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女性におすすめのエッチな小説50選

エッチな小説が好きな男女

エッチな小説①:花宵道中

花宵道中 (新潮文庫)
637円

宮木あや子氏の代表的な作品で、第5回のR-18文学賞を受賞をしている作品です。
江戸末期の新吉原を舞台として、遊女たちの恋模様が鮮明に描かれています

色々な事情で遊女となり、好きな人をつくるのを諦めていた遊女たちですが、運命のいたずらか、彼女たちに恋心が芽生えてくるのです。
それぞれ違う複数の主人公の恋物語で構成されています。

エッチな小説②:よるのふくらみ

よるのふくらみ (新潮文庫)
400円

窪美澄氏のエッチな作品で、幼馴染の兄弟とその兄弟から愛された一人の女性との三角関係を描いた作品です。
恋は禁じられるほどに燃え上がるものです。

同じ商店街で育った圭祐と裕太の兄弟、そして圭祐の彼女のみひろ。
みひろは圭祐とのセックスレスに悩んでおり、自身に嫌悪感を感じていました。

以前よりみひろに恋心を抱いていた裕太は、二人の関係がうまくいっていないことに気づき、感情を抑えきれなくなります。
抑制が効かない感情や、断ち切れない恋心、よみがえる記憶、それらが交錯していく様が描かれたエッチな小説です。

エッチな小説③:きみのために棘を生やすの

きみのために棘を生やすの

こちらのエッチな小説は、窪美澄氏、千早茜氏、彩瀬まる氏、花房観音氏、宮木あや子氏という豪華な顔ぶれで「略奪愛」を描いた官能小説です。
それぞれの作者の世界観が描かれています。

「略奪愛」というとドロドロとしたイメージがあるかもしれませんが、こちらの小説は、愛憎劇は繰り広げていますが、ディープな感じはありません
それぞれの作者の作風の「略奪愛」を楽しめる1冊です。

エッチな小説④:田沼淳一スペシャル 相姦獣夜

田沼淳一スペシャル 相姦獣夜 (フランス書院文庫)

田辺淳一氏の圧倒的な官能的やエロスの世界観が繰り広げられたエッチな小説です。
虐げてくる姉へ逆襲をする弟、実兄に淫らな遊びを教え込まれていく妹、義母とその息子に男女の関係を迫る少女など、まさしく「近親相姦」がテーマのエッチな小説です。

「近親相姦」がテーマではありますが、どちらかというと性の快楽に堕ちてゆく様がライトな感じで描かれています。
それぞれ短編になっていますので、違った「近親相姦」の世界を楽しむことができる作品です。

エッチな小説⑤:ダブリン・ストリートの恋人たち(上)

ダブリン・ストリートの恋人たち 上 (ベルベット文庫)
6385円

心と身体は時に相反する表現をしてしまうこともありますよね。
そんな身体はエロさに正直であることを再認識させてくれる、サマンサ・ヤング氏の全米でベストセラーになった作品です。

家族を事故で失った主人公の18歳のジョスリン。
そんな彼女は母の故郷であるスコットランドへ渡ります。

そして大学卒業後に小説家を目指すために一軒家の借ります。
そこのオーナーで実業家のブレイデン。

彼との出会いは最悪なシチュエーションで、相乗りしたタクシーで傲慢さにジョスリンは憤ります。
しかし、青い瞳やセクシーな体つきに魅かれ、気になる存在となります。

ただ、ジョスリンには色々な過去がありブレイデンからの交際の申し込みも拒んでしまうのです。
だったらと3ケ月限定のセックスフレンドとしてと提案され、受け入れます。

ブレイデンの愛に包まれるジョスリン。
どんなジョスリンの心の闇にも立ち向かう広い心の持ち主であるブレイデン。

そんな2人がどうやって様々な試練を愛で乗り越えていくのかが描かれています。

エッチな小説⑥:花祀り

花祀り (幻冬舎文庫)
617円

花房観音氏の作品で、京都の粋な性慣習を見事に描き切ったエッチな小説です。
主人公の桂木美乃は京都の老舗和菓子店で京都の菓子職人を目指して修行をしていました。

ある夜、そこの主人である松ヶ崎と関係を持ち、ある日松ヶ崎に連れられていった一軒家には、大勢の旦那衆が彼女を待ち構えていたのです。
松ヶ崎は美乃を一人前の職人、一人前の女にしたいと願い、その一軒家で次々と抱かれていくのです。

