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子供に古風な名前をつける時のポイント

古風な名前を赤ちゃんに付けるには

生まれてくる赤ちゃんに古風な名前を付けたい場合に注意したいのはどのような点でしょうか。

  1. 良い意味があるかどうか確認
  2. 読みやすいかどうか
  3. 兄弟姉妹がいる場合はバランスを考えて
  4. 名字とのバランス
  5. 音の響きだけを取り入れる方法もある

それぞれの古風な名前で注意したいポイントを詳しく説明します。

ポイント①:良い意味があるかどうか確認

子供に名前を付ける時には、古風な名前の元となる由来に良い意味があるか確認するのが大切です。
良い古風な名前だと感じても、あまり良い意味でなかったり、事件などに関わる名前だったりすると子供にも影響が及びそうでよくありません。

漢字の成り立ち意味に良い意味が含まれない場合があります。
古風な名前は高貴な感じや雅な雰囲気にあやかろうと考え、漢字の意味を調べるのがおろそかにならないように気をつけましょう。

ポイント②:読みやすいかどうか

古風な名前は、格好良い字や縁起の良い字を使われていても、読みにくく感じられることがあります。
昔には使われることが多かった読みでも、時代が下るにつれて読み方が変化していることもあるでしょう。

良い名前であっても、読みやすいかどうか、発音がしにくいかどうか考えて付けるように注意しましょう。

ポイント③:兄弟姉妹がいる場合はバランスを考えて

上の子供さんが今風の名前でも、下の子供には古風な名前を付ける、上の子供の名前がキラキラネームと言われるので、下の子供には古風な名前を付けて馬鹿にされないようにしたいなど、古風な名前を付けるには様々な事情があると思われます。

兄弟姉妹で全く雰囲気が違う名前を付けると、同じ自分の子供でも差を付けているようだと周囲の人に印象を持たれることがあります。
兄弟や姉妹間でのバランスが大切です。

古風な名前でも、漢字は古風な漢字ではなく、今風の字を選ぶようにするといいでしょう。

ポイント④:名字とのバランス

古風な名前は画数が多い漢字が多い場合があります。
古風な名前自体はとても良い名前ですが、名字と合わせると字数が多くなり、重苦しい印象を与えることがあります。

付ける場合には、名字と漢字を組み合わせてバランスの良い組み合わせにするといいでしょう。
子供がテストや書道の時間に名前を書くときに、書きやすいように工夫する必要があります。

ポイント⑤:音の響きだけを取り入れる方法もある

名前を付ける時に古風な名前の漢字が重いように感じられて、雰囲気と合わないと思われる場合は、音の響きだけを取り入れて名付けをする方法もあります。
読みが同じような他の漢字に変更する方法もおすすめです。

漢字が変わると持つ意味が変化するので気が進まないという場合は、全体や一部にひらがなを使う方法もあります。

古風な名前一覧【女の子】

女の子に付ける古風な名前を考える

女の子の古風な名前の例を紹介します。

古風な名前①:安紀乃(あきの)

「紀」は日本書紀などの歴史書でも使われている字です。
「乃」は「そのまま」という意味があり、和風の字と組み合わせると名前が引き締まる印象があります。

いつも心が安定して将来書物に残るような活躍ができる人になるようにという意味のという古風な名前です。

古風な名前②:万葉(まよ)

現存する日本最古の和歌集と考えられる「万葉集」から取られた古風な名前です。
元号の「令和」の出典元となった「万葉集」の作者は、庶民から貴族まで身分の差に関係なく良い歌が選ばれています。

誰とでも分け隔てなくお付き合いができて、芸術的な分野に優れた才能を発揮できるようにという意味を持たせています。

古風な名前③:千代(ちよ)

「千代」は、千年という意味から大変長い年月を指す言葉ともなります。
日本の国歌「君が代」でも、天皇の治世が長く続くのを願って「千代」という語句が使われています。

自分の子供が長い年月の間活躍できるように、長寿を全うできるようにと期待して、古風な名前を付けられます。

古風な名前④:古都(こと)

古い時代からあった政治や文化の中心であった都、奈良や京都の都のことを表す古風な名前です。
古き良き時代や、古来から大切にされてきた伝統を守れる素敵な女性になってほしいという願いを込められるでしょう。

古風な名前⑤:麻琴(まこと)

「麻」は衣服に使われる繊維として現代でも使われていますが、古来は魔除けの意味もある神聖な繊維でした。
神主の「おおぬさ」という道具に、棒の先に白い麻の繊維を付けてお祓いをするのに使われていました。

「琴」は古来から日本で使われている弦楽器ですので、純真無垢で音楽などのお稽古ごとを嗜むイメージがあります。
女性にふさわしい落ち着いた古風な名前です。

古風な名前⑥:千鶴(ちづる)

鶴は瑞鳥(めでたいことが起こる前兆となる鳥)とされています。
「千鶴」は千羽鶴にあやかって付けられた古風な名前です。

「千鶴」はめでたいことや、人が回復するのを強く願う優しい気持ちを表せる名前です。
千羽鶴の「千羽」は、数え切れない沢山の鶴を指します。

「千羽鶴」数え切れない程の多くの鶴を描いた絵や、縁起の良さにあやかって病気や怪我の回復を願って、作った折り紙の鶴を繋いだものです。

古風な名前⑦:品子(しなこ)

品という時は、気品や上品という意味を表していて、身分の高さをイメージできます。
子は、女性の名前に付ける漢字ですが、昔は貴族で良い家柄の人にしか付けられませんでした。

「品子」で気品があって美しい、身分の高い女性のように振る舞えるようになって欲しいという意味を込められる古風な名前です。

古風な名前⑧:芙実(ふみ)

「芙」はモクフヨウの木のことで、ピンクの美しい花を咲かせます。
室町時代には自宅で鑑賞していたと言われます。

美人の表現にも使われていました。
「実」は家にお金がある様子を表した字で、裕福であることを示しています。

美しく豊かな生活が送れるようにという意味を込められる古風な名前です。

古風な名前⑨:文華(あやか・ふみか)

「文」は模様や飾り、文章や書類を表す字です。
「華」は開花をしている盛りの花を指しています。

文学に精通している賢さがあり、ずっと盛りをむかえているように美しく過ごせて活躍できる女性になるということを意味します。
内面も外面もともに充実した人を表す古風な名前です。

古風な名前⑩:絢奈(あやな)

「絢」は糸を張り巡らした美しい模様の生地のことです。
「奈」は当て字や外国語を漢字で表すのに使う字ですが、元々はりんごの枝振りの良い大きな木が字源だと言われています。

また、古風な名前を付ける時に、古都・奈良の都をイメージできるでしょう。
美しい模様の生地のように豪華で美しく、古都を思わせる奥ゆかしい女性になれるようにと、願いを子供に託せます。

古風な名前一覧【男の子】

男の子に古風な名前を付けた

男の子に付けたい古風な名前を紹介します。

古風な名前①:昭令(あきのり)

