの話が大好きで、家族のプライベートな話にもぐいぐい突っ込んで聞いてきます。

日本人なら遠慮して触れないような、相手の私的で微妙な話題であっても全くお構いなしの場合も。

特徴④:女性上位

自分の意見をはっきりと言うのがハンガリー人女性の特徴。
浮気性で自己主張が強いハンガリー人男性に負けじとものをいい、男性を尻に敷く勢いです。

ハンガリーでは女性が優位に立ったほうがうまく行くとも言われているんですよ。
美人で気位が高めのハンガリー人女性は、男性を従える強さも併せ持っているんですね。

特徴⑤:ナルシスト

ナルシストというのも男女で共通している特徴。
ハンガリー人男性に負けず劣らず女性も美しい容姿の人が多いんです。

そのため、自分の姿を鏡に映して見たりおしゃれしたりするのが大好きなんですよ。

特徴⑥:しっかりしている

ハンガリー人女性は、しっかりとした性格で、軽はずみな行動はしないようです。
何かを決断したり、それを実行したりするまでに十分よく考えてから行動に移します。

男性から声をかけられることも多いため、相手が遊び人か信用できる人物かを見極める力も備えています。
自立した女性も多く、堅実な人が多いと言えるでしょう。

ハンガリー人の国民性

ハンガリー国旗

ハンガリー人の性格や特徴について、男女別にいくつかご紹介しました。
次はハンガリー人の国民性についてみていきましょう。

ハンガリー人の国民性として以下の3つがあります。

  1. 天才肌
  2. 愛国心が強い
  3. 親日的

続いて、それぞれの国民性について詳しくご紹介します。

国民性①:天才肌

ハンガリーは多くの天才科学者を輩出していて、ノーベル賞受賞者も多いんです。
20世紀の初めには、ハンガリーが数多くの科学者や数学者を輩出していることから、ハンガリー人宇宙人説がささやかれたほどなんですよ。

現在でも教育に力を入れていて、記憶力や集中力を高めるために、日本のソロバンの授業を取り入れている学校もあるんです。
IT関連のプログラミング教育も、すでに2003年から小学校で取り入れられているんですよ。

国民性②:愛国心が強い

ハンガリー人は母国を愛する心が人一倍強いでしょう。
学校でも、国旗や国歌を賛美する教育をしています。

ハンガリーの国歌は、1903年に国歌の作曲コンテストで選ばれ認定されていて、子供から大人まで誇りをもって歌っています。

国民性③:親日的

ハンガリー人には親日家が多いと言われています。
ハンガリーは長い間ロシアに苦しめられてきましたが、日本が日露戦争でロシアに勝利したことなども理由の一つではないでしょうか。

また、1990年に日本の自動車メーカーのスズキがハンガリーに進出して6000人余のハンガリー人雇用を生んだことも親日感情につながったのでしょう。
スズキ車は今もハンガリーの国民車的な存在なんですよ。

ハンガリー人の恋愛事情

ハンガリー人のカップル

では、ハンガリー人の恋愛や結婚はどんなふうなのでしょうか?
以下の5つの恋愛事情をご紹介します。

  1. 男性は口説き上手
  2. 女性は慎重
  3. 結婚披露宴が長い
  4. スキンシップを大切にする
  5. 浮気が多い

続いて、それぞれについて詳しくみていきます。

恋愛事情①:男性は口説き上手

イケメンが多く自信家のハンガリー人男性は恋愛にもとても積極的で口説き上手です。
女性に対する接し方を心得ていて、女性心理もよく解っています

日本人から見るとプレイボーイと感じることもあるかもしれません。
お酒が入ると、更に積極的になることは言うまでもありませんね。

恋愛事情②:女性は慎重

ハンガリー人男性からの積極的なアプローチでも、女性はすぐになびいたりしません。
男性から声をかけられることに慣れているので、男性を見極める目が養われていて、冷静かつ慎重に交際をスタートさせるんです。

デートを数回繰り返し、男性の本当の性格や人間性が見えてきてから、いよいよ恋愛関係になるんですよ。
出会ってすぐに情熱にまかせて深い関係になることはまずないでしょう。

恋愛事情③:結婚披露宴が長い

ハンガリーは、結婚式の後の披露宴が長いことで有名です。
結婚披露宴というと、日本では新郎新婦は出席者の余興を見ているだけのことが一般的ですが、ハンガリーでは新郎新婦も一緒になって踊ったり歌ったりしてダンスパーティーに参加します。

披露宴の間、ゲストたちがスプーンやフォークで食器を軽く叩きはじめると、新郎新婦にキスを求める合図です。
土曜日の午後から始まって日曜の朝まで続く披露宴がハンガリー流なんですよ。