主人公が松ヶ崎と中年男性により、性の快楽を教え込まれて堕ちていくという官能小説です。
またこの小説は、第1回団鬼六賞大賞受賞作品です。

エッチな小説⑦:花鳥籠

花鳥籠 (悦文庫)
799円

深志美由紀氏の作品で、未知の欲望と強烈な快感を知った主人公のちょっとエッチな小説です。
この官能小説は、第1回団鬼六賞優秀賞受賞作品です。

平凡な主婦である寧子は、過去のトラウマでセックスに抵抗がありました。
そんな寧子はインターネットで知りあった男性とバーチャルなセックスを楽しんでいる日々を過ごしていました。

そんな寧子の生活にある変化が訪れます。
「S」という男と出会い、未知なる欲望と強烈な快感を感じるようになってしまいました。

そんな「S」の命令でしていた放尿を少年のシュウに見られてしまい、「変態だね」と言われてしまいました。
その言葉に羞恥と悦びを感じた寧子は、「S」とシュウが同一人物と確信するのです。

そんな2人破滅的な関係に溺れていく様子がリアルに描かれている作品です。

エッチな小説⑧:贄の花 上

贄の花 上―金沢にて/人妻・世津子 (アップル・ノベルズ)

千草忠夫作のエロスが随所に感じられる小説。
古都の金沢の武家屋敷が舞台となっています。

千草忠夫ワールドが炸裂しており、いわゆるSMを取り扱った官能小説ですが、そこには下品さはなく、女性でも安心して読むことができる作品です。
千草忠夫の官能的な表現が随所に散りばめられており、読者の想像を掻き立て、ドキドキが止まらない官能小説に仕上がっています。

エッチな小説⑨:指づかい

指づかい (幻冬舎アウトロー文庫)
648円

うかみ綾乃氏の指づかいにフォーカスしたエッチな官能小説。
カメオ職人である岳生と心にちょっと問題を抱えた女性との交わり、快楽に溺れていく様を描写しています。

男性は岳生一人ですが、相手の女性主人公は様々であり、その彼に惹きよせられた女性たちの切なくて狂おしい情交を描いた作品です。
作者のエロい声の表現が必見です。

エッチな小説⑩:もっと深く

もっと深く (悦文庫)
756円

藍川京氏の身体が求めることを女性目線で描いたエッチな小説です。
28歳で結婚した紗月は、夫以外の男性を知らずに42歳にまでなり、その夫を亡くし火照る身体を持て余していました。

そんなある日、とうとう昔お付き合いをしていた男性に連絡を取ってしまいます。
十年ぶりに再会した二人はお互い激しく求め合い、貪り合うのでした。

女性としての身体が感じる悦びや欲求を描いた官能作品です。

エッチな小説⑪:あやまちは夜にしか起こらないから

あやまちは夜にしか起こらないから (新潮文庫)
594円

草凪優氏のエッチで官能描写が見事に描かれた大作。
「わたしの二番目の恋人になってください」と新任教師の佐竹は、妖艶な音楽教師である万輝に言われて一夜の関係をもつことから始まります。

癒し系の家庭科教師の雪乃との関係も持ちながら、佐竹は万輝との情事が忘れられません。
新任教師がはまったポリ(複数)アモリ(恋愛)の罠。

快楽の極みは悲劇の幕開けであったことを知るのです。
破滅的な性の快楽に堕ちていく学園官能小説です。

純文学に近い作品で、ポリアモリーという性愛を世に問いかけている作品です。

エッチな小説⑫:淫らな君に首ったけ

淫らな君に首ったけ (双葉文庫)
650円

乃坂希氏作の不倫がテーマのエッチな小説です。
妻とは別居生活でセックスレスだった竹山光雄は、知り合いの人から譲ってもらったピアニストのコンサートに出向いていきました。

偶然、隣の席に座っていた千里という女性と、コンサート終了後に肉体関係を持ち、初めての不倫を体験します。
竹山光雄は、千里と言う女性と性の快楽を堪能し、身体が忘れられずにまた彼女と会いたいと悶々とした毎日を過ごします。

色香が匂い立ちそうなほどの表現力で想像を掻き立ててくれる浮気願望を描いた官能小説です。

エッチな小説⑬:感情教育

感情教育 (講談社文庫)