「昭」とは、明るく照らすとか、世の中が治まり平和になることを意味する漢字です。
激動の時期を迎えて、戦後に大きく発展した「昭和」の時代を思わせるでしょう。

「令」は良い、立派、相手に付ける敬称という意味などがあります。
これから始まる「令和」の時代に期待を込めて、良い時代を迎えられるような雰囲気を感じます。

いつでも平和を愛し、人を思いやって新しい時代に活躍できる男性に成長する意味を持って名付けができます。

古風な名前②:伊和央(いわお)

「いわお」と読む漢字に「巌」があります。
「君が代」の歌詞にも出てきますが、大きな岩、丈夫な岩盤を指し、盤石で揺るがない雰囲気が感じられるでしょう。

ただ、古風な名前で字が難しくて固い感じがしますので、読みやすく書きやすい漢字に変えることも可能です。
「伊」の字源は、杖を使って神様を呼び寄せる聖職者を表します。

「和」で平和で皆で仲良くすることを表し、「央」で真ん中にいることを意味します。
偉大で人から尊敬されるようになり、人とのお付き合いを大切にできる人になるようにと願いを込められるでしょう。

古風な名前③:律生(りつき・りつお)

「律」には調べや音律などの意味もありますし、「律令」という古い時代の法律を意味していて、古風な名前をつけるのにふさわしいです。
そこから派生して、決まりを守る、規則正しく振る舞うという意味があります。

普段から自分に厳しく、しっかりとした立派に生きる人というイメージで付けるといいでしょう。

古風な名前④:匠(たくみ)

「匠」とは、立派な腕を持つ職人や、学問や芸術の分野での第一人者を指し、新しい物を発明する工夫ができる才能を持った人を表すことを、昔ながらの言い方で表します。
この字を使うことで古風な名前にできるのです。

確かな技術を身に付けて、美しい作品ができる人や、才能に恵まれて良い評価を得る人というイメージで付けるといいでしょう。

古風な名前⑤:明史(あきふみ)

「明」は日が当たってはっきり見える、明るいと言う意味です。
武家から貴族に政権が移って、西欧の影響を受けて発展した明治の年号にも使われています。

「史」は歴史などの来歴の記録を指しますが、文書を司る役人という意味もあり、賢い人を指すこともあるでしょう。
明るく頭の良い人、物事をはっきりとさせる賢い人というイメージを持たせられる古風な名前です。

古風な名前⑥:清和(せいわ・きよかず)

清廉潔白で周囲と上手く調和できる人という意味を込めて名前を付けられます。
清潔感があり、悪いことをしない性格で、雰囲気を和ませて人から好かれる人になって欲しいという願いも込められるでしょう。

古風な名前⑦:勲(いさお)

「勲」という字は、昭和初期に好まれた名前で、古風な名前に付けるのにふさわしいでしょう。
この字には、国に尽くした立派な功績手柄を立てたという意味があります。

国家から功績をたたえられて、表彰されて渡される勲章などでもおなじみの字です。
国から功績を認められるくらいの、素晴らしい成果を残せる人と言う意味で名前をつけられます。

古風な名前⑧:傑(まさる・すぐる)

豪傑や傑物で使われるように、優れるとかひときわ優れているという意味の漢字です。
優れて抜きん出ている人も指すことから、人よりも能力が高く存在が他を圧倒するほどの人物を表すと思われます。

成功して名をなす人になるようにという願いが込められるでしょう。
どちらかと言えば男性の名前に好まれる字です。

古風な名前⑨:聖武(きよたけ)

「聖」は知恵や人徳が優れて身分が高い人を表します。
「武」は、字源が武器を取って戦うことから来ているため、強く勇ましいことや、一歩踏み出す勇気があることを示しています。

戦いを表す字が入っていることから、男の子の名付けで使われることが多いです。
勇敢でもあり、頭が良くて心ばえも立派な人になれるようにと意味を込めて名付けができます。

古風な名前⑩:英人(ひでと)

「英」は咲いている花を表し、際立って美しい所や、優れた才能、優秀で際立っている存在と言うことを表す漢字です。
優秀で人よりも目立つ人になって欲しいとか、活躍できる素晴らしい人になるようにという思いを込められるでしょう。

古風な名前一覧【かわいい】

かわいい古風な名前が付いた子

かわいらしい古風な名前を紹介します。

古風な名前①:萌野(もえの)

草木の芽が出始める春先の初々しい野原を表す可愛い古風な名前です。
「萌」には、芽生えという意味から物事の始まりを表す意味もあり、新しいことが始まる予感を思わせます。

その後で木々が成長して緑豊かな野になるように、すくすくと元気に成長する様子や、大きくなってもまっすぐで、素朴で素直な人に育つ女性になるというイメージが浮かびます。

古風な名前②:帰蝶(きちょう)

小説の中で織田信長の正室、濃姫の名前とされています。
蝶が大きくなって綺麗に成長して再び野に帰ってくるように、そのまま美しく成長して欲しいという願いが込められています。

古風な名前③:栞里(しおり)

「しおり」という響きが可愛い古風な名前には、離れた場所に行くのに道しるべとなるような優しい心遣いのできる人になって欲しいという願いを込められます。

「栞」は読みかけの書物の目印という意味もありますが、道しるべを表すこともあります。
「里」は故郷の他に距離の単位を指します。

古風な名前④:恭仁子(くにこ)

「くにこ」という言葉の響きには、国を大切にする子供というイメージが湧きます。
昔「恭仁京」という都が造営されましたが、未完のまま終わってしまい、結局遷都されないままになりました。

幻の都として発掘作業が進められていています。
どのような都か全貌が明かされてはいないため、ミステリアスな雰囲気で、遠い昔に思いを馳せられるロマンを感じさせる古風な名前です。

古風な名前⑤:梨紗子(りさこ)

「梨」はみずみずしい果物として好まれています。
「梨園」というと、現在は歌舞伎のイメージが強いですが、元々は古代の中国の芸能の養成所を指していました。

「紗」は薄い上等な美しい絹織物を指しますので、梨のようにみずみずしく、芸能に秀でた上品な人になって欲しいという願いを込めて名前が付けられます。

古風な名前⑥:小菊(こぎく)

「菊」は日本古来から親しまれている花で、花言葉に「高貴」などがあり、身分の高い人に好まれています。
「小」で小さい菊を表し、大輪の菊の豪華な感じではないけれども、可愛らしく可憐な雰囲気を醸し出せる古風な名前になります。

お茶の席で使われる、薄手で小さめの懐紙の別名でもありますので、日本文化を大切にできる古式ゆかしい女性というイメージも持たせられるでしょう。

古風な名前⑦:小百合(さゆり)

「小百合」という名前は女優の吉永小百合さんの名前に使われていることから、清楚な美人の代名詞としても好まれ、多くの女性に名付けられています
ユリを表す雅称(風流な名前)でもあり、古風な名前を付けたい方に好まれるでしょう。