恋愛事情④:スキンシップを大切にする

ハンガリーのカップルは人前でも所かまわずキスしたり抱き合ったりします。
自分たちの気持ちが高まれば、躊躇することなく愛の言葉をささやき、見つめ合い、ハグするんです。

恋人同士に限らず、結婚後であってもスキンシップを大切にし、たとえ老夫婦になってもそれは変わることはありません。
スキンシップは愛を確かめ合う手段と考えるのでしょう。

恋愛事情⑤:浮気が多い

ハンガリー人の男性が浮気性なことは、お伝え済ですが、恋愛中の女性は自分の彼氏が他の女性に優しいのを見てやはりヤキモキするようです。
ハンガリー人は、浮気は自然の摂理と言っているそうで、既婚者のほとんどが浮気の経験があるんだとか。

ハンガリー人には草食系の男性は少ないのですね。

ハンガリーでのマナー

ハンガリー人の乾杯

ハンガリー人の恋愛事情についてもいくつかご紹介しました。
では、ハンガリーでのマナーはどうでしょうか?

以下の4つの特徴的なマナーをご紹介します。

  1. お土産をその場で食べない
  2. 乾杯する時グラスをぶつけない
  3. レディファースト
  4. 挨拶はしっかりと

マナー①:お土産をその場で食べない

日本では、お宅に訪問したときに何かお菓子などのお土産を持参して、それをみんなでいただくということは普通です。
ですが、ハンガリーでは、お土産はその場では食べないというのがマナー。

お客様が帰ってから、お土産は家族で食べるのが普通なんです。
お土産として持参したお菓子を「みんなで、今、一緒に食べましょう」なんて言うと、非常識な人だと思われてしまいますよ。

マナー②:乾杯する時グラスをぶつけない

日本に限らず、お祝いの席や日常の飲み会などで乾杯する時はグラスを軽くぶつけるのは一般的ですね。
ところがハンガリー人は乾杯の際にグラスをぶつけないんですよ。

その訳は、オーストリア軍がハンガリー軍に勝った時に派手にグラスをぶつけて乾杯をした記憶が屈辱的だったからと言われています。
また、パーティーなどで、もうお酒は要らないなと思った時、グラスにお酒を半分程度残しておくのがマナーなんです。

グラスのお酒を全部飲み干してしまえば、どんどん注がれて困ってしまいますよ。

マナー③:レディファースト

レディファーストは、日本ではあまり守られていないことが多いですよね。
ハンガリーでは、他の欧米諸国同様レディファーストは当然のマナー

女性がコートを着脱しようとすれば、サッと男性がお手伝いするのは常識ですよ。
公共の乗り物内でも男性は立っていて、女性や高齢者に席を譲ります。

マナー④:挨拶はしっかりと

日本では、お店の人側が「いらっしゃいませ、こんにちは」と挨拶しても、お客側は何も言わないことがほとんどですね。
でも、ハンガリー人はお客側であっても「こんにちは」と挨拶をしっかりします

お店を出る時も、お客側であっても「ありがとうございました」とお礼するんですよ。
これは、日本人もマネしたい風習ですよね。

ハンガリー人と日本人の違い

ハンガリー人も桜は好き

ハンガリーのマナーについて特徴的なものをいくつかご紹介しました。
では、ハンガリー人と日本人の違いにはどのようなものがあるのでしょうか?

以下の10の違いをご紹介します。

  1. 容姿
  2. 愛情表現
  3. オープンマインド
  4. 家族との向き合い方
  5. 自己表現力
  6. 他人との比較
  7. 忖度する文化
  8. 他国の脅威
  9. 難民問題
  10. 内陸と島国

違い①:容姿

日本人は一般的に平面的な顔だちで、鼻も低めの人が多いですね。
一方ハンガリー人は、はっきりとした顔だちで鼻筋の通ったヨーロッパ的な美人やイケメンが多いです。

ハンガリー人は、モンゴロイドの遺伝子を受け継ぐ人たちではありますが、長い年月他国との混血でコーカソイドのヨーロッパ的な特徴を受け継いだのでしょう。
身長は、ハンガリー人の平均が女性164cm、男性176cm(2017年、ハンガリー中央統計局)と、ヨーロッパの中では中間程度。

日本人の平均身長よりも男女共に高く、ガタイがいいと言えますね。

違い②:愛情表現

ハンガリー人はストレートで熱い愛情表現をします。
たくさんの愛の言葉、キスやハグのスキンシップの嵐、それは人前であっても結婚後であっても変わりません。

それと比較すると日本人の愛情表現は控えめで、間接的ですね。
愛の言葉なんて言わなくてもわかってくれていると考えますし、人前でキスしたり抱き合ったりすることには抵抗のある人がほとんどではないでしょうか。