山本周五郎賞を受賞した中山可穂氏の作品で、一言で表現すると、同性愛を扱ったエッチな小説です。
実の親に捨てられた壮絶な生い立ちを持つ那智と理緒が、運命的な出会いをはなして、愛し合うようになります。

同じような境遇で育ってきた二人が、互いを求め合い、愛に溺れていく描写は圧巻です。
女性の女性による魂の叫びが随所に織り込まれています。

同性愛というよりも、女性と女性の純粋なラブストーリーと表現した方が適切な小説です。

エッチな小説⑭:ここは退屈迎えに来て

ここは退屈迎えに来て (幻冬舎文庫)
583円

山内マリコ氏作の2018年に女優の橋本愛さん主演で映画化もされた少しエッチな小説です。
地方都市で暮らす8人の女性の日常を描いた連作短編集です。

この作品はR-18文学賞読者賞を受賞した作品でもあります。
そんな彼女たちが、地方都市で暮らすという焦燥感をも感じながら、自分たちの居場所を求める繊細な心のひだを、冷静で淡々と、しかも鮮やかに描いています。

作中には、冴えない中年の男性である椎名が登場しますが、実は昔はモテモテのイケメンだったという設定で、年を重ねて面影もなくなり、冴えない中年男性になったという、リアルな設定で描かれています。

冷静で淡々と進むストーリーの中でも、その椎名の存在が、この作品にとてもいい味を落としている作品です。
官能小説が初めての方でも入り込めやすい作品です。

エッチな小説⑮:ベアード・トゥ・ユー(上)

ベアード・トゥ・ユー 上 (ベルベット文庫)
832円

シルヴィア・デイ氏作の海外のエッチな小説です。
世界30ケ国以上に翻訳され発売された女性作家のラブストーリーです。

この物語の舞台はニューヨーク。
広告会社に勤務しているエヴァと大富豪のギデオンに出会います。

華やかなセレブの世界の中で甘くそして熱く求め合い、身体を重ねていくのですが、お互いの心の闇にも気づきます。
甘くゴージャスなエロスの世界観にどっぷりはまることができる官能小説です。

エッチな小説⑯:ふがいない僕は空を見た

ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)
594円

窪美澄作で、第24回山本周五郎賞とR-18文学賞大賞を受賞しているエッチな小説です。
2012年には、俳優の永山絢斗さんや田畑智子さんというベテランの俳優さんで映画化されています。

高校一年生の斉藤君は、年上の女性と週に何回かセックスをしていました。
やがて、その年上の女性への気持ちが性欲だけではなく繋がっていることに気づいていきます。

さまざまな女性のそれぞれの立場からの視点や、社会の裏側にひそんでいる問題や感情を見事に描ききった作品です。

エッチな小説⑰:フィフティ・シェイズ

フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ (字幕版)
100円

EL ジェイムズ氏作の全世界1億部を突破しているベストセラーです。
三部作の驚異的なヒットも記憶に新しいですね。

引っ込み思案で大人しい文学部の女子大生のアナスタシア・スティールは、若い実業家であるクリスチャン・グレイをインタビューすることになりました。

恋の経験など少ない彼女にとって、ハンサムで才気がみなぎっているクリスチャン・グレイはとてもまぶしい存在でもあり、惹かれる存在でもありました。
一方で彼も、実は彼女のことが気になっていたのです。

そして二人は急接近し、彼女はクリスチャン・グレイとSMの世界はハマっていく様を描いた作品です。
こちらの作品においての濃厚な性描写は主婦層に大ヒットしました。

エッチな小説⑱:愛妻日記

愛妻日記 (講談社文庫)
626円

重松清氏作のエッチな小説です。
重松清氏と言えば「ビタミンF」で第124回直木賞を受賞した直木賞作家でもあり、「青い鳥」「流星ワゴン」などさまざまな作品がドラマや映画化されている作家さんです。

どちらかというと家族や夫婦をテーマに書かれる作家さんで、そんな重松清氏が手がけた官能小説がこの作品です。
2006年には映画化もされました。

ドラマや映画で見る清廉さをイメージしていたら、変態的な性描写を堂々と描いています。
妻に対する愛情表現における心の闇の部分をさらけ出した作品です。

エッチな小説⑲:花酔ひ

花酔ひ (文春文庫)
648円

村山由佳氏の作品で、第129回の直木賞も受賞している作家さんです。
そんな村山由佳氏が執筆した官能小説の作品がこれです。

この作品は、京都と浅草が舞台としてダブル不倫が描かれています。
浅草の呉服屋の一人娘の結城麻子は、アンティークの着物を販売する商売を始め、京都の葬儀社の桐谷正隆と出会い、距離を縮めていきます。