ユリの原種は日本に7種あり、結婚式や葬儀などの冠婚葬祭で用いられるほど強く根付いている存在です。

古風な名前⑧:蘭子(らんこ)

「蘭」は花を表すだけでなく、古来から匂い立つように美しいと人を誉める時に使う言葉でもあります。
文書を扱う役所のことも指しますので、蘭の花のように匂い立つような美しさを兼ね添えて賢い人になって欲しいという願いを込められます。

古風な名前⑨:撫子(なでしこ)

撫子の花の可憐さはよく知られていて、古風な名前としても付けられます。
大和撫子」(やまとなでしこ)とすると、日本女性を撫子の花にたとえ、日本女性の奥ゆかしさ、心に秘めた強さの内面の特性と、容貌の美しさを持ち合わせていることを表す語句です。

内面も外面も充実した伝統的な日本の女性として立派に育って欲しいという思いを込めて名付けができます。

古風な名前⑩:浅黄(あさぎ)

「浅黄」は日本の伝統色の名前で、薄い赤みを帯びた黄色のことです。
物に例えるのであれば、薄い卵色のような雰囲気の色を指しています。

温かみを帯びた優しい色合いから、穏やかで人を大切にする優しい人になって欲しい、家族を大切にできる女性になって欲しいという願いを込められるでしょう。

古風な名前一覧【かっこいい】

古風な名前が付いたかっこいい男の子

かっこいい古風な名前を紹介します。

古風な名前①:式部(しきぶ)

「式部」とは、律令制で決められた役所の一種で、国家の儀式を管轄する役所のことを言います。
官職を表す言葉でもありました。

頭が良く能力のある人になって欲しいという願いを込めたり、立身出世して人の上に立てるようになって欲しいと考えて名前を付けるといいでしょう。

古風な名前②:惟匡(これただ)

「惟」には思うという意味があります。
平安時代から江戸時代に至るまで、貴族や武士階級でも名前に使われましたので、思慮深い人や賢い人という意味の古風な名前を付ける際に選ぶといいでしょう。

「匡」には正しくするとか、ゆがんだ物を正しく直すという意味があるため、思慮深く不正を許さない正しい人というイメージで付けられるでしょう。

古風な名前③:武蔵(むさし)

「武蔵」は国の名前ではなく、武士の宮本武蔵から取った古風な名前です。
江戸初期の剣術家で名を上げ、数々の書画を残した芸術家としても有名です。

宮本武蔵にあやかって、強く腕が良く認められ、才能が豊かで活躍できる人になれるようにと願いを込めて名前を付けるといいでしょう。

古風な名前④:小次郎(こじろう)

「小次郎」は宮本武蔵と対戦してやぶれた剣士佐々木小次郎から取っています。
負けたとはいえ、20歳にも満たない(年齢は諸説あります)正々堂々とした戦いぶりで、長時間に及ぶ果たし合いにも互角に戦いあったと伝えられています。

凜としたたたずまいをして、どんな時でも正々堂々としている立派な人というイメージをもって付けられます。

古風な名前⑤:為顕(ためあき)

「為」は行いという意味で、貴族の名前にも用いられました。
「顕」は、明らかにするとか、はっきりさせるという意味もありますし、身分が高いことを表す語でもあります。

両方の字を会わせると、何事も明らかにはっきりさせられるような公正な人や、身分が高い人のように皆から重んじられるような人という意味を込めて古風な名前が付けられるでしょう。

古風な名前⑥:多聞(たもん)

多く聞くということは、聞く耳があるということでしょう。
人の話に耳を貸して、アドバイスを受け入れたり、ないがしろにせずに受け入れる懐の大きさを感じます。

人の言うことに耳を傾けられるような深い思いやりを持てる子供になって欲しいという意味を込められます。

古風な名前⑦:大雅(たいが)

江戸時代の文人画家「池大雅」から取った古風な名前です。
絵が上手な人、芸術の才能に恵まれている人をイメージして名付けをしてもいいですし、芸術に興味がある風流な文化を理解できるような人になってほしいと考えて名前にするのもいいでしょう。

古風な名前⑧:大和(やまと)

「大和」とは、日本を表す漢字です。
日本人として誇りをもって生きていってほしいとか、日本の文化や芸術、考え方を大事にして欲しいという願いを込めて名前を付けるといいでしょう。

古風な名前⑨:実則(みのり)

「実」は家の中にお金がある豊かな様子を表しています。
「みのり」という言葉自体も、植物が豊作であることを示すので、非常に充実したことを表せる古風な名前です。

「則」はルールをわきまえて行動し、立派な人になることを示しています。
規則正しくルールに従って、経済的に豊かで満ち足りた生活ができていることをイメージできるでしょう。

古風な名前⑩:隼人(はやと)

「隼人」は古代の日本の九州方面に住んでいた人を指し、古事記では、火照命(ほでりのみこと)・別名「海幸彦」の末裔だと言われている古風な名前です。
ハヤブサのような人達」と言う意味でこの字が当てられたと言うことです。

勇猛果敢な民族で、律令制で官職の名前に制定されました。
俊敏で勇敢な男性になって欲しい、出世をして活躍できるようになって欲しいと願いを込めて付けられます。

古風な名前一覧【ひらがな】

生まれた子にひらがなの古風な名前をつけるつもり

ひらがなで表記する古風な名前を例に挙げて紹介します。

古風な名前①:めぐみ

「恵」などの漢字で「めぐみ」と読ませることもできますが、少し固い感じがすると考える方もいるでしょう。
また、一文字の名前の場合、名字の字数が少ないとバランスが取れないように感じられる場合もあります。

ひらがなで書くことにより、丸みを帯びた優しい雰囲気を出せるでしょう。

古風な名前②:さやか

「さやか」という字は、「清」という字に一文字付け加えたり、一音ずつ読ませて漢字三文字にしたりする場合があります。
字が名前の雰囲気と合わずに、かしこまった雰囲気になると考える方もいます。

ひらがなの名前を選ぶことで、清々しい中にもさわやかな雰囲気を演出できるでしょう。

古風な名前③:ちどり

浜辺にいる千鳥は、万葉集でも多く題材にされています。
俳句でも詠まれていることもあります。

動きがどことなく可愛らしいので、古風な名前をつけたい方にもおすすめです。
ただ、漢字で「千鳥」と書くと人気のお笑い芸人のコンビを想像する方もいるでしょう。

男性二人ですので、女の子の名前にしてもいいのかと迷う方もいると思われます。
柔らかい雰囲気を出すこともできるので、ひらがなにするといいでしょう。

古風な名前④:まどか

まどかという名前は「円」を指し、欠けた所のない縁起の良い名前です。
ただ、「円」という字で「まどか」とは読みにくいと感じる親御さんもいると思われます。

一字ずつ漢字を当ててもいいのですが、名字とバランスが取りにくいこともあります。
ひらがなで付けると良いでしょう。

古風な名前⑤:のどか

静かでのんびりとした様子を表す「のどか」は、落ち着いて物事に動じない人、大物を想像させる良い名前です。
ただ、漢字では「長閑」と書くので、少し固い感じがしますし、読みにくさを感じることもあるでしょう。