違い③:オープンマインド

日本人は隠し事が多いとか、何を考えているのかを表情に表さないのでわかりにくいと言われます。
喜怒哀楽を表にストレートに出すのは恥ずかしいとの考え方も。

ですが、ハンガリー人は、基本的にはオープンマインドな感じです。
ハンガリー人は自己主張がはっきりとしていて、自分が何をどう考えているのかを堂々と伝えます

違い④:家族との向き合い方

ハンガリー人は家族や恋人との時間をとても大切にします。
家族みんなで話しながら笑いながら楽しく食事をするんですね。

日本人の中には仕事優先の人が多く、忙しすぎて家族や恋人との時間を取れないという人も。
仕事が休みの日であっても疲れて家で寝ていたり、帰宅時間も遅いので子供がもう寝ていたりと、家族との向き合い方が違いますね。

違い⑤:自己表現力

ハンガリー人は喜怒哀楽を表現するのが上手で、コミュニュケーション能力が高い人が多いのも特徴です。
おしゃべりが好きなので、コミュニュケーションスキルが磨かれたのかもしれませんね。

他国といろいろな関わりがある国では、自己表現力の低さは時に致命的になることもあるのでしょう。
日本人は、いろいろなことを気にしすぎで、自分の気持ちを抑えたり、隠したりということが多いです。

ハンガリーでは、初めて会った人には握手を求めるのがごく普通のことだそうです。

違い⑥:他人との比較

日本人は、他人の目を気にしたり、他人と自分を比較したりする傾向があります。
「みんながこうしてるから自分もこうする」だとか、「みんなが買っているから自分も買おうかな」など……
他人の価値観に頼ったり、他人から承認されたいと思ったりという他人軸での物事の考え方ですね。

しかし、ハンガリー人は周囲のだれも選ばない物でも、自分がいいと思ったら買いますし、自分軸で物事を考えて決めるんです。
他人軸で生きるか、自分軸で生きるかはとても大きな違いですよね。

違い⑦:忖度する文化

日本人には他人の心を推し量る「忖度(そんたく)」という文化があります。
特に自分より上位の人の心情や立場などを考慮して、その人に良いように振る舞うという慣例が政治の世界でも話題になりましたね。

ですが、ハンガリー人には忖度するという風習はまずないでしょう。
「忖度」をハンガリー語に訳して意味を伝えるのは、さぞかし難しいのでは。

違い⑧:他国の脅威

ハンガリーは過去の歴史の中で、オスマン帝国の脅威にさらされたり、オーストリアのハプスブルク家に支配されたりして他国の脅威にさらされてきました。
その後もルーマニアやチェコスロバキアに占領されたり、スターリン指導のソビエト連邦の影響下に置かれたりと苦労続きでしたよね。

日本は、周囲を海に囲まれていることなどから、あまり他国からの干渉は少なく、鎖国政策もあったため平和な時代が長く続いてきています。
明治以降は、世界大戦がありましたが、ハンガリーとの違いは大きいと言えます。

違い⑨:難民問題

ハンガリー人は、過去たくさんの国民が隣国に亡命し難民体験をしてきています。
1956年のハンガリー動乱では隣国のオーストリアに20万人以上が亡命したとも。

そして21世紀になった現代、ハンガリーは、北アフリカや中東からの難民受け入れ問題に頭を悩ませている現状です。
日本人は亡命経験も少なく、日本の難民受け入れでは難民の審査がとても厳しいことも影響し、難民の数自体極端に少ない状態で、難民問題はあまり身近には感じられないのでは。

違い⑩:内陸と島国

冒頭でもご紹介したように、ハンガリーはオーストリア・スロベニア・スロバキア・ウクライナ・ルーマニア・セルビア・クロアチアの国々に囲まれた内陸国です。
一方日本は、島国で海を隔てて外国がありますね。

陸続きで外国に行けるということ自体、日本人には想像が付きにくいのではないでしょうか。
海に囲まれた日本では、海の幸グルメもたくさんありますが、ハンガリーの魚料理は淡水魚が多いようです。

ハンガリー人は家族を大切にする素敵な人たち

ハンガリー人の家庭料理

ハンガリー人にもごく稀に蒙古斑を持った子どもが生まれることがあるそうで、とても親近感がわきますね。
ハンガリーは、ヨーロッパの国ながら、祖先は東方からやってきた騎馬民族のマジャール族だからなのでしょうか。

ハンガリー人はネガティブで性格が悪いとも言われるようですが、そもそも、そう言われる原因となった「暗い日曜日」という曲を聴いて自殺者がたくさん出たとう話は1935年のこと。
100年近く前と現在の状況ではまるで違うでしょうし、現在のハンガリー人からはネガティブさは感じられません

家族を大切にしたり、コミュニュケーションスキルが高かったりと、ハンガリー人から学びたい面もたくさんありましたね。

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ライター
noel編集部

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