そんな正隆の妻である千桜は、人生で初めて見つめた性的な悦びに堕ちてゆくのです。
誰にも見られたくなかった部分をのぞき見するかのようなドキドキ感のある猥雑だけど美しく描かれた官能小説です。

エッチな小説⑳:花伽藍

花伽藍 (角川文庫)
596円

中山可穂氏の同性愛をテーマにしたエッチな小説です。
女性同士の恋愛と性が短編集として描かれています

女性が女性を愛するということはどういうことなのでしょうか?
若い時だけではなく人は年老いていくものです。

老々介護という現実的な社会問題を採り上げながら、結婚というルールから外れた恋愛の悦びや自由とそれと同時に襲われる孤独を描いた作品です。

エッチな小説㉑:花と蛇

花と蛇〈1〉誘拐の巻 (幻冬舎アウトロー文庫)
700円

団鬼六氏と言えば日本を代表する官能小説作家の1人です。
団鬼六賞まである官能小説の巨匠です。

そんな団鬼六先生が描いたこちらの作品は、幾度となく映画化されています。
端正な顔立ちで、二重の大きな瞳、大財界の遠山隆義の後妻で26歳の静子と義理の娘が誘拐されました。

2人を待ち構えていたのは鬼畜たちによる調教の数々でした。
拘束、浣腸、言葉攻めなどSM的な要素が満載です。

団鬼六ワールドが炸裂している作品です。

エッチな小説㉒:姉の愉悦

姉の愉悦 (幻冬舎アウトロー文庫)

うかみ綾乃氏の姉と弟の禁断の愛を描いたエッチな小説です。
三重県志摩に住む美しい姉と弟。

天涯孤独な二人は、密かに結ばれていました。
弟を異常なほど愛している姉と、天真爛漫な弟。

弟を誘惑してきた元教え子とのセックスをのぞき見する姉の描写は、怖くもあり、ねっとりとしたエロスで描かれています。

エッチな小説㉓:俺の女社長

俺の女社長 (祥伝社文庫)
670円

草凪優氏の作品で、軽いタッチで描かれたエッチな小説です。
自分が務める女社長をスパイするよう命じられた主人公は、ショートカットできりりとした美人の女社長の動向を追跡していました。

そんな中で、いつもはクールな女社長の普段とは違う可憐でキュートな部分を赤裸々にさらけ出していく官能小説です。

エッチな小説㉔:ダブル・ファンタジー

ダブル・ファンタジー 上 (文春文庫)
562円

村山由佳氏の作品で、女性の秘密をさらけ出したエッチな小説です。
主人公である35歳の脚本家の奈津は、夫の抑制から抜け出し、さまざまな男性と関係をもち、自身の官能をさらけだしていきます。

女性なら誰もがもつ秘密をあますことなくさらけ出した描写は圧巻です。

エッチな小説㉕:私の男

私の男 (文春文庫)
724円

桜庭一樹氏作で、第138回直木賞受賞をしたエッチな小説です。
9歳の時、震災で両親を亡くした主人公の花。

そんな花は当時25歳の淳悟に引き取られ、養子となりました。
花が年ごろとなり嫁ぐ話がでたところから、過去へと遡っていきます。

愛欲と禁忌の関係を見事に描き切った官能小説です。

エッチな小説㉖:ツ、イ、ラ、ク

ツ、イ、ラ、ク (角川文庫)
761円

姫野カオルコ氏作の中学生と教師のエッチな小説です。
14歳の隼子と23歳の礼二郎は小さな町にある中学校の生徒と教師でした。

あの学校独特の閉鎖的な空気感。
放課後、体育館の裏、渡り廊下など私たちが過去に過ごしてきたようなリアルの中で、二人は出会います。

最初はお互い反発しあう程の関係でした。
しかし、ある雨の夜にそれはお互いがお互いを引き寄せる力となり、ついに結びつけてしまったのでした。

その日からというもの、言葉を交わすことさえもないくらいに互いの身体を貪り続ける日々。
魂の全力で愛し合う二人の禁断で、純粋な恋愛を描いた作品です。

エッチな小説㉗:夏の終わり

夏の終り (新潮文庫)
497円

瀬戸内寂聴氏の女流文学賞を受賞した作品です。
瀬戸内寂聴氏の私小説の原点となった作品になります。

妻子のある作家と8年にも及ぶ不倫関係に疲れ果てていた頃、かつての年下の恋人と再会を果たし、二人の男性との性愛関係にどっちつかずのまま、どちらとも別れられない主人公。
「夏の終わり」を始め「あふれるもの」「みれん」「花冷え」「雉子」の連作5編を収録しています。