ひらがなで表記するとすぐに読めますし、ひらがなの持つ曲線の多い柔らかい感じがするところから、ゆったりとした人のような印象も持たせられるでしょう。

古風な名前⑥:いざや

「いざや」というのは、誘いを掛ける時に使われる言葉です。
現代語で言うと「さあ、行こう」というニュアンスでとらえると良いかもしれません。

軍記物などをみると、武士が出陣する時に、武将同士や身分の高い武将が部下の侍に声を掛ける時に使われます。
漢字を探すと、なかなかイメージに合う物を見つけるのが難しいので、ひらがなを用いると良いでしょう。

古風な名前⑦:まほろ

まほろば」から取って「まほろ」という古風な名前を付けることもできます。
漢字が難しいので、ひらがなで付けるといいでしょう。

古事記では倭建命(やまとたけるのみこと)が、の国偲び歌(故郷を偲んだ歌)で「倭は国のまほろば」と詠んだことに由来します。
「まほろば」で「素晴らしい場所」、「住みやすい所」と言う意味です(日本書紀では景行天皇が詠んだ歌)。

古風な名前⑧:たける

「たける」とは、「倭建命」もしくは、「日本武尊」(いずれも「ヤマトタケルノミコト」の漢字表記)から取られています。
「建」も「武」も「たける」という読みでは誤読されることが多いので、ひらがな表記を選ぶといいでしょう。

古風な名前⑨:みこと

「みこと」は漢字で「命」や「尊」と表記します。
神様や身分が高い人に付けた敬称を表します。

非常に重い漢字ですし、恐れ多いと感じる方もいるかもしれません。
そのような場合は、ひらがなで表記すると良いですし、女性でも付けやすくなると思われます。

古風な名前⑩:つくよみ・つきよみ

「月読」と書いて、「つきよみ」もしくは「つくよみ」と読みます。
空に浮かぶ天体の「月」や「月の神様」のことを表しています。

神の名前を表す場合「月読尊」(つくよみのみこと・つきよみのみこと)となります。
「月読尊」は男性の神様で、馬に乗って武装した姿で描かれることもある勇猛な神様と言われています。

男の子の名前なら、漢字でも構いません。
しかし、女の子の名前に使う場合は、漢字表記よりもひらがなの方がふさわしいかもしれません。

古風な名前一覧【漢字一文字】

漢字一文字の古風な名前を子供に付けたい

漢字一文字で書ける古風な名前を紹介します。

古風な名前①:修(おさむ)

実を洗い清めて美しくするという字源から、「整える」という意味になりました。
さらに知識や技術を身に付けるという意味から、「おさめる」という意味にもなります。

しっかりと最後まで勉強をし終えて、知識を生かして活躍できる人というイメージがある古風な名前です。

古風な名前②:亮(りょう)

「亮」には明るくはっきりとしているという意味の他に、朝廷の官位で四等官の第二位を表す役職名という意味もあります。
明るくはきはきと自分の意見をはっきりと述べる人、出世をして活躍できる人をイメージした古風な名前です。

古風な名前③:綾(あや)

「綾」は、上質な着物の模様を表すこともありますし、文章などで苦労して考えた言い回しや表現を表す場合もあります。
上質な着物のように美しく、品のある女性になって欲しい、美しいだけでなく文学に精通できるような才能ある人になれるようにという思いを込めて古風な名前を付けられます。

古風な名前④:笙(しょう)

「笙」は宮廷の音楽(雅楽)で使われる管楽器の1つです。
澄んだ音を出すので、爽やかな清潔感があふれる人になって欲しいとか、伝統を大事にして日本文化を大事にするような人になって欲しいと願いを込めると良いでしょう。

古風な名前⑤:翠(みどり)

「翠」は美しい緑色をしたカワセミや、カワセミのような青緑色をした宝石の「翡翠」(ひすい)を表します。
涼やかで爽やかな色をしているので、みずみずしく美しい女性や、自然豊かな環境にように優しい女性をイメージして名付けが出来るでしょう。

古風な名前一覧【漢字二文字】

可愛い子供に漢字二文字の古風な名前をつける

漢字二文字で書く古風な名前の例を挙げます。

古風な名前①:筆子(ふでこ)

昔の文書は墨をすって、筆で字を書いて作成されています。
今では毛筆を使う書道は、字が上手な方が嗜んでいるイメージがあります。

字が上手になって欲しいという願いはもちろんですが、昔の人のような文字を丁寧に書いて文学に親しんだ人のようになって欲しいという思いを込められます。

古風な名前②:疾風(はやて)

「疾風」とは、素早く吹き抜ける風のことを言います。
俊敏でフットワークが軽く、新しいことに躊躇なく挑戦できる人をイメージして名前が付けられます。

古風な名前③:霞深(かすみ)

「霞深」は、春先にもやがかかって見える霞が奥深く見えることを表しています。
おぼろ月夜」の歌詞をイメージして、春先の美しい情景を歌ったように、情緒豊かで美しい人になって欲しいと祈りを込めて付けるといいでしょう。

古風な名前④:礼宣(あきのぶ)

「礼」は相手を敬ってお辞儀をしたり、しきたりを守ることの大切さを表す漢字です。
「宣」は広く行き渡らせて通知させるという意味があります。

礼儀を守って人を敬い、その教えを人に知らせるような模範になる人になって欲しいと願いを込めて付けることができます。

古風な名前⑤:門弥(もんや)

「門」は学問などの仲間や一族などの意味があります。
「弥」はどこまでも大きく広がることを言います。

人との交流が広く、色々な人と仲良くできる人、社交的な人をイメージして名前を付けられるでしょう。

古風な名前一覧【三文字以上】

都にちなんだ三文字以上の古風な名前がついた女性

漢字三文字以上で書く古風な名前を挙げます。

古風な名前①:慎之介(しんのすけ)

「慎」には控えめでつつしみ深いと言う意味です。
「介」には間に入って取り持つ寄り添って助けるという意味があります。

普段は控えめにしていても、本当に人が困っている時に積極的に間に入って助力できる人になってもらいたいと願って名前を付けられます。

古風な名前②:明日香(あすか)

古代の大和朝廷があった地域のことを表す古風な名前です。
「飛鳥」とも表記します。

古代の人に思いを馳せて、文化や国を大切にして育つ子供になって欲しいと考えて付ける方もいます。

古風な名前③:一之真(いちのしん)

「一」は数字の一という意味だけでなく、物事の始まりを指します。
「真」は本当のことや、正しくまっすぐであることも言います。

最初から一心不乱に真面目に取り組んで、業績を残せる人になってもらいたいという願いを込めて付けるといいでしょう。

古風な名前④:娃津沙(あずさ)

