余裕のよっちゃんとは?意味や返答の仕方は?昔の流行語も紹介!
昭和を代表する流行語の「余裕のよっちゃん」。 このよっちゃんとは一体誰のことなのでしょうか? この記事では余裕のよっちゃんを始め、昔の流行語と意味もご紹介していきたいと思います。 今では死語となった言葉ではありますが、その流行語からさまざまな時代背景も読み取ることができるでしょう。
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余裕のよっちゃんとは?
意味
「余裕のよっちゃん」は余裕の言葉を面白おかしくした、いわゆるダジャレです。
言葉のとおり「余裕」という意味で、つまり焦らずゆったりとしているということになります。
よっちゃん自体に特定の人物や意味があるわけではなく、余裕の「よ」とよっちゃんの「よ」で語呂を掛け合わせた言葉になります。
由来
余裕のよっちゃんの「よっちゃん」とは、「よっちゃんイカ」のことを指しています。
まさか人物ではなく、駄菓子のよっちゃんイカだったとは少し驚きです。
このよっちゃんイカは、よっちゃん食品工業株式会社が1977年(昭和52年)に販売して以来、多くに人に親しまれているロングセラーの駄菓子です。
みなさんもスーパーやコンビニで見たことのある、あの駄菓子が余裕のよっちゃんの由来なんですね。
余裕のよっちゃんが流行った時代や世代
余裕のよっちゃんが流行り出したのは昭和50年代です。
誰が言い出したのかは定かではありませんが、日本人は語呂合わせやダジャレが好きなので、どこからともなく流行り出したと言えます。
何かを頼まれたときの返答として、余裕のよっちゃんは多くの人に使われていました。
現在40代より上の世代の方なら、一度は使ったこと聞いたことのある言葉でしょう。
今では死語となってしまいましたが、お母さんやおばあさんが使っているという理由で、10代でも知っている人は結構いるようです。
「余裕のよっちゃん」の言葉の続きとは?
実は余裕のよっちゃんには「余裕のよっちゃんイカだよ」という続きがあります。
「余裕のよっちゃんイカだよ」と言う人は少ないように思いますが、中には「余裕のよっちゃん酢漬けイカ」という人もいるようです。
というわけで余裕のよっちゃんのよっちゃんとは、間違いなくよっちゃんイカのことを言っているんですね。
余裕のよっちゃんと言われたときの返答の仕方
余裕のよっちゃんを言われたときのお決まりの返答の仕方として、「冗談はよしこちゃん」もしくは「冗談はよしおくん」という言葉があります。
これは「冗談はよしてください」を、余裕のよっちゃん同様に面白おかしくした言葉になります。
冗談はよしこちゃんも当時流行った言葉で、「白鳥麗子でございます!」で有名の鈴木由美子さんが描いた「ジョーダンはよしこちゃん!」という漫画も登場しました。
余裕のよっちゃん以外の昔の流行語と意味
昭和に流行った言葉の一つである余裕のよっちゃんですが、他にもたくさんの昭和を代表する流行語があります。
今ではすっかり死語となってしまいましたが、みなさんお母さんやおばあさんから聞いたことのある言葉も多いのではないでしょうか?
流行語①:あたり前田のクラッカー
余裕のよっちゃんよりも前に流行った昭和を代表する流行語の「あたり前田のクラッカー」。
1962年から1968年に放送されていた「てなもんや三度笠」という時代劇の冒頭のCMで使われたのが始まりです。
出演者の藤田まことさんが、番組スポンサーの前田製菓の商品である「前田のランチクラッカー」を手にして、「あたり前田のクラッカー」や「俺がこんなに強いのも、あたり前田のクラッカー」と言っていたのが大流行しました。
流行語②:よっこいしょういち
1970年代に流行った「よっこいしょういち」。
これまでの流れだと「よっこいしょ」に人物名の「しょういち」を掛け合わせた言葉遊びと思われるかもしれませんが、この言葉の由来には実在する人物がいます。
その人物とは太平洋戦争の旧日本兵だった「横井庄一」さんで、横井さんは終戦を知らず28年間ジャングルでサバイバル生活をして生き残った強者です。
横井さんは日本に帰還後、記者会見などで一躍有名となり、その後「よっこいしょういち」という言葉遊びが生まれました。
ちなみにこの横井さんですが、記者会見で「恥ずかしながら生きながらえておりましたけど」と発言し、そこから「恥ずかしながら帰って参りました」という言葉がその年の流行語になりました。
横井さんは昭和の流行語を代表する人物と言えそうです。
流行語③:ガッテン承知の助
「ガッテン承知の助」は、「合点承知」を人物名のように言葉遊びしたものです。
元は「合点承知之助心得た、任せておけ」という江戸っ子言葉と言われており、時代劇でもよく使われています。
時代劇が好きな人であれば、耳にしたことも使ったこともある言葉ではないでしょうか。
流行語④:いただきマンモス
「いただきマンモス」は、お察しの通り「いただきます」と「マンモス」を掛け合わせた言葉です。
1970年代に使われていたようですが、1980年代になってから再び使われるようになりました。
いただきマンモスと聞くと酒井法子さんののりピー語を思い出す人がほとんどだと思いますが、言葉自体はバーモントカレーのCMで西条秀樹さんが言ったのが始まりです。
いただきマンモスの対義語として「ごちそうサマンサ」という言葉もあります。
流行語⑤:お呼びでない?
お呼びでない?と聞くと、ある一定の世代からは「お呼びでない?お呼びでない?こりゃまた失礼しました!」というギャグが思い出されるかと思います。
これは俳優でコメディアンの植木等さんから生まれた言葉で、昭和を代表するとても人気のあるギャグです。
シャボン玉ホリデーという番組で、出番を間違えた植木等さんが咄嗟に出したアドリブネタと言われており、それ以降は場違いな状況になるとこのセリフを言って、全員がコケるというコントが多数作られました。
かなり機転の利いたアドリブネタですが、実は元々お持ちのネタだったと言われています。
流行語⑥:バイなら
「バイなら」は「バイバイ」と「さようなら」の掛け言葉です。
元ネタは1970年から1980年代に放送された国民的人気番組「欽ちゃんのどこまでやるの!」のコーナーで、お笑いタレントの斉藤清六さんが言い出したのが始まりです。
「バイなら」もしくは「バイなら、ならイバ」が浸透しているようですが、本当は「バイなら、らなイバ」が正しい言葉です。
流行語は時代の象徴
余裕のよっちゃんを始め、多くの流行語をご紹介しました。
いつの時代も日本人は語呂合わせやダジャレが好きなようす。
そして流行語からその時代に何が起きたのか、何が人気だったのかをたくさん読み取ることができ、流行語はその時代を象徴しているということがわかりました。
5月から新しく始まる「令和」。
令和を象徴する流行語に一体どんなものが出てくるのか、今から楽しみですね。
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