その連作5編は全て著者の実体験を基盤にして書かれており、官能的な部分は少ないものの、女性の業の深さを知るのには十分な小説です。

エッチな小説㉘:火口のふたり

火口のふたり (河出文庫)
637円

白石一文氏作の極限の愛を描いたエッチな小説です。
挙式を目前に控えた直子は、従兄の賢治と5日間の制限された男女の関係に溺れていきます。

人は制限があったり、障害があった方が燃え上がるのでしょう。
二人は濃厚な男女の時間を極限まで求め合い快楽に溺れていきます。

生き生きとしたセックスシーンは読みごたえ十分な官能小説です。

エッチな小説㉗:愛の渦

三浦大輔氏作のエッチな小説で、2014年に池松壮亮さんの主演で映画化もされた作品です。
午前0時から5時までの間、高級マンションの1室で行われていた乱交パーティーの内容を描いています。

大学生やサラリーマン、サラリーマン、OL、保育士など見ず知らずの男女10人の目的は乱交パーティーです。
男女の肉体関係から織りなす人間模様をリアルな若者の言葉で表現しています。

エッチな小説㉘:ゲルマニウムの夜

ゲルマニウムの夜 王国記I ゲルマニウムの夜王国記

花村萬月氏の著書で、第119回芥川賞を受賞した小説です。
街では人殺しをし、身を隠すために古巣の修道院兼教護院に戻った青年の隴。

そこで修道女を犯し、神父には性を捧げ、教護院の少年や動物には暴力をふるいっていました。
官能に酔い、耽溺し、快感にまみれた先には何があるのか、男性にも官能的な部分があるのかを考えさせられる作品です。

エッチな小説㉙:クラッシュ

クラッシュ (創元SF文庫)
864円

海外の作品で、J.G バラード氏作の作品です。
人が機械のように、機械が人体のように描かれている作品です。

お互いの性的に貪り、その様子を活字で見事に描ききっています。

エッチな小説㉚:チャイ・コイ

チャイ・コイ (中公文庫)
514円

岩井志麻子氏作のかなりエッチな小説です。
第二回婦人公論文芸賞を受賞した作品です。

ぼぼベッドシーンの描写で賛否両論で評価が分かれるかもしれない作品です。
舞台はバトナムで訪れた時につかの間の男女の狂おしい関係について描かれています。

エッチな小説㉛:青空チェリー

青空チェリー (新潮文庫)

豊島ミホ氏作のエッチな小説で、この作品は第1回女による女のためのR-18文学賞を受賞しています。
主人公の千花は18歳。

千花の通う予備校の屋上からはラブホテルの中がよく見え、千花はそこで授業の合間に自慰行為をしていました。
そんなある日、予備校に通う男の子が千花と同じ目的で現れたのです。

すごく官能的な描写ですが、18歳という青春のラブストーリーの延長で読めるライトな感じです。
初めての官能小説としてはおすすめです。

エッチな小説㉜:10分間の官能小説集

10分間の官能小説集3 (講談社文庫)
540円

石田衣良氏、睦月影郎氏、小手鞠るい氏、南綾子氏、阿部牧郎氏、あさのあつこ氏、三田完氏、岩井志麻子氏、前川麻子氏、勝目梓氏という豪華な著者が競演しており、その名の通り10分で読めるエッチな短編官能小説集になります。
恋愛だけではなく、それぞれの作家さんの個性が出ておりすぐに読破できてしまうほど夢中になれます。