「娃」は美人という意味があります。
「津」はや船着き場の意味があり、「沙」は波打ち際の細かい砂を表します。

名前として組み合わせると、港などの波打ち際の美しい砂のような美人がイメージできるでしょう。

古風な名前⑤:幸乃丞(ゆきのじょう)

「丞」の字源は、穴に落ちた人を助けるところから来ています。
幸運に恵まれていても困っている人を見捨てない、自分から進んで助けられるような正義感が強く、心優しい人というイメージになります。

古風な名前一覧【花・自然】

庭園で花がつく古風な名前を探す

花や自然を表す古風な名前を紹介します。

古風な名前①:紫苑(しおん)

「紫苑」は秋に咲く花で、親を亡くした男の子が毎日欠かさずお墓参りに行くときに墓前に供えた花と言い伝えに残っています。
墓石の陰から見ていた鬼が、親孝行な男の子に感心し、未来を見通せる力を与えたため、生活で苦労をしなくなったということです。

子供が心優しい人になってほしいと願うのにふさわしい花です。

古風な名前②:小梅(こうめ)

小梅は梅の一種で、1cmほどの可愛らしい実を付ける梅の種類を呼びます。
可愛らしい女の子に成長するように願って付けるといいでしょう。

古風な名前③:橙和(とわ・とうわ)

「橙」(だいだい)は縁起が良い柑橘類で、正月のお飾りや鏡餅に使われます。
だいだい色は色鉛筆などでは黄みがかったオレンジ色を表し、和むような温かい夕日のような色にも見えます。

幸せに恵まれ、人に愛されるようなほのぼのとした人にと願いを込めて名前を付けられます。

古風な名前④:杏(あん)

あんずを表す名前です。
響きの可愛らしさと、綺麗な花が咲いて美味しい実がなる木ということから、外見の良さだけでなく心や性格も良い人というイメージが持てます。

また、実りが多い人生になって欲しいと願うばあいにもふさわしい古風な名前でしょう。

古風な名前⑤:夕凪(ゆうな)

夕方の波の動きが穏やかで、静かにおさまる情景を表した古風な名前です。
夕日に照らされた美しい情景のように、穏やかな人になって欲しいと願いを込めて付けるといいでしょう。

古風な名前⑥:渚(なぎさ)

波打ち際のことを表す名前です。
波が規則正しく打ち寄せる様子のように、美しく爽やかな人になって欲しいとか、夏の海のイメージから、爽やかで明るく健康的な人になれるようにという願いを込めるといいでしょう。

古風な名前⑦:海登(かいと)

「海」のどこまでも広く雄大なイメージと、「登」の人を引き上げて高い位に上げるという意味から、古風な名前を付けられます。
寛大な心で、人を引き立てて正しい人を見極められる素晴らしい人をイメージして名前を付けるといいでしょう。

古風な名前⑧:泉(いずみ)

「泉」は水がわき出る所を指す言葉です。
新鮮で綺麗な水がわき出るように、いつまでも新鮮な気持ちを忘れないで欲しいこと、知恵やアイディアが溢れるように湧いて、仕事に生かせるような人になって欲しいと願いを込めて名付けができます。

古風な名前⑨:風花(ふうか)

「風花」(かざはな)は、晴れている時に花が舞うように降る雪のことを言ったり、積もった雪が風に飛ばされて舞うように飛ぶ様子を表したりします。
風に舞う様子が綺麗なので、その情景にこと寄せて付ける場合があります。

また、桜の花が風に吹かれて散る様子が見事なので、いつまでも華々しくいられるような人になって欲しいと願いを込めて付けることもできます。

古風な名前⑩:薫(かおる)

「薫」は春から夏にさしかかる時期に、新しく出てきた葉の匂いが風に乗ってほのかに香ってくることを言います。
爽やかで新鮮で若さと生命力を感じます。

いつまでもさわやかで颯爽としている人でいてほしいとか、若い頃の気持ちを忘れずにチャレンジ精神を持ち続けて欲しいと願いを込めて名付けるといいでしょう。

古風な名前一覧【季節・春夏秋冬】

季節にちなんだ風物から古風な名前を探す

季節の風物や春夏秋冬に関した古風な名前を紹介します。

古風な名前①:六花(りか・りっか)

「六花」というのは、のことです。
雪の結晶が六角形をしていることから、付いた名で少し変わった古風な名前としても使えます。

雪のように清くけがれのない人になれるようにと願う気持ちを名前にできるでしょう。

古風な名前②:麗(うらら)

「春うらら」というように「麗」という言葉は、春の日差しが柔らかく照っている様子や、晴れ晴れとして楽しそうな様子を言います。
段々と日が延びて暖かさが増し、楽しげに振る舞う人や冬眠からさめた動物の様子が見て取れます。

名前に付けることで、のんびりとしていつも楽しげな様子をしている人をイメージできるでしょう。

古風な名前③:花菜(かな)

菜の花」から取られた名前です。
明るい黄色の菜の花が一面に咲くと、春が来たことを実感できます。

明るい中にももやがかかって霞んだ空気の中で、素朴な花が咲いていると心も和む感じがするでしょう。
待ち焦がれた春の喜びと、花の可愛らしさが感じられる名前です。

古風な名前④:文目(あやめ)

夏の花であるアヤメ(アイリス)は、漢字で「菖蒲」や「文目」と言います。
「文目」は葉の形が、剣の先が規則正しく並んでいる模様に見えることから付けられたと言われています。

「文目」という字は古風な名前にもなります。
アヤメの花のような凜とした立ち姿から、しっかりと自立した女性になって欲しいと願いを込めて付けられるでしょう。

古風な名前⑤:小雪(こゆき)

「小雪」とは、雪がまばらに少しだけ散りながら降る様子を言います。
控えめで、慎ましい感じがするので、慎ましい中でも人目を引くような魅力がある女性になって欲しいと願って付けられます。

古風な名前一覧【歴史上の偉人】

歴史的な建造物に関連する偉人の名前から古風な名前をつける

歴史上の偉人にちなんだ古風な名前を紹介します。

古風な名前①:讃良(さら)

「さら」という読み方は古風な名前とはほど遠いと考える方もいるでしょう。
「讃良」という名は「鸕野讃良」(うのさらら)という女性から取られた名前です、

これは「持統天皇」の諱(他の人が呼ぶと失礼になると言われる本名)です。
皇女であり、皇后であり、また天皇の位置に付いた、なかなかなれない高貴な地位についた女性です。

将来幸運をものにし、高い地位につけるくらい活躍をするような人になって欲しい登願いを込めて付けるといいでしょう。

古風な名前②:聖太(しょうた)

この名前は優秀で人間的にも一目おかれた「聖徳太子」から名前を取っています。
小さい頃は、大勢の人が話していることを聞き分けて瞬時に理解できたという逸話が残されています。

女帝の推古天皇を助け、冠位十二階制度などを制定し、身分は低くても能力のある人に正当な評価をして引き立てようとし、朝廷の改革を進めた人です。
幼少期から能力を発揮して、素晴らしい活躍が出来る人になって欲しいと願いを込めて名付けをするといいでしょう。

古風な名前③:篤子(あつこ)

江戸幕府の13代将軍の御台所であった「天璋院篤姫」の名前から取りました。
江戸が戦場とならないように、無血開城で明け渡せるように努力をした人です。

幕府が亡くなっても、将軍家に関わりのある人の面倒を見て必死で世話をしたと言われています。
芯が強く、トラブルにも負けずに粘り強く力を発揮できる底力のある女性になって欲しいと願いを込めて付けられます。

古風な名前④:義満(よしみつ)

室町幕府3代将軍、「足利義満」から取った名前です。
守護大名の勢力をまとめて武士を統治し、室町幕府の勢力を盛んにした人です。

将軍にあやかって付けてもいいですし、義理人情に厚く、人付き合いでも金銭的にでも満足した一生を送れるようにと願いを込めて名前を付けられます。

古風な名前⑤:龍馬(りょうま)

明治維新の立役者で、志半ばで世を去った坂本龍馬にあやかる名前です。
日本初の株式会社を設立したり、船中八策を発案したり、日本を発展させるために色々なアイディアを出したと言われています。

将来沢山の良いアイディアを出して活躍できる立派な人になって欲しいという願いを込めて名前を付けられるでしょう。

古風な名前一覧【珍しい】

珍しい音の響きから古風な名前を付けようと考える女性

珍しい感じのする古風な名前の例を挙げます。

古風な名前①:羽衣子(ういこ)

各地に昔話で伝わる羽衣伝説にちなんで付ける古風な名前です。
天女のように美しく、人に愛され幸せをもたらすことができるような人になって欲しいという願いを込めて付けるといいでしょう。

古風な名前②:空天(あきたか)

秋の突き抜けたように高く感じる空を表しています。
空の青のように清々しい人でいて欲しいという気持ちを込めて付けられます。

実りの秋を感じさせる名前でもあるでしょう。

古風な名前③:明凜(あかり)

「凜」という字は冬の寒さのようにきりっとしていることを表します。
明るくてきりっとした格好の良いクールな女性になって、色々な所で活躍して欲しいという願いを込められるでしょう。

古風な名前④:巧磨(たくま)

「巧」という字は器用であるというイメージがあります。
「磨」という字は、腕前が上がるように鍛錬する意味も感じられます。

器用で一生懸命努力ができて優秀な人を表しています。

古風な名前⑤:千登勢(ちとせ)

「千」は数が多いことをいいます。
色々な所で活躍し、勢いがあって高い地位にのぼりつめる人のように、物事の先駆者となり、第一人者として認められるようになって欲しいという願いを込めて名付けをするといいでしょう。

古風な名前一覧【外国でも通用する名前】

ハーフの子に外国風の古風な名前を付けようと考える親

外国でも通用しそうな古風な名前を挙げます。

古風な名前①:令奈(れいな)

「令」は良いとか評判が良いという意味です。
「奈」は、外国語を訳したときの音として当てられることもあり、外国でも通用しそうな古風な名前にふさわしいでしょう。

りんごの木をかたどっている漢字でもあります。
良い評判がありりんごの木のように大きく元気に育って欲しいと願望を込められます。

古風な名前②:丈司(じょうじ)

外国の男性の名、ジョージにも通じる所があるでしょう。
「司」は祈りの言葉を入れる箱を表し、役人や取り仕切ること、めでたいことを表します。

丈夫で大きく育ち、人々を取り仕切れるように出世ができるような人というイメージが持てるでしょう。

古風な名前③:有紗(ありさ)

「紗」は薄絹の品質の良い美しい織り生地を表しています。
模様がある、目に見えるということから、上品で美しい人をイメージできるでしょう。

着物が似合う上品で清楚な女性になるようにという気持ちを込めることもできるでしょう。

古風な名前④:志門(しもん)

「門」は学校の系列、同じ学派を表す言葉です。
自分の決めた学びたいことを志して、自立して世に出ようというしっかりした気持ちの人間になってほしいという願いを込めて名前を付けるといいでしょう。

古風な名前⑤:有栖(ありす)

「有栖」は外国の女性の名前にも通じる名前です。
こちらの漢字は昔の皇族の名前にもなった由緒正しい字です。

宮号の由来は明らかではありませんが、立ち居振る舞いが上品な人になるようにと願いを込めた名前です。

古風な名前一覧【縁起が良い】

縁起が良い古風な名前を付けたいと思う親

縁起が良いとされている字を使った古風な名前の例を挙げます。

古風な名前①:知紘(ちひろ)

「知」は矢を捧げて神の意志を知ろうとする所を表す字で、「紘」は冠の綱を手で押さえる所を表しています。
神事や身分が高いことを示す、縁起の良い字で古風な名前を付けることができます。

知恵や知識があり、身分が高い人のように尊敬される人をイメージして付けられます。

古風な名前②:友実(ともみ)

「友」は手に手をとって支え合う関係を表し、「実」は家の中に紐でつなぎ合わせたお金があるという意味を表した字です。
お金の財産と友達という人の財産に恵まれた人というイメージで名付けができるでしょう。

古風な名前③:拓海(たくみ)

「海」は度量が広くて大きい、豊かさが集まっているという字源から作られました。
「拓」は石を手で割るところから、自分で未来を切り開いていく意味を表します。

広い海原に出向いて冒険するのをイメージして、独力で思い描いた未来を手中にできる人になって欲しいという願いを込められます。

古風な名前④:由紀(ゆき・よしのり)

「由」はひょうたんの形の酒器をイメージして作られた縁起の良い漢字です。
ひょうたんの中に入れて保存した種は、必ず芽が出ることから古来から縁起の良い物と認められていた草です。

「紀」は日本書紀などに代表されるような歴史書を表します。
縁起が良く、幸運にも恵まれて歴史書に名を残すように素晴らしい業績を残せるようになってほしいという願いを込められるでしょう。

古風な名前⑤:麻佳(あさか)

「麻」は神主のお祓いの道具にも使われる縁起の良い繊維(生地)です。
「佳」は、諸侯に役に任命するときに渡した美しい宝石から、美しい姿や優れている人、時期が適切で丁度良い、めでたいなどの意味がある漢字です。

穢れがない立派な女性やチャンスを逃すことなく、好機を生かせる人というイメージで名付けができるでしょう。

古風な名前一覧【おしゃれな響き】

お洒落な響きを意識し古来の書物から古風な名前を決める

おしゃれなひびきが感じられる古風な名前を紹介します。

古風な名前①:咲耶(さくや)

こちらの名前は女神の「コノハナサクヤヒメ」から取っています。
富士山に祀られていて、美しく栄える象徴とされています。

女神の名前にあやかって、美しく花の盛りをむかえるようになって欲しいという願いを込めて名付けができます。

古風な名前②:千波(ちなみ)