特に刺激的な小説は、勝目梓氏の「トゥエンティー・ミニッツ」です。
電車通勤の20分間を利用して、セックスのトレーニングに励む男女の描写はかなり過激で興奮します。

エッチな小説㉝:花芯

花芯 (講談社文庫)
540円

瀬戸内寂聴氏が「子宮作家」と呼ばれるようになった問題の作品です。
親のいいなずけと結婚した園子は、ある日突然恋に落ちたのです。

なんとその相手はあろうことか、夫の上司。
平凡だった主婦が、男性経験を積んで、娼婦になっていく様を描いた作品です。

2016年に女優の村川絵梨さん主演で映画化もされている作品です。

エッチな小説㉞:蜜と毒

新装版 蜜と毒 (講談社文庫)
821円

こちらも瀬戸内寂聴氏の作品で、作者が出家する間際に書いた作品です。
男女関係のドロドロの愛憎劇を描いた連作短編集。

昭和の香りが漂い、まるで昼ドラを見ているかのように、出てくる男女全てが性欲に支配されています。
瀬戸内寂聴さんの官能描写は、情事は濃厚ですが、美しく描かれています。

エッチな小説㉟:ファニー・ヒル

ファニー・ヒル (河出文庫)
702円

海外の作品で、ジョン・クレランド氏が書いており、1748年に初版されていますが、当時の文壇を騒がせた1冊です。
女性の悦びを初めて表現した作品と言われており、官能文学史に衝撃を残しました。

15歳の少女であるファニーは、ロンドンへ出ましたが、そうとはしらないうちに娼婦の世界へと踏み込んでしまうのです。
さまざまな性体験を重ねていくについて、女性として成熟し、また美しくなっていく娼婦の告白日記になっています。

エッチな小説㊱:スロウ・ハンド

スロウ・ハンド (角川文庫)

海外の作品で、8人の女性作家によるポルノグラフィーです。
ゆっくり手で体中が這われたと感じるような気持ちになる作品です。

異国の主人公たちが、さまざまな物語を織りなし、珠玉の官能の世界へといざないます。

エッチな小説㊲:娼年

娼年 (集英社文庫)
432円

石田衣良氏の作品で、娼婦ではなく娼年がテーマの作品です。
恋愛にも大学生活にも退屈さを感じ、なんとなく過ごしていたリョウ。

ある日バイト先のバーに現れた会員制のボーイズバーのオーナーである御堂静香から誘われるまま、娼年の仕事を始めました。
その中で女性の中に潜んでいる欲望の不思議に魅せられる様を描いた作品です。

2018年に俳優の松坂桃李さん主演で映画化もされています。

エッチな小説㊳:官能と少女

官能と少女 (ハヤカワ文庫JA)
713円

宮木あや子氏の官能小説。
卑猥な宝石に恋をする女性、自身の幼児体型を哀れんでいる養護教諭、美しい顔をした夫をもつ妻、おじさまに連れ去られた少女など、恋の痛みや愛の毒が表現された恋愛短編集です。

エッチな小説㊴:女の庭

女の庭 (幻冬舎文庫)
702円

花房観音氏のエッチな小説です。
京都を舞台としており、大学の恩師の葬儀で卒業して12年ぶりに会った5人の女性。

一年後も会おうと約束して、変わらない街で、変わらない状態で会うはずだったのですが、それぞれ、不倫、密会、出会い系など、彼女たちはそれぞれに秘め事がありました。
秘密を抱える女性達、積み重なった嘘が崩壊する時に、女の本性が現れる様を描いた作品です。

エッチな小説㊵:愛より速く

愛より速く (新潮文庫)

斎藤綾子氏作のガールズラブをテーマにしたエッチな小説です。
内容は官能的ですが、軽妙なタッチで書かれているので、重たく感じません。

実は、作者の23歳の頃の性生活を赤裸々に記した自叙伝ということには驚きです。
まさに自由奔放な性生活の遍歴をポップな感じで描かれています。

エッチな小説㊶:O嬢の物語

O嬢の物語 (河出文庫)
734円

ポーリーヌ・レアージュ氏の作品で海外のものになります。
サディスティック、マゾヒスティツク、ホモセクシュアル、レズビアンなどの描写はありますが、主人公Oの心理描写が描かれており、その細かさであり美しい表現には興奮せずにはいられません。

感性を刺激される作品です。

エッチな小説㊷:Red

Red (中公文庫)

島本理生氏の描いたエッチな小説です。
夫の両親と同居をする主人公の搭子は、可愛い娘と嫁姑関係も良好で、幸せな生活を過ごしていました。

そんなある日、以前お付き合いしていた男性と偶然にも会ってしまうのです。
塔子がしまいこんでいた不満や疑問が次々と顔を出し、やがて快楽の世界へと陶酔していくのです。