「千波」とは寄せては返す波を表す「千波万波」から取っています。
波は規則的に海岸に来るものなので、成長しても変わらぬように人に愛される人になって欲しいという願いを込めて付けることができるでしょう。

古風な名前③:風雅(ふうが)

「風雅」とは、高尚で洗練された物事を理解できることや、音楽や文学、絵画など、芸術的な分野に親しんでいること等を表します。
品のある人のように芸術の稽古を嗜んで、理解できるような優しく心に余裕がある人のようになって欲しいという意味を込めて名付けができます。

古風な名前④:怜悧(れいり)

「怜悧」とは、賢いとか頭が良い、切れ者という意味のある名前です。「れいり」の読み方の音の響きもおしゃれな雰囲気がするでしょう。

男の子にも女の子にも使えそうな古風な名前です。

古風な名前⑤:暁(さとる)

夜明けの日の出る直前までの時間帯や、下の方が赤くは染まってきているけれど、まだほの暗い空の色を指します。
「あきら」とか「あかつき」、「あき」と読まれることが多いですが、名乗り読みで「さとる」とも読みます。

夜明け前で日の出とともに明るくなり始めるように、太陽が出て勢いが増してくる様子を表せ、これからまっすぐに勢いよく成長して欲しいという願いを込めて付けるといいでしょう。

古風な名前一覧【あ行】

あ行の古風な名前が付いた赤ちゃん

あ行から始まる古風な名前は以下の通りです。

古風な名前①:伊織(いおり)

伊織は東百官の一つで、武士が朝廷風の官職名をもじって、創作して付けた名前です。
時代劇のドラマなどでは、知的で熱い志を持った医者に使われることがあります。

「伊」は杖をついて祈りを捧げる神官をさし、「織」は布を機織りで作る以外に、戦国時代に名を馳せた織田信長を代表する織田氏のことを指す場合があります。

古風な名前②:羽月(うづき)

4月を表す「卯月」をに変えています。
十二支は1年ごとに変わってしまうことから、人名に付けると運気の流れが速く、良い運気続かずに安定しないと言われ避けられる傾向にあります。

世界に羽ばたける人になって欲しいと願って付けられる場合もあるでしょう。

古風な名前③:絵都子(えつこ)

「都」を使っていることから、奈良や京の都の雅な雰囲気を醸し出す古風な名前が付けられます。
絵巻物に描いたような京の都や内裏の情景のように、奥ゆかしい古風な美しい人をイメージできる名前でしょう。

古風な名前一覧【か行】

か行の素敵な古風な名前を子供に付けてみる

か行の音から始まる古風な名前を紹介します。

古風な名前①:伽羅(きゃら)

「伽羅」は代表的な香木の種類の中で、最も良い品質の物を指す名前として、古来から知られています。
サンスクリット語で「黒色」のことです。

お香として使われ、香りが優れている物は黒いと言われていることからこの名前が付いたと言うことです。
優れた能力を持っていると多くの人から認められる女性というイメージで名付けができます。

古風な名前②:久遠(くおん・ひさと)

「久遠」は仏教用語で、長く久しいことや遠い過去や未来のことを言います。
また、ある物事がずっと続くという意味もあることから、将来ずっと末永く活躍できる立派な人になって欲しいという願いを込めて名前を付けられます。

古風な名前③:圭喜(けいき)

左右対称の字を使った名前は、縁起が良い名前と言われています。
「圭」は宝石が2つ上下に並んでいることから、喜びや財力が重なって幸せになることを言います。

幸運が続いて、お金にも困らずに喜びがあふれている素晴らしい人生をイメージできるでしょう。

古風な名前一覧【さ行】

さ行の可愛い古風な名前を子供にプレゼント

さ行の音で始まる古風な名前の例を挙げます。

古風な名前①:紗綾(さあや)

「紗綾」とは絹織物の織り方の一種で、稲妻や菱垣などの模様を織り上げた艶のある物を指します。
伝統的な織り方で、名前の響きの良さから古風な名前としても使えるでしょう。

着物が似合う大和撫子のような女性に育って欲しいと考えるなら、名付けにふさわしいです。

古風な名前②:詩穂海(しほみ)

稲穂や麦の穂が、海のように風に吹かれて音を立てている情景を表すような名前です。
日本は稲作が盛んな農耕民族ですので、穀物の様子を入れた伝統を感じる古風な名前です。

詩的な情景に感動するようなロマンを大切にする人になって欲しいと願いを込められる名前です。

古風な名前③:清々花(すずか)

清々しい印象の花は人によって違います。
新年をむかえた喜びを表して、花を生ける時に清々しい気分でいる人もいると思われますし、野に咲く可憐な花を見て、無垢な様子から清々しい感じを覚える人もいると思われます。

見ている人を清らかに感じさせるような花をイメージして名前を付けることもできます。

古風な名前一覧【た行】

た行の格好いい古風な名前を男の子に付ける

た行で始まる古風な名前を紹介します。

古風な名前①:高嶺(たかね)

高い山の峰を指す言葉です。
勇壮で手が届かないように感じられることから、人から優れていると認められる人というイメージで付けられます。

男女どちらでも使える名前でしょう。

古風な名前②:主税(ちから)

「主税」は東百官の一つです。
忠臣蔵の主役、元赤穂の家老、大石内蔵助の息子の大石主税の名前としてよく知られています。

優秀で、成長したら父を超えるだろうと評価されていたそうですが、忠臣蔵で知られる敵討ちで16歳で切腹しました。
頭が良く、集団のリーダーとなれるようにと願いを込めて付けるといいでしょう。

古風な名前③:司(つかさ)

「司」は役目を任され、しっかりと取り仕切るという意味です。
責任感が強く、面倒見の良い立派な人になってもらいたい、多くの人に親しみを持たれて、周囲に良い人が絶えないようになってほしいと願いを込めて名前を付けるといいでしょう。

古風な名前一覧【な行】

な行の変わった古風な名前を付けてみた

な行から始まる古風な名前の例を挙げます。

古風な名前①:仁奈(にな)

「仁」は二人の人が礼儀をわきまえて仲良くする姿を表した字です。
人への思いやりや親切、情けをかけて慈しむ気持ちを言います。

相手への心遣いを忘れない、立派な人に成長してもらいたいという願いが込められている名前です。

古風な名前②:祝人(のりと)

「祝」という字が付いていることで、お祝いをする、神様に祈る、身分が高い神官を表しています。
喜ぶ時には素直にお祝いを言える優しい人になって欲しいとか、身分が高い神官のように高貴で人から尊敬される人になって欲しいという願いを込めて古風な名前を付けることができます。

古風な名前③:音央(ねお)

「音」は神に祈りの言葉を捧げる声が字源になっている縁起の良い漢字です。
派生して音楽などの音の調べを表す言葉にも使われています。

「央」には真ん中やはっきりとさせるという意味があります。
音楽などの芸術を愛する人になって欲しいということと、人の真ん中に立ってリーダーシップを取って活躍ができる人になって欲しいという意味を合わせて付けられます。

古風な名前一覧【は行】

季節を感じるは行の古風な名前を女の子につける

は行の音で始まる古風な名前は以下の通りです。

古風な名前①:藤菜(ふじな)

「藤菜」で、タンポポの古名を表す古風な名前です。
タンポポのように野道でも可憐に芯が強い人であって欲しい、種が風に吹かれて飛び立つように、自立したしっかりした人になって欲しいと願いを込めて付けられるでしょう。

古風な名前②:啓(はじめ)

「啓」には、分からないことを教えて導くという意味があります。
困っている人に親切に振る舞い、気遣いや思いやりを大切にしてお付き合いをできる人になって欲しいと願いを込めて名前を付けるといいでしょう。

古風な名前③:穂乃香(ほのか)

麦の穂や稲の穂などの、日本人のソウルフードである麦や米が十分にある様子を表し、炊きたての良い香りがするイメージで名付けができます。
いつまでも美味しく食べられるように、健康で元気に成長して欲しいとか、料理ができる家庭を大切にする人になって欲しいと願いを込めて名付けができます。

古風な名前一覧【ま行】

ま行の今風にも通じる古風な名前を子供に考える

ま行から始まる古風な名前の例を紹介します。

古風な名前①:毬歌(まりか)

今はあまり見られませんが、子供が楽しそうに手まり歌を口ずさみながら、鞠つきをしている様子を表した古風な名前です。
いつまでも可愛らしかった子供の頃を忘れずに、大きくなっても好奇心を忘れずにチャレンジしてほしいという願いを込めて名前を付けるといいでしょう。

古風な名前②:御幸(みゆき)

「御幸」には、天皇など身分の高い皇族が外出することを言います。
出かける時には華やかな装束を着て、長い行列を作って出かけることもあり、見応えのある美しい風景がイメージできるでしょう。

身分の高い人のように、豪華な着物をまとって優雅に振る舞う人になれるようにという願いを込められます。

古風な名前③:主水(もんど)

「主水」は朝廷の官職を表す名前で、水や氷を内裏に届ける大切な役目を担っていたといわれています。
しかし、現在では官職そのものよりも時代劇に出てくる同心の役名が有名になっています。

同心の時のほのぼのとした感じと、裏の仕事を任された時の研ぎ澄まされた雰囲気の違いを魅力と感じる方もいるかもしれません。

古風な名前一覧【や行】

ヤ行の縁起の良い古風な名前を子供に付けた

や行で始まる古風な名前は以下の通りです。

古風な名前①:八千代(やちよ)

「八千代」は国家の君が代の歌詞にも入る言葉です。
「8000年」を指すのではなく、極めて長い年月永遠を表す言葉です。

長い間長寿を全うして、我が子にずっと幸せに暮らしてもらいたいという気持ちを込めて名付けをするといいでしょう。

古風な名前②:優雅(ゆうが)

「優雅」はしとやかで上品に振る舞う様子や、立ち居振る舞いが普通の人とは違って余裕がある様子を指す時に使われます。
品のある人になってもらいたいとか、何があっても余裕をもって構えていられるようなひょうひょうとした人でいて欲しいという気持ちを込めて名前を付けるといいでしょう。

古風な名前③:宵一(よいち・しょういち)

「宵」とは、日が暮れてから夜中までの間を指します。
「一」には物事の始まりなどを表す意味や、最初の順番の物事を意味することもあります。

夕方から夜に変わる時の美しい空色の変化のように、センスの良い素敵な人になってもらいたいとか、一番星が現れて輝きを増して見えることから、個性が光って活躍できる人になって欲しいという意味を持たせられるでしょう。

古風な名前一覧【ら行】

ら行のしゃれた古風な名前を考える

ら行の音で始まる古風な名前を紹介します。

古風な名前①:梨楽(りら)

「梨」には梨園の意味があり、古来は芸術を学ぶ場所を指す意味がありました。
音楽などの芸術を楽しんで学び、将来芸能の才能を身に付けて優雅に振る舞える人になってほしいという願いを込めて付けるといいでしょう。

古風な名前②:伶慈(れいじ)

「伶」には神様に使える人という字源があり賢い人を表します。
転じて、仕える時に音楽や踊りを神に奉納したことから、芸術の才能に秀でている人も意味します。

「慈」は慈愛のまなざしで人を見ることや、人を思いやる気持ちを表しています。
芸術の才能がある人や、自分の芸術の才能で、慰めるような優しい気持ちを持って人の心を癒やせる人になって欲しいと願って名付けができます。

古風な名前③:瑠璃(るり)

「瑠璃」はラピスラズリの和名で、夜空のような濃い青をした宝石のことです。
瑠璃は色々な色が混じることもあり、金色の模様が出ることもあります。

夜空に光る星のようにも見える非常に美しい宝石です。
「瑠璃」の人を優しく包み込む夜空の色から、懐の大きな優しい人になって欲しい、宝石のように美しい人になって欲しいと願いを込めて名前を付けるといいでしょう。

古風な名前一覧【わ行】

わ行で人に覚えてもらいやすい古風な名前の候補を挙げてみる

わ行から始まる古風な名前の例を挙げます。

古風な名前①:和歌(わか)

和歌は「やまとうた」とも呼ばれ、中国語に則った方法で作られた漢詩に対して、日本語で作られた歌という意味で使われています。
日本語を大切にする人になって欲しい、文才があるように頭が良く、文化に精通している風流な人になってもらいたいという願いがこもった名前を付けられます。

古風な名前②:和貴哉(わきや)

「哉」は、刃物をお祓いして使い始めるようにしている所が字源になっていることから、物事を始めるという意味があります。
ただ、漢詩では使われますが、日本語では強い意味を持たないので、名前に願いを込めることはあまりないと思われます。

和やかな中にも高貴なたたずまいがある人とイメージして名前に付けるといいでしょう。

古風な名前③:和音(わおん)

「和音」は音楽用語で、音程の高さが違う複数の音を一度に鳴らして響かせることです。
3音以上の組み合わせを指すことが多いです。

音が調和して響きが良いように、協力し合って仲良くできる人になって欲しいと願いを込めて名前を付けるといいでしょう。

響きの良さと日本を感じさせることで古風な名前が人気

古風な名前を付けて伝統を大切にしてもらいたいと考える

子供の名前は親からの初めてのプレゼントですので、いい加減な気持ちでは付けられません。
日本古来の響きの良さや、文化を感じさせる伝統的な古風な名前はとても人気があります。

漢字が難しくて堅苦しいとか、現代の読み方と合わないと感じられる場合は、読みを一字ずつに当ててみたり、願いを込められる漢字の候補を挙げたりして組み合わせてみるといいでしょう。

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ライター
noel編集部

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