家庭があっても恋に溺れていく男女の関係を描いた官能小説

エッチな小説㊸:悪い恋人

悪い恋人
1728円

井上荒野氏作の作品。
夫の両親と同居をする沙知。

開発業者として目の前に現れた中学時代の同級生と肉体関係をもってしまいます。
そして自宅裏の森林伐採を機に、義父母は反対運動にのめりこみ、彼女の家族は一変するのです。

そして段々と沙知に対する要求もエスカレートしていくのですが、それを沙知は受け入れるのです。
そんな沙知のぽっかりと空いた心の空虚を感じずにはいられない小説です。

エッチな小説㊹:SでもMでもなくこれは恋とか愛

SでもMでもなくこれは恋とか愛 (角川文庫)
518円

サタミシュウ氏作の青春SM小説です。
SM小説と言えば、サタミシュウさんは有名な作家さんです。

SMと言えば、縄やムチ、ロウソクなどを想像しますが、実はSMは奥が深いのです。
まじめで性に関して奥手な女性ほど、一度性に目覚めてしまうと性感のとりこになってしまいます。

塾の講師の主人公が、調教した女性とのエッチな恋愛を描いた作品です。

エッチな小説㊺:夜の私は昼の私をいつも裏切る

夜の私は昼の私をいつも裏切る (新潮文庫)

草凪優氏のかなりエッチな小説です。
WEBデザイナーの尾形は、クライアントの社長夫人の麻理子に誘惑をされ、一晩のつもりがあまりにも甘美なセックスに二人はまはっていくのです。

それが裏社会と繋がっている麻理子の夫にバレてしまい、執拗に追い詰められ、行き場を失いかけても激しく肉体を貪り合うという上級向けの官能小説です。

エッチな小説㊻:寂花の雫

寂花の雫 (実業之日本社文庫)
576円

花房観音氏の性愛小説です。
京都大原の山里で一日限定一組しか客を取らない民宿を経営している平本珠子は、夫と実父を交通事故で亡くして4年経っていました。

そんなある日、恋人とケンカ別れしてきた1人の男性である羽賀九郎が泊まることになりました。
彼に大原を案内して欲しいと頼まれ塔子の心は揺れ動くのです。

京都の美しい景色や塔子の心の琴線の描き方など作者の文筆のすばらしさを感じることができる作品です。

エッチな小説㊼:とける、とろける

とける、とろける (新潮文庫)
562円

唯川恵氏の官能小説です。
気が遠くなるほどの快感とオーガズムを感じさせてくれる男と出会った女、運命の男と出会うため様々な男と肉体関係をもつ女、秘密の恋人と快楽生活に溺れる女など、極上の快楽に浸る女性を描いた、官能短編集です。

エッチな小説㊽:情事

情事 (集英社文庫)
583円

森瑤子氏の作品です。
第2回(1978年) すばる文学賞を受賞した作品です。

33歳の主人公が、外国人ジャーナリストとの情事にのめり込んでいく、女性の内面を鮮明に表現した話題作です。

エッチな小説㊾:恋人

恋人 (幻冬舎アウトロー文庫)

松崎詩織氏の官能小説。
妻子ある中年男性神崎とと恋人のいる若い女性美奈の卑猥な愛を描いた作品です。

神崎と美奈の話の掛け合いが見どころです。

エッチな小説㊿:甘美な秘密

甘美な秘密 (悦文庫) (イースト・プレス悦文庫)
756円

松崎詩織氏作の姉と弟の禁断の関係を描いた作品です。
両親とともに事故に遭い、生き残った姉でモデルの玲子、視力を失った弟の優。

玲子はモデル事務所の社長と不倫関係を続けながら、生活の全てを優に注いでいました。
実は玲子はずっと優のことを愛していたのです。

玲子は別の女になりすまし、優の彼女になります。
そして優との淫らで情熱的な性生活に溺れていく玲子を描いた作品です。

女性におすすめのエッチな小説を読んでドキドキすることが重要!

エッチな小説のカップル

一気に女性におすすめのエッチな小説をご紹介してきました。
ソフトな感じもあれば、ハードでねっとりしたもの、禁断もの、変態ものなど、現代では種類も豊富に気軽に読めるようになっています。

是非、エッチな小説を読んでドキドキ感を味わい、小説の中の非日常を楽しんでいただけたらと思います。

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ライター
noel編集